分析哲学の猛者どもよ、集まれ！

「丸い四角」「現在のフランス王」「ペガサス」
これらの語は指示対象をもたないものとして一括できるのか？

おれ、分析哲学素人だけど、さしあたり
「丸い四角」と「現在のフランス王」「ペガサス」はわけなきゃ。
だって、「丸い四角」は観念としての指示対象もないけど、
後の2つは観念としては合成できる。
お次の方どうぞ。

「指示対象をもたないものとして」一括できる。
だって対象がないから。

「指示対象」の定義次第。「もの」を指示するのか、
あるいは「観念内容」を指示するのか？
　これは言語を扱うときは大違い。

この掲示板は「もの」として扱うべきでしょうか
「観念内容」として扱うべきでしょうか？

　お〜これは面白い質問。
さあ、みんなで考えよ〜！

全ての「もの」がそのはかりによって
同等にはかられるべきじゃないか？

おのおののパソコンのモニタ画面に映し出されている
２ちゃんねるの画面がそうかな？

では、サーバーにある掲示板データベースの中の
バイナリーコードは？転送中のパケットは？

そうだ、アリストテレスっぽく考えてみよう・・（形而上学第９巻）
エネルゲイア「現実態」において掲示板で「ある」と言われるのが前者で、
デュナミス「可能態」において掲示板で「ある」と言われるのが後者
なのである。

だれかのモニタに掲示板画面（建築物）があるときだけ、
掲示板術（建築術）が存在すると唱えるのはメガラの徒であり、
これははからずしてプロタゴラスの説と同じなのである。

　座布団一枚！！
　でもスレッドの趣旨からずれてきたから、誰か立てなおしてくれ〜

　＿η∩＿∩　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
.（　＠ （　　　）＜ 知るか！糞でも食らえ
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電脳社会や仮想現実内の物事について
「指示対象あり」っていうのは分析哲学では
どういう風に理解しているのですか？

何となくタイトルが気に入ったのであげておきます。
でも、二か月近く誰も書いていないだけのことはあるな〜。
話題がディープ過ぎ……。

「一括できない」に千点。
指示対象をもつ／もたないは言語内では決定できないから。

「丸い四角」が指示対象を持たないのは、矛盾しているから。
「現在のフランス王」が指示対象を持たないのは、フランスが王政を
やめたから。
「ペガサス」が指示対象を持たないのは、フィクションの登場人物
（人じゃないけど）だから。
というわけで、全部指示対象を持たない理由が違っています。
だから、一括できない、という答えになるでしょう。
なお、「可能世界」の概念を用いると、
「丸い四角」はいかなる可能世界でも指示対象を持たない。
「現在のフランス王」が指示対象を持つ可能世界はあるが、それは現
実世界ではない。
「ペガサス」は？？？
ペガサスが存在するような可能世界があるのかどうかは、意見が分か
れるでしょう。論理的に不可能な事物でなければ必ずどこかの可能世
界に存在すると考えれば、ペガサスが存在する可能世界もあるかもし
れません。しかし、ペガサスとそうでないものとを区別する基準をわ
れわれは持っていないので、ある可能世界において、どの個体がペガ
サスなのかを指定することができません。

このスレッド最高！

たぶん分析哲学で指示についての公式見解はないはず。
だから、電脳世界や仮想現実についても、それぞれの学者がそれらの
領域についてどのような意見を持っているかによって、考えは違う。
分析哲学が問題にするのは、「ある表現は事物を指示するのか、それと
も指示しないのか？」というレベルの問題ではなく、「ある表現が事物
を指示するとみなされるとき、その表現と事物の間にはどのような関係
が成立しているのか？」というレベルの問題。
だから、仮想現実について指示が成立すると考える人はそのメカニズム
をふつうの事物と共通の原理で説明しようと試みるだろうし、仮想現実
には指示が成立しないと考える人にとっては、そもそも問題自体がない
ことになる。

「彼は、いわゆる現在のフランス王のようなもので、われわれ仲間内では彼のことをフランス王と呼ぶ。」
「彼のことをわれわれはペガサスと呼んでいる。」
の場合、指示対象があるのでは？

確かに「現在のフランス王」や「ペガサス」をニックネームとして使う
なら、指示対象は存在するでしょう（ただし、「彼」が実在人物の場合
に限る）が、その場合には単に同音異義語が使われているだけと解釈す
ることになるでしょう。
ともあれ、「現在のフランス王」や「ペガサス」は指示対象を持たない
指示表現の例としてたまたま取り上げられただけなので、それらの語が
指示対象を持つ場合を設定することにあまり意味はないように思います。

話はそれますが、故人の場合はどうなんでしょうか。
例えば「田中さん」という名のある人物。
生きているときと亡くなってからでは、
「田中さん」という言葉は変わらないのに、
指示対象は物質的存在から観念的存在に変わっています。
指示対象の変化は指示語の意味に変化をもたらさないのでしょうか。

>生きているときと亡くなってからでは、
>「田中さん」という言葉は変わらないのに、
>指示対象は物質的存在から観念的存在に変わっています。
いや、指示対象は物質的存在のままでしょう。
たとえば、「田中さんは亡くなる直前には体重が40kgしかなかった」
という文を考えてみましょう。
もし、田中さんが亡くなることで、「田中さん」の指示対象が、田中
さん本人（物理的存在）から、田中さんについての記憶やイメージな
どの観念的存在に変わるのだとすれば、この文は意味不明になるので
はないでしょうか？　なぜなら、田中さんについての記憶やイメージ
には体重はない（体重のイメージや記憶はあるかもしれないですが）
からです。
では、「田中さん」という語は時間を遡って田中さん本人を指示する
のでしょうか？　これも奇妙な話です。
そうではなくて、もともと「指示」という言語の機能は物理的なもの
ではなくて、ある語とある対象の間に成立する論理的な関係だと考え
るほうが適切だと思います。
もっとも、あくまでも「指示」を物理的関係であると考える人もいま
す。たとえば「指示の因果説」などは、語と対象の間の因果関係で指
示を説明しようとしまいます。通常、原因と結果の間にはタイムラグ
がありますから、すでに存在しない対象を今指示することも別に不思
議ではないという発想です。

指示とは何か？
指示とは言及である。
言及とは何か？
言及とは「……について語る」ということである。
「……について語る」ということは何か？
言葉が対象への志向性を持つということである。
志向性とは何か？
…………………………

誰か教えて！

面白そうな話題なのに、全然賑わわないなぁ。
所詮、分析哲学なんてこんなものか……。
それとも、自然言語の論理的意味論に関心がないだけなのか？

あげとく
分析系のスレって長持ちしないな

＞分析系のスレって長持ちしないな
分析哲学はねちっこいほどの論証の積み重ねを特徴としている（たとえ
ばチザムなどが典型的）ので、掲示板向きではないのかもしれませんね。

ペガサス
立派に思い描けるではないですか。

ペガサス流星拳〜！！

>>25
あなたが思い描いたものが本当にペガサスであると断言できますか？
もしかしたらペガサスに似た別のものを思い描いただけかもしれませんよ。

ホントウのペガサスなどいなくても関係ない。
ペガサスのフィギュアなんぞどうです？
ピカチュウは実在するのかな？

eeg

..

これはageなきゃ!!