実存主義って、古いの…?

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サルトルの頃、日本で大流行したみたいだけど、最近全然聞かないね。
やっぱだめなの? 個人的には共感するけど。
サルトルのことは知らないけど、ニーチェやキルケゴールは面白いんじゃないかなあ。
実存主義が終わったって、どの辺が古いからかな?
ご意見下さい。
2どごんすい:2000/02/04(金) 13:35
実存主義は主体にこだわるけど、
構造主義以降は主体の解体が言われるんで古いってことなのか。
自分にこだわりすぎるのは苦しいよな〜。

3名無しさん:2000/02/04(金) 14:01
とりあえず、中公の世界の名著シリーズからサルトルは
結構前に消えたな。
どうでもいいことだけど。
4みゃーだい:2000/02/04(金) 18:51
自分の実存なんかにこだわるのは、くだらない事だし
イケてない。
5名無しさん:2000/02/04(金) 19:39
管理主義ユートピア(社会工学、マルクシズム)への反対の根拠
というのが実存主義の魅力の大きな部分だったわけだから、
そういう意味での管理主義ユートピア思想が衰退したら、
実存主義を敢えて唱える必要性もなくなった、
――という面もあると思う。
つまり、常識の一部になって「思想」ではなくなったから
思想運動としての実存主義が消えたんじゃないかな。
その意味では一方的勝利宣言したっていいいのかも(笑)
6どごんすい:2000/02/04(金) 23:31
>3
ん、昔から世界の名著シリーズには入ってなかったのでは?
最初はヤスパースと同じ巻にサルトルの著作も収録しようとしたのだが、
「ヤスパースなんかといっしょにすんな」と言われたので
加えるのをやめたと聞いたことがあるぞ。
7名無しさん:2000/02/05(土) 22:31
哲学的な問題には、古いも新しいもありません。
8何か:2000/02/05(土) 23:44
上位互換が現れない限り古くはなりません。

ただし哲学史を哲学と思ってる人間にとっては古いでしょう。
9名無しさん:2000/03/14(火) 22:38
俺は今でもサルトルを読んでるぞ。俺にとっては必要な思想ゆえ、
他の人から見て古くても新しくても、いけててもいけてなくても
関係ない。でも哲学ってそういうもんじゃないの?
10もっか@どごんすい:2000/03/16(木) 23:04
他の学問に比べれば進歩が分かりづらいし、
哲学は単純に新しい、古いと言いにくい。
進歩した=ある哲学を克服したつもりになっても、
単に違う立場に立って批判しているだけということもある。
哲学が古いと言われるときは、
その世界観が現代の(実証的)知識に照らして明らかな誤謬を含んでいるとき、
その哲学の問題意識が、今日的には共感しづらいものであるときがある。
後者はどっちかと言えば流行り廃りの問題で、流行に左右されずに共感する人は共感する。
11皇道よしもと:2000/03/20(月) 01:44
古くないですよ、全然。
日本の社会状況に置いては依然として、実存主義が批判した
近代主義そのものが未発達状態ですやん。
12mina:2000/04/01(土) 11:04
実存主義って、どういう物か、簡単に説明をおねがいします。
13ぽこ:2000/04/01(土) 20:18
 中公は、版権の問題。

 サルトルはいまフランスで大流行だぞ。

 研究書が一気に10冊くらい出た。
14皇道よしもと :2000/04/02(日) 01:16
実存主義は、18〜19世紀の啓蒙主義的、
近代主義的思潮への反省、批判として起こりました。
啓蒙主義というのは、その前提として、人間の内面に
開放されるべき「本質」「真理」を想定すればこそ成り立つ思想です。
そしてこの世界観は、形を変えた古い「宗教」ではないのか?

実存主義は、この「隠された本質」「意味の内在性」
「独自存在する真理」の否定であり、主体と「真理」との距離、
そのものが虚偽であるということの発見なのです。

主観は主観を超えられない。
人は真理に「従う」ことは出来ない。
「意味」が「解釈」に先行することへの否定。
「超越」の不可能性・・・。

まあしかし、もともと日本人にはこの事情は分かり難いだろうな。
観念に苦しんだ者(キリスト教徒)のみが、
観念から開放される喜びを知るだろう。
15皇道よしもと:2000/04/02(日) 01:30
あ、それから、私の場合は実存主義というのは
ニーチェやカフカの「実在論」「真理論」としてのソレとして
しか考えていないので、実存主義という言葉の持つ他の
ニュアンス(そんなんあるの?)については責任持てない。
16弟子:2000/04/02(日) 05:19
>よしもとさん
僕は実存主義について全く知らないのですが、ちょっと前に、
自分=世の中にいる全ての他人=世の中のすべての存在=神
なのでは、という事をふと思ったりしました。それって、実存主義
という事なのでしょうか。
つまり、自分(つまり僕)の無意識というか、僕自身のしらない部分
が、この世の中の現象全ての源である、という考え方。なんだか
こう書くとものすごく自己中心的に聞こえてしまうんですが、べつに
悪い意味じゃないですよ。
例の「新世紀エヴァンゲリオン」のメッセージっていうのも、そういう
事なんでしょうか。ところであの漫画、はじめはオタク向けのアニメ
だと思っていたんですが、最後まで観ると、物凄く哲学的ですよね。
17もっか:2000/04/05(水) 19:43
>弟子さん
エヴァは思想的、哲学的に深いというより、
内面描写を含めた表現が優れていたんでしょう。
迫力に押されてそこらへん勘違いしやすい。
(というか私が最初そうだったんだが)
使用されている哲学のタームは結局はカッコイイ衒学的演出。
他者とか自我がメインテーマになっているけど、
特に実存主義を意識していたとも思えないなあ。
18名無しさん
      ∧ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〜′ ̄ ̄( ´∀`)<  心理描写という点では優れていたのは庵野ではなく
 UU ̄ ̄ U U   | アニメーターのセンスでもある。
         | まあパンツでも履きたまへ。
           ___