マルクスってなんだったの?

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1名無しさん
 政治上はもちろん、経済学上でも、哲学上でもあまり耳に
しなくなったこの御仁。
 彼とは、そして唯物論などの思想は、結局なんだったのでしょうか?
2>2:2000/03/22(水) 06:03
>>耳にしなくなった

??まだまだイヤってほど引用されてますけど苦笑

カルチュラルスタディーズや文学批評、映画批評を辿っていけば、
テクストマルクシスト派のルイ・アルチュセール(フランス共産党)の
『国家とイデオロジー』(ISA論文)が元なうえにISAのネタもとは
イタリア共産党のグラムシ。

イギリスで、フェビアン協会と別に映画好きや音楽マニアが
グラムシまで読むなんてね、、、
3>1:2000/03/22(水) 06:15
自民党の政策は実質社会党の政策を政治的取り引きで
移植したり官僚に書き直させているだけです。
社会党の政策の理論的バックは宇野派のマルクス主義です。

この板で話題になっている新左翼の指導的立場にいた
柄谷、西部、廣松なんかは宇野弘蔵以外の宇野派には
相当批判的です。
4名無しさん:2000/03/22(水) 06:25
政治的に短絡化したマルクス=レーニン主義が終わったわけです。
アヴァンギャルド(前衛)にたつ組織化された組織(党)を中心に政権を
とって民主集中制を行って、国家管理すれば経済は簡単に社会主義化、、、
といった俗流マルクス主義。

マルクスが知らなくてレーニンが骨身にしみたものは、紙幣乱発による
ハイパーインフレです。マルクスは割に簡単に、国家管理や公営化すれば
いずれ「国家は消える」と思っていた、経済はそこまで強いのだと。
ところがハイパーインフレによって「国家以外が消えそう」な勢いで世界的に不況
になったことがレーニンやスターリンの悲劇であると思う。
5>4:2000/03/22(水) 06:30
マルクスが生きてたヴァルター・ベンヤミンが好きな時代のころって
デフレ期だからね。
理論的以外の予言めいた時事評論や歴史展望めいたことはすべて
外れています>マルクス
6くくく:2000/03/22(水) 13:12
だからマルクスはただの凡人。
それに踊らされた研究者は馬鹿。
いまだに固執しているマルクス派はクズ。
7名無しさん:2000/03/22(水) 13:53
 >6といったやつが一番ぐうたらで勉強してない。もしかして
いまだにマルクスとマルクス主義を混同してるのかな、こいつ。
8名無しさん:2000/03/22(水) 14:35
6じゃないんだけど、マルクスとマルクス主義を分けて考えるっていうのは、
思想界の常識ではあっても、実は社会科学の常識にはなりきってないような感じ。
だってポストモダンなひとたちが取り上げるのって資本論の1巻だけでしょ、基本的に。
すげえ話が具体的かつ壮大になってる3巻あたりの話と
どのように折り合いつけるんだろうか?
9>6:2000/03/23(木) 12:13
>6が好きなのは元左翼の転向した馬鹿保守気取り、
藤岡信勝とかなワラ
(左翼が流行っていたときは左翼気取り、流行らなく
なったら保守気取り、、、)
10名無しさん:2000/03/23(木) 15:31
「社会的弱者層の利害を代表し、分配の平等を重視する」
といった左派一般の主張に対して更に何を追加すれば、
「マルクシスト」ということになるのかな?
11>10:2000/03/23(木) 17:31
弁証法的唯物論
労働価値説
12名無しさん:2000/03/23(木) 17:47
知ったかぶりかいてて空しくなんない?
13名無しさん:2000/03/23(木) 19:51
 >12。それってあなたのこと?
14名無しさん:2000/03/23(木) 20:23
>13
そのつっこみ、へんだぞ。
12は何も「知ったかぶり」は書いてないし。
おまえも糞食って痙攣起こして欲しい部類だな。
15>13:2000/03/24(金) 00:03
そのつっこみへんとかしゃしゃり出るおまえもな笑そしてオレもな

-----------------der ende-----------------------
16ジ・アサダ:2000/03/24(金) 00:21
歴史の終わり、などとコジェーヴの卑近な反復は面白い問題ではないな。
17フクヤマ:2000/03/24(金) 01:32
じゃ、なんでオレと対談したんだ!
18名無しさん@1周年:2000/08/25(金) 02:54
盛り上がれ〜 盛り上がれ〜 盛り上がれ〜 マルクス〜〜。
19名無しさん@1周年 :2000/08/25(金) 06:09
柄谷の可能なるコミュニズムはどうよ。
労働者・消費者によるグローバルなアソシエーション
NAMだってさ。
なーんか、あれはマルクスというより、柄谷マルクスだよな。
20ガキ :2000/08/25(金) 15:51
お手伝いに生ませたガキをエンゲルスに引き取ってもらった男だろ
愛人宅で妻の死を知ったのはカラタニだったか
21名無しさん@1周年 :2000/08/25(金) 16:13
>愛人宅で妻の死を知ったのはカラタニだったか

ほんとの話なの??

22名無しさん@1周年 :2000/08/25(金) 19:39
なんかワイドショーか噂の真相みたいになってきたな。
おもしろい

アルチュセール「哲学について」今村仁司訳を読んだけど、
この人も面白いね。
23名無しさん@1周年 :2000/08/25(金) 20:33
>1
 労働者が自分の足でしっかりと立って世界を我がものにするためには、
 唯物論は必須の哲学でしょう。
 すべての観念論は頭で立っていますから。
24>21 :2000/08/25(金) 22:25
離婚した後だろ
25フィロゾファッカー :2000/08/25(金) 23:19
俺、無知だから質問
マルクスは働いた事あるの?
2623 :2000/08/26(土) 00:15
>25
 ジャーナリストとして、最初はライン新聞の編集主任やニューヨーク・デイリー・
 トリビューン紙の外国人特派員として収入を得ていたが、お尋ね者になってからは
 ひどい貧乏で、エンゲルスの援助を受けていた。「資本論」の出版で少し息を
 ついた時期もあった。
27>21 :2000/08/26(土) 03:42
噂真ネタ
28フィロゾファッカー :2000/08/26(土) 06:04
>26
ではマルクスはジャーナリスト時代の自分の境遇を参考にして
労働者は資本家に削除されてると感じたのですね。
2923 :2000/08/26(土) 08:34
>28
 と言うよりは、ジャーナリスト時代には農民が入会地(共有地)に自由
 に出入りできない現実から、いわゆる「疎外された労働」という考え
 を持つようになった。賃労働−資本の対立関係(資本家による労働者
 の搾取)を意識して、上記の疎外された労働と関係づけるようになった
 のはむしろエンゲルスとの出会いにより、イギリス労働者階級の状況や
 共産主義的な運動を知るようになってからだと思います。
 
30フィロゾファッカー :2000/08/26(土) 08:44
>29=23
まだ完全には理解できませんが、説明ありがとうございました。
上記28の訂正 削除→搾取です。
結局マルクス本人は資本主義のシステムにはあまりタッチしてなかったと言えるのですか?
3123 :2000/08/26(土) 09:45
>30
>マルクス本人は資本主義のシステムにはあまりタッチしてなかった
 「タッチする」という事の意味によります。因みにエンゲルスは
 父親の工場経営を継ぎ、また上記のようにマスクスを経済的に
 支えるために、表向きは20年間温厚なビジネスマンを通したと
 言う事です。また、マルクスはこんな事を「資本論」の中で言って
 います。
 「ブルジョア経済学者達は貨幣の研究において本質を把える事には
 失敗してきたが、研究対象にはいつも困らない状態にある。」
 (全然正確な引用ではなく、勝手なパラフレーズですが)
 皮肉がきついと言うより、本当に金には不自由していたことを感じ
 させる。
32名無しさん@1周年 :2000/08/27(日) 02:39
ディスカウント店の乱立見てて思うのは、宇野弘蔵の指摘って当たってたか?
ということですね。労働者が資本家を搾取するって。労働者=消費者天国。
アメリカのPL法を作ったのは宇野派か? エールの柄谷だったか。じょーだん
柄谷は親父のゼネコンからたにこうむてんの不況をみて宇野派になったのかも。じょーだん
3323 :2000/08/27(日) 09:47
宇野弘蔵は「『マルクス経済学』は『マルクス主義経済学』ではない。」
と言って、アカデミズムの中に安住した権威主義的な学者だろう。
彼はマルクスの「威光」を借りながら、同時に「その誤りを正して」独自の
経済学(実は無内容なマルサス主義)を作ったと言える程の、破廉恥な
マルクス捏造者だ。
柄谷なども表面的な理解をもってマルクス解釈を説き、自由人の連合により
文学的かつ「哲学的」共産主義を実現しようとする、ポストモダン的曖昧さ
を売り物にする非プロレタリア的インテリに過ぎない。
労働者の解放は労働者自身の行為でなくてはならない。
3432 :2000/08/27(日) 10:33
>労働者の解放は労働者自身の行為でなくてはならない。
これはその通りだと思います。もちろんだからこそ階級闘争も党派性もマルクスの
主張通りでしょう。現状認識でコンフリクトするのは労組でも大企業のそれであれ
ば大企業の利益を代弁しその政治部として民主党みたいなものが出て来ることです。
大企業の労組が国労の味方なんかしない。労組のくせに(民主党も)中央集中批判
という建前で首都移転賛成などというムダ=巨大な公共投資を支持する。
結局個人的な立場からしかも階層性や党派性をある程度共有できる認識でいくと、
消費者としての立場しかない気がします。アンリ・ルフェーブル(仏共産党の歴史
学者。かつてから構造主義などを批判)などの主張でも消費者といういちばん受身
の立場に身を置くべきだという主張があって納得できるんですよね。
3532 :2000/08/27(日) 10:40
だから自分の立場を深化すればいい、という気がします。
プチブルならプチブルのね。
もちろん時には労働者や労組が敵になりますよね。
連合や民主党大キライだし。笑
36名無しさん@1周年 :2000/08/27(日) 17:14
宇野派も構造主義/ポスト構造主義も駄目だとすると誰がいいのですか?
3732 :2000/08/27(日) 23:50
>36
 「誰がいいのですか?」と言う意味が良く分からないな。
 もし、マルクス自身の考えが知りたければ、まず本人の著作を読む事です。
 あるいは、現在のマルクス主義と見なされる思想諸潮流のうち「最も正統的な」
 ものは何かということなら、多分それぞれが自己をそうだと主張していますから、
 自分で判断するしかない。
 また、単に最近のマルクス主義的な動向(新傾向)は何かということなら、様々な
 傾向(多分に拡散的)があり、これまたどれが良いとは言えない。
 結局、「マルクス(主義)って何?」とは自分で調べ、考えるしかない。
 但し、「労働者の自己解放を通して、人類の解放を目指す。」という壮大な射程を
 持った思想(家)である事は、その具体的内容と歴史的展開は今措くとしても、
 確かに言えると思います。
3837 :2000/08/27(日) 23:53
 誤: 名前: 32
 正: 名前: 23
失礼しました。
39学生 :2000/08/28(月) 00:40
このスレ、活気付いてますね。

吉本隆明の「大衆の原象論」が言うように、
そもそも大衆は自分の生活圏から出れない(=そのつもりがない)ので、
労働者による自身の解放は到底ムリなんじゃないでしょうか?
特に日本はそうだと思います。
革命するだけの覇気があれば、もっと市民運動などは盛り上がってるはずですし。
しかも今時の労働者で、共産党宣言を読みその心に共産主義革命を
アツク刻み込むような人は皆無じゃないかと。。

結局はごく一部の知識人たちが内輪だけで
力み返ることに終わってしまう気がします。
マルクス主義の台頭は必然だったと思います。
40学生 :2000/08/28(月) 00:42
↑消したはずの文章が残ってました。
 最後の一行は無視してください。
4132 :2000/08/28(月) 01:09
吉本隆明の「大衆」はルフェーブルの消費者(都市生活者)に近いです。
これは階層とか階級という区分であるよりも受身であるという属性に
おいてですね。ルフェーブルや吉本が指摘するのは大衆は消費をとおして
消極的に支配階級?を支配しうるということです。いわゆるポストモダン
の一面でしょう。革命的気概や市民運動などアツイものは全く関係がない
状況でしょうか。それより大衆の生活にとって「割り箸反対」「捕鯨反対」
や「首都移転」のような深く考えられていない運動や動向が邪魔になる
だけですね。この吉本的な視点は常に反動その他のレッテルをもって罵倒
されてますが。誰も力まないし、アイロニカルにではなく歴史的必然という
言葉の重さを感じます。
4223 :2000/09/01(金) 02:32
>41
>大衆は消費をとおして消極的に支配階級?を支配しうる
 それは余り論理的ではないし、歴史的必然だとも思わないな。
 ルフェーブルに関しては良く知らないが、吉本氏は余り論理的な思考が
 得意ではないと思います。(当人はどう思っているかは知りませんが。)
 確かに現代先進国では表面上、「大衆」は物質的豊かさに浸っており
 「アツイ」ものは流行らないように見えるかも知れないが、傍観者的な
 態度では何も出てこないでしょう。 
4332 :2000/09/01(金) 11:54
私見では“大衆が支配されることをとおして支配階層を支配する”ことを
現実に見い出して指摘したのはサルトルが最初でした。来日時に彼を招待した
日本の左翼に対してサルトルが“日本の労働者は幸せだ”とか諭してます。
現在日本の貧富差は算出法にもよりますが約4倍。10倍だとしても先進国
7カ国で最も格差が無い。ビル・ゲイツの資産だけでアフリカ諸国の全合計
と等価というような例は極端だとしても日本の均質性、格差のなさは際立っ
てます。もちろんそれは経済的なものだけで。アメリカを別とすれば共産
党や左翼政党が閣外協力を含めて政権参加する可能性がこれだけ少ない
日本という国の差別意識みたいなものの方が気になっています。たとえば
日本くらいイスラエル人(ユダヤ人)が少ない国はありませんが、ユダヤ
陰謀史観の類の出版や言説は世界で最も多いんですね。その亜種である
小林よしのりをはじめとして。これは保守勢力による反共宣伝などという
プロパガンダのレベルでは説明がつかないと思います。では政治的、
経済的な改革や革新あるいは正常化が無理なのかといえばそうではない
でしょう。事実地方交付税や各種対策金を受けていない都府県では自民
党の参議院議席全滅のところがいくつもりますし。この選挙民の巧みな
選択は前衛党を自負して敗北を重ねるより有効だと思います。選挙民=
消費者はけっして傍観者だとは思いません。消費者が不買であれば数カ
月どんな大企業も倒産すると当り前の指摘をした吉本の分析眼を当り前
ゆえに歴史的必然を直視してると感じたのです。もちろん吉本の政治的
な主張は反日共に過ぎるので取るに足らないですが。
44名無しさん@1周年 :2000/09/01(金) 19:52
ユダヤ人でした。
45名無しさん :2000/09/01(金) 21:39
フィリピン人でした。
46名無しさん@1周年 :2000/09/01(金) 22:06
欠陥知性でした。
47名無しさん@1周年 :2000/09/02(土) 06:46
>8
いや、だからさ、エンゲルスの編集がさ……。
48考える名無しさん :2000/09/06(水) 04:23
マルクスの翻訳ってどれがいいんでしょう。
岩波・大月・最近出てる新日本出版。
他に中公の「名著」シリーズのもあるし。
どうかご教授下さい。
どの出版社が悪いとは言えないのかもしれませんが・・・。
49(ナツ) :2000/09/06(水) 06:10
『ドイツ・イデオロギー』なら廣松訳かなあ、やっぱり。
50考える名無しさん :2000/09/06(水) 21:03
32さんはもろ共産党員?
51名無しさん@1周年 :2000/09/06(水) 21:51
>50
違うだろ。
吉本と共産党は絶対に相容れないからな。
言っちゃ悪いが構改派的ではあるな。
安楽椅子のプチブル?
52考える名無しさん :2000/09/07(木) 00:21
マルクスは経済や哲学についてはいろいろと智慧をしぼった。
実践も苦労しつつもこなした。

だが、経営という概念が全くみられない。
そのためマルクス主義に依拠した言説の全ては最終的に
官僚的硬直からは自由になれない。

53名無しさん :2000/09/07(木) 01:15
経営っていうか、流通とか販売とか販路の決定的重要性を
見落としてたってところはあるね。
実際問題として販路遮断で戦争が起きるわけだし。
54考える名無しさん :2000/09/07(木) 01:18
エンゲルスはもろ経営者だったわけだが、そこはどうなってるんだろ。
55考える名無しさん :2000/09/07(木) 02:04
ソ連のマジメな経済学者はホントに可哀想>54
という影響しか与えていない。
ソ連の科学アカデミー会員(経済方面の)
は60年代には殆どが市場至上論者に転向せざるを得なかった。

だが現在でも旧ソ連地区はアメリカを中心とした市場機構には
組込まれてはいない。(巨大なヤミ市を除く)
5632 :2000/09/07(木) 03:10
>50@`51
ただの消費者ですよ、私は。
アカデミシャンじゃないし院生でもないです。
大学の講義では2000年前後にソ連崩壊の危機を予測してました。
イスラム教徒の出生率と、3%しかない自由農場(土地私有)で
全ソ農業生産高の70%を占ているという調査結果もあり、ソ連崩壊は
時間の問題だという認識がありましたね。講師は社会党の左派系でしたが。
共産党系もソ連崩壊は見込んでた雰囲気ありましたよ。
5732 :2000/09/07(木) 19:35
だから別に小室直樹のソ連崩壊の予測は珍しくも目新しくも何ともないですね、実感として。
「加速度原則」程度の概念で資本主義を把握しようとしてるのも少し?です。もちろん小室や
吉本の日本の現状分析はいいとこを突いてると思いますが。それからいくつかの民間のシンク
タンクがいい分析してると思います。マルクス主義者?の分析はどうか知りませんが。
58(~~):2000/10/28(土) 19:54
..
59考える名無しさん
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