1 :
考える名無しさん:
1924.10.25 東京市京橋区月島に生まれる。
1950年代ー詩人として出発。『固有時との対話』(1952)『転位のための十篇』
(1953)。花田清輝との論争。〈マルクス主義→日本ファシズムへの転向→マル
クス主義への転向〉の可能の謎を思想。
1960年代ー安保闘争でブントに加担。『言語にとって美とはなにか』(1965)
『共同幻想論』(1968)〈自己表出‐指示表出〉〈個体幻想‐対幻想‐共同幻
想〉〈大衆の原像〉のターム。
1970年代ー大学紛争、三島事件への発言。『心的現象論序説』(1971)ターム
〈原生的疎外‐純粋疎外〉。『最後の親鸞』(1976)で世界思想としての親
鸞を提起 。フーコーとの対論(1978)。意志論の意味を提起。
1980年代ー埴谷雄高と論争。大衆の物質的豊かさをどう見るか。高度資本主
義論。
1990年代ーボードリャールと対論。高度資本主義への視点。オウム事件への
発言で物議を醸す。《この境地でなければこれだけの「造悪」はできないは
ずだという評価になると思ってるわけです。麻原のやった「造悪」と、この
人のもってるヨーガの到達した境地と、パラレルだといいますか同じだと思
います。》(『宗教の最後のすがた』1996)オウム事件を機に離れる愛読者
(竹田青嗣など)も現れる。『近代日本の批評』などで柄谷行人、浅田彰な
ど、新しい世代に批判をされることが多くなる。《用語が我流で、しかもそ
れが論理的につながっていない。最悪の意味で「詩的」に理解されていたと
しか思えない。》(浅田彰)
2000年代ー『ひきこもれ』(2006)。『心的現象論』(2007).『50度の講演』
(2008)。『現代思想臨時増刊号 吉本隆明』で自己の思索を振り返るロング
・インタビューを行う(2008)。
2011年3月の原発事故に伴う反原発運動にたいし、同調せず、反原発派から
の非難を浴びる。『完本 情況への 発言』(2011.11月)
2012.3.16 肺炎のため逝去。
2013.3月 晶文社が吉本隆明全集 全38巻・別巻1の刊行予定。第1回配本は
第6巻 戦後世代の政治思想 擬制の終焉
↑の訂正。生年月日は 1924.11.25 です。
>>2 せっかく、シンプルなスレタイにしたのにw
ちなみに、吉本隆明全集は晶文社が発表したのが2013年4月で、第1回配本は2014年3月の予定だそうだ。
失礼しました。全集刊行は2014年3月ですね。
生前から誤読のたえない人だったことに加え、いまや50-90年代の活動を知
ってる人も減りつつあるでしょう。そういう私も吉本を知ったのは1980年末
の鮎川信夫との対談「戦後の歴史と文学者の死」(『現代詩手帖』)くらいだ
し。その辺からはリアルタイムで知ってますけど。
全集は「書かれた」言説がもれなく入ってるけど、講演・対談・インタビュ
ーなど「語られた」言説は省かれてるんだよね。そういったものを網羅した
「もうひとつの全集」的なものもこの際、編集刊行されたら面白いと思います
ね。
7 :
考える名無しさん:2013/11/18(月) 12:48:48.16 0
どうやらインタヴュー・講演・シンポジウム・対談…については「一部を収
録」ということらしいですね。あくまで「吉本さん一人で書かれたものは
全て収録」という主旨。「生前発せられた言説の全部」ではない。なので
正式に表すなら「吉本隆明著作集成」ということになるんでは、と思います
。
>>7 気持ちはわかるけど、講演、対談、講義、雑談まで集めた全集なんて誰のでも出たことないんじゃないか?
たしかにそうですね。そう考えると分かるわけですが。「全集」とい
っても「残らず全て」ではない。そこまで期待はできない。やはり
重要だと思われる言説については早めに入手しておくしかない、という
ことになりますね。
この全集が電子化されるといいんだけどね。
本を置く場所がない貧乏人には電子本が一番。
紙よりは扱いづらいけど、このコンパクトさには変えられないな。
サイテロは消費税増税への最大で最終的な抵抗権だね。政府へのリコール権になる。
消費税増税で税収が増えるか増えないかはサイテロ運動しだい。
消費税を増税しようとする政府をサイテロ運動によって財源問題で困窮させ打倒することができる。
消費税を財源として依存する政府はリコール権を受け入れた政府なのだ。
サイテロは吉本思想のパクリ?
>>11 サイテロというのはサイレンステロの略らしいけど、消費に関するサイテロなら吉本の発想と同じだ。
もともとは、数十年前にイギリスで頻発した山猫ストライキだろう。
組織的な労働運動としてではなく、労働者個々が「昼寝」をしたり、「怠け」たりして、その企業の生産性を低下させることで企業に対する要求を実現しようとするもの。
日本では現業公務員によって多く実行されたが、「公務員が怠けている」との世論操作を背景にした徹底した管理強化と中間管理職への分断工作によって壊滅し、民営化へとつながった。
民間での労働運動は、こうした闘争が可能になるほどに成熟してはいなかった。
橋下維新の国歌強制問題にも通ずるところがある。
日本人というのは、個人が確立できない貧しい精神性から免れることが難しいのだろう。
安部自民を選択した近年の国民もまた、野田民主党への反発からとはいえ、その日本人の精神的な貧しさが表れてしまったといえる。
一度、野田民主党によって完全に破壊された日本の民主主義は、日本が経済破綻を起こすまでは復活は無理だろう。
13 :
考える名無しさん:2013/11/30(土) 22:19:30.79 0
ラパポートによれば、ハイデガーはヘルダーリン、デリダはブランショからの示唆が大きいらしい。詩的言語と哲学。吉本隆明はヘルダーリンとハイデガーを1人でやったようなものか
>>10 ものすごく同意。吉本隆明には電子書籍が似合う(紙版もあっていいけど)。
もし出たら晶文社ほんとうに最高なんだけどな。後藤明生の選集が電子書籍で出るみたいだけど。
15 :
考える名無しさん:2013/12/15(日) 14:02:06.44 O
最近ジョージ秋山の『銭ゲバ』を読んだんだけども。松山ケンイチ主演でドラ
マ化されたので大体の筋書きは知ってる人は多いと思うが。銭だけを信じて、
成り上がっていく、騙しや殺人など、銭と権力のためなら何でもやる主人公蒲郡
風太郎の話。弱みに付け込み味方と思わせ揚げ足をとり、最後に正体を出し、
気付いた時にはもう遅い。人間の弱さや悪をこれでもかとえぐっていく漫画。
ただ最後が印象的で。最後に蒲郡が自殺するんだが、そのきっかけがマスコミ
から依頼された「私の幸せ」っていうエッセイなんだな。で、平凡な結婚、
家庭を築き、裕福ではないものの、幸せな人生を歩んでいる自分を想像し、
その直後に自殺する。「結局私はすべて正しかった」と遺書の冒頭に書いて。
だけど蒲郡がいつしか逸脱していったその根本に、吉本が価値の源泉とした
大衆の原像があり、蒲郡はこの時、その価値に気付いてしまい、気付いたけど
もう全ては遅かった、という風にも読めるんですね。そこで吉本隆明の思想
の深さがこんなところにも出ている気がして、そこは面白いところだった。
>>15 金銭や権力なんて何の意味もないと思うし、平凡な結婚・家庭を築くことが幸せと思うのは
社会や文化やマスコミからの洗脳の影響じゃないの?哲学徒ならそう思うのが普通では?
17 :
考える名無しさん:2013/12/16(月) 12:30:50.07 0
K
18 :
考える名無しさん:2013/12/16(月) 12:31:33.88 0
ここの人って基本的には吉本を高評価している人が多いの?
19 :
考える名無しさん:2013/12/16(月) 19:56:49.91 0
>>12 ばかか?
なんか60以上の年配の人が<今の労働組合は御用組合や
俺らが若いころは、自分らの意見通すためにストは会社がつぶれるまでやった
たとえそれで業績が落ちたりしても、国とかが面倒みてくれたしな>
みたいなこと言ってるの聞いておれも含めた周りの人間が、心の底から呆れてたけど
あれ思い出したわ。
俺は吉本を基本的には認めてないけど、吉本ですら
>>12みたいな事を言うとは
思えない。
人間としてどうなん?周りの人はどうなん?
吉本肯定主義者ってこんなんばっかりなん?
>>19 君は、ひとつでもいいから、具体的にどれをどう批判しているのかを書いてみなよ。
>それで業績が落ちたりしても、国とかが面倒みてくれた
そんなこと言ってる人間を見たことも聞いたこともないけど、制度上でも業績が落ちた企業を国が面倒見るようになたのはわりと最近のこと。
民事再生法なんかがそれにあたるだろうが、昔はそんな制度はなくて、破産を別にすれば、会社更生法だけだったといってもいいくらいだ。
その人は国がどう面倒見てくれるっていってたの?
ある争議で労働組合員が会社を首になって、10年以上裁判で争って復職した例は知っている。
その組合は実質的に解散状態になったから、金銭的な支援もなくて、数十人でアルバイトしながら闘い続けた。
だれが、なんの面倒見てくれると思ってるの?
安倍の靖国参拝とそれに対するネットの反応を見てると、吉本の共同幻想の概念は本当に慧眼だったんだなと思う。
一方で、現代においては、日本を含む東アジア限定での有効性にとどまる概念になってきたとも思う。
アメリカでは国家というのは明確な利益共同体の幻想的な姿だし、EUでは、利益共同体の幻想的なあり方すら、国家という形ではなく地域的な特殊性に還元されはじめているようだ。
こうした先進国の理念の変化を見ていると、日本の精神性の遅れが本当に目につく。
日本人というのは、結局、共同体や他者の権力に取り込まれることに快感を覚える幼稚な民族なんだろう。
吉本の共同幻想論が古典的な論考としての価値しか持たなくなる日が来てほしいものだ。
22 :
考える名無しさん:2013/12/31(火) 14:24:47.56 0
>>21 なんか吉本っぽいね文章
日本の論壇って難しい表現をすればするほどすごいって風潮があるよね
多くの人がわからなければわからないほどすごいって
<吉本の共同幻想論が古典的な論考としての価値しか持たなくなる日が来てほしいものだ>
よりも先に多くの人がわかりやすい平易な文章を書いて、論証の内容のみが評価される時代が来てほしいよね
>>22 テレビ文化人並みのわかりやすさを求めてるのかな?
吉本程度の文章が難しいなら、哲学もマルクス経済学も理解できないんじゃないだろうか?
24 :
考える名無しさん:2013/12/31(火) 21:04:58.10 0
>>23 マウチ書試論より
<メシヤ ジュジュ>誰の事?なんでイエスじゃないの? <マウチ書> なんでマタイ伝じゃないの?
フランス語にした理由は?<ヘブライ聖書>ふつう聖書は旧約聖書と新約聖書
に分ける事はあってもヘブライ聖書なんて聞いた事ある?
そもそもフランス語にする意味もわからへんし、そのくせエジプトからの脱出
なんで英語?エジプトじゃなくてフランス語のエグゾトじゃないの?ヨルダン河?
フランス語はジュルダンやけど? <メシヤ ジュジュをヘブライ聖書のたくさんの予約から
つくりあげてる> 予約?予言を予約って表現する意味は?
世界中の国語辞典で予約と予言(預言)をイコールにしてる辞書ってあるの?
残念やけど常人には理解できない。
ちなみにあなたはおフランス語の造詣も深いの?
>>24 あ、僕に聞いてるのかw
えーと、「マウチ書」じゃなくて「マチウ書」、「ジュジュ」じゃなくて「ジェジュ」かな?
そういう、辞書レベルの疑問もあっていいと思うけど、それは趣味の問題、じゃない?
本人もそう言ってるし。
当時の日本語訳聖書は文語体でとてもすばらしい訳だ。
それを使いたくなかったんだそうだ。
和訳を使わずにどの言葉にするかを考えた結果、英語でもドイツ語でもなくフランス語を使ったらしい。
当時の吉本はフランス語の本をたくさん読んでいたらしいから、フランス語になじみもあったのだろう。
ヘブライ語はわからなかったんだと思う。
とはいえ、すべてをフランス読みにすることにも抵抗があったんだろう。
どっちみち外国語なんだから、どうでもいいんじゃないか?
ちなみに、僕はフランス語は知らないよ。
そんなことより、あけましておめでとう。
今年は良い年になりますように。
26 :
考える名無しさん:2014/01/01(水) 10:40:13.02 0
>>25 あけおめ コトヨロ♪
ごめん ありがとう ずっと マウチ書 ジュジュって読んでたわ
基本的に言語ってのは多くの人に伝わるから意味があるでしょ
例えば八百屋で野菜を買うの買うって言葉を<おへ>って言葉にしても
普通は通じないし、通じないのは読者が悪いのではなくて、書いてる人がわるいよね
どうしても<おへ>にしたいなら最初に注釈を入れるのが当然でしょ
それに例えばこの文章でいきなりウクライナ語が入っててもやっぱりわからないよね
それはわからない人が悪いのではなくて、注もなくいれる人が悪いとおもうのね
小林秀雄にしても、吉本にしても 文章がわかりにくいってのは自分の悪い所
やと自覚するぐらいはあってもいいとおもう。でも本人もファンもファン以外もそれをむしろ
偉大さの象徴って考えてる所がない?
それこそ<王様は裸>でしょ?
>>26 レスありがとう。
その言葉ひとつをとって通じるとか通じないとか言うのはどうかなあ?
「マチウ書試論」を読むと簡単にわかると思う。
むしろ、日本になじみの言い方を使わなかったことで、日本での一般的なイメージから離れることに成功している。
もちろん、イエス・キリストのことも知らず、聖書も読んだことがなければ誰のことなのかわかりようはないけど、そういう人にはどっちみちどの国の言葉を使ってもわからないわけだから、問題はない。
そういう人にはそういう人の読み方ができるように、一人の人間の理念と現実を追っている。
関係の絶対性というのはその理念と現実のあり方のことをさしている。
吉本の言葉の使い方に違和感を感じても、実際に読んでみると意外とわかりやすい。
31 :
29:2014/01/11(土) 17:03:13.20 P
>>31 ほんとだ。
見つけただけじゃなくて、特定までしたんだね。
すごいね、ありがとう。
33 :
Mother Mary:2014/01/20(月) 19:10:42.07 0
吉本隆明全集の第一回配本が3月で、再来月。1959-1961だったっけ。60年安
保の前後の言説を集めるんだろうね。当の本人は生前「この時勢に個人全集は
難しいよ」とハルノ宵子に話してたそうだけど。吉本の著作集は勁草書房のも
のも大和書房のも完結しないまま中断してて、青土社の『全対談集』全11巻だ
けが一応完結してたように記憶している。今度のはそうはならずに終えて
ほしい。生涯の言説を集大成するはずの全集ですからね。
あと、松岡祥男の猫猫堂から今も出ている資料集も落とせない。どっちか
といえばこっちの方が掘り出し物的な発掘が多くて俺は楽しみですね。
勁草書房の全著作集は完結してるだろ?
と、小さくあげあしをとってみるw
35 :
Mother Mary:2014/01/26(日) 21:40:35.72 0
ああ…そうね。『全著作集』は完結してて、同じ勁草書房から引き続いて刊行
されだした続編『全著作集(続)』が中断されちゃったんだ。刊行予定をみる
と、「心的現象論総説」「最後の親鸞」も巻に収められる予定だったらしい。
まあ「心的現象論総説」のほうは90年代の『試行』終了までやってたから収まり
はしなかったろうが。また、80年代から発表される言説がかなりの数にのぼり
始めるので、仮に中断しなかったとしても、またその続編『全著作集(続々)
』みたいになってたろうと思います。あれが続いてたらどういう内容になって
たかも想像すると面白いですね。
36 :
考える名無しさん:2014/02/06(木) 00:31:22.35 0
■
通名の方々:
NHK・TBS(JNN、ニュースバード、NewsBird)・テレビ朝日(ANN)・日本テレビ(NEWS24、NNN24)・フジテレビ(FNN)
共同通信(Kyodo・47News)・時事通信
新聞(朝日新聞・毎日新聞・読売新聞・産経新聞・日本経済新聞・東京新聞・・・)
ラジオ・出版社
芸能人・作詞家・作曲家・演奏家(ミュージシャン)・指揮者・作家・漫画家(アニメ)・ゲーム・映画監督・歌舞伎・美術、建築系・宇宙飛行士・
勲章を持っている人・文化人、知識人・アナウンサー・記者(ジャーナリスト)・気象予報士・テレビに出てる人・本を出している人・雑誌の表紙・
アダルトビデオ(女優、男優、AV)・性風俗・
スポーツ選手(プロ野球、サッカー、テニス、ゴルフ、バレー、水泳、体操、柔道、スケート、相撲、ボクシング、プロレス、・・・)
ヤクザ・暴力団・暴走族・部落(同和)
■
37 :
考える名無しさん:2014/02/06(木) 00:31:59.27 0
■
通名の方々:
教師(教員、学校の先生)・大学教授・ノーベル賞受賞者・医師(医者)、看護師・法曹界(弁護士、検察官、裁判官)・内閣総理大臣・閣僚・
事務次官、官僚・地方自治体の長(知事、市長、町長、村長、区長)・地方議員・公務員(国家、地方)・警察・消防・自衛隊・親方日の丸会社・
経団連・経済同友会・日本銀行・公益法人・旧軍人・巣鴨プリズン・明治政府〜・
焼き肉屋・定食屋・そば屋・うどん屋・お好み焼き屋・寿司屋・ラーメン屋・レストラン(フランス料理、イタリア料理、スペイン料理、和食・・)・
スーパー・コンビニ・デパート・八百屋・肉屋・魚屋・花屋・酒屋・靴屋・服屋・デザイナーズブランド・薬局・寺・喫茶店・パン屋・ケーキ屋・
文房具屋・本屋・自転車屋・眼鏡屋・時計屋・スポーツ品店・楽器屋・床屋・美容室・不動産屋(大家)・消費者金融・映画館・パチンコ屋・カラオケ・
競馬・囲碁・将棋・歌舞伎(古典芸能)・飲食店・性風俗・ホテル・塾・教室(スポーツ、音楽、ピアノ、バレエ、・・・)・予備校・ペットショップ・うなぎ屋・
自動車教習所・印刷屋・専門学校・クリーニング屋・
■
1970年代半ばに行われた対談を集めた『思想の流儀と原則』を読み
返してるんだけど。忘れたところもあってかなり刺激的で、改めて吉本
と、彼とこのとき交差した知識人の個性と、鋭利さを感じないわけには
いかなかった。このころの世相といえば新左翼による企業爆破事件、
テルアビブ空港乱射事件、ベ平連、また文学では埴谷雄高の「死霊
第五章」が発表され、かなり話題にも上がった。大学紛争に加担し、
途上で癌で斃れた高橋和巳のこともまだ記憶には新しいときだったよ
うで、話題に上がっている。それらへの吉本の対応もまた彼らしい歯に
衣きせぬ立ち位置がみえている。
39 :
考える名無しさん:2014/02/08(土) 17:23:55.99 0
俺は左翼全盛期の頃の吉本思想しか知らないんだが、彼は構造主義に対してどのような態度をとったの?
構造主義というかフーコーを絶賛していたような。
でもフーコーとの対談はぜんぜんかみ合っていなかった。
ということはよく理解していなかったということ。
フーコーは西洋人文学の進展によって抽出された知の権力性(例えば理性に基づく計画主義)について述べているのに
吉本はそれらから切り離されて成立する(と想定する)科学テクノロジーの有効性について述べているだけで。
だから、後年の栗本慎一郎との対談で
諸技術自体は昔から存在しており、それを知識・情報として処理・再編する言語区分が重要なのであり、
これを無視してあなた(吉本)が言うような科学テクノロジーが独自に存在するわけではない、
と叱られていた。
>>39 吉本は構造主義という括り方はしてないんじゃないかなあ?
具体的な誰それに対する考え方は、短い文章にいくつか書いているし、対談もある。
>>40さんの悪意の紹介もちょっと的外れだな。
吉本には構造主義に対する態度、というようなものは特にないと思うよ。
そもそも構造主義というのが、とりあえず歴史性を棚に上げてそれぞれの対象の分析と価値を見つけ出す、という以上の分類ではなさそうだし。
自分は構造主義だ、と宣言した人っているのかな。
西欧現代思想全般について、吉本が追随したことはないし、吉本は自分が
納得しうる概念を見つけ出すことを原則としていた。伝統的に日本の
知的風土にある西欧の真似しておればよい。という傾向とは無縁だった。
1970年頃に『情況』でフーコーについて取り上げたがタイトルは「機能
的論理の限界」であり、意味する主体の無化を唱えるフーコーに異
を唱えている。言語への把握はフーコーとは隔たっていたことをここ
では書いている。しかし1978年の来日で対談した際にはマルクスの
有効性、マルクス主義という権力とマルクス思想の違い、世界把握に
おける意志概念の意味を二人で問いなおし、吉本はフーコーから受けた
印象について世界ランキングの圧倒的な力を感じ、フーコーもまた、
対談の所々で吉本の自分への読みと問題の抉り方の深さについて礼を
述べ、吉本の著書が仏語に翻訳される日がくることを願うと述べている
。意志論の解明として<幻想>領域の意味を個人幻想 fantasme
individuel・対幻想 fantasme dual・共同幻想 fantasme collectif
にわけて考えていることも吉本はフーコーに説明している。
>>42 英独語に堪能な吉本は、「幻想」をどの語に翻訳したかったんだろう?
僕が知らないだけかもしれないが、「幻想」に関する吉本自身による英語や独語への置き換えを見たことがない。
それがあれば、少しは意思の疎通がはかれたんじゃないかな。
ところで、通訳の蓮実は吉本が3バカ認定した相手だよねw
引き受けるほうも引き受けるほうだけど、吉本も吉本だね。
吉本はその後、蓮実は友人みたいなことを言ってるけど、フーコーとの往復書簡の噂を聞くとそれは信じられないな。
吉本自身がすっかり忘れてたのか、岡井隆みたいに吉本の罵詈雑言を糧に成長して吉本崇拝者に変わる人間なんてそうはいないと思うんだ。
あの対談もフーコーが吉本の考えを十分に把握したとは思えないし、フーコーにとっては社交儀礼の域を出ていなかったんじゃないだろうか?
44 :
考える名無しさん:2014/02/09(日) 17:09:41.09 0
“三馬鹿”については、蓮実って人は敬愛する淀川長治にさんざん“いやな人”
などと半ばは本気でからかわれていたり、自己にたいする相対化は、他の柄谷や
浅田などよりもできてたんじゃ、て思います。あと、花田清輝にたいしても、
柄谷や浅田ほどの評価は蓮実にはなく、「書くことは花田にとって何かに奉仕
する手段だった」と致命的な特色を柄谷・浅田と違い抑えている。「何かに
奉仕する手段」というのは吉本の読み方と同じと思える。
吉本の<幻想>はフーコーとの対談で fantasme とされたようで、後に
吉本はマルクスへの各国の翻訳を参照して illusion としている。マルクス
から<幻想>はとっているので。しかしマルクスのいう幻想は吉本でいう
共同幻想の場合で言ってるので、個人幻想や対幻想には当てはまらない。そ
のことは吉本自身が『吉本隆明が語る戦後55年E』で指摘している。
ただfantasmeにせよillusionにせよ、「幻覚」という意味が入ってくる。で、
特に個人幻想、対幻想には当てはまらない。何故ならそこで「そこに〜がある」
「…は〜である(〜にみえる)」という物象や事象への日常的判断がいわれる
わけで、幻覚もその一部であるが全部ではない。そこではfantasme も
illusionも適切ではないといえる。むしろ存在用語とした方がそこはすっきり
してくる。etre やseinに結合した方がいい。etre individuelとかね。<個人
にとって現れる物象・事象>なわけだから。<幻想>というのは人間を全自
然史のなかで相対化した場合に出てくる概念でしょう。実は存在語であり、
存在語とした方がこれから海外に輸出する場合は分かりやすいと思う。存在
語であるということは言っていいんじゃないかと思います。
フーコーにfantasmeで通じたかですが。ここで当時の対談における文脈を
みると、吉本は「ヘーゲルの意志論をどう残せるか」という文脈で自己の
幻想論の説明に移っている。そこで観念領域の解釈であることはくみ取れる。
観念領域の解釈として異なる領域の<幻想>を概念化したとすればそれは
通じたんじゃないかと思います。fantasmeが相対的に正確ではないとしても
ね。ただ正確ではないことが後々の書簡で困難さを生んだかもしれない。
あの対談自体を読み返すと、後に言われていたほどのちぐはぐさは生じてい
ない。それは全体を改めて通読すれば分かることだと思う。
>>44-45 もう少し整理して書いてくれるとありがたいんだけどね。
>あの対談自体を読み返すと、後に言われていたほどのちぐはぐさは生じていない
問題はここだよね。
どう読んでもフーコーは儀礼的なことしか発言しててないと思う。
吉本の本を読む気もなさそうだ。
翻訳の問題はあるにしても、実際に読まなかったようだし、吉本からの書簡も無視したようだ。
これはそのときの通訳と翻訳の問題だと思うけど。
改めてあの対談を読み返すと、マルクス主義とマルクスの違い、というとこ
ろで、吉本がことあるごとに口にしていた<マルクスはマルクス主義が言う
ようにはヘーゲルを捨象してはいない。自己の考察には不要だから触れなか
ったにすぎない>というところをエンゲルスとマルクスの違いとして、ここ
でも話してるのね。で、フーコーもまた、ヘーゲルの意志論をうまく省いて
しまった。ニーチェが意志を取り上げたが、それは<意志-権力>というとこ
ろであって、十分ではない。結局そこに吉本の論点は収斂していく。たいし
てフーコーは、我々西欧人にとって甚だ答え難い問題として応答している。
また歴史についても吉本は歴史における<原因-結果>の連鎖について、フー
コーは始末しきっていると指摘し、マルクスの革命観につなげて提出してい
る。また事物から意味の中心をさぐることもまた否定したと。
意志にせよ歴史にせよ、意味の中心にせよ、吉本が文芸批評、また幻想論
で追究していたことで、そこでフーコーへこれ以上ない根本的な疑問-同時に
吉本の方法とフーコーの方法との根本的差異-を提出することになった。フー
コーはこれにたいし連綿と説明はするが、最後の挨拶として、「吉本さんに
よって自分の限界や不十分な点が指摘された。それはこれからの仕事にとっ
て有意義であり有益でした」と言っている。これは内容が濃いこと、フーコ
ーが対談で手加減する人間ではないことは他のテキストから読めることから
、儀礼ではないと思うんですがね。少なくともあの対談については両者が自
己の方法を言いつくし、核心まで入ったもの、だと思ってます。こういう見
方は 少数みたいですけどね。
>>47 それぞれ受け止め方はあると思うけど、フーコーがまともに吉本の考えを受け止めていたとはとても思えない。
後日の吉本の書簡を無視したのは確かなようだし、少なくても、フーコーから吉本へのアプローチはなかった。
吉本は自説を展開して共同幻想とそれの反射としての個人幻想をフーコーの権力論に結び付けたかったんだろうが、フーコーはまったく理解しようとしていない。
だから通訳の問題も大きいんじゃないかと思ってる。
デュルケムの『宗教生活の原初形態』(岩波文庫上298)で、集合的トーテミズムと
個人的トーテミズムとの間には、性的トーテミズムがあるとされる。
(clan totem, sex totem, individual totem)
フレーザー経由のこの概念が吉本の共同幻想論へ受け継がれたのだろう。
レヴィ・ストロースの構造主義を数学的に再検証する必要は依然あるが、この辺りの教養が
空洞化しているのが気がかりだ。
ちなみにデュルケムが参照したフレイザーの「トーテミズム』に邦訳は今のところまだない
『柳田国男研究 』(筑摩書房1973年) [古書] 神島 二郎 (編集)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000J9FVFQ/ 本書に所収された三島由紀夫の柳田国男に関するエッセイには吉本隆明への言及がある。
三島は死の直前、吉本と対談したがっていたそうだが、『共同幻想論』「他界論」における
死に関する記述*が三島の目に止まったのだということが分かる。
その他、折口信夫、吉本隆明、花田清輝、(及び中村哲)等、柄谷行人が『柳田国男論』(及び
『遊動論』)で引用した文献が並ぶ。目新しさはないがお得感がある。
*
以下、共同幻想論 by 吉本隆明より、
三島由紀夫が「名著再発見『遠野物語』」(1970年6月12日読売新聞)で引用した箇所。
「ここまできて、わたしたちは人間の〈死〉とはなにかを心的に規定してみせることができる。
人間の自己幻想(または対幻想)が極限のかたちで共同幻想に〈侵蝕〉された状態を〈死〉と
呼ぶというふうに。〈死〉の様式が文化空間のひとつの様式となってあらわれるのはそのため
である。」(『共同幻想論』文庫旧版122頁)
>>50 三島の死んだ日が吉本の誕生日だったのは偶然?
52 :
考える名無しさん:2014/02/15(土) 13:53:23.65 0
出版社も罪作りだ。出版社のあおりがまだとけていないのがいる。
53 :
人力飛行機:2014/02/16(日) 01:10:37.62 0
90年代以降に市民社会が成熟するにつれて、法的人格として、しか人間が社会
でいられなくなっていき、残余は社会から駆逐されていくにつれて、個人主義
、利己主義、ばかりが増長し、息苦しさが増長していった。吉本の60-70年代の
思想-大衆の原像に価値をおく-がそこで追いつめられていく過程でもあったと
いう気が今はする。それは下町が消失し、コンクリートの空間に町が変わってい
く過程でもあった。吉本は新しい倫理として80年代に世界視線-無限遠点から
見られる視線-をさぐり、大衆の原像は地上数mの視線にすぎないとしたが、
それはそうしなければ80年代以降に吉本の思想が生き残れないか
もしれない岐路だった。『ハイ・イメージ論』で世界視線を提起した後、90
年代、オウム事件で吉本は親鸞から造悪論をさぐり提起する。つまり人間
社会に道徳に全面的に背反し、そのことを是とする。これを大衆の原像から
の離反であると批判する愛読者もいたが、大衆の原像との二重倫理はすでに
世界視線を提起した段階で隠喩されていた。
ここまで考えていると、80-90年代の吉本にとって世界視線という概念が
いかに重要でしかも、コム・デ・ギャルソン論争で決別した埴谷雄高の『死霊
』の重要概念<虚体>と近似の始原であり終焉、を意味していたこと。また
それだけではなく、倫理の彼岸、文明の彼岸、社会の高度化への対応である
と同時にそこでの閉塞への反応をも予告したことがわかる。<虚体>と<世界
視線>の近似を考えることで、高度資本社会での存在の根本思想を二人は期せ
ずして予告していたと思う。
54 :
人力飛行機:2014/02/16(日) 01:18:11.94 0
90年代以降に市民社会が成熟するにつれて、法的人格として、しか人間が社会
でいられなくなっていき、残余は社会から駆逐されていくにつれて、個人主義
、利己主義、ばかりが増長し、息苦しさが増長していった。吉本の60-70年代の
思想-大衆の原像に価値をおく-がそこで追いつめられていく過程でもあったと
いう気が今はする。それは下町が消失し、コンクリートの空間に町が変わってい
く過程でもあった。吉本は新しい倫理として80年代に世界視線-無限遠点から
見られる視線-をさぐり、大衆の原像は地上数mの視線にすぎないとしたが、
それはそうしなければ80年代以降に吉本の思想が生き残れないか
もしれない岐路だった。『ハイ・イメージ論』で世界視線を提起した後、90
年代、オウム事件で吉本は親鸞から造悪論をさぐり提起する。つまり人間
社会に道徳に全面的に背反し、そのことを是とする。これを大衆の原像から
の離反であると批判する愛読者もいたが、大衆の原像との二重倫理はすでに
世界視線を提起した段階で隠喩されていた。
ここまで考えていると、80-90年代の吉本にとって世界視線という概念が
いかに重要でしかも、コム・デ・ギャルソン論争で決別した埴谷雄高の『死霊
』の重要概念<虚体>と近似の始原であり終焉、を意味していたこと。また
それだけではなく、倫理の彼岸、文明の彼岸、社会の高度化への対応である
と同時にそこでの閉塞への反応をも予告したことがわかる。<虚体>と<世界
視線>の近似を考えることで、高度資本社会での存在の根本思想を二人は期せ
ずして予告していたと思う。
全集が出るって広告が新聞に出てたけど、売れるのか?
>>55 固定的な読者も数千人はいるだろうし、学校や公共の図書館でも揃えるところが多いんじゃないかと思う。
採算度外視の文化事業ってわけでもなさそうだな。
http://urag.exblog.jp/19562626/ 吉本隆明全集(6)1959−1961
晶文社 2014年3月 本体6,500円 A5変型判712頁 ISBN978-4-7949-7106-7
帯文より:長く深い時間の射程で考えつづけた思想家の全貌と軌跡。60年安保を挟む
「戦後世代の政治思想」「擬制の終焉」などの政治思想評論、作家論、エッセイ群と
詩を収める。
★本日取次搬入の新刊です。待望の『吉本隆明全集』(全38巻、別巻1)の第一回配本
です。A5判より天地が10ミリほど短く、手になじむ大きさです。帯は二重に巻いてあり、
写真の帯の下には収録作品とその引用、そして今後の刊行予定などが記してあるもう
一枚の帯があります。表紙は茶色のクロス装に墨箔で書名や版元名を捺し、白いシンプル
なカバーをかけたままでも取っても書架に映える美しさです。単行本未収録2篇(「腐食
しない思想をもて されば希望は諸君のうちにある」1960.4.25;「感想――『銀行員
の詩集』」1960.11)を収め、政治の時代へと向かう1960年前後の吉本さんの歩みを、
評論や詩など多様な作品群から一望できます。月報は全8頁、高橋源一郎さんの「産み落
とされた日」と、ハルノ宵子さんの「父の手」の2篇のエッセイが収められています。
なお、全集の刊行を記念して全国主要書店でブックフェアが予定されているほか、ゴー
ルデン・ウィークには以下のイベントが行われます。
◎トークセッション“吉本隆明のDNAをどう受け継ぐか”
出演:中沢新一×内田樹×茂木健一郎×宇野常寛
スペシャルゲスト:よしもとばなな
日時:2014年5月1日(木) 19:00開演(18:30開場)〜21:00終演
>>58 この全集は外函がないんだね。
最近の全集ものは外函をつけないのかな?
>>58 >“吉本隆明のDNAをどう受け継ぐか”
ねっとりと絡みつくような、いやなタイトルだね。
出版社の意欲はありがたいけど、人選を含めて、ちょっとね。
下町好きの吉本にちなんで、もっとさっぱりしたイベントにして欲しいものだ。
>>61 分野を無視したほぼ完全に年代順の構成というのは慣れないからちょっと読みにくい。
でも、慣れればそれが一番なのかも知れない。
ただ完結を祈るのみ。
>>60 >出版社の意欲はありがたいけど、人選を含めて、ちょっとね。
じゃあ誰なら良かったんだよ。
65 :
考える名無しさん:2014/04/15(火) 19:28:42.04 0
>>63 高橋源一郎 大江健三郎 柄谷行人 蓮見重彦 佐々木中 (存命)
中上健次 井上光晴 竹内好 江藤淳 小林秀雄 (物故)
その他にもいろんな人々が上げられると思う。
それに比べて…
中沢新一×内田樹×茂木健一郎×宇野常寛 ←吐き気のする面子ですわ。
66 :
考える名無しさん:2014/04/15(火) 23:50:34.38 0
対談などを見る限り、中沢新一が一番吉本を理解しているように思う。
『カール・マルクス』の解説など良い。
残りの面子は糞。
67 :
考える名無しさん:2014/04/16(水) 05:26:32.87 O
茂木ってどこに需要あるのか謎だよな
68 :
洋楽:2014/04/16(水) 05:30:22.48 0
知能指数一桁の うんこだろw
69 :
洋楽:2014/04/16(水) 05:44:53.90 0
実際に レインマンに遭遇すると分かりますよ
「 あー 次元が違うんだな 」 って
いくら考えても 哲学バカボンには 無縁の世界です
で そこから なにを見出すか
見出したところで むかつくだけでしょ
70 :
考える名無しさん:2014/04/19(土) 02:26:41.58 0
柄谷行人、絓秀実、渡部直己「遊戯と建築」『抒』bQ インタビュー
渡部 吉本さんのはなしが出たので最後にお訊きしますけれど、小林秀雄とか吉本隆明とか、
ご自分より上の世代の批評家について、現在はどんな感想をおもちですか。
柄谷 なによりもまず日本で批評を書いている人間の宿命みたいなものがありますよね。吉
本さんについてもぼくはその点でしか考えていない。ぼくがこんなことをいうとまずいけれ
ども、小林秀雄はいいと思っているんですよ(笑)。あとはだれもいないと思っている。ほんというと。
渡部 どんな点で?
柄谷 あるゆる点で。「霊界」もふくめてね(笑)。まえに中上(健次)とふたりで「小林
秀雄をこえて」といったときは、ほかのひとは一山いくらという感じで……やったわけですよ。
それはとにかく、小林でも吉本でも日本でものを考えている。ぼくはその条件にいつも引っ
かかってしまうんですよ。きみらはしきりにぼくが戯れることを恐れているとかいうけれど
も、戯れるってのはやはり特権的な行為であって、たとえば日本語の富をじゅうぶんにもっ
ているひとが戯れられるのだと思う。これが在日朝鮮人だとずいぶん複雑なものでね。ぼく
は、意図的に、自分を特権なしの立場においているわけです。この関係においてみれば、吉
本さんのやりかたではだめだと思う。
絓 あれは一種の大東亜戦争でしょう。吉本理論をもって西欧にむかって玉砕する(笑)。
71 :
考える名無しさん:2014/04/19(土) 02:29:20.72 0
柄谷 だけど、基本的にはぼくは小林・吉本の系譜というか、その負い目みたいなものを引
きずっていますね。厳密に形式的にやろうとする志向は、だからそんな条件を背負っている
という自覚にもとづくわけで、かならずしも資質だけの問題ではない。そうしないとどこか
で逃げたかたちになるだろう。日本語の豊かさとかへね。どこの言語も豊かであったり貧し
かったりするわけじゃないんだ。さっき自分から選んだ貧しさといったけれども、日本人が
ものを考えるときに強いられるどうしようもない貧しさについての意識がある。きみらやほ
かのひとがどうみようと、ぼくはやはりその貧困をひきうけざるをえないという感じでね。
デリダみたいな遊びはできないし、おなじような遊びかたは歴史的にもう許されていないはずだとも思うし……。
絓 なんでそう自由になれないんだろう。小林・吉本の負い目というけれど、やはり世代的
な問題じゃないのかな。遊ぼう遊ぼうと思いつつどんどんキマジメになってしまう六〇年世
代。負い目ってのは倫理でしょ。
602 :無断テープ起こし:2014/03/27(木) 01:29:50.45 0
高澤 柄谷さんは吉本隆明さんとどういう出会いを?
柄谷 …大学のそばに引っ越そうとして、斡旋する場所に行ったら近くにあったんで。田端の駅
からに近い。開成とかあって。降りた所に吉本の家があって田端の風呂屋を捜して…「試行」と
いうのをとろうと思って見るとすぐそこなんですよ。家が出版社だから。
高澤 いきなり申し込みに行ったんですか?
柄谷 その時に始めて風呂屋に行こうと思っただけ。それから吉本宅を訪ねて。割とよく行
ってましたね。年に二三回は。
高澤 読者にとどまらず「試行」に投稿とかそう言うこと一切しなかったですね?
柄谷 彼はそう言うことはいわなかった。吉本さんは面白い人で、僕にいろいろ忠告してくれた。
あなたはもっと商業誌に書けばいいんですよ。色のついた雑誌はダメだ。「試行」も含めて。
高澤 そういう吉本隆明はいいですね。
柄谷 いいんですよ。よければ小林秀雄も通るんだ。中野重治も「新潮」でやってるじゃないか。
自分が真っ赤になればいい。彼はむしろ「試行」に書くなという感じだった。色はつかないほうがいい…
柄谷&高澤@東京堂20120330『政治と思想』刊行記念
こういう紹介は楽しく読めるね。
それぞれの発言の中身は別にして、だけど。
74 :
考える名無しさん:2014/04/20(日) 05:54:14.53 0
吉本隆明「情況への発言(一九八六年十一月) 海路の日和」
『完本 情況への発言』(洋泉社)
柄谷の『日本近代文学の起源』など柳田国男の『明治大正史(世相篇)』の模倣でしかない。
75 :
考える名無しさん:2014/04/21(月) 21:47:14.21 0
信者を取り巻きにして背けば粛清する事をスターリニズムと言ってるのか。柄谷と鎌田哲哉、東浩紀界隈とかだろうか。吉本にも取り巻きがいたと思う
5/1紀伊国屋ホールのイベント『吉本隆明のDNAをどう受け継ぐか』行った
方いますか?どんな感じだったのかな。
77 :
考える名無しさん:2014/05/05(月) 05:10:43.24 0
メルロ=ポンティは吉本隆明と似た議論をしているように見える。後者は日本人の詩人が自己表出するという観点だが。メルロ=ポンティの受肉という用語はキリスト教ぽい
78 :
考える名無しさん:2014/05/05(月) 05:12:06.14 0
新・吉本全集の編集委員は誰ですか?まさか無しですか?
80 :
考える名無しさん:2014/05/07(水) 01:53:17.08 0
そういえば全集パンフにも編集委員の記載はないですね。私が2月頃晶文社
に内容について「吉本さんが一人で書いたものだけを集めるのかそれとも
インタビュー・講演・対談も入れるのか」問い合わせたときに「重要なもの
はそれらからも入れるかもしれません。目下検討中です」と答えてくれた
方は晶文社の社員さんのようでした。そこから考えると晶文社の担当部署の
編集ということ、じゃないですかね。
編集委員の先生に払う謝礼もケチったっぽいね。
エライ先生に名前借りて足代程度というわけにもいかなそうで。
>>79>>81 なぜ著名人の編集委員が必要?
色がつくだけじゃないの?
昔の全著作集も、いわば一読者であった無名の人の編集だが。
吉本さんの残した膨大なテキストをすべて蒐集して編纂する作業自体、
時間と労力を傾倒しないとできない一大事業であるのは明らかで。ちょうど
たとえれば旧ソ連で編集刊行された『マルクス=エンゲルス全集』みたいな
ものかも。あれが年代別全22巻、初期著作全2巻、補巻全4巻、資本論全5巻
剰余価値学説史全4巻、書簡全13巻、索引全4巻。編集が「ソ連邦共産党
中央委員会付属マルクス=レーニン主義研究所」。
あれも蒐集するだけで労力と時間が必要なそれこそ一大事業。内容チェック
しながらだと相当な忍耐が必要だったはずで、でもソ連はあの哲学が根幹に
あったから国家事業としてできた。吉本さんの場合は国家事業ではない。
でも労力は相当かかる。一出版社の事業として為されることで分業制になり
負担が分散されるとしたらそれはそれで良かったかもしれないと思います。
>>83 吉本の場合、ごく小規模の集団の機関紙のようなものにも求められれば書いていたようだから、その種のものを集めるのは本当に大変だと思う。
講演に関しては、この数十年は一人の編集者がすべて録音しているからなんとかなりそう。
でも、それ以前のものはやっぱり大変そうだ。
ただ喋っただけで、録音もされず、記録としても残さなかった集会も多かったんじゃないかという気がする。
録音自体、費用のかかる大きな機材が必要だったし。
いずれにしても、暇になった団塊の吉本読者が、総がかりで資料収集に向かってくれるんじゃないだろうか?
85 :
考える名無しさん:2014/05/09(金) 01:58:17.61 0
文藝春秋の江藤淳哀悼号が出てきたので
パラパラめくって…
目次見ただけでずいぶん死んでるね15年前だからあたりまえだが
逆に言えば15年前にはまだこんな人たちが元気だったんだ
萩原葉子、小川国夫、三浦哲郎、田久保英夫、古今亭志ん朝、阿刀田高、古井由吉
黒井千次、河野多恵子、山本夏彦、赤瀬川源平。阿久悠、日野啓三、吉本隆明
>>85 他の人は知らないが、阿刀田高はいまでも元気だろ?
87 :
菜々氏:2014/05/16(金) 23:58:49.58 0
吉本隆明全集7 [1962‐1964]
吉本隆明著
A5判変型・上製 636頁
定価:本体6,300円+税
978-4-7949-7107-4 C00395 〔2014年6月24日刊行予定〕
〈目次〉
T丸山真男論
1 序論/2 「日本政治思想史研究」/3 総論
U
社会主義リアリズム/戦後文学の転換/日本のナショナリズムについて/
近代精神の詩的展開/戦後文学の現実性/情況に対する問い/情況における
詩/“終焉”以後/詩的乾こう(ママ)/“対偶”的原理について/反安保闘
争の悪煽動について/戦後文学論の思想/「政治と文学」なんてものはない
/非行としての戦争/模写と鏡/「政治文学」への挽歌/いま文学に何が必
要かT/戦後思想の価値転換とは何か/性についての断章/いま文学に何が
必要かU/「近代文学」派の問題/いま文学に何が必要かV
V
日本のナショナリズム/過去についての自註
W
死者の埋められた砦/佃渡しで/沈黙のための言葉/信頼/われわれはいま――
89 :
考える名無しさん:2014/06/05(木) 23:16:14.75 0
X
詩のなかの女/江藤淳『小林秀雄』/斎藤茂吉/本多秋五/埴谷雄高の軌跡と
夢想/埴谷雄高氏への公開状/埴谷雄高『垂鉛と弾機』/渋澤龍彦『神聖受
胎』/清岡卓行論/啄木詩について/折口学と柳田学/「東方の門」私感/
ルソオ『懺悔録』/高村光太郎鑑賞/中野重治/壺井繁治/金子光晴/倉橋
顕吉論/無方法の方法/本多秋五『戦時戦後の先行者たち』/『花田清輝著
作集U』
Y
「思想の科学」のプラスとマイナス/『ナショナリズム』編集・解説関連/
宍戸恭一『現代史の視点』/中村卓美『最初の機械屋』/「言語にとって美
とはなにか」連載第三回註記/『擬制の終焉』あとがき/『吉本隆明詩集
(思潮社版)』註記/「丸山真男論」連載最終回附記/『丸山真男論(増補
改稿版)』後註/『模写と鏡』あとがき/「試行」第3〜12号後記/三たび直
接購読者を求める/「報告」
90 :
考える名無しさん:2014/06/06(金) 06:09:20.66 0
もう、どうせ売れないんだから、無料で読めるようにすれば良いと
思うんだが。
そのぐらいの人が著名作家で出て来ても良いんじゃないか?
>>90 それなりに売れてるんじゃないかな?
ある程度の図書館なら全巻そろえるだろうし。
逆にいえば、吉本全集もそろえていない図書館じゃ、ちょっとね、ということにもなる。
電子化して出すにしても、資料の収集も編集もデータの打ち込みも全部無料奉仕ということになる。
本として出すならその上に紙代も印刷代も製本代も無料奉仕だ。
現役の人が自分で書いた論文を無料で掲載してる例はそれなりにあるけど、全集みたいにものすごく労力の必要な作業をただにしろというのは、たとえば大学なんかでそうした作業を請け負わない限り無理だと思う。
92 :
考える名無しさん:2014/06/06(金) 20:53:02.11 0
>>91 データを打ち込む必要ない。スキャナーで十分だよ。
図書館が需要の大半なら、ネットで無料で読めるようにした
方が良い。
青空文庫もそうだが、打ち込むとか、たるいことをやる必要ない。
細かいことはいいんだよ。
早くスキャンして早くたくさんの人に無料で読ませることに価値がある。
>>92 なにをスキャンすればいいの?
未発表のものもあるんだぞw
94 :
考える名無しさん:2014/06/06(金) 21:26:50.60 0
>>93 未発表のものがあるのは知らなかった。
googleみたいにばんばん、大雑把にスキャンして公開すれば
良いと思うがね。
適当で良いんだよ適当で。
>>94 要するに乞食?
別に否定はしないが、ただで読みたければ図書館行けよ。
96 :
考える名無しさん:2014/06/06(金) 21:43:47.62 0
>>95 潜在的な情報の需要が膨大なことが想像できないのか?
吉本の書いたことの隅々までネットで検索出来るようにしておくのが
世界のためだろうが。
全集にしたところで遺族に入る印税など今後10年で100万も
いかないだろう。
>>96 印税の問題じゃなくて、手間賃の問題な。
本を出すには多数の人の労働が関与している。
>隅々までネットで検索出来るようにしておく
まず君が始めたらいいと思う。
遺族と出版社の了承を得てから、ボランティアを募って、手持ちの吉本本をスキャンしてOCR処理して無料のサーバーに載せればいい。
遺族と出版社に粘り強く交渉してみなよ。
98 :
考える名無しさん:2014/06/06(金) 22:01:06.50 0
99 :
考える名無しさん:2014/06/06(金) 23:50:05.28 0
科学じゃあるまいし あんまり意味ない
全集は生前のものをかなり揃えている人間にとってはちょっと手が出ない
…。いまだに部屋の書棚には相当揃ってる。
今の新刊本屋や古書店にはもうかつての吉本本はほとんど消えている。
なんで今改めて揃えたい人にはもってこいの企画だと思う。若い読者と
かね。1980年代半ばからなんで古い読者ではないけど、漁った甲斐あって
相当揃えている。手が出ないなあ。カネもないし(笑)
101 :
考える名無しさん:2014/06/08(日) 17:20:52.12 0
吉本隆明三回忌 横超忌第2回 冒頭挨拶 三上治, 月村敏行,神山睦美
https://www.youtube.com/watch?v=v8uQ69jFMnc 「三島も吉本も物事の実際を知らない。「映像」とか言い出す人は実際を
知らない人だ」と月村敏行が見当違いの上から目線で言っている。
吉本のいう映像は無限遠点からの映像、地上1万mで争奪戦をやっている
大国による映像。地上1〜2mでの生活映像。という区分に則っている。
月村が勝手に書き換えたような意味はない。あるとしたら「心的現象論」
だが映像論はそれとはまた別の文脈である。醜悪な読解以外にはここにはない
。
月村は分かったようなことを言うべきではない。
吉本の80年代からのイメージ論が何を言っているのか分からなかった人間
の1類型であるにすぎない。
結局読みこむことのできなかった上に醜悪な読みをまき散らす月村を
こんなところで喋らすな。
102 :
考える名無しさん:2014/06/10(火) 08:00:56.81 0
103 :
考える名無しさん:2014/06/10(火) 12:17:24.96 0
芹沢俊介が柄谷の対抗馬と目された時期もあったと思うが。
105 :
考える名無しさん:2014/06/17(火) 09:37:11.60 0
北田暁大 @a_kitada 9時間
よし、もう二度とフーコーとかドゥルーズとかラカンとかバルトとかデリダとかバルトとかブルデューとかラトゥールとかそこらへん引用しないぜ!
で、いっこうに困らない気がする。
>>105 なんでブルデューがそこに含まれているの? ポストモダニストでもなんでもないのに。
107 :
考える名無しさん:2014/07/12(土) 00:58:21.96 0
永井均 @hitoshinagai1 · 7月10日
「哲学探究」の二回目が載った『文學界』が出た。後半は中島義道の誤解につ
いて執こく書いてます。「吉本隆明再読」という特集なのに、誰も「再読」し
ていなくて拍子抜け。しかし、若松英輔の文がよかった。吉本が語ったという「悟り」についての話も。そんな話を一人だけ直接聞けてラッキーでしたね!
108 :
考える名無しさん:2014/07/12(土) 00:58:59.24 0
永井均 @hitoshinagai1 · 7月10日
先ほどは「誰も「再読」していなくて拍子抜け」などと書いたが訂正し
ます。最後の大井浩一の文の最後の五を読む前に書いたための早とちり。
この五の部分は「転向論」が「再読」されていて、おお、なるほど、そういうことだったのか、と思った。それにしてもこの主題は本当にそんなに重要なのだろうか?
109 :
考える名無しさん:2014/07/12(土) 00:59:28.55 0
永井均 @hitoshinagai1 · 3 時間
内田樹の文を読みあわせても、吉本という人は極めて特殊な主題(テー
マ)を持って評論活動を開始した人なんだな、としか思えない。関係な
いが、私も麻原彰晃を極めて至近距離(1.5m程度)で見たことがある。
なんでこんなの紹介してるの?
まさか本人なわけないし。
111 :
考える名無しさん:2014/07/16(水) 14:29:25.80 0
kumatarouguma @kumatarouguma · 7月14日
ポストモダン一派なんてこの程度ですよと言いつつ、そこで独自かを探ること。自分が何かやったと思ったら終わり。私見では吉本以降全部ダメ。もちろん自分ものがれませんよ。
112 :
考える名無しさん:2014/07/17(木) 10:13:34.33 0
kumatarouguma @kumatarouguma · 7月9日
吉本隆明全集、晶文社版 刊行がはじまった6巻と7巻をようやく入手。6巻の冒頭の詩の言語感覚が
すさまじい、アタマをぶんなぐれらたようになる。「時のなかの死」
kumatarouguma @kumatarouguma · 7月9日
吉本の言葉(議論ではなく)を読むと、自分が書いているものの卑小さがきわだっていやになるのだが、
他方吉本の言葉はともあれ元気にさせる。まじめに身体に電気が走り、これではいかんがんばらねばと
おもわせる。ほとんど吉本の言葉は空前絶後である、日本思想においてどうやって位置づけられるのか
kumatarouguma @kumatarouguma · 7月9日
想像もつかないが、マルクス主義、宗教論(マチウ書詩論、親鸞、宮澤賢治)、日本(記紀書読解)、
社会体制批判、既成左翼批判、言語の芸術性に対する思考、初期の試作、これを同時にやった人間が、
ここまでいるとはおもえないし、これからもいるとはおもえない。吉本の根本は、宗教論と共同体論
kumatarouguma @kumatarouguma · 7月9日
であるとおもうが、繰り返すが天皇制に対して何かをいう人間は、記紀をとことん読み込まないと何
もいえない。本当に背筋がのびる。こういう存在を前にすると畏怖せざるをえない。私は戦後の文芸
評論家なるもので吉本以外の誰も認めない。
kumatarouguma @kumatarouguma · 7月9日
こういうひととほぼ半世紀にわたり同じ空間にいきていたことは恐ろしくもあり誇りでもある。だが
私は一回だけ電話で肉声をきいたことはあるが、本人に会うことはおろか見ることもなかった。とい
うよりも、出会うのがもっとも怖い人間であった。自分の愚かさが明らかなので。
kumatarouguma @kumatarouguma · 7月9日
そういう人も死んでしまった。どうやって生きていこうかとおもう部分はある。全集が今回刊行され
ればおそらくテクスト的にはこれが底本になるのだろう。しがない一洋学学者、吉本の批判する海外
密輸入業者のいったんとしては、吉本について何か書くということが可能なのかかんがえつつ、ほぼ最後の仕事
113 :
考える名無しさん:2014/07/18(金) 08:18:41.40 0
千葉雅也 Masaya CHIBA @masayachiba 9時間
なんで檜垣さんってあんなに吉本隆明に執着するんだろう。こんど会ったら訊いてみよう。僕はピンとこないなあ。そんなにいいかしら。
114 :
考える名無しさん:2014/07/18(金) 08:50:31.41 0
檜垣にドゥルーズと吉本どっちがいいってきいたら
吉本のがいいとかいいそう。内心ドゥルーズのが優れているとおもっているのだけど、
>>114 吉本よりドゥルーズがいいなんて思う人がいるのかなあ?
両方読むと、圧倒的に吉本のほうが優れている。
幻想論にしても言語論にしても身体論にしても。
最も大きな違いは、人間と社会の平面的な動きそのものを言葉で捉えようとするドゥルーズと、歴史の中の人間そのものを自然との疎外関係で捉えようとする吉本にある、とは言えるんじゃないだろうか?
116 :
考える名無しさん:2014/07/23(水) 21:19:37.15 0
優劣をどうやってはかるのだ?
>>116 それが吉本にとっても大きな課題だったね。
客観性を求める思考はカントが有名だけど、一般的な優劣というよりも、ある基準を定めてその基準によって優劣を判断するのが吉本。
それぞれの理論でどちらが現実を説明できているかが哲学の優劣ということになるんじゃないのかな。
吉本の幻想論は、国家などの共同的な場面にいる人間の精神のあり方をとてもよく説明できるけど、ドゥルーズは説明できていない。
118 :
考える名無しさん:2014/07/23(水) 22:19:36.07 0
ビートたけし、筒井康隆、太田光を読むべきだ。おフランスなんて
どうでもいい。
119 :
考える名無しさん:2014/07/23(水) 22:28:11.72 0
彼らは率直に語る。本業はべつにあるので率直に語れるわけだ。
芸人の率直さは正当性を保証しない。
大衆としての現状肯定の鈍い感性をさらけ出すだけだ。
なぜなら、彼らもまたたんなる一職業人にすぎないからだ。
121 :
考える名無しさん:2014/07/23(水) 23:47:05.93 0
すごい。吉本隆明が語ってるみたいだ。
122 :
考える名無しさん:2014/07/23(水) 23:48:31.56 0
なにを言ってるのか分からんが。
>>122 芸人がまじめな顔してえらそうなこと言ってるときは、嘘をついてるんだ、ということさ。
124 :
考える名無しさん:2014/07/25(金) 20:06:08.41 O
素直に言葉にすると余りに陳腐になる
装飾しないと存在論に抵触する
125 :
考える名無しさん:2014/07/26(土) 00:31:21.23 0
分からん。でも害がない。日本語を何かに変換しようとする試みですか?
126 :
考える名無しさん:2014/07/26(土) 00:36:24.66 0
でもこんなことを生きがいにしてるひとがいるのだ。ちょっと危ないな。
127 :
考える名無しさん:2014/07/26(土) 00:38:42.59 0
つまり分かる日本語を書けよ
ということだよ。
128 :
考える名無しさん:2014/07/26(土) 03:54:32.38 0
<音楽>
↑
| 感動詞 助詞 <言語>
| 助動詞
自| 副詞
己| 形容詞
表|
出| 動詞
性|
| 代名詞
|
| 名詞
|______________ <絵画>
指示表出性→
言語にとって美とはなにか1 角川ソフィア文庫70頁、
永遠の吉本隆明 72頁より
<>は追加
129 :
考える名無しさん:2014/07/26(土) 08:43:10.99 O
意図した独我論だ。伝われば自らの俗悪を示すだろ。
それでも伝わらないという事を伝える事を免れないんだな。
>>129 あたまの悪さをさらけ出すだけのレスはもうやめておけよ。
132 :
考える名無しさん:2014/07/27(日) 13:53:35.51 0
千葉雅也 Masaya CHIBA @masayachiba · 17 時間
小泉義之の発想法では、ダメだと言われているものをあえて肯定すると
いうのがある。今日も、エーリッヒ・フロムの「弁証法」について、ヘ
ーゲルやマルクスの古臭い話の蒸し返しではないのかという質問後、立
ち話をしたら、弁証法でいいじゃない、君らに弁証法の何が分かるんだ
と笑う。こんなパターン。
>>132は、弁証法が古臭くてだめだと思ってるの?
134 :
考える名無しさん:2014/07/27(日) 20:55:09.20 0
あたまの悪さをさらけ出すだけのレスはもうやめておけよ。
>>134 それ、この前、僕が書いたんだ。
そんなに悔しかったの?
136 :
考える名無しさん:2014/07/29(火) 08:12:16.71 0
umatarouguma @kumatarouguma · 7月27日
西田も吉本も細いんだけど鋼のようにつよいとおもう。
137 :
考える名無しさん:2014/07/29(火) 08:27:43.40 0
>>134 千葉の頭の悪さは隠しておけって意味か。
138 :
考える名無しさん:2014/07/29(火) 08:46:58.29 0
知らないけどセックスめっちゃ気持ちいいよ
139 :
考える名無しさん:2014/07/29(火) 08:57:48.91 0
千葉ってロンブー敦に激似だよね。ロンブー敦みたいに違法薬物取引に詳しいのかな?性格似ると行動も似るか?という実態検証。
140 :
考える名無しさん:2014/07/29(火) 10:58:45.47 0
あたまの悪さをさらけ出すだけのレスはもうやめておけよ。
141 :
考える名無しさん:2014/07/29(火) 11:14:18.10 0
千葉のあたまが良すぎるって宣伝して回ろう。
千葉雅也の偏差値は東浩紀より高い。文三に入学したのは趣味の問題。東浩紀なんて千葉雅也の頭脳からすると雑魚。浅田彰とか、千葉雅也の賢さに着いてこれない老いぼれ。
>>1
142 :
考える名無しさん:2014/07/29(火) 11:47:21.62 0
ほらw
千葉雅也の頭の良さを褒めたら、応戦レスが止んだ。マジで千葉雅也は東浩紀より頭良いと思ってるし、浅田彰なんて古い知識で凝り固まった老害とでも思ってるんだろ。
世界最高の知能の千葉雅也のナルシズムは凄かった!
>>1
143 :
考える名無しさん:2014/07/30(水) 10:54:26.38 0
finalvent @finalvent 7月28日
「なぜ人を殺してはいけないか」と問われた吉本隆明は、質問者の胸ぐらつかんで、「じゃあ、俺を殺してみな」と答えたらしい。
144 :
考える名無しさん:2014/07/30(水) 11:03:05.68 0
146 :
考える名無しさん:2014/08/13(水) 17:21:56.53 0
>>143 何を言いたかったのかわからない
例えば<レギュラー車に軽油をいれたらどうしてだめなの>
の回答は<故障するから>とか<動かなくなるから>であって
<じゃあ入れてみたら>は回答ではない
戦後最大の思想家である吉本の回答は<じゃあやれば>ではなく<なぜ>
に対する回答であるべき
基本的に吉本ってわけわからん文章を書かせるとわけわからんところがすごい
ってカリスマ性を増大させる事ができるけど
しゃべらすとカリスマ性がなくなる
>>146 事実かどうかも不明な与太話突撃してもしかたがないだろ?
148 :
考える名無しさん:2014/08/13(水) 19:14:52.62 0
>>147 まあその通りやねんけど
回答のレベルの低さとか、カッコつけた大物ぶった所とか
それをさすが戦後最大の思想家って言っちゃいそうな吉本信者の存在とか
なんか吉本とその周辺の状況とかありえそうじゃない
歴史的な人物には事実じゃないけど語り継がれてるエピソードってあるやん
板垣死すとも自由は死せずみたいな
吉本っていう共同幻想にまつわるエピソードっぽくない?
>>148 あんたは信者を嫌ってるだけで心的現象論すらも読んでないだろう
上っ面の振る舞いだけでなくもう少し思想的な部分に触れてみたら?
>>149 そんな無理を言ってもw
>>148は呉智英のタイトルでも見てテキトーなこと書いてみただけだろ。
151 :
考える名無しさん:2014/08/13(水) 21:19:29.09 0
教えてもらいたいので、少し書きます。
動画で「丸山真男」を紹介したものが在ったので観たんですが、
吉本隆明って、丸山批判みたいな事したんですか?
もしそうだとして、どういった所が批判されたんでしょうか?
>>151 丸山真男論という本があるよ。
興味が出たんなら本を読んでみるのが一番。
人に聞いてもろくな答えが返ってこないから。
吉本自身でも自信のある論考のようだ。
153 :
考える名無しさん:2014/08/13(水) 21:59:36.71 0
>>152 情報、どうも。近日図書館で立読みというのが一番可能性ありそうです。
それはそれとして、少しオシャベリしたい気持ちも在ったので、この板に書いてみました。
丸山って中国に兵隊として行ってますよね。
三島由紀夫や吉本隆明は内地に居て、それでよくもまあ批判めいた事が言えるなあ、と。
はい判りました、読みます読みます。
>>153 吉本と散々論争した竹内芳郎という哲学者がいて、その人もやっぱり2等兵として軍隊に入った。
そういうことに意味を求めるかどうかなんだろうな。
155 :
考える名無しさん:2014/08/13(水) 23:37:40.25 0
竹内、吉本、三島って、1924年生まれ。 かな?
私だったら軍隊入り(法的強制力で)、戦場に行くなんて
堪らなく嫌だなあ。
>>155 三島は1925年生まれ。
学年は同じかも知れない。
ちなみに、三島の死亡日は吉本の誕生日。
157 :
考える名無しさん:2014/08/14(木) 02:51:02.61 0
>>149 言うとおり読んでないから
読んでないのに言うなっていう部分については甘んじて受けるけど
イヤシクモ戦後最大の思想家なら思想と行動についてはある程度整合性が
あるべきかなっと思うけど
そもそも思想についても<ひきこもれ 大和書房より出版>
ひきこもりの人を外に出すボランティアに対して薄気味悪いと感じる
そもそも僕(吉本)みたいな物書きとか友禅染の職人なんかは一日中外に出ない
事もある 無理に外に出す事がいい事ではない(要約)
なんて発言してるけど、無学な俺でも断言できるもん
吉本は馬鹿やって
引きこもりと職人や物書きが一日中部屋から出てこない事の違いが吉本には
わからへんのやね
なんかぁ
むかしぃ
バイクにぃ電飾つけてあそんでてぇ
そんでみんなやってるからぁ
車とかもあるしぃ
船でやってみたらぁ
イカあつまってきたんすよねぇ
159 :
考える名無しさん:2014/08/14(木) 07:27:56.45 0
>>156 >三島は1925年生まれ。
ところで、昭和元年というのが中々頭に入って来ない。
大正天皇崩御が大正15(1926 )年12月25日と在ったから、
翌26日から31日までの6日間が昭和元年。?
って事でOK?(昭和史好きな人へ)
現代盛んに言われる「引きこもり矯正」の背景には「正常の範囲の狭め」が
ある、という吉本の指摘にはうなずけるけどね。「どんな人でも外交的と
内向的のどちらかに傾いている。傾いていること自体をどうということはな
い」というのが吉本の意見。これには異論はない。
もう一つ。吉本がここで言ってる「コミュニケーション能力を過大視するな
」というのも現代の風潮−コミュニケーション能力過大視−に直接向けてい
る反論で、異論はない。そこには指示性言語を使うほどに自己に堆積して
いく内蔵(自己表出)言語という視点もある。引きこもりはこれまでに書かれた吉本言語
論との関わりでも読めるし整合性はあると言える。
また、引きこもりの人すべてを擁護しているわけでもない。「医者が対応
していかなければならない人」というのも排除しているわけではない。ただ
引きこもりというだけで「治療が必要」「矯正が必要」という風潮へは
断固反対の立場なわけでね。
>>157は読めてない人だと思うね。或いは「‘偉
い偉い’、と言われている人への反発」でもって1冊だけ読んでみて、書い
てみた人かもしれないが。
今の10-20代の人にとっては吉本隆明と言われてもピンとこない人がおそら
く多い。なので接点を探すのにも苦労している節が感じられる。だいたいは
「柄谷行人・浅田彰との対立者」「絓秀実が批判してる人」という系列で
入ってくる人がほとんどじゃないかと思う。あとは「偉い偉いと言われてる
けどほんとに偉いの?」的な関心。それぐらい風化してる。何を論じ
ていた人か、なども20-30代ではもう知らない人が99.9%くらいじゃないのか。
柄谷のたまにやるとんでも読解もないし信頼性では比較にならないし、本も
昔の本でもいまだに新鮮に読めるのが凄いと思うけどね。
上レスでの「丸山真男論」も難しいがやっぱりあの核心を手掴みする腕力と
率直な視線が最後まで透徹してて読ませる。
ただ書店に行ってみるとかつては吉本の新刊は書店の人文系目玉だったと
思うし専用のスペースが大型書店では1m位あったもんだけど。今では書店
に行っても置いてある本は少なくなった。新刊が出ないから仕様がないん
だろうけどね。もう時代は変わったという感じがする。俺は変わらず読んで
いくつもりだけどね。
162 :
考える名無しさん:2014/08/14(木) 09:56:27.00 0
>>160 ??
よくわからない。必ずしもひきこもりがそこまで悪い事じゃない
という意見はありうると思う。
と同時にここまでは戦後最大の思想家様にご高説を頂くほどの卓見でもないよね。
それこそ吉本が言う町の魚屋でも言えそうな一般論やんね
でも町の魚屋は<引きこもり>が家に引きこもってるのと、友禅染の職人が
引きこもってる事の区別はついてるでしょ。
この区別のついてない人間は<馬鹿>じゃないの?
引きこもりに対する話は吉本の思想に基づいて引きこもりを分析した結果
の意見でしょ?
整合性がついてようが、その例として出した話が<馬鹿>と言われるに値する意見
なら吉本は馬鹿やって言われても仕方ないんじゃない?
163 :
考える名無しさん:2014/08/14(木) 10:22:07.77 0
もういいよ そういう懐古主義的なの
いまの若者が吉本を知らないのを
若者が馬鹿だからとでも言いたいのだろうが
吉本が大したことないから淘汰されただけ
柄谷や浅田と違うとかマンセーしたいんだろうけど
目くそ鼻くそだろw
おまえももういいわ
165 :
考える名無しさん:2014/08/14(木) 10:32:54.51 0
吉本御大は20世紀最大の哲学者であらせられるお方
そのお方を馬鹿にするのは単なるモグリだし哲学する資格なし
>>163 >吉本が大したことないから淘汰された
君は、なんで吉本を知りたいと思ったの?
なんで吉本隆明なんかが戦後最大の思想家なの?と思ってる人は、
こんなスレで聞くよりも、内田樹の本を読んだほうがいい。
あの人の解説が一番わかりやすい。
同時に、21世紀になった今となっては何の価値もない人だということもよく分かるよ。
168 :
考える名無しさん:2014/08/14(木) 11:15:12.73 0
>>165 20世紀最大の哲学者っていうと
ハイテッガーとかサルトルに並び
ヴィトゲンシュタインとか、ベンサムにも引けを取らないって事やんね?
哲学界の事は知らないけど、吉本の本って翻訳されて世界の哲学者に多大な影響
を与えてるの?
すでに日本ですら40代以下の人間にはオウムの麻原にまされたボケ老人
って位置づけでしょ?
彼らに並んでるなら未だに若い人間に多大な影響を与えてると思うけど
>>162 コミュニケーションによって<外向性><生産性>など
価値座標に埋め込むことが<矯正>の役割なので現在普遍的な価値座標
を拒絶するならば引きこもり自体を思想することは<あり>である。
価値座標を拒絶する人間を無理矢理引っ張り出す理由・根拠はないです
よね。吉本の本では<正常の範囲の狭まり>という言い方になってい
たが、根底に価値座標の全面化という事態がある。吉本はそのことを
言いたがっていたと俺は解釈している。
そもそも何のための<外向性>なのかはっきりしないところで
ひたすら<外向性は善>とされているのが現実でしょう。そこから
みれば吉本の言説は理解できる。
友禅染の職人が「引きこもり」を何と言うかは面白いが、「たまには
外の空気当たった方が良いんじゃないです?(笑)」くらいが関の山だ
ろう。
<外向性>への先験的な肯定が実は最も問い直されなければならない
ことであろうし、そこに答えられる人間は実は皆無であるにもかかわら
ず先験的善とされていることが問題なのでね。
>>162自体が<外向性>
を強制する理由など別にないはずなんでね。あったら聴きたいくらい
だけど(笑)
どうも「吉本偉い」への反感が予想以上に多いので驚いているが。
実際吉本存命中からアンチは多かったし、無意味に中傷したがる
人間とか多かったから、まだ同じかとしか思わないが。まだやってる
のか、という感じだね。
「若者馬鹿だから吉本も読まない」とか。そう僻まなくても(笑)
なんでそこまで僻むのかなあ。理解できん(笑)。自分の読書生活を
自由に営んでいてくださいや。
>>168 面白いなああなたは。結局自分で読んで判断できないことを告白している
のと同じだね。誰も評価しないなら自分も評価しない。それが
>>168の姿勢
なわけね。それを公にあなたは公言しているわけだ。あなたの姿勢をね。
これがどうしようもないということにあなたが気づかないならそれまでだよ
。自分の読み方がない。世評がすべて。それがあなた。ここまで真っ暗な
意見を久しぶりに読んだよ。あなたは真っ暗だね。目は見えないしあなたの
姿勢そのものが絶望的だと思う。
>>170 >>168への突っ込みどころはそこじゃないだろ?
ハイテッガーとかサルトルとかヴィトゲンシュタインとかベンサムとかって、そんなに偉いのか?
こういう突っ込みを期待してたんだが?
>>167 人それぞれの価値基準があるから、価値の有る無しをいうのは自由だけど、どういうところが価値がないと思ったのかぐらいは書いて欲しいものだ。
そうじゃないと、話が始まらないじゃないか。
173 :
考える名無しさん:2014/08/14(木) 13:04:59.76 0
ハイデガーもウィトゲンシュタインも糞www
本当に素晴らしいのは吉本隆明だけ
翻訳されないのは西洋人が吉本のすばらしさもわからないアホだから
>>173 >ハイデガーもウィトゲンシュタインも糞
これは同意するな。
なにしろ、ハイデガーは自分の主著さえ中途半端に終わらせたナチスの信奉者だったし、ウィトゲンシュタインはまともな論考は残していない。
>翻訳されないのは西洋人が吉本のすばらしさもわからないアホだから
じゃなくて、吉本を翻訳できる人がいないから、だろ?
つまり、日本人が語学音痴。
外国語を日本語に翻訳できるが、日本語から外国語への翻訳ができない。
ま、評価がどうなるかは別として、せめて英語で出版されることに期待したいね。
175 :
考える名無しさん:2014/08/14(木) 14:50:32.41 0
吉本隆明 共同幻想論は仏語あり
176 :
考える名無しさん:2014/08/14(木) 15:06:07.72 0
L'Illusion commune Takaaki Yoshimoto、(2013/6/21)
¥ 1,037 Kindle版
>>175-176 その翻訳は知ってるけど、フランス人にとってはまったく無名の日本人のわけのわからないタイトルの本を読む人がいるかなあ?
でも、少しでもフランス人の目にとまるといいね。
ほんとうは、多少とも吉本に縁のある蓮実あたりがフランスでもコネクションを使ってきちんと仏訳本を出せばいいんだけどね。
蓮実はプライドが高そうだから、昔、吉本にバカにされたことをまだ恨んでるのかな?
178 :
考える名無しさん:2014/08/14(木) 16:37:21.28 0
179 :
考える名無しさん:2014/08/14(木) 16:52:37.23 0
>>169 そもそも何のための<外向性>なのかはっきりしないところで
ひたすら<外向性は善>とされているのが現実でしょう。そこから
みれば吉本の言説は理解できる。
→吉本が言う様にニートの引きこもりと友禅染職人の引きこもりを同一視してたら何のためも
糞もないと思う
まさに友禅染の為や、物書きが物を書く為に部屋に引きこもってる事を問題視する
人間はいない。ただニートが引きこもっている事と同一視する人間も吉本以外いない
まともな人間はその引きこもっている違いはわかっていると思う
>>178 kindle版でも図書館におくのかな?
普通の図書館だと電子書籍にはなじまないだろうが、フランスだとどうなのかな?
>>179 仕事で引きこもってる職人や物書きがニートとどれほど違うんだろうね?
一方は収入を得られて一方は収入がない。
勉強で引きこもってる各種受験生はどうなんだろう?
両方とも収入はなくて親がかりかも知れない。
ニッキーだってなにかの精神活動はしてるんだろうから、その精神活動を卑下せずに続ければいいんじゃないか?
もちろん、実生活が許す限りということになるが、ニッキーだということだけで他人が非難したり自分を卑下したりすることはないだろう。
働いていないという点では昔の高等遊民と変わらないし、引きこもってるという面では職人や受験生と変わらないんだから。
>>179 というこの人も<外向性>は何故善であるのか。引きこもりを矯正
する必要があるのかは説明はできない。「まともな人間」なら引きこもり
はしない、という「一般常識」に沿っているのに過ぎない。ただ
<引きこもり=罪>という観念を固く握りしめ言っているに過ぎない。
生産的に引きこもってるのは善。そうでないのは罪であり矯正する
必要がある。そういう意見のどこに耳を傾けるものがあるのか。ない
と吉本は言いたいわけだろう。それは至極もっともなことで、やはり
異論はない。
吉本は『ひきこもり』で引きこもりの原因としての不登校について
多言を費やしている。吉本は不登校もまた病的な状態ではないと
明言し、自分もまた、学校や教室にある「偽の厳粛さ」が嫌で仕様が
なかったとしている。教室の「偽の厳粛さ」から吉本は日本社会に
歴史的に残存する「偽の厳粛さ」を抉っていき、「これが治らない
かぎり日本社会が良くなることは考えられない」とまで明言して行く。
これもまたもっともな視点であり、ここは何となく感じてはいても
なかなか言わないことでもある。言われてみれば確かに学校や教室
にあったアレは嫌で仕様がないは自分もそうだったと思い出すような
ことだった。こういう「偽の厳粛さ」と「外向性の強制」という視点
から吉本は不登校も引きこもりも根拠があることを思想していく。
そのようにポイントを並べることで『引きこもれ』は易しい話し言葉で
で語られた稀に見る名著であることが言えるわけである。
183 :
考える名無しさん:2014/08/14(木) 18:58:03.30 0
>>174 翻訳できないんじゃなくてしないだけ
吉本隆明のような高尚な哲学者を西洋人が理解できるわけないしな
日本人が外国語を日本語に翻訳するならば
外国人が日本語を自国語に翻訳すればいいんだよ
>>184 日本の現代哲学に興味を持つ欧米人なんて皆無だろ。
日本人は高度な西洋哲学を取り入れることに必死になっているけど、欧米人は日本の現代哲学なんか無関心、だろ?
186 :
考える名無しさん:2014/08/14(木) 19:52:12.05 0
私にとって意外な事だったんだけど、吉本の熱心な読者でフランス語に堪能な中田平という人が
「共同幻想論」翻訳しちゃったんですよね?
著作を日本語としても読解出来ない、フランス語も全然出来ない身としては、感心するばかり。
人間の意識の古層の問題を胎児期の魚類・両生類・鳥類を経る無意識の問題
とも吉本は絡めている。人間が何者かはまだ分かってはいない。何故ならば
意識の古層に何が覆蔵されているのか、判然とはしていないからだ。大まかに
言えばそういうことになる。
人間が理性的動物だと言えるのは存在の一部分だけであって、古層には
まだ理解できないものがある可能性は大きい。理知的存在というだけで裁断
することが人間の姿をゆがめる。
そういうところはD=Gとも重なるところが1990年代以降の吉本にはあった。
しかもD=Gよりも解剖学の成果を取り入れておりはるかに実証的にやって
いる。実際に魚類や両生類や鳥類の顔をした胎児の写真があるというところ
で語っているのだから。
188 :
考える名無しさん:2014/08/14(木) 23:48:42.09 0
>>185 そういう西洋コンプレックスみたいな言説が間違いで
欧米人が日本の現代思想を読まないのは
端的にあいつらが知恵遅れだから
吉本隆明は歴史的に見ても100年先に進んでる思想家だから
>>187 心的現象論本論は他人の引用ばかりでとても吉本の論考とはいえないんじゃない?
構想のためのメモ、それもまとめることができなくて中断してしまったメモの断片にしか見えない。
序説はとても優れた論考だと思うけど、本論は思考力の衰えなのか、途中で論理が消えて他人の理論の紹介になっている。
D=Gは実証はともかく、理論を積み上げながら現実社会への対応を強く求めているように思う。
吉本の場合は、現実に対応しようとする方向を持つと同時に理論的な積みあげを放棄したようにも見える。
とはいえ、追求している方向はD=Gが社会の現象的な側面に集中しているのに対して、理論を積み上げていたときの吉本は人間と社会に対して根源的だ。
吉本と比較するなら、D=Gではなくて、メルロ=ポンティじゃないかな。
190 :
考える名無しさん:2014/08/15(金) 08:32:05.09 0
父と全集
よしもとばなな
父にとって考えることと仕事をすることは呼吸のようなものであり、日々の挑戦であり、唯一の憩いであった。
父は玄関先に急に読者さんがいらしても決して断ることなくお茶を出し、いつまでも話を聞いた。晩年足が痛くても、糖尿病で親指が氷みたいに冷えていても、寒い玄関で立ってずっと話していた。
精神的に病んだ人がいれば「もし本気でずっとその人だけにかかりっきりになれたら、治るかもしれないんだけどねえ」と言った。幼い私が「どうしてそうしてあげられないの?」と聞いたら「なかなかそこまではできないもんだねえ」と答えた。
「お前とか娘とかの成功が憎い、末代までたたってやる」という人がいれば、「こんなことまで言う人がこの世にいるなんていやあ、驚いた」と本気でびっくりしていた。
散歩と買い物と夏に海に一週間行くことと二時間ドラマを観る以外には特に娯楽もなく、ほとんど旅行もせず、女遊びもしないし教授にもならないし、酒にもグルメにも興味がなかった父。
家からお金がなくなったときに出入りの人の名を出したら「人を疑うくらいならお金なんてなくなったほうがいい」ときっぱり言った父。
191 :
考える名無しさん:2014/08/15(金) 08:32:32.22 0
病院で高熱を出し死の床にいても「支払いのことで心配があったら俺に言ってくれよ」と何回も言っていた父。自分の容態については一度も泣き言を言わず「お母ちゃんはどうした、お姉ちゃんは大丈夫か」と家族の心配ばかりしていた。
これほど人を救った人の望みが叶わないはずがないと心から信じていたが、この不況の時代に全集を出そうという出版社はなかった。
晩年、ぼけて仕事が思うようにできなくなった父が、弱々しい笑顔で「間宮さん(この全集の目次を編んだ編集者さん)の目次はほんとうに考え抜かれていて感心したよ。出せたらほんとうに嬉しいけれど、今の時代はそんなに甘くないからねえ」と言った。
そんなことはない、必ず出る、今じゃないかもしれないけれど、必ず残るよ、と姉と私と間宮さんはくり返し父に言い続けた。父は淋しそうに「むつかしいと思うねえ」と言い続けるばかりだった。
お父さん、社長の太田さんや晶文社のみなさんや間宮さんが、死にものぐるいで作ってくれているよ、やっぱり出るよ。いつか私が死んだら、真っ先にそれを父に言いに行こう。いや、必ずもう届いているはずだ。
192 :
考える名無しさん:2014/08/15(金) 12:35:01.51 0
ファンとは関係なく、ある程度の規模の図書館なら全集はそろえるだろう。
高校はどうかわからないが、大学図書館で吉本全集がなければ、もぐりのF ランとしか言いようがないと思う。
194 :
考える名無しさん:2014/08/15(金) 14:06:52.46 0
>>193 そりゃそうだね。w 売れそうにない書籍を主眼にした話しのつもりだったけどね。
よしもとばななに水を差すようで悪いが、晶文社の吉本全集は俺の予想だと
完結することはないと思う。理由は俺のような生前から買っていた読者は吉本
の著書はオリジナルもしくは勁草書房や大和書房や青土社の著作集で揃えて
いる。今さら全集を揃える意味がない。また、死後からの読者がいるとして、
そう数があるとは思えない。読もうと思えば上記刊行物を古書店やamazonで
探すことはできる。全集収録での刊行を待っている必要はない。
以上の理由から晶文社の全集がまあ刊行されたはいいが全巻無事終わるか
は危うい話だと思っている。俺だけじゃない、生前からの読者の割合多く
が完結は危ういと思っているのではないかと想像している。
元々勁草書房のも大和書房のも完結することなく中断のまま放置されている
。本当は吉本の死を機に中断されていたものを完結させるくらいのことが
されてもよかったはずだがそれはない。まあ中断は吉本自身が関わって決めた
ことでもあるのでどうこう言う気はない。
いずれにせよ晶文社版全集にはさほどの興味はない。生前からの吉本読者
にアンケートでも取ればもっともよく分かるだろうが、アレを全巻予約して
いる人がどれだけいるか。よっぽど金銭的に余裕がある人でなければしない
と思う。何故なら吉本の愛読者はこれまでの刊行物で充分用を足している。
読めているので、今さら買う必要はない。吉本本人が全集刊行だけじゃない
たとえ刊行されたとして、完結するかには疑問を抱いていたと思う。彼は
出版業界の内情に詳しかった。人文系の本が軒並み不況なのもよく知っていた
はずだ。このご時世に吉本隆明全集数10巻が完結するかなど博打以外ではない
。晶文社1社これで心中する覚悟があったとしても難しいと俺は思っている。
また、全集が刊行完結するか否かは愛読者ではなく野次馬根性が気にする
ことで、全集のことなど本気で気にしたことはない。せいぜい若い読者は
アレで初めて読むのか、と思うくらいだ。あとは本当のことを言って何の
興味もない。晶文社は大丈夫か、他人事ながら心配はしている。
>>195 いざとなれば、電子書籍という手があるよ。
編集の労苦は同じだろうが、それ以外の製作費用が比較にならないんじゃないか?
僕なんか始めから電子書籍で全集だして欲しかったくらいだ。
長女さんが言うような、飾ったり枕にしたりにすることができないのは残念だが。
197 :
考える名無しさん:2014/08/15(金) 17:42:14.75 0
熊野純彦先生が岩波から出してくれるんじゃん?
198 :
考える名無しさん:2014/08/15(金) 17:59:53.21 0
もともと生前からさほど理解もされていない物書きが死んだとたんに
「俺も読んでいた」とか「愛読者」が続々現れる不思議が吉本では
続出した。
全集のことがネタになるのも言ってみれば他にネタになることが
ないからでしょう。言い換えれば読まれてもいないということだと
思う。残念だけどね。読まれていれば内容の事が書かれるはずだけど
そういうことはない。これがずべてです。
200 :
考える名無しさん:2014/08/15(金) 18:45:37.55 0
晶文社にとっての、吉本全集刊行の総経費、約2億円は年間売り上げ
3億5千万円の同社にとっては、極めて重い負荷のはずだが。
どっかに意外なスポンサーでもいるのではないかな?
同社の経営者が全く自力で、刊行しようとしてるとすれば、
気違い沙汰だ。だから、それは有り得ない。
多分、表に出ない無償を覚悟の出資者がいるのだと推測する。
201 :
考える名無しさん:2014/08/15(金) 19:02:03.76 0
熊野純彦さんじゃねーの?
>>200 10年間で2億円?
年平均2000万円?
3億5000万円の売り上げがあるなら、大変かもしれないけど普通の投資だろ?
>>199 引きこもりの話とかのレスは読んでないの?
204 :
考える名無しさん:2014/08/16(土) 04:04:47.26 0
>>202 >10年間で2億円?
7年間。って日経(2014 2/23)には出てたみたい。
眠い。 暑いし 雨だし
>>204 それでも年3000万円。
年間売り上げの10%未満か。
年4冊だと7年で28冊。
計算が合わないな。
207 :
考える名無しさん:2014/08/16(土) 15:33:18.33 0
晶文社が倒産しても、産経新聞社が後を継いでくれるから大丈夫(多分)。
日本には原発が必要、そのためにも吉本隆明は読みつかがれる必要がある、と
あれほど熱烈に全集を応援していたくらいだからな。
>>208 そんなまわりくどいことするより、東電が大量購入すれば問題ない。
発行元、東電、そして吉本ファンの三者一両得だw
210 :
考える名無しさん:2014/08/17(日) 08:15:50.81 0
原発に関し思うこと。
吉本の原発に関する発言内容は、原発推進勢力に加勢するかのような印象を受ける。
それは、誤解だろうか?
その1点に於いて、吉本という思想家を憎んだ。
わたしのように思ってる人、結構いるんじゃないですか?
211 :
考える名無しさん:2014/08/17(日) 09:30:14.34 0
知の虚人・吉本隆明―戦後思想の総決算 単行本 – 2013/1/1
土井 淑平 (著)
“戦後最大の思想家”吉本隆明の虚像と実像を剔る初の硬派評論!「反原発で猿になる!」という辞世の句を残して逝った吉本を「自立」「大衆の原像」「共同幻想」をテコに徹底的に批判し、吉本神話を解体する。
土井/淑平
鳥取市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。政治思想専攻。元共同通信
社勤務。市民活動家。さよなら島根原発ネットワーク会員。ウラン残土
市民会議運営委員。“Think Globally、Act Locally”(地球規模で考え
、地域で活動する)をモットーに、四日市公害(1960年代)、川内原発建
設反対(1970年代)、青谷原発立地阻止(1980年代)、人形峠ウラン鉱害(1
980年代末から今日まで)、などの市民運動に取り組む
土井淑平:『知の虚人・吉本髢セ-戦後思想の総決算』に寄せて
http://www.youtube.com/watch?v=bIR3PtqByI8
212 :
考える名無しさん:2014/08/17(日) 09:40:08.70 0
原発と御用学者―湯川秀樹から吉本隆明まで― (さんいちブックレット008)
土井 淑平、 TETSUYA (2012/9/6)
¥ 1,080 単行本
213 :
考える名無しさん:2014/08/17(日) 10:15:46.53 0
菅野覚明先生の吉本論も忘れてはならない。
>>210 >その1点に於いて、吉本という思想家を憎んだ。
それも自由だが、二つの問題があるんじゃないかな?
一つは、現代の原発自体が本来実験段階のもので、実用に供してはいけなかったものを実用化したところに問題があり、原発そのものの可否の問題ではない、という視点。
もう一つは、他人に無謬を求める心性はファシズムにつながるんじゃないかということ。
215 :
考える名無しさん:2014/08/17(日) 18:26:51.14 0
>>214 申し訳ないけど、言ってる事がよく判らない。
別の言い方が、もし在れば
もう1回よろしく。
>>215 吉本は人間の発展あるいは進化として科学技術を捉えている。
その科学技術の進歩のひとつとして核分裂とその人間による利用がある。
吉本は大前研一の断定的な原発設備の安全性の紹介を真に受けて、日本の原発が万全の安全性を確保した世界最高の技術だと信じた。
安全性の喧伝が単に原発推進派の宣伝に過ぎなかったことは周知のとおりだ。
そのうえ、アメリカでの事故を想定した設置基準はまったく無視されていることもわかった。
こうしたことから、少なくても日本の原発は開発途上の実験段階の技術としか言えない。
吉本はそれを知らなかった。
吉本は前提が違う視点からの発言を重ねていた、ということだ。
そのうえで、吉本の科学技術の発展としての核利用に関する見方を評価するべきだという意味で書いた。
もっとも批判されるべき吉本の視点は、原発専門家が自分の良心のもとに最良の研究と最良の技術を追及すると信じていたところにあるともいえる。
>>215 「その1点に於いて」という表現に、吉本に無謬を求める心性があると思う。
ある個人に無謬を求める心性は、無謬の権力者を作り上げる心性につながる。
ナチスも日本の軍部も、その時は無謬とされた。
現代でもまた、一部の政治家は国家の無謬性を主張して権力の強化を狙い、それを支持する若年層も出てきている。
こうした国家の無謬性を掲げる権力がファシズムとなるのは当然だ。
ファシズムとは他人の強さではなく、自分の弱さなのだ。
218 :
考える名無しさん:2014/08/18(月) 21:26:15.58 0
>>216 >>217 どうも。ぐっと判りやすく成ったので、考えを述べるため
さらに何度か読んでみます。
219 :
考える名無しさん:2014/08/18(月) 22:11:07.38 0
大前研一は経営コンサルタントか何かと思っていたので、
なんで、そんな人が話しに出て来るだろう?と思ったら
東工大の原子核工学科に居たんですね、まったく知りませんでしたよ。
吉本が信じるのも無理無い、なんて私なら思うなあ。
結局の所、なんらか信じなければ(信用しなければ)思考って成立たなくないですか?
220 :
考える名無しさん:2014/08/18(月) 22:44:45.29 0
そうですね。
222 :
考える名無しさん:2014/08/19(火) 03:04:12.14 0
>重点は、最後の2行においた。
その2行が中々頭に入って来ないので、困ってるんですけどね。
>ナチスも日本の軍部も、その時は無謬とされた。
吉本も大東亜共栄圏の論理の中にいて敗戦を迎えたんですよね?
223 :
考える名無しさん:2014/08/19(火) 06:59:25.34 0
吉本の、「ひきこもり」についての見方が紹介されてたが、
職人の「ひきこもり」は、客などの来訪者を歓待するのに
対して、現代の「ひきこもり」は、特殊な場合を除き、来訪者を
歓迎しない、という点が客観的に見て大きく異なる。
むしろ、吉本は「ひきこもり」を戦争協力の局面を想定して、
「喩え」に使ったのではないか?
つまり、積極的な戦争協力も、消極的な戦争協力も客観的には結局は
同じであると、吉本は言いたかったのではないか?
無論、この喩えは間違っていたが。
吉本自身は戦争に行かずに工場で爆弾でも作ってた?
どっちにしろ、戦争に協力させられてた訳だ。
224 :
考える名無しさん:2014/08/19(火) 15:13:35.93 0
>吉本自身は戦争に行かずに工場で爆弾でも作ってた?
>どっちにしろ、戦争に協力させられてた訳だ。
「させられてた感」は無かったんではないかと思います。
御自身、「皇国青年だった」という発言(言葉)をされてますし、
玉音放送聴いて涙を流した、と書かれていたのを記憶しています。
225 :
考える名無しさん:2014/08/19(火) 15:19:47.34 0
>「皇国青年だった」という発言(言葉)をされてますし、
↓
「皇国青年だった」と発言(or記述)されてますし、
>>224 >「させられてた感」は無かったんではないか
>>223ではないんだけど、
>>223が言ってる「させられた」というのは、個人の感じ方ではなくて、体制の問題だと思うよ。
徴兵されても志願した兵士でも、戦争させられたことにかわりはないし。
それから、皇国青年でも、工場なんかに喜んで行ったわけじゃないとも思うよ。
特攻で死んでこいといわれて喜ぶ倒錯した感情を持つことはあっても、工場への徴用なんかは喜ばなかったと思う。
どちらの面から見ても、「させられてた」というのは適切だと思う。
ただ、そのさせられることを当然だと思う心性は、戦時中の普通の人たちにはみんなあったと思うけど。
それが日本人の同調性というか、吉本が共同幻想の分析をしなければならなかった最大の理由だろう。
吉本全集が10年ぐらいで完結できたら、日本も捨てたもんじゃないけど。
228 :
考える名無しさん:2014/08/31(日) 07:39:40.32 0
松岡祥男の資料集の方に期待してage
>>228 あれも大変な事業だね。
あの一点で松岡という人を尊敬してる。
もちろん、故川上春男氏も尊敬してる。
松岡祥男のには世話になった。大変でしょうがこれからもお願いします、
という感じ。
アレで単行本にも入らず入手困難なモノがずいぶん読めた。アレの価値は
高い。
231 :
考える名無しさん:2014/09/04(木) 08:18:32.84 0
ここのスレ住人てきには、
鹿島徹先生の
吉本隆明1968の評価はどう?
>>231 どんな本かと思ってアマゾンのレビューを読んでみた。
その中にはつい笑ってしまった文章もあるけど、ここで取り上げるのはフェアじゃないから引用しない。
それはともかく、食指を動かされるようなレビューはなかった。
吉本全集読んでるほうがいいや。
233 :
考える名無しさん:2014/09/04(木) 12:22:30.40 0
>>232 231だが、個人的には、
下町育ちというところで、
清水幾太郎と重なるところが、
鹿島氏の本読んでみえてきたんだよね。
>>233 育った地域とその人の思想にはどんな関係があると思うの?
235 :
考える名無しさん:2014/09/05(金) 09:04:02.63 0
>>235 アマゾンのレビューでまったく食指が動かないから、やっぱり暇なら吉本全集読んだほうがいいな。
ところで、君には自分の考えがないの?
偽日記@はてな
<前の日 | 次の日>
2014-09-03●
「アニメ・マシーン」を読んでいる時、ふと、吉本隆明の「ハイ・イメージ論
」に出てくる「世界視線」のことが頭に浮かんで、その最初の章である「映像
の終わりから」を読んでみたのだけど、吉本には八十年代の終わり頃に(イン
ターネットさえまだない時代に)、もうここまで見えていたのか、と驚いた。
この頃、ぼくは普通に吉本隆明を読んでいたはずなのだけど、ぜんぜんわかってなかったのだなあ、と。
2014/10/24発売予定 哲学・宗教・歴史・地理
吉本隆明 “心”から読み解く思想(仮)
フィギュール彩
ISBN:
定価:本体 1,700円+税
判型:四六
Cコード:C0310
宇田 亮一
(彩流社)
全集が刊行中で、2014 年11月に生誕90周年、
2015 年3月に没後3周年を迎える吉本隆明。
●吉本隆明のもっとも重要な三部作(『共同幻想論』『言語にとって美とはなにか』
『心的現象論』) を、“心”、“生命” という視点から、これ以上ないわかりやすさで
解説しています。文体は平易な「ですます調」で、ビジネス書に親しんだ読者でも
スラスラ読み進められます。
●読みやすいだけでなく、深い。あたらしい読者だけでなく、
古くからの吉本ファンにとっても斬新な内容です。吉本思想を語るうえで、
今後、基本的な文献になること間違いありません。
●臨床心理士の著者ならではの、現代の心の病を捉える鋭い視点にも溢れています。
●吉本隆明が、なぜ戦後最大の思想家で、世界的な存在なのか。
本書を読めば、わかります!
240 :
考える名無しさん:2014/09/18(木) 14:08:13.75 0
>>216 >吉本は人間の発展あるいは進化として科学技術を捉えている。
マジなのこれ
皮肉かなにかじゃなくて?
原発以前の問題で、無学なボケ老人の妄言としか言えない
>>240 普通にそう考えてると思うよ。
自然の一部としての人間が自然を人間化していく過程が科学技術の発展だから、止めることができない、といった感じかな?
>>216 いや吉本は安全と思って原発推進したわけじゃなく、事故は原発を止める理由にならないと言ってたようだが
実際、3.11でメルった後でも何一つ修正しないで、反原発派死すべしと言って死んでいっただろう
多分、トライアンドエラーを禁じたら文明は維持できないという主張だったんじゃないかと
エラー1回で国が滅ぶものは技術たりえないことに気づけないほど馬鹿だったのか、エラーで地球崩壊しても人間の宿命だから受け入れろという狂信者だったのか
どちらにせよ原子力村への入村を求められなかったのは当然である
なんだったのこのオッサン
>>242 書き方は酷いけど、概ね指摘のとおりだろう。
吉本は、妙なところで視野が狭くなる時がある。
原発問題でも科学者、技術者が真摯であることを疑わない。
現実の科学者、技術者はいくらでも金のために自説を曲げるのに。
反核運動のときも同じ。
ただ、ソ連主導の運動だということだけで猛反対の論陣を張った。
人間を信じないことと、スターリニズムに組することになると、見境いなく攻撃すところがあったね。
>反核運動のときも同じ。
>ただ、ソ連主導の運動だということだけで猛反対の論陣を張った。
『「反核」異論』は読んだことはないけど、あれの内容は「欧州で盛り上がってる反核運動はKGBの謀略工作であり、それに便乗してるだけの日本の文学者死ね」と
「先に配備され問題の原因になっているのはソ連のSS-20なのに、アメリカのパーシングIIばかり叩くのはおかしい」で、いいのかな
ソ連崩壊後のKGB暴露本には反核運動には関わっていないとあるらしく、そもそも何の根拠もない頭の悪い陰謀論なので、一つ目の論拠は×
SS-20も含めた全IRBM(中距離ミサイル)反対ならともかくパーシングIIだけ反対なのはおかしいというのは、ようするに吉本はある時点でのミサイルのカタログスペック
比較しかしていなくて、誰が、いつ、どこに、何を配備するかなど外部の条件で兵器の脅威性などは大きく変わることに気づいていないのか、あえて無視している
SS-20に代替された古いSS-5の時点でスペインやアイルランドまで射程内だったからSS-20はゲームチェンジャーというほどのものではなく、西独へのパーシングII配備は
キューバ危機後にイギリスからアメリカのIRBMが撤去されて以来の緊張を核保有国でもないNATO諸国に強いるものだったので、同じIRBMじゃないかという吉本の主張は
何も分かってないとしかいえない
現に当のアメリカが、まだ現役だったSS-4とSS-5もSS-20と同等の脅威だと主張していたし、緊張増大を期待してパーシングIIを配備し、「パーシングIIを撤去してほし
ければSS-20を撤去しろ」というチキンレース戦術をとっていた
ソ連が折れてくれなかったらドイツその他が消滅するという交渉戦術は、西欧人にしてみれば全く割に合わず、やりたきゃ米ソだけでやってくれと
レーガン政権のデタント敵視政策も西欧人の命がけの反核運動も考慮せずに「同じミサイルだろ?」って、当時twitterあったらバカ発見器に吉本が引っかかったと失笑
されてたんじゃないかなぁ
燃料品質悪すぎて炎上もしない
>>244 「KGB暴露本」なるものや、流布されている兵器情報なるものにどれほどの信憑性があるか知らないが、吉本自身も妙な情報源を信じていたふしはあるね。
248 :
考える名無しさん:2014/09/20(土) 23:18:10.89 0
反核異論は今読んでも文学者の反核声明がどうして出されたかの暴露本として面白いし
鹿島氏の吉本隆明はなんとなく分かってような部分をきちっと分解して解説した感じでよかったな
呉何とかのあれはゴミ本だったな
249 :
考える名無しさん:2014/09/25(木) 20:04:53.01 0
GHQ ?
「吉本隆明全集第4巻」(第3回配本)は2014年10月9日発売予定だそうだ。
第1回配本(第6巻)2014年3月13日、第2回配本(第7巻)2014年6月24日。
公表予定通りというほどではないけど、いいペースだ。
251 :
考える名無しさん:2014/10/01(水) 19:18:06.27 0
未だに思想や批評の可能性を極めて行った人間として吉本は残ってるなあ。
あそこまで言葉の可能性を極めて行く人間は他に出てこないんじゃないかな。
改めて亡くなった後も存在の大きさと言葉の深さに思い至る、というのが
現実ですね。
252 :
考える名無しさん:2014/10/04(土) 02:34:40.52 0
次期EU大統領はポーランドの連帯出身者
反核異論と同時期だろう
ワレサを非常に評価してたよな
今度大統領になるのはハイエクの本をパンフレットにして運動していた
吉本のスターリン批判はポーランド民主化運動と通じるものがあるということや
>>252 >ハイエクの本をパンフレットにして運動
要するに、新自由主義者ということ?
254 :
考える名無しさん:2014/10/04(土) 13:55:21.08 0
>>253 ハイエクの「隷属への道」はスターリン全体主義批判のバイブルで
共産党政権下の東欧で最も読まれていた
ハイエクの場合、新自由主義ともいわれるし、フリードマンとは違って社会民主主義的な要素もあって
単純にはいえないよ
>>254 ハイエクに社会民主主義的な要素ねえ。
ハイエクというのはただの反共主義者。
反響のためならなんでも言うって印象しかないな。
全体主義云々ではなく、ただ資本家にとって最大の敵である共産主義を否定していただけ。
現代でも、新自由主義者は自分たちに都合のいい中東の専制王政を全く批判しない。
もし、そんなものに踊らされた旧共産圏の知識人がいたなら、ただ愚かだということだ。
256 :
考える名無しさん:2014/10/04(土) 16:09:16.22 0
ハイエクは反集産主義
吉本も反共だし、似たようなもんやろw
>>256 吉本は共産主義を夢見る反スターリニストから、反スターリニストの修正資本主義者に転向した。
自由、平等、博愛を重視したが、反共であったことはない。
258 :
考える名無しさん:2014/10/04(土) 16:21:37.16 0
共産主義の意味がわからない
無政府主義なのか、世界連邦なのか
無政府主義といっても法や治安維持は必要なんで
政府はなくならないよ
お花畑ユートピアだな
>>258 そのとおり。
その「お花畑ユートピア」に近づこうとする運動そのものが共産主義。
260 :
考える名無しさん:2014/10/04(土) 16:40:47.20 0
自由平等博愛で自由はいいとして、平等って、吉本は面白いからある程度売れるが、ダメなのは売れないとか
自ずと差が出てくるし、博愛といっても博愛的じゃない奴が多数なんだからどうしようもないわなw
博愛的じゃない奴の生きる権利を奪っていいとなればホロコーストだ
>>260 別に現在の状況を説明してるわけじゃないよw
現在だって自由なんてないし。
262 :
考える名無しさん:2014/10/23(木) 00:58:20.56 0
264 :
考える名無しさん:2014/10/24(金) 09:18:44.86 0
永井均 @hitoshinagai1 · 10月18日
吉岡実「僧侶」
http://ln.is/hannah5.exblog.jp/M7DY8 … 私はかつて詩を書
いていたが、このくらい詩的価値を自立させられなければ詩に書く意味はない
のだと悟って詩は捨てた。私は詩の外に言いたいことがありすぎた。でも多く
の「詩」もそうだ。この詩は素晴らしい。私は哲学で言うことにした。
265 :
考える名無しさん:2014/11/13(木) 21:21:54.05 0
熊野純彦
>>265 わかったよ。
2chの有名人になったんだから、もういいだろ?
267 :
考える名無しさん:2014/11/17(月) 20:42:51.83 0
吉本隆明「情況への発言(一九八六年十一月) 海路の日和」
『試行』第六六号 一九八六年十一月二十五日
『完本 情況への発言』(洋泉社)
柄谷の『日本近代文学の起源』など柳田国男の『明治大正史(世相篇)』の模倣でしかない。
268 :
考える名無しさん:2014/11/18(火) 06:35:17.92 0
吉本巨人は現代思想に対する理解が全くないよね
>>268 どういうところが?
吉本の現代思想に対する理解って、具体的にはどれのこと?
270 :
考える名無しさん:2014/11/19(水) 08:18:42.10 0
吉本隆明の経済学、一般的には読みやすいんだろうけど、
俺には読みづらい・・・
>>270 >吉本隆明の経済学
吉本は経済学なんてやってないよ。
やっていたのは、経済の現状に対する一つの視点。
高度な資本主義経済の下では消費が経済の規模を決定する、といった、どこかで聞いたような話に過ぎない。
272 :
考える名無しさん:2014/11/19(水) 13:35:02.48 0
KMNSMHK
273 :
考える名無しさん:2014/11/26(水) 02:16:19.30 O
>>273 なんだ、そうなのか。
書いたやつは経済がまったくわからないんだろうな。
275 :
考える名無しさん:2014/11/26(水) 10:22:07.64 0
>>270 「婚姻」と「霊威」のところ面白いと思った
スミスの「うた」ってのもいな
276 :
考える名無しさん:2014/11/26(水) 17:14:22.18 0
吉本隆明の経済学、一般的には読みやすいんだろうけど、
俺には読みづらい・・・
277 :
考える名無しさん:2014/11/26(水) 17:21:21.00 0
吉本隆明の文章は読みづらいよ
279 :
考える名無しさん:2014/11/27(木) 04:22:13.33 0
自由平等博愛で自由はいいとして、平等って、吉本は面白いからある程度売れるが、ダメなのは売れないとか
自ずと差が出てくるし、博愛といっても博愛的じゃない奴が多数なんだからどうしようもないわなw
博愛的じゃない奴の生きる権利を奪っていいとなればホロコーストだ
>>279 吉本は、誰も反対できないような理念を掲げてはいけない、などと言ってたのに、自分が自由平等博愛を掲げちゃったんだよね。
やっぱり老人になるというのは怖いことだな。
281 :
考える名無しさん:2014/11/28(金) 00:26:01.75 0
いつどこで?
>>281 あっちこっちに書いてる。
さがすのめんどくさいから、ごめんね。
283 :
考える名無しさん:2014/11/29(土) 01:50:29.42 0
要するに思い込みというわけか。
>>283 吉本が「自由・平等・博愛」を標榜してないと思う理由はなに?
吉本信者も嫌いなんだが吉本を何かと脳軟化と呼ぶスガみたいなのも嫌い
この両方取っ払って吉本の功罪について学びたいんだがどうすれば
>>285 普通に読めばいいんじゃない?
本人は、転向したといわれるのも一理あるとか自分で言ってる。
おそらくは目を悪くする前までの業績と、現実を見失った晩年の口述筆記とは明らかに違う。
とりあえずは、他からの評価を知ろうとする前に、自分の吉本像を見つけるほうが先だと思う。
>>286 スレ常連が基本信者でウザいんすよ
いちいち三浦の言語論がとか、それ以後の言語学読んでないのかよみたいないにしえのコミュニティが
一般に、ある物書きの思想が受け継がれていくか否かは、
「存命中のコミュニティ」が解体したあとが勝負だと思う
その意味では吉本隆明は信者と執拗なアンチがいるからまだなのかなと
そこを先に進める人はよ
>>287-288 なんらかの理由で吉本に興味を持ったんだろうから、吉本の本を読むのが一番。
言語理論なら、知ってるだろうが『言語にとって美とはなにか』。
他の人の本を読んでいなくてもわかりにくいところはない。
しいていえば、「表出」という概念が「疎外」という概念と同じだ、ということだけ把握していればいい。
吉本の「コミュニティ」なるものがあるとは思えない。
ちなみに、吉本というのは自分で自分の著作をくどいほど解説している。
>>289 信者がほとんど吉本振り回して他の思想家やっつけた気になりがちじゃないですか
あれマジで増悪しか感じないんだよね
>>290 吉本振り回すって、具体的にはどういうの?
誰かの文章でも、2chのレスでも、ピックアップしてみてよ。
あんたかもしれないがwドゥルーズのスレで「日本人でただ一人彼だけが」みたいになぜか代弁して自慢始めたり、
文学板でも三浦つとむの言語論読めばそれ以後何も読まずに何でも扱えるみたいな全能感のやつとか
今までそういう奴しか見たことないんだよね
で、吉本を苦手な奴に対して
「あんたは自立してるのかね?」と問い詰めるんだが、
それ言ってる奴こそが吉本に依拠してるじゃんという。
団塊老人が誰かを突き上げてた時のスタイルだろ?ようは
在野の思考ってそういうところがマジで嫌い
>>292-293 なにを怒ってるのかよくわからないけど、他人のレスをなにか読み違えてることはないの?
自慢とか三浦つとむがどうのとか。
どこのスレでも、面白いレスもくだらないレスもある。
面白確率は低いにしても。
>団塊老人が誰かを突き上げてた時のスタイル
君には団塊老人に対するトラウマでもあるの?
それとも、なんとなく新左翼のイメージに反発してるの?
>在野の思考ってそういうところがマジで嫌い
具体的には、大学の先生をバカにしてるように見えること?
大学の先生だからって偉いわけじゃないのは当然だよね?
もちろん、在野だからって偉くもなんともないことも当然だ。
それぞれの考え方が適切であるかどうかでだけ、評価は決まると思うな。
>>295 ざっと眺めたけど、なにがひどいのかよくわからない。
他のスレよりマシにも見える。
どのレスがひどいと思うの?
297 :
考える名無しさん:2014/11/30(日) 02:58:46.52 0
>>283 吉本が「自由・平等・博愛」を標榜してないと思う理由はなに?
いや、たんに「いつどこで」と尋ねたのに、
>>281 あっちこっちに書いてる。
さがすのめんどくさいから、ごめんね。
と返ってきたので、「あちこちで書いているといいながら、一つぐらいも示さないのはなぜだ?」と
勘ぐったまでのことだが。
上の書き込みにどなたかも書いている通りで、口述筆記時代のものはあんまりフォローしていないから、
どこかで言っているなら教えてくれたらありがたいと言うことです。
>>297 知りたければ読んでみればいいんじゃない?
吉本に関心がある人みたいだから、口述?以後も吉本の思想なんだし。
いわば還りの著作なんだから、ないがしろにできるものでもない。
299 :
考える名無しさん:2014/12/01(月) 01:36:22.09 0
で、結局うろ覚えでも典拠の一つも示せないわけかね……
>>299 ああ、ごめんよ。
読んでる人には典拠が必要な内容とも思えないし、読んでない人なら、興味があったらどれでも読んでみればいいだけだから。
吉本が「自由・平等・博愛」を標榜してることの証拠なんか求めてどうしたいんだろう?
君が知りたいなら君が探せばいいことだろ?
301 :
考える名無しさん:2014/12/01(月) 21:24:20.23 0
>>300が典拠なんて示せないのは最初からわかってるじゃないか
302 :
考える名無しさん:2014/12/02(火) 01:34:21.67 0
こんな誰もみてなさそうなところまで来て、せっせと根拠のない「デマ」(?)を書き込む人がいるのかねえ。世の中は広いというか……。
しかし、
>>270-274あたりの中沢新一『吉本隆明の経済学』という単行本をめぐるやりとりをみてもこのスレはなんなんだかね。
吉本無謬論を守りたい信者がとりあえず罵倒から入るのが原因
>>301-302 しつこい人だなw
でも、そのしつこさを自分の勉強や論文に生かしてくれ。
吉本先生も「自分の取柄は粘りに粘るしつこさだけ。他人が倒れるところで自分はもう一度立ち上がる」なんて言ってるから。
どこに書いてあったかは忘れたw
>中沢新一『吉本隆明の経済学』という単行本をめぐるやりとり
中沢新一にそんな本があるなんて全然知らなかった。
知ったからといって読む気にもならないけど。
でも、吉本関係の本に興味がある人にはいい紹介だったと思うよ。
>>280 >吉本は、誰も反対できないような理念を掲げてはいけない、などと言ってたの
>に、自分が自由平等博愛を掲げちゃったんだよね。
貴方の言ってるテキストとは『貧困と思想』所収の「貧困と思想」のこと
でしょうか。そこで吉本はこう言っています。ちなみにここでの文脈とは、
社会主義国家がなぜ自国の利益優先となり、それ以上の理想を追求すること
を忘れて行ったのか。そこから自国の利益以上の価値として、自由・
平等・博愛が実現されるべきものとして提出されている。また、人類の理想
としながらも、早急に実現すると失敗するだろうとも言われている。
《僕は国家は過度的なもので、どうせいつかは平等性と自由を保障する
ところで終わりになるのだろうと思っています。それはちょっと失いたくない
と思っています。
ではなぜ、今のんロシアでも中国でも、社会主義政権がもっているところで
、自由・平等・博愛というフランス革命以来の伝統を途中で止めてしまった
のかということを随分と考えました。昔は、やってるうちにだんだんと理想
主義が薄れてきて、現実的な主題が大きさを占めていって、それでストップ
してしまったように思っていたのです。自由・博愛・平等ということ自体が
理想主義ですから、いつかは実現するということがなければ、革新だとか
革命とかには何の意味もないと思っています。》
《やっぱり、自由と平等は、本当の意味で人類の理想ではないのかなと
思います。でも早急に考えると大抵失敗するということですね。》
あくまで国家社会のレベルで捉えられた理念であり、吉本らしさはよく
出ている。また
>>280氏の言うような、「誰にも反論できないことを掲げない
のがいいと言っていたのに転向した」というレベルでもない。国家社会と
いうレベルでは60年安保の時代から考えていたであろう。
つまり言説が表出される場合の文脈が外されてはならないということ。
>>280氏は語られている文脈(この場合では国家社会)の究極という問題
を外していると思う。
>>305 ありがとう。
そこにも書いてあったんだね。
「自由・平等・博愛」は他のところでも書いてたと思う。
吉本は、アメリカ的リベラルが好き(誰のことだったか忘れた)だし、「自由・平等・博愛」も限定をつけずに理念として好きだったんじゃないかと思う。
この理念自体が成立するしないとは少し違って、後期の吉本はそうした「ゆるい理念」に傾倒していったように思う。
それが技術者(人間)を全面的に信頼するという、原発推進にも結びついてるんじゃないかな?
307 :
考える名無しさん:2014/12/04(木) 00:17:23.02 0
千野 帽子
@chinoboshka
「自己啓発本(恋愛本、ライフハック本、俗流心理学本、宗教の本)なんか読まない俺」
という自己像を壊せないプライドのせいで、いったいどれくらいの人が自殺を思いとどまれずに逝ってしまったことか。
308 :
考える名無しさん:2014/12/04(木) 19:52:37.91 0
小林秀雄に比べると影響力ないだろ。
>>308 小林秀雄ってなんか影響力があったの?
吉本はアンチを含めて、日本の哲学、思想界にとても大きな影響を与えてると思うが。
310 :
考える名無しさん:2014/12/05(金) 00:09:56.37 0
>>305には丁寧に引用を示していただき感謝します。『貧困と思想』は既読のはずでしたが、やはり晩年の発言は印象に残りにくですね。
それにしても、こういう文脈を読んで
>吉本は、誰も反対できないような理念を掲げてはいけない、などと言ってたの
>に、自分が自由平等博愛を掲げちゃったんだよね。
というように受け取る人もいるんだなということも認識できました。
「自由・平等・博愛」が「誰も反対できないような理念」だとか「ゆるい理念」だというように、思想史な背景知識もあまりなく思い込みだけがあって、
「ゆるい理念」が「原発推進にも結びついてる」というように、自己の思い込みだけで直線的に考えられる思考回路の持ち主には、そう受け取られるのだろうし、
それをいちがいに吉本発言そのものの読解として間違いと決めつけるわけにもいかないと言うことは了解しました。
晩年の吉本の発言には、やはりいろんな突っ込みが出てきて当然な「ゆるさ」が覆うべくもないと思えるからです。
国家社会の領域で理念を掲げること自体を問題にするにはちょっと
早いというか。我々の日常からみても規則に縛られ格差があり、他人の
不幸はみて見ぬふり、というのが常態化している。理念を掲げること
自体を問題にするというのは隅に置いていいとも思うけども、少なくとも
国家社会をみていく基準を探すならここに置くしかない。
そこは棄てる必要はないと思いますね。これは吉本がどう言おうが
誰かがどう言おうが、棄てることはないと。
ただ吉本が問題にしていたのが理念を掲げることが党派として
政治に長けて行ったり少数派を排除して行ったり党派自体が階級化
していったり知的労働と肉体労働に分化することや閉鎖していく
ことをどう防げるのか、力や数やが最優先されていくことがどう
防げるのか、であって。これは埴谷雄高にも言えると思うけども。
彼は国家の消滅についてはたびたびいつかはそうなるべき理想のよ
うに語っていた。社会主義についても何が条件たりえるべきかたび
たび語っている。理念を一切捨象するようなスタンスは吉本のもので
はないと思いますけどね。
吉本の場合、理念を掲げることに付き纏うような硬直性がどうすれば
防げるのか、そこが気になって、こだわっていた。理念
自体は初期から変わらず持っていたと思う。1990年のインタビューでも
「強調しておきますが、僕は自分が満たされており、そのなかで可能性
を追求していく人にたいして、何かが足りないんじゃないかというつも
りは全然ないんです。ただ、僕自身のことでいうと、やはり理想の
姿ってどれだとか、理想の条件って何だとか、具体的に近付くには
どうすればいいかのかってことを追求したいように思うんです。」
と喋ってますよね。同時にでも早急にやると失敗するとやっぱり
語っている。
312 :
考える名無しさん:2014/12/05(金) 06:27:16.78 0
>>310 ああ、ごめんよ。
読んでる人には典拠が必要な内容とも思えないし、読んでない人なら、興味があったらどれでも読んでみればいいだけだから。
吉本が「自由・平等・博愛」を標榜してることの証拠なんか求めてどうしたいんだろう?
君が知りたいなら君が探せばいいことだろ?
313 :
300:2014/12/05(金) 09:49:55.27 0
>>312 なぜ他人のレスを、それも、無関係な相手に対してコピペするんだ?
いくらなんでも、頭がおかすぎるんじゃないか?
314 :
考える名無しさん:2014/12/05(金) 12:42:57.30 0
>>309 小林秀雄は新潮が賞を作ったぐらいだし、去年は大学の入試問題にもなった。
右、左問わず影響力がすごい。文化勲章も取ったし。
>>314 そうだね。
小林秀雄も日本の思想、文学界に影響を及ぼしてるかも知れないな。
ただ、具体的にどんな思想とか、どんな文学観とか考えてみると、思い浮かばないんだよね。
吉本だと、幻想の三態様とか、疎外としての言語とか思い当たるんだけど。
316 :
考える名無しさん:2014/12/06(土) 13:47:22.64 0
>>315 日本の現代哲学に興味を持つ欧米人なんて皆無だろ。
日本人は高度な西洋哲学を取り入れることに必死になっているけど、欧米人は日本の現代哲学なんか無関心、だろ?
吉本の幻想の分類はもう影響力ないでしょ
>>317 そうなの?
現実の心の動きを理解するには、もっともわかりやすい分析と分類だと思うんだけど。
>>319 ないね、大学の知を遮断しすぎたツケでしょう
独自にその後発展させる人がいない
>>320 吉本の理論を踏まえようとしてる人、あるいは吉本の理論を否定しようとしてる人はかなり多そうだよ。
もちろん、外国哲学の紹介だけの大学の先生もいないわけじゃないが、思想を語ろうとすれば吉本は避けて通れないようだ。
322 :
考える名無しさん:2014/12/07(日) 12:37:41.28 0
http://m atome.naver.jp/odai/2133274922984355801
《(吉本が)「自由、平等、無価値」と言ったのも印象的だった。
「芸術言語論」のことを、「自由、平等」と切り出したので、何が
続くのかと思いきや、「無価値」ときた。芸術の価値を云々する
「芸術言語論」を「無価値」と言うのは、それは吉本さんの自己抑制で、
「芸術言語論」といっても何かを強制するものではないし、その世界に
入るも入らないも任意であることを指しているのだと思う。作者の
真意が分かる分からないが偶然の出会いに左右されるように…》
自由と平等は、資本と国家に対応し、博愛の切り捨ては新自由主義についての
現状認識として正しい。ただここから柄谷行人ならアソシエーションの位置を探るが、
吉本は市場経済に全てを委ねてしまう。
「「自由・平等・友愛」の理念は、資本制=ネーション=ステートに転化した…。」
(柄谷行人『定本トランスクリティーク』429頁)
「新自由主義では、資本=国家によって、ネーションが犠牲になります。」
(柄谷行人「社会運動」2014.9,119頁)
柄谷行人の交換図を参照し、吉本隆明の言説を文字通り単純に当てはめると、
共同幻想|対幻想(家族)
平等| 博愛
____|____平等
個人幻想| X
自由|
自由
となり、各幻想の下にそれぞれの理念が対応する。
柄谷のいうアソシエーションが足りないのだ。
323 :
考える名無しさん:2014/12/07(日) 12:39:54.48 0
ただし、自由と平等は吉本にとって、イデオロギーではなく市井で活用し得る重要な概念だ。
例えば以下の図で、自己は自由(文学,芸術)、指示は平等(経済学)に対応し得る。
↑
| 感動詞 助詞 <言語>
| 助動詞
自| 副詞
己| 形容詞
表|
出| 動詞
性|
| 代名詞
|
| 名詞
|______________
指示表出性→
(参照:『言語にとって美とはなにか1』 角川ソフィア文庫70頁、「永遠の吉本隆明』72頁)
吉本は自由を重視するが、これは観念論の擁護であるとともに、市場経済の擁護だ。
(市場経済は資本主義と区別されないところが、ハイエクや吉本の欠点だ。)
324 :
考える名無しさん:2014/12/07(日) 12:45:14.00 0
デュルケム『宗教生活の原初形態』岩波上298頁では、
集合的トーテミズムと個人的トーテミズムとの間には、性的トーテミズムがあるとされる。
フレーザー経由のこの概念が対幻想として吉本へ受け継がれたのだろう。
集合的トーテムは世襲
個人的トーテムは個人獲得
性的トーテムは両方
つまり
集合的
個人的 X
本来なら両方の特質をプラスに捉え、アソシエーション=Xを性的トーテムとして考えることもできた。
共同幻想
個人幻想 対幻想
と柄谷の見たて通りに図示することも可能だったのだ。
(この場合、共同幻想を官僚制とネーションとに分析化する必要がある。
しかし吉本の「スターリン主義」といったレッテル貼りがその思考を阻害した。
なお花田清輝との論争は単純再生産について理解を深める好機だったが、逸した。)
>>322 >柄谷行人の交換図を参照し、吉本隆明の言説を文字通り単純に当てはめる
無関係だと思うよ。
>吉本は自由を重視するが、これは観念論の擁護であるとともに、市場経済の擁護
読み違いだと思うよ。
>>324 >花田清輝との論争は単純再生産について理解を深める好機
いわゆる花田−吉本論争は双方の文章を読んだけど、そんな話につながるのかな?
柄谷のNAMは自主的な諸々組織の連合、地域通貨を擁して出発したがボラン
ティアによる自己負担への不満、西部忠との意見の相違、相違に止まらない
中傷、柄谷による地域通貨団体参加者への脱退工作、参加者同士の中傷…
と見るも無残な結末を迎え、しかもその具体的顛末について情報操作し秘密
裡にしているのが柄谷とそのシンパのやり口。アソシエーションなどといえ
ばかっこが良いがその内実は上記のような、柄谷のシンパが勝手な不満を言
い立て運動をつぶし、柄谷はそれに加担し、破壊工作の指示まで出し、結局
柄谷の勝手な恣意やら自慰やらに過ぎなかったことを暴露してしまった。
これでアソシエーションとやらを信じろと言われても無理だろう。
吉本は運動の組織化については慎重で最後まで連合やら言うことはなかっ
た。そして不必要消費を削減することでのリコール権の提起に止まった。
今から思えばそこは組織化については自己の労働運動の経緯もあってか慎重
で。今から思えば吉本の方が組織の運営については熟知しておりいさこざや
鬱屈やトラブルが起こってくることについて見越していたのではないか
とも思える。その辺は柄谷はあまりにナイーブで衝動的で彼を信用はでき
ないと思う。
>>327 >消費を削減することでのリコール権の提起
吉本がそれを言っていたのは運動体に向けられたものじゃないよ。
柄谷の運動と吉本はなんの関係もない。
吉本はNAMという運動体に関してなにか発言しているの?
>>328 >>消費を削減することでのリコール権の提起
>吉本がそれを言っていたのは運動体に向けられたものじゃないよ。
>柄谷の運動と吉本はなんの関係もない。
勿論そうです。80年代に所得に占める選択消費の割合が増加してきた
ことから導き出したのが選択消費を一時的に中止することによる
経済打撃を与えるリコール権。それは運動体へではなく一般大衆へ、
だった。ただ柄谷ほど派手な運動ではないが根底的でありまた有効で
もあったであろうあの発想は吉本らしいというので出したまでです。
>吉本はNAMという運動体に関してなにか発言しているの?
具体的な発言はよく知りませんが、ただ、60年安保での運動後の
経緯を吉本が喋っているのを読んだことがありますが、柄谷たちの
やったことを知ったら
苦笑することは間違いないと思いますね。私はNAM崩壊過程について
は調べられるところは調べましたが、あらゆる運動が崩壊し分裂する
ときに見せる仲たがいや突っつきあいや中傷があり、またそれらを
隠蔽したがる柄谷とその一派の秘密主義や政治主義も露骨だと思えた。
329つづき
以前吉本が60年安保後にどういうことが身辺であったか話している
のを読んだことがある。自殺した学生の身内から連絡があると
出かけ、「お前の本など読まずにいればこんなことにはならなかった」
という非難を黙って聴き、また「吉本の言うこと以外聴く気にならない
」と引き籠ってる人間の親から連絡があり出かけた。「俺だよ。吉本
だよ」と外から声をかけると「お前は吉本じゃない」と言われ聴かない
。仕方なく精神科医の森山公夫に来てもらった。森山さんの説得は
見事だった。また、吉本邸に押しか
け、そのうち暴れ出した学生を徹夜で押さえつけ、手に負えないので
60年安保のブントのリーダーでまもなく精神科医になった島成郎に
来てもらったとか。対談集『時代病』という本で喋っている。
自殺した仮名山田修二と言う学生の遺書は長文の吉本批評でもあり、
当時の『試行』の「情況への発言」にも全文掲載されている。
吉本の言うには運動そのときよりも終わってからの後始末の方が
大変だったらしい。彼らが所属していたセクトの連中は何もしない
中で一人でそんなことをやってたと。きつかったが仕方ないと思った
と。
こういう話と柄谷のNAMでの言動を対照すると、苦笑せざるをえ
ない。今また彼は以前の顛末を秘密裡にしたままNAMの名前を出してき
ている。つくずく俗物と思う。
柄谷を批判するなら、思想と行動をそれぞれきちんと把握した方がいいんじゃないか?
思想を分析しているようでもないし、行動の批判も一方的な伝聞をもとにしているように見える。
とはいえ、どちらも吉本とは関係がないから柄谷スレに移るのもいいと思う。
今も公開されている旧NAMでの柄谷行人と西部忠とのやり取りの記録
があります。下記サイトで読むことができます。ちなみにこれをま
めたのは鎌田哲哉であ。彼は地域通貨Qの監査委員をつとめており、
その立場からここでの資料をまとめ公開している。
京都オフライン会議議事録・西部柄谷論争の公開
http://www.q-project.org/modules/tinyd2/ この中に柄谷と西部双方の言い分をまとめた部分がある。【注2】
となっている部分である。食い違っているが、西部忠の発言では
鎌田哲哉が一部に「この話には誤りはない」という添え書きをしてい
る。もともとここで掲載されている柄谷の西部批判とは、柄谷と
西部との意見対立の後に出てきたものであり、意見が対立しなければ
批判があっても黙っていること自体おかしい。急に批判を言い始める
姿勢そのものに疑問が向けられるべきものである。
また、鎌田哲哉は第三者としてまとめており、彼は虚実
入り混じった言説でいたずらに特定の他人の社会的評価を貶めようと
する柄谷の言動を「酸鼻を極める」と評している。
>>331 貴方はご自分で旧NAMでどのようなやり取りが行われたか、資料で
確認しなければならない。それをやらずに中立を装うことはあり得
ない。また、柄谷行人という政治に長けた人間の言動を不問に付す
ことにもなる。少なくとも行動や言動について立派に検証してくれて
いる人間がいるのだから目を通すことは必要である。
柄谷行人の取りまきは柄谷がやったことをとにかく不問に付すことを
狙っている人間が多い。上記の資料は詳細に旧NAMでの柄谷の言動を
追跡し、検証しており一読に値する。こういうものを「一方的な
伝聞をもとにしている」と決めてしまう読み手自体判断能力は失せて
いると捉えた方がよい。
332つづき
それから柄谷行人は少なくとも吉本批判者の枢要な人間であり、その人間が
どういう人間なのか、どういう言動を残しているのか、という意味で
柄谷行人の思想や行動・言動を詳細に探究することは吉本読者にとってもまっ
たく無意味なわけではない。またまったく吉本と無関係なわけではない。
吉本隆明も”政治に長けた人間”として嫌われたんだよね
そこを信者は知るべき
>>332 運動体を担ったものたちには、どの言い分にも、その運動体に対して客観的などということはない。
せっかく吉本を読んだのなら、そういうところも理解できるとよかったように思う。
君のレスを見ると、誰も客観的な第三者などとは思わない。
運動体のなんらかの関係者なんだろう。
まして、後半の感情的な書き方にいたっては、柄谷に個人的な思いがあるとしか見えない。
なぜ僕が中立を装ったり柄谷の言動を追跡などしなければならないと思ったんだろう?
>柄谷行人は少なくとも吉本批判者の枢要な人間
柄谷の著作はいくつかしか知らないが、トランスクリティークという本は、吉本に対する批判であり、マルクス理解は十分だといえるのだろうか?
>柄谷行人の思想や行動・言動を詳細に探究することは吉本読者にとってもまっ
>たく無意味なわけではない。またまったく吉本と無関係なわけではない。
同じ時代の中で書かれている、という意味以上の関係があるのだろうか?
336 :
考える名無しさん:2014/12/07(日) 23:49:28.11 0
時代によっていろんな受け取り方を目撃するのだろうけど、”政治に長けた人間”という受け取り方は珍しいんじゃないだろうか。
少なくとも60年安保、全共闘から80年代の反核異論、マス・イメージ・ハイ・イメージ論iに至る頃の話じゃないよな?
>>334 具合的にどういうところが”政治に長け”ていたの?
>>335 >運動体を担ったものたちには、どの言い分にも、その運動体に対して客観的な
>どということはない。せっかく吉本を読んだのなら、そういうところも理解
>できるとよかったように思う。
当時の鎌田哲哉が担っていたQ監査委員というのはあらゆる参加者から
意見を聴き、また言動資料も調べ、何が起こったかを知り得る立場。ここで
の視点は参照にするしかない。また、鎌田のまとめ方に不満があれば柄谷
なりが反論すればよいのだが実際には押し黙るのみで未だ反論はない。
散々特定個人の(相手によれば事実ではない)誹謗中傷を続け、あとはひた
すらだんまりを決め込むという言動はあり得ない。
鎌田にも誤差がないとはいわないがこれ以上の調査は誰にもできなかった
ろうというのも同時に言えることである。ましてや片方の柄谷たちは
一切協力しないのだから、その苦労も並大抵のものではなかったろう。その
ことはあの文面から容易に推測しうることだ。
338つづき
>>柄谷行人は少なくとも吉本批判者の枢要な人間
>柄谷の著作はいくつかしか知らないが、トランスクリティークという本は
>、吉本に対する批判であり、マルクス理解は十分だといえるのだろうか?
柄谷行人の対談『ダイアローグ』シリーズ、『近代日本の批評』昭和篇
『ヒューモアとしての唯物論』所収「ライプニッツ症候群」を読めば
柄谷がおそらくうわべだけは読んでいたであろうことは読みとることができ
る。あくまでうわべだけだが。なので「読めていた」というレベルにはなか
ったことも分かる。その上で分かったような顔で批判をしていたことも
読みとれる。
貴方は上記の著作に目を通していないのだろう。なので「柄谷は吉本
を批判しましたか?」とか言ってしまう。悪いけど貴方とは年季が違う。
2000年以降に柄谷や吉本を読み始めた人とは違う。その辺では柄谷も
以前ほどは斜め読みでのぶざまな言説は発表しなくなっていた。なので
2000年以降の著作で柄谷による吉本批判はあまり出てこない。またそこで
この問題について判断もできない。
私に反論するならせめて上記の柄谷の本に目を通してからにしていただきた
い。でなければ「これくらいも知らないのか」という話が出てきてしまう。
色々書いたが要するに柄谷が旧NAMでの顛末に付いて、一切隠しとおそうと
したまま、その隠蔽は意図的であると私には見えるが、今またNAMがどうのと
言っている、その姿勢はちょっと恥知らずではないのか。それが言いたい訳で
ある。
本が売れて面白ければ何をやっても許される、そういうことではないだろう
。しかし柄谷が現に行っていることはそれではないか。
「吉本にはアソシエーションの考えがないのが欠点」などと言ってる人間
がいたので、では柄谷のアソシエーションとは何だったのか、知ってるのか
?という意味で掘り起こすことにした。
341 :
考える名無しさん:2014/12/08(月) 12:47:44.04 0
千坂恭二 @Chisaka_Kyoji 2月14日
以前、滝村隆一という国家論を展開していたマルクス主義者がいた。政治学
者を目指したが、語学が全く出来ないため院に進めず、自称政治学徒に終わ
った人物だが、吉本の『試行』のバックアップで何点かの本も出した。しか
し、ごく一部を除き全く無視されたが、その滝村の北一輝論を読んでいる。
celsius220 @celsius220 2013年10月14日
”日本のマルクス主義思想のレベルは、滝村隆一の水準で、たぶん世界でも
っとも進んでいる。これは廣松渉などで日本のマルクス主義を云々している
柄谷や蓮實のような凡庸な知的スノッブや、その同類には、まったくわから
ないことだ”
(吉本隆明「情況への発言」『試行』Feb.1982)
342 :
考える名無しさん:2014/12/08(月) 17:44:04.64 0
>>337 君は、ひとつでもいいから、具体的にどれをどう批判しているのかを書いてみなよ。
>それで業績が落ちたりしても、国とかが面倒みてくれた
そんなこと言ってる人間を見たことも聞いたこともないけど、制度上でも業績が落ちた企業を国が面倒見るようになたのはわりと最近のこと。
民事再生法なんかがそれにあたるだろうが、昔はそんな制度はなくて、破産を別にすれば、会社更生法だけだったといってもいいくらいだ。
その人は国がどう面倒見てくれるっていってたの?
ある争議で労働組合員が会社を首になって、10年以上裁判で争って復職した例は知っている。
その組合は実質的に解散状態になったから、金銭的な支援もなくて、数十人でアルバイトしながら闘い続けた。
だれが、なんの面倒見てくれると思ってるの?
>>338 運動体の参加者であれば、客観的な分析は無理だ。
柄谷にとって、反論するほどの内容だったのかどうかもわからない。
>>339 年季の入った柄谷読者の君が、柄谷の吉本批判の内容をかいつまんで説明してくれ。
ここは吉本スレだから、吉本の本を読めと言われれば読んでもいいが、柄谷の本を読めと言われてもスレ違いだ。
君が持ち出した話なんだから、内輪話ではなく、「客観的な」批判の内容を書いてほしいと思う。
ちなみに、 「吉本にはアソシエーションの考えがないのが欠点」と書いたのは僕ではないし、その人への反論なら、吉本にその考えがあったことを説明しないといけない。
344 :
337:2014/12/08(月) 21:32:19.59 0
>>337 具合的に、はひどいねw
もちろん、具体的に、の間違いです。
>>342君のおかげで読み直して気がついた。
感謝しないとね。
これからも、アンカーつけたり再録したりしてくれ。
助かるよ。
346 :
考える名無しさん:2014/12/10(水) 01:52:18.95 0
藤原興 @oki_fujiwara 8時間8時間前
@cgsa794 小室の何がそんなに凄いのかわからん。俺は吉本隆明派のネット右翼なんで。
347 :
考える名無しさん:2014/12/10(水) 01:53:25.16 0
はたの @althusser723 14時間14時間前
吉本隆明本人の評価とは別に、吉本隆明に影響を受けた思想がネトウヨの源流となる、というのは十分想定するべきことだと思う。
348 :
考える名無しさん:2014/12/10(水) 01:54:13.59 0
349 :
改訂版:2014/12/10(水) 05:40:37.56 0
/非知へ(死or胎児へ)
/芸術言語論
/\現在/\
『胎児の世界』\/_親鸞
/\心的現象論 /\
/__\ /__\
ハイイメージ\現代 /マスイメージ
/__\/__\/__\/__\
/\ /マルクス
/__\ 吉本隆明体系 /__\
/\ 詩/\ /共同幻想\
/__\/__\ アフリカ\/アジア
/\言語にとって/\ ヘーゲル\共同幻想論 /古事記
/__美とはなにか__\ /__\ /__\
/自己表出\ /指示表出\ /個人幻想\ /\対幻想\
/__\/__\/__\/__\/__\/__\/__\/__\
胎児の世界 海 自然 遠野物語
350 :
考える名無しさん:2014/12/10(水) 05:49:16.27 0
言語の本質とは一本の樹に例えると、幹と根は「沈黙」であり、枝や葉そして
実とは「コミュニケーションのための言葉」であると。ぼくの言葉で言えば、と
吉本さんは続ける。「沈黙」は〈自己表出〉であり、コミュニケーションに用い
られる言葉は〈指示表出〉である。そして言葉の本体とはそのふたつが縦糸と
横糸として織り合わさったものであると。そしてより重要なのは「沈黙」の方
であり、話された言葉はオマケでしかない。
つまりここで吉本さんは言葉の本質を、一般に言われているような、コミュニ
ケーションの手段とすることを否定したのである。
出典
吉本隆明「芸術言語論 −沈黙から芸術まで−」: パラレル・パラソル
http://v.youku.com/v_show/id_XMzczMTQyMTE2.html?x (0:01:25,0:30:30,0:59:30)
351 :
考える名無しさん:2014/12/10(水) 08:09:37.51 0
渡邉大輔 @diesuke_w 2013年3月12日
批評家の仕事は真実の指摘とは違うところにもあるというのはいろんな
ひとが実践してきたこと。例えば、昔、吉本隆明との対談で蓮實さんは
、「小林秀雄より中村光夫のほうがはるかに偉大だ」と言って吉本さん
を「本気ですか?」と唖然とさせたけど、あれはすごい「批評的」な
「問題」として機能していた
中森明夫 @a_i_jp 2012年3月17日
吉本隆明×蓮實重彦のガチンコ対談(1980年『海』)。文学批評において
作家か(吉本)、作品か(蓮實)で全面衝突。小林秀雄より中村光夫が偉い
とする蓮實発言に吉本が猛然と噛みつき「本気ですか?」を連発。遂に
蓮實は「私は本気にだけはなりません」と応じた。
352 :
考える名無しさん:2014/12/10(水) 13:46:42.03 0
右翼左翼の再定義、「国益よりも、地球上の普遍的な正義の実現を優先する」
という言論機関を(国内)内部にもつ云々の連投ツイートは良かったな
俺の感想。
朝日にはその宣言はできない、であろう。新たな読者も獲得できようが、
それより離れるものが多いであろうから。このような言論機関を存在、かつ
機能させうるには、世界中から記者を集め、世界中の読者を獲得しなけれ
ば難しいのではないか?
>>352 あ、失礼。
感想が低レベルなのは、もちろん元のツイートが低レベルだからだと思うよ。
355 :
考える名無しさん:2014/12/10(水) 16:40:52.89 0
なるほど、たしかに
元ツイート>それへの感想>>それへの感想
の順に低レベル化しているのは間違いない。
356 :
考える名無しさん:2014/12/10(水) 16:42:43.50 0
なるほど、たしかに
元ツイート>それへの感想>>それへの感想
の順に低レベル化しているのは間違いない。
357 :
考える名無しさん:2014/12/10(水) 23:30:50.08 0
Baatarism/ちゃんぷるー @baatarism · 15時間 15時間前
日本の左派はなぜこんなのばっかりなんだろうね。 / “読書日記:今週の筆者は社会学者・上野千鶴子さん 破滅へとひた走る赤字国 - 毎日新聞”
http://htn.to/JzprXUd
358 :
考える名無しさん:2014/12/11(木) 09:55:40.00 0
>>356 他にもレスがついてるけど,別の観点から。
そもそも,その箇所は,言語表現として主語が明確かどうかに
関連するような話なの?
もし,第一の世界像について,
1 みんな同じ(だが,私については何も言っていない(日本語的表現?))
2 私も含めて,みんな同じ(英語的表現?)
の二通りの読み方があって,原文が日本語的表現であるために意味が
不明確になっている,という趣旨だとすれば,反対。
第一の世界像については,2のほうの意味だと理解しないと,意味が
通らないと思う。
359 :
考える名無しさん:2014/12/11(木) 15:31:41.22 0
360 :
考える名無しさん:2014/12/11(木) 19:30:44.88 0
知覚や経験、内面に依存し、それを外に投影してイメージで語り、
世界に目的、秩序、摂理を、でっち上げる。
観念論だけじゃなく、哲学、神学について回る亡霊。
そういう思想を批判して経験にも感覚にも依存しない、
目的も秩序もない神=世界。
それが吉本隆明だっていう当たり前の初歩的なことから、
理解してない馬鹿は来るなよ。
今更そんなこと説明しないといけないとかネーヨ。
吉本隆明を何だと思ってるんだ?
何を求めてたんだ?
361 :
考える名無しさん:2014/12/11(木) 19:33:18.59 0
スピノザっぽいな
>>360 裁判では、「過去の事実を知る」ことが問題となる。
その点では歴史学と同じだと思うが、では歴史学は実在論的か
反実在論的か。
「歴史の真実」とか「過去の事実から目を背ける者は未来に対して盲目だ」
とかよくいうので、実在論的とも思える。
しかし、その歴史の真実とか過去の事実の内容は政治的な都合で
決まっていて変更はできないとされているようにも思えるので、
反実在論的であるような気もする。
363 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2014/12/14(日) 04:05:04.22 0
内田樹「街場の文体論」P102に「なぜ吉本隆明は欧米語に訳されないのか」
とある。立ち読みしてみればいいと思う。
>>360 なに言ってるかわからないんだけど、で、吉本隆明って、なんなの?
>>363 そんな面倒なことさせないで、要約してみてよ。
366 :
考える名無しさん:2014/12/16(火) 19:19:25.49 0
>>365 ばかか?
なんか60以上の年配の人が<今の労働組合は御用組合や
俺らが若いころは、自分らの意見通すためにストは会社がつぶれるまでやった
たとえそれで業績が落ちたりしても、国とかが面倒みてくれたしな>
みたいなこと言ってるの聞いておれも含めた周りの人間が、心の底から呆れてたけど
あれ思い出したわ。
俺は吉本を基本的には認めてないけど、吉本ですら
>>12みたいな事を言うとは
思えない。
人間としてどうなん?周りの人はどうなん?
吉本肯定主義者ってこんなんばっかりなん?
>>366 吉本が
>>12みたいな事を言うかどうかがそんなに重要かい?
吉本が言おうと言うまいと、
>>12みたいな事、の正誤は考えるべきことだぜ?
>人間としてどうなん?周りの人はどうなん?
なにが人間として、なのか、周りの人となんの関係があるのか、君はきちんと考えないといけないよ。
>>365 ある特定の時代の、特定の民族の間でしか通用しない思想だったから。
書いてあった。
丁寧に書いてあった。
>>373 ねんて、じゃなくて、なんて、だろうなw
375 :
考える名無しさん:2014/12/21(日) 20:39:54.86 0
「反原発」異論2014/12/25
吉本 隆明
単行本
¥ 1,944
いろいろ書いてあった
>>376 あ、残念。
なんて、に対応するのは、いろいろ、じゃない。
>>366>>367 サイレントテロってのはその企業の商品を買わないとか、贅沢品を買わない
とか、それによって政府や企業を計画的に経済的に攻撃し、ショックを与える
。それによって破綻させたりリコールさせたりすることですね。
吉本がかつて言っていたのは必要物資以外の非必要消費を抑えることに
よって政府に打撃を与え、リコールさせること、その支配権がこちらに実は
来ている。一家庭の消費を100%とするとその内に占める消費が50%になった。
このように収入の50%が消費されることが消費資本主義の特徴である。この
消費のうちさらに50%が選択消費になっている。消費全体からすれば25&が
選択消費になっている。
もしも選択消費を半年間全体が止めれば政府の収入の25%が減ることになる
。収入が25%減ることに耐えられる政府など存在しない。
よって今の消費水準で大衆がリコール権を獲得したことは言えることで
ある。リコール権は政治革命にとって必要なことである。政府のリコール権
を日本で明文化されたことはまだない。しかし、現在の消費水準からいえば
潜在的にすでにリコール権はこちらにあることを意味している。
吉本が言っていたリコール権を簡略化すれば以上になる。よってそれは
リコール権につながる選択消費の全体的なストップを意味している。それに
よって現政府を破綻させることができるとするものだ。これはサイレントテロ
との関係がないかといえば有るとしか言えない。ちょっと考えれば分かること
だ。ただ企業への攻撃としては言ってはいなかったが、企業にたとえば
何かをさせる、或いはさせない、のための方法としては全体的な不買運動は
有効だろう。要求を呑むまで止めなければよいだけだ。
>>378 吉本の考えはそのとおりだと思う。
ひたすらノーテンキなばかげた考えだ。
個別の不買運動なら規模によって一定の効果はあるだろうが、国家規模の不買運動などありうることではない。
そもそも、政治過程と経済過程を混同するのは、資本主義の自然崩壊を期待する空想的な共産主義者ぐらいじゃないのかな?
単純な唯物論、スターリニズムといってもいい。
なんのための共同幻想論、マス・イメージ論、ハイ・イメージ論だったんだろう?
原発技術者を全面的に信頼した上での原発推進論も、たんなる技術者的視野狭窄としか思えない。
後期の吉本は、いくつかの鋭い視点がないわけじゃないけど、やっぱり耄碌したとしかいえないんじゃないかな。
心的現象論(本論)の途中からの論理の崩れはそれを示していると思う。
>>379 『心的現象論』の論理に崩れがあったのかな。できれば教えてもらえたら
と思うが。
国家規模の選択消費の抑え、それによる政府交代、というのは「ありえない」
というのは簡単だが、実際は誰かが広く宣伝し、言いだすか否か、ただそれ
だけじゃないかな。国民がこのことをどこまで自覚しているかといえば自覚
していない人が大部分、ほぼ99%でしょう。国民全体に知らせた上で、
国民が判断する、それが正当なやり方でしょう。俺や貴方だけの話ではない
ので。或いは吉本派、誰誰派、という話でもないので。
あと吉本ほどのビッグネームになると、くさすことでの自己顕示と言う
のがどこにも出てくる。ただ具体性はほとんどの場合出てこない。
>>379 氏にもその傾向を感じるんだけどね。どっかで聴いた、しかし決めつけ
だけで、空しい感じがするのね。「吉本を使う」くらいの意識でいい
と思うんだが。
吉本の理論はまだまだ生きてるし、これからまだ吉本の名前を出すことなく
影響を与えて行くと思いますね。サイレントテロはその一種であってね。
>>380 現実を見ないといけないよ。
安部政権での消費減退の結果、安部政権は磐石の議席を確保した。
消費の減衰による経済の縮小が政権に打撃を与えるなんてのは、日本ではありえないんだよ。
>「吉本を使う」くらいの意識
気持ちの悪い人だね。
心的現象論どころか他の主著も読んでないんだろう。
心的現象論(本論)は、途中からほとんど引用だけといってもいいくらい、他人の説に依拠しだしてるんだよ。
試行に書いてる途中では、どちらかといえばメモのつもりで単行本にするときに論理化するつもりはあったのだろうが、終了間際には論をまとめる力はなくなっていた。
試行を続けられなくなった意欲の衰えがすべてを物語っているともいえるだろう。
昔取った杵柄、で語り続けたのが後期の吉本だが、その臼の範囲で鋭い視線を発揮しただけだ。
自分が修練してきた範囲を超えて語ろうとしたときには、いつも綻びが生じている。
吉本の経済談義はその綻びの一つだ。
ちなみに
>>380はいくらか言葉が足りないので補足すると、平成2年現在
国民総生産GDPのうち約60%が個人消費によっている。その個人消費が所得
の半分以上になっているのが消費資本主義の段階、、この場合所得のその
また半分は選択消費ということになっている。したがって選択消費を抑える
ことにより国分総生産のうち約30%に打撃を与えることは可能だという指示
はここから出てくる。この指示は当時さまざまに言っている。ちなみに
GDPにおける消費の割合の増加は先進国共通の現象だとされている。
『心的現象論』後半に引用が多くなっ
ているのは誰でも分かるが引用の仕方に特にライヒによっている長大な部分
に吉本の乳児胎児期の問題意識が実は出ていると言える。母親と子供の物語
によって人間の一生の原意識は決まってしまうことをどう見ればよいのか。
ライヒの長大なインタビューはそこをめぐって語られており、吉本の問題意識
もまたそこにあったと読むことができる。ライヒについでアメリカ・インディ
アンやメラネシア人の精神に接近するがいずれも精神の古層を語る上で
必要な作業で有って、むしろこれらの引用は不可欠だったと言える。心的
現象論はその部分を提示するところまで行ったときに、実は個人幻想と
共同幻想とが古層では繋がっているところに吉本は気がついた。しかし
ここでの繋がってしまうことは、個人幻想に限定した「心的現象論」の
予定からはみ出てしまうことになる。つまり、「心的現象論」は当初は考え
られなかった展開に踏み込み、個人幻想を踏み越えることが必要に
なっていった。あの中絶にある背景はそれだろう。いわば構成上の問題が
出てきてしまった。
よってこの時期に著書では出てこない部分を講演で語ったりインタビューで
語ったりしている。その辺りを読まなければ「あれは未完だからダメだ。
引用しながらしか書けなくなり衰えたまま終わったのだ」という感想にし
かならない。しかし、そこはたんに思考の展開を追跡する事を怠ったから
そうなってしまうだけのことだ。
>>382 吉本の経済談義は数字を拾ってはいても、経済上の印象と思い付きを無媒介に政治に引き込んだ床屋政談に過ぎない。
君も『資本論』でも読み直しておいた方がいい。
『心的現象論・本論』後半の主調音はフロイト。
かつて否定していた(胎、乳)幼児期からの精神の積み重ねを無自覚に復元してしまった。
対幻想を無視したドゥルーズに対する反発をまとめきれなかったのかも知れない。
〈精神の古層〉を追及した結果、三木成夫の発生学に迷い込んで自論の収集がつかなくなった。
>個人幻想と共同幻想とが古層では繋がっているところに吉本は気がついた。
君が『共同幻想論』すら読んですらいないことは、この一文でわかる。
古層もなにも、個人の幻想は共同幻想との関係において現れるという趣旨さえ読み取っていないのだから。
384 :
考える名無しさん:2014/12/23(火) 13:03:47.74 0
385 :
考える名無しさん:2014/12/23(火) 14:36:34.83 0
>>383については大雑把に『心的現象論』を掴んではいるが、その要点を
否定する仕方に根拠が付属していない。この人がやっている否定はすべてそう
なので、言い換えれば何故、どういう根拠でフロイトや乳児胎児期の原意識
、対幻想、三木成夫の発生学を否定すべきであるのか、まったく書かれてはい
ない。で、否定すべきであることが何故か無前提に連なって書かれていく
。なので「吉本は否定されるべき」ということだけが前面に出てきて、実は
他には何もない。これで何か言ったつもりになっているというところがもう
おかしいし、これにたいし「そのとおりですね」などと言える読者がいる
ことなど考えられない。無前提に、もう最初から決まっているかのように
書いている否定の論など無意味でしかないのだが、気付かないらしい。
最後の一文もまたこの人らしい。個人幻想が共同幻想と逆立ちする、という
ところではもう『心的現象論』では書かれてはいない。私はそういう意味で
書いているのではないし、吉本が90年代に講演で語っていたこともそういう
ことではない。個人幻想の中で児童期や精神病の発現という形態で重なって
行く未開、自然、宗教、というのは逆立ちということでもないし、消滅
させるべき目標、という形態で語られるものでもない。この人は「個人幻想
と共同幻想の古層での連なり」と言う意味を掴めてはいない。しかもそれを
糊塗し、平気な顔をしておられる。ある意味非常に稀有な人だと思う。
387 :
考える名無しさん:2014/12/24(水) 00:25:35.13 0
>>386 吉本は自分の書いてるようなことは、古代ギリシャの哲学者がすでに
いってるのではないかと書いてるが、たしかにそうかもしれないw
自分の考えは「胡蝶の夢」に代表される老荘思想に近いのでは
ないかとも書いてたね。
>>386 >逆立ちということでもない
吉本哲学の根幹を否定するのか。
それもいいだろう。
でも、逆立ち(さかだち)、じゃなくて逆立(ぎゃくりつ)、のほうが適切とは思う。
講演や雑文は吉本の還りの道なのだから、ていねいにたどれば吉本の思想も哲学も理解することができるかも知れない。
しかし、吉本の講演や雑文だけで吉本を理解するのは、そう簡単ではない。
吉本の疎外論(弁証法)を軸とした論理を読み取るためには、主著を読み取るのと同じ素養と訓練が必要だ。
それにしても、『共同幻想論』を読んでないか読んでもまったく理解できなかった君が、『心的現象論』に対する他人の理解を、「大雑把に掴んではいるが」、などと偉そうに評価したがるのはみっともない。
僕の吉本への批判の理由は、それぞれのレスに書いてある。
ちゃんと読むことだ。
たかが数行のレスですら読むこともできずに、吉本のなにを読み取れると思っているのだろう?
君が吉本の門番を勤めるのはまだ無理だ。
いくら門番を買って出ても、掟の門番みたいなわけにはいかない。
見当違いの門の前では、君の制止に従ってくれる相手はやってこないだろう。
>>388が「僕の吉本への批判の理由は、それぞれのレスに書いてある。」と
書いているのでこれのことかと抜粋してみる。
>>383にこう書いてある。
@かつて否定していた(胎、乳)幼児期からの精神の積み重ねを無自覚に復元
してしまった。
A対幻想を無視したドゥルーズに対する反発をまとめきれなかったのかも知れ
ない。
B〈精神の古層〉を追及した結果、三木成夫の発生学に迷い込んで自論の収集
がつかなくなった。
ひとまずこれだけのものを取り上げてみる。@に、「胎児乳児期の精神の
積み重ねを露呈してしまった」と書いてある。胎児乳児期の精神の積み重ねを
解剖することは心的現象を考えるうえで不可欠であった。アレがない心的
現象論など考えられないと言ってもいい。しかし
>>383はそれがまずいのだ
と言っている。そして何故まずいのかといえば、「かつて否定していた」もの
を「無自覚に復元した」からだ、と言う。しかしそこはむしろ後年の思想では
当初「否定していた」ことそのものの内に不徹底さがあったことを修正した
のだと私は読んでいる。つまり胎児乳児期の問題というのは、吉本が当初
考えていたよりもはるかに深刻だった。それが決定的であるというところが
『序説』での吉本は考察しきれてはいなかった。それがあの「還元は不可能」
という記述だと私には読める。少なくとも80年代後半の作家論では胎児期
乳児期の決定的な影響を考察することで成果を上げている。軌道修正は
正しい。
こういうところまで読まなければ吉本の思想が云々など言えないはずであ
る。しかし
>>383はただ「かつて否定していた事柄を復元した」、そこ
で分析を止めてしまっている。つまり問題は「軌道修正」が正しい
のか否か。そこだけなわけである。またそこを考えることなく否定したところ
で、何を基準に否定しているのか、軌道修正したこと自体が否定の対象なのか
となるしかない。しかし軌道修正が正しいならば、むしろそれは評価される
べきである。そこが考察されていなければ、私が書いたように、「否定の
基準がない。無意味」と言われてしまう。お分かりですか。
Aでは「対幻想を無視したドゥルーズに対する反発をまとめきれなかった」
とある。これも実際はいたるところで吉本はフロイト批判への反批判という
形で著している。「実際の精神病の現実、苦痛からかけ離れている」という
批判が宇野邦一との対論で語られている。『アンチ・エディプス』論では「
D=Gの「n個の性」は西欧での家族崩壊に根拠を与えたかったのだろうが、
どう考えても理想的な社会には見えない」も書かれている。なのでいったい
何を指して「まとめきれなかった」とか言ってるのか、これも根拠が不明で
ある。
Bでは三木成夫の発生学を取り上げた点をそのまま批判している。この時期
の吉本が自己の言語論をより具体的にさせ得たのは三木成夫の解剖学のおかげ
であり、これもまた外せないものである。なのでそれを否定するには
余程の根拠が必要なはずだが、実際は無根拠に否定しそのままになっている。
これでは浅薄というしか言いようはない。なぜ三木成夫がだめなのか一行も
書かれてはいないのだから。否定の意図をくみ取りようがない。
>僕の吉本への批判の理由は、それぞれのレスに書いてある。
>ちゃんと読むことだ。
とあるが、「批判の理由」としてはあまりにも貧相だという感じがする。
批判するならもっと徹底的にやるべきで、軌道修正したことが批判の理由
、よく読んでいないことによる決めつけ、無根拠な否定など、
根拠薄弱なもので、「ちゃんと読んでみた」らちょっと目も当てられない
(笑)というか、はっきり言わせてもらえばあれでは批判などと呼べるもの
ではないぞ(笑)貴方は本気で「批判している」と思っていたのか?勘違い
してはいかんよ。
それと私は別に「吉本の門番」などする気はないよ。ただあんな魅力的
な書き手はいない。それでずっと読んでいただけさ。好きな書き手は他にも
いるのでね。だいたい「門番」などとそれ、本気でやってる人間いたら
全然吉本的ではないだろう。自立してないだろうそれでは。
>>389-390 >胎児乳児期の精神の積み重ねを
>解剖することは心的現象を考えるうえで不可欠
それはフロイトへの回帰だと言っている。
回帰が悪いとは言い切れないが、それならフロイトで十分。
吉本の舌足らずの復習を有り難がることもない。
君は、フロイトも、読んでいないのだろうが、一度読んでみるといい。
>胎児期乳児期の決定的な影響を考察することで成果を上げている
具体的に指摘してくれ。
>「実際の精神病の現実、苦痛からかけ離れている」という批判
>理想的な社会には見えない」も書かれている
ドゥルーズも、読まずに吉本の感想を金科玉条にして、なんの意味があると思う?
「自立してないだろうそれでは」ということになるんじゃないか?
>言語論をより具体的にさせ得たのは三木成夫の解剖学のおかげ
どの理論が、どう「三木成夫の解剖学」の成果を取り入れているのかを指摘してくれ。
>「批判の理由」としてはあまりにも貧相だという感じがする。
君の素養が貧相だから、僕の「批判の理由」がわからないだけだ。
講演と雑文だけで吉本を理解したつもりになってる君には、僕の批判の根拠が読み取れないのも無理はないな。
僕の批判は、『心的現象論・本論』後半での吉本が、空間と時間の構造として(関係として)の現実を捉えることができなくなっている、というところだよ。
なんで吉本派ってすぐに相手を罵るの?
御大のマネなの?
ここが一番理解できない
アンチ吉本もかなり罵詈雑言だらけで正直どっちもウザいんだよね
>>392 >御大のマネなの?
>正直どっちもウザい
思想無縁派らしい、他人の言い草を口真似した自己中な感想だねw
つまらないこと書いて悦に入ってないで、呉智英でも読んでろよ。
匿名の掲示板の場合、見かけから受ける信頼度、過去の行状(業績)の積み重ね、等々による相手への間合いの取り方が何もないところから始めるしかないというのに、
ひたすら一人よがりで粋がっているんだから、よほどこの人は他者とのコミュニケーションのない自分だけの世界で自己完結して生きているんだろうね。
>>391 >君の素養が貧相だから、僕の「批判の理由」がわからないだけだ。
とか書いてるが、後期吉本思想の肝心なところを知らないでよく色々言ってる
ねえ。貴方も根拠薄弱なことばっかり書いてないで少しは80年代後半から
の吉本を読んではどうなんだい。貴方の書いてるレスには中身が伴ってな
いぞ。「具体的に指摘してくれ」って自分じゃ読まないのかい(笑)怠け者
だな。
吉本の80年代からの本を普通に読んでおれば知ってるに決まってる事柄
ばかりじゃないの。ほんとに読んでないんだねえ貴方は。それで読者に
絡んでも笑われるのがオチだぞ。
@胎児期乳児期の決定的な影響を考察することで成果を上げている
というのは1988年の太宰治シンポジウムでの講演と討論の記録、『吉本隆明
「太宰治」を語る』(大和書房)、1980年後半の講演をまとめた『心とは
何か』(弓立社)、で太宰治にたいして「生と死を超えやすい体質」が魚や
動物に変身する太宰の初期小説に読めること、「‘お前、死ね’とずっと
言われ続けてきたも同じ」と形容してみせている。太宰は生んだ親から親身に
育てられた記憶がない。三島は生んだ母親からすぐに引き離され、祖母の
部屋に閉じ込められ過ごした。二人に対し原意識がどこまで拘束していたか、
作家論としてやってみせている。「二人とも超人的な努力で資質を乗り越え
ようとしましたが、結局でもだめだったなあ、って思います」と結んでいる。
395つづき
A言語論をより具体的にさせ得たのは三木成夫の解剖学のおかげ
吉本の言語論は指示表出を感覚系、自己表出を内蔵系とすることでより
鮮明に立てられるようになった。これを吉本は動物神経系の系統−脳、植物
神経系の系統−内蔵、という三木成夫の理論から組み立てた。『詩人・
評論家・作家のための言語論』(メタローグ)に書いてある。
あと貴方がまた変なことを書いていると思ったのは
>『心的現象論・本論』後半での吉本が、空間と時間の構造として(関係
>として)の現実を捉えることができなくなっている
と書いているが、貴方の言ってる部分は心的現象論の前提部分に当たる。
『本論』はその前提の上に考察されたと読める。『序説』は捨象されたわけ
ではない。貴方の言ってる時間・空間は一般的に曖昧なところの残存する
心的領域の構造を彼なりに立て直すべく考えられたものだ。そこから〈異常〉
〈病的〉の概念を彼なりに立て直したりしている。それらは『本論』では
棄てられている訳ではない。その上に『本論』は書かれている。むしろ『序説
』は『本論』を書きすすめる上で必要な、先行する手続きだったと読める。
それが『序説』の意味だよ。貴方の批判はアレの構造が読めてない故のもの
だ。これまた貴方のは「批判」と呼ぶには貧相過ぎというものだ。それじゃ
簡単にカウンター打たれて終わりだぞ(笑)
それからD=Gだが、「個人的な言表などない」とか書いてる時点でリアリ
ティの稀薄さが迫ってやってられない気になるんだな。アレを我慢して
読める神経が俺にはよく分からん。何の現実性も感じられないアレによく
付いていけるな、というね。まあ「あれはいい」と言ってる人にいちゃもん
付ける気はないんで、「アレはいい」と言うならどうぞ頑張ってお読みくだ
さい、と言うしかない。
もう少し
>>391に言っておこう。吉本が言ってることはフロイトで充分と
いうことだが、日本社会における対幻想や個人幻想の現実や事件にたいし、
精神科学の成果を『心的現象論』というかたちで総合した上で鮮やかに適用
するという作業は吉本以外に視たことがない。これが吉本によって為された
ことの意義は大きい。
ここでも貴方は吉本幻想論の日本社会に適用されていった過程を、たい
して知りもしないにも拘わらず、「フロイトで足りる」と言い切り、
吉本幻想論の日本社会分析における成果を知りもしないことを暴露してし
まっている。貴方がやってる「批判」は自己の読書の限界を無視して平気で
分かった顔をする、強気なだけの根拠薄弱なものでしかない。吉本を実際に
読んでいる人間からすると、読んでいないために知らないことを糊塗し、
「それがどうした」と居直り、そのまま走って
いく安易で手軽な言説であることは見えてしまう。この人はただ読んでない
だけ、で終わりになるたちのものだ、その手の「批判」は。
また「どこにどう書いてあるのか指摘してみせろ」とか素知らぬ顔で
くるのかもしれないがお断りする。吉本の本を読まずに分かった顔で語る
輩には説明すること自体、その人のためにならない。自分で問題のテキスト
を探して読む労を省かないことを知っておくべきだと思うのでね。
>>395 >太宰は生んだ親から親身に育てられた記憶がない。
>三島は生んだ母親からすぐに引き離され、祖母の部屋に閉じ込められ過ごした。
『母型論』だな。
人間の精神を構造ではなく、積み重ねとして捉えた駄作だ。
繰り返すが、フロイトを超えるところはどこにもない。
文学理論の流れを読めば、単純な精神分析派と変らないことがわかるだろう。
>『詩人・評論家・作家のための言語論』
あれが成果かね。
三木成夫を丸呑みして、無理やり言語の表出と結び付けただけじゃないか。
だから、吉本は退化したと言ってるんだ。
>アレの構造が読めてない故のもの
読めてない君の登場か。
主要著作も読まずに、あるいは読めずに、相手を「読めてない」と言い張る君の理解の浅さはぜんぜん変わってないな。
吉本の後期の講演や雑文だけで理解した気になってはいけない、と繰り返して指摘しておくだけだ。
>リアリティの稀薄さが迫ってやってられない気になる
ドゥルーズを読んでいないことを正当化するのは構わない。
だが、読んでもいない著者の作品を「何の現実性も感じられない」などと言い張るのは、とても恥ずかしいことだ。
せめて、吉本のドゥルーズ批判ぐらい読んだらよさそうなものだが。
君の読書の範囲では、僕の吉本批判の根幹が理解できないのはしかたがない。
読書量が正当性を担保することはないが、あまりに読書量に差があれば議論は成り立たない。
君は、吉本の主要著作とそれぞれの主な参考文献をもう少し読んでから、吉本の擁護を目指したほうがいいと思う。
>>397 まず、はじめの議論を思い出すことだ。
僕は吉本の考えと現実がますます離れつつある、ということから批判を始めている。
その理由が、吉本の後期の論理の崩壊にある、と指摘しているんだ。
僕は、君と違って、読んでもいない著者を参考にしたり批判したりはしない。
他人が自分と同じだとは思わないことだ。
吉本の著作に限っても、すべての著作と講演とはいわないが、主要著作は当然として最晩年のインタビューにいたるまで読んでいる。
同時に、そんなことが自分の正当性を担保するものではないことも知っているが。
そこが君との大きな違いだろう。
>>398>>399 まずフロイトに影響を受けたと公言する人間の著したモノが似ているとして
も別に不思議ではないだろう。似ているからダメだとするその先験性には
根拠はないと見えるが?しかしフロイトも齧ったが吉本ほどのリアリティ
とはまた別だと思ったな。いくつか講演や論文は読んだがさほど目を見張る
ようなことを言ってるようには見えなかっ
たなあ。あっても「吉本がもっと根源的に言ってるじゃない」という感想
がむしろ出てきて。どこか静的で平凡というかね。フロイトや他の多くの
学者の書いたものを総合して書いている吉本の方が臨床医の書いたものよりも
より総合されており、読み応えがあるとしても不思議じゃない。後に出てきて
批判しながら書くことができる有利な点もある。
あと、ここが重要だが、吉本の書いたり喋ったりする個人
幻想論には、人間存在にたいする‘絶望的’と感ずる視線、母親との
不幸な関係の為に一生引きずり超えようとしながら結局資質に勝てずに
終わって行く人間という存在に対する絶望的視線と、絶望してば
かりはおれないというぎりぎりで、カウント9で立ちあがり反撃するボク
サーを視るような怖さと苦しさと闘いが感じられる。これは彼の書いてい
るものからよく感じる魅力だ。人間性というかね。なんで書き手としては
吉本に魅力を感じるし上だと思うね。
あなたが「超える」「超えない」を盛んに言う点も理解できない点だな。
私はそういうところばかり気にして読むことはないな。貴方の書いている
感想について回る貧相さの一因だよ。貧乏臭さというかね。「勝った」「
負けた」とそればかり気にしている賭博師や「巨人が強い」「浦和レッズ
の方が弱い」と勝敗ばかり気にしている貧乏臭さね。貧相さはあなたの
書いている文章にいつも不思議とあるな。貧相というか、貧乏臭い感じがね
。文体は一応整えているのになんで貧乏臭いのかといえば貴方の視線にある
せこさなわけだろうな。
あと吉本の「アンチ・オイディプス」論は読んだと前に書かなかったかな。
読んでるよ。D=Gも全部ではないがどんなことを書いてるのか集中して
読んだことはある。結論は、奇想天外な生成変化が分子レベルで起こることが
やたら称揚されており、また形態も変化することが言われており、面白い
ことを言う連中ではあるが、精神病患者を直に視たり接した人間からすると
連中の分裂病論にはリアリティが皆無で吉本に言われるまでもなく
分裂病が社会変革の起爆剤になることは考えられない。そこは勘違いで
埋められている思想でしかない。アホかと内心苦笑しながら面白本でも読む
つもりで読まなければ耐えられる代物じゃないなと思ったというのが正直
なところだ。
>>400-401 >どこか静的で平凡
>吉本の方が臨床医の書いたものよりもより総合されて
それこそ君の理解力の不足を表わしているんだろうな。
吉本を齧った人がよく陥る妄想だ。
吉本の考えは考えとして、斯界の巨人たちの論考には謙虚に学ぶ姿勢が大切だ。
巨人たちには、いうまでもなく歴史に名を残すだけの強い論理性がある。
>連中の分裂病論にはリアリティが皆無
>分裂病が社会変革の起爆剤になることは考えられない
もし、ドゥルーズや吉本のドゥルーズ批判を読んだうえでそう書いているのなら、君にはドゥルーズも吉本も理解するのはやはり無理だろう。
これでは議論にならない。
吉本が現実に対して適切な分析ができているのかいないのか、その議論に戻そう。
わかりやすい例をあげる。
吉本は原発推進論者だ。
人間の自然に対する、あるいは人間の自然の一部としての、止めてはいけない発展の過程だとしている。
僕は、その自然と人間の関係の中でも、人間は人間に対して「倫理的」であるべきだと思うし、人間を否定してしまうことにつながる技術は排除するべきだと思っている。
吉本の戦争がすべて悪だと言いながらの原発推進論は、造悪論の匂いさえ漂わせていると思う。
吉本の原発推進論について君の考えを聞かせてほしい。
あと吉本も言ってるが「自分言ってることというのは過去の思想とまったく
別のところから出ている訳ではない」とね。マルクスもフロイトも彼なりに
読んで消化しているところからあの言説は出ている訳だから当然だろう。しか
しだからダメだ、退化した、という先験性はどこから来るのか、そこが貴方の
不明な点であって、多くの思想が先行者との対話から出てくるのだからそんな
ことをいちいち言い立てる動機が私には意味不明ということだ。「俺は
これを先に言った人間を知ってるぞ」ということならそれで別にいいので、
しかしそれだけのことで、だから何なのか、ということになる。貴方の言う
話は終始それと、「だからダメだ、退化だ、これを評価する人間は読書量が
ないだけ」という結論がついてくること。読書量がなかろうが読ませる
力量と応用が吉本にあるのだから仕方なかろうが(笑)貴方は「俺は面白くな
かった」といつまでもぼやいておればいいのだよ。
フロイトをダメと言う訳がないし立派な思想だとも思うがアレを心的現象論
として組み込んだ作業で精神の謎と奥底まで降りて行くくだりは読ませるし
「同じだからダメだ」などどの面下げて言ってるのかと言うしかない。『序説
』として心的な基本概念を整理したうえで改めて構築するアレが無意味は
ありえないとしか言えない。また『本論』で他の多くの思想の先行を駆使
して探究する作業も無意味はありえない。
>吉本の著作に限っても、すべての著作と講演とはいわないが、主要著作は
>当然として最晩年のインタビューにいたるまで読んでいる。
>同時に、そんなことが自分の正当性を担保するものではないことも知って
>いるが。
どれだけ読んでも頓珍漢な、傲慢なだけの感想しか書けないなら同じこ
とだ。吉本を1から10まで擁護する気もないが、批判の内容が先行者から
受け継いでいるというあまりにも当然なことを絡んでいるその
下らない根拠薄弱、主にそれを居直る傲慢さだけで書かれている。なので首を
かしげるものしか貴方の書いているものには見つからないな。
>>403 何回も書いているが、僕が後期の吉本を批判する理由は、理論や現実の構造的な把握を失った論理性の弱さだ。
それが現実把握の弱さ(誤り)につながっていると指摘している。
僕の吉本批判の根拠が薄弱かどうかは、吉本の現実把握の妥当性の有無がそれを示しているはずだ。
吉本の現実の把握については、君がよく読んでいるらしい後期の講演録や雑文にでてくるから議論もしやすいだろう。
>>402 >君にはドゥルーズも吉本も理解するのはやはり無理だろう。
貴方がD=Gのリアリティについて説明できるのかね。あれこそ人間や社会
のリアリティだよと。ちょっとないんじゃないのか?無理するな。アレは
そういう代物だよ。だから私にそういう啖呵を切ってもダメだよ。アレを
「理解した」と言ってる輩は新しがりの気のある研究者が主だろうし、
アレを翻訳した人でさえがどこまで「これはリアルだ」と思って訳している
のかは非常に疑わしい。貴方が頑張って擁護するのは勝手だが。
>これでは議論にならない
というか、アレを現実性のあるものとして議論できるのかね。そこから
始めなければ分かった顔して全然リアルではない空論をいつまでもやってる
しかない。貴方はそうは思わないらしいが。気は確かかね。貴方が狼男に
なってみせたら貴方を信じよう。しかしおそらく無理だろう。形態模写
じゃないんだぜ(笑)
原発については国や電力会社の利益優先の姿勢は批判すべきと言ってるし
、安全性が確保させるまでは稼働させない原則も否定などしていないだろう
。ただ科学の歴史は後戻りはない。安全性や効率で絶えざる更新を続ける
ことしかない。吉本の言ってるのはそのことだ。ここで文明の
歴史をすべて止めてしまい、技術開発も止めるなど馬鹿げている。ただ今の
段階をどうやって超えていけるのか。それが主要な課題なんだ。そこが
要旨だろう。別に推進等する気もないし科学や技術への基本原則から今の
状況で必要な事柄を述べて見せただけだ。あれで大騒ぎする輩の方がおかしい
。
今の文明というのが危うい、後戻りのない一本道に来ている。そのことを
どこかで言っていたはずだ。「難しい道をとぼとぼと進んでいくしかない」
と。そういうのが前提にある。ひどく尤もな意見だよ。というか常識的な
ことしか言ってはいない。大騒ぎする輩がおかしい。
>>405 ドゥルーズの現実性について君に説明しても、君が読んでいない以上理解できないだろうし、僕はただ解説するだけになる。
意味があるとは思えない。
吉本という名解説者もいることだし、君が謙虚になってドゥルーズを読めばわかることだ。
>原発については国や電力会社の利益優先の姿勢は批判すべきと言ってる
そんなことを言ってなんの意味がある?
反原発運動を全面的に否定して、反原発運動を人から猿への退化だとまで言いながら、口だけで安全性を唱えるのでは原発利権関係者の言い草とまったく同じだ。
吉本の原発安全信仰は、大前研一の原発本を鵜呑みにして「考えられる限りの安全性が確保されている」などと臆面もなく言っている。
その「考えられる」範囲自体も根拠の薄いものだったということは、すでに報道されている。
まして、個別の工事にミスや手抜きがありうることも想定すらしていない。
技術者に対する盲目的な信頼が吉本の目を曇らせている。
事実の確認もせずに、原発研究の経験があるだけの経済評論家の議論を鵜呑みにしたのが、吉本の原発安全信仰とそれに基づく原発推進思想だ。
科学の発展が止められないし止めるべきではないというのは、社会に対する人間としての活動を無視したものだ。
それは、吉本が現実としての社会を、その単調な論理によって把握し損ねたところから生じている。
事実、ドイツ、イタリアなどでは原発廃止に向かって政策を転換している。
多くの国で原発を推進したがるのは、核兵器の研究と開発につながる技術を確保したいということにもよっているのだろう。
吉本は核兵器廃絶運動に対しても、罵詈雑言を浴びせて非難していたことがある。
ソ連発の運動であろうと、アメリカ発の運動であろうと、核兵器の廃絶は世界共通の大きな課題であることを忘れてはいけない。
407 :
考える名無しさん:2014/12/30(火) 00:38:58.13 0
408 :
考える名無しさん:2014/12/30(火) 01:21:09.43 0
吉本隆明にはグランドデザインがあり、柄谷行人には異化効果しかない時代が
あった。今となっては逆に、柄谷の体系に吉本の考察を当てはめるのが生産的
だと思う。柳田國男論や贈与論は吉本が先行したが、都市論や数学論は柄谷が
先行している。以外の図は柄谷のいうアソシエーションを拡大解釈した。
_『世界史の構造』章番号&『共同幻想論』構造_
|贈与価値論| |2 |1 |
| 1 |3 | | |
| 第2部 | 第1部 |
|___共同幻想____|____対幻想____|
| (B)マチウ書試論| (A) |
マスイメージ| 親鸞 | 母型論 | |
|2 |4 | | |↑
|_____|_____|_____|_____|指示表出(平等)
| |3 | | |
|1 |擬制の終焉| |心的現象論|
| 第3部 | 第4部 |
|___個人幻想____|言語にとって美とはなにか
| (C)4 |1 (D) 2 |
|2 | | | |
|言語芸術論| | | |
|_____|_____ハイイメージ|_____|↑
←自己表出 ←意識
(自由)
反原発の話題を避けたい人がいるんだね。
原発利権の関係者なら理解できるが、ただの現実逃避の人間はつまらないね。
>>406 またおかしなことを言ってるな。吉本が原発を超える技術の開発や利用を
批判したことなどないぞ。原発があまりに杜撰な安全性しか結局維持できない
としたら、或いは同等の効率とより高い安全性を持つ技術があるのなら、
さっさと転換することなど当然であり、そういうことを批判などしたことは
ないだろう。諸外国でそれが為されているのならどんどん参考にすればいい。
日本人だけではタカが知れてる。
しかしそういうことを吉本が否定などしたことはない筈だ。人間は
歴史的に技術を更新してきた。より高い効率と安全性を求めて開発してきた
。これからもその部分で変わることはない。吉本が言っていたのはただ
それだけのことで、それ以外ではない。技術開発や利用に横道や停滞など
紆余曲折が付きまとうことも付け加えていた。なので原発にいたずらに拘っ
ていたわけでも勿論ないし、
>>406みたいのははっきり誤読だと思う。ほん
とにテキストが読めない人なんだねえ貴方は。まあ今さら分かったこと
でもないが(笑)
それとドゥルーズの生成変化の胡散臭さへの疑惑を旨く晴らしてくれる
というのは話の筋からいって貴方がやるべきではないのかな?「読んでい
ない君に説明しても無駄だ」とか言ってるが集中的に読んだことはあるの
で大丈夫だ。やっていただいていいよ。というより何をもったい付けてい
るのかな。そもそも本当に説明できるのか?(笑)あんまりもったいつけてる
と疑われるぞ。私は充分謙虚に読んでるよ。言われるまでもなく。謙虚に
読んでも胡散臭さが晴れないからあえて愛読者にお願いしてるのだ。あまり
待たせないでくださいな(笑)
>>410 >吉本が原発を超える技術の開発や利用を批判したことなどない
原発の批判とそれを超える技術になんの関係がある?
世界が化学兵器や対人地雷の根絶を目指しているように、核兵器は言うまでもなく、原発それ自体も廃絶を目指すべきだというのが僕の吉本批判だ。
論点が読み取れないのか、論点をすり替えているのか知らないが、見当違いの指摘だ。
君は、
>>406に書いた内容を知らないところを見ると、『情況への発言』すら読んでいない吉本信者君のようだ。
誤読もなにも、吉本が『情況への発言』で書いていることの根拠を批判してるだけだ。
反論したいのなら、とにかく読んでからにしてくれ。
ドゥルーズのこともそうだが、君は、こんなところでつまらない見栄を張ってどうする気なんだろう?
>>411 >世界が化学兵器や対人地雷の根絶を目指しているように、核兵器は言うまでも
>なく、原発それ自体も廃絶を目指すべきだというのが僕の吉本批判だ。
ある実利的目的(国家社会における高いエネルギー効率や使用、また戦争
で敵国に大きなダメージを負わせるための破壊力)を達成するためにある
技術を必要とする国家や社会や組織がある限り技術開発は止むことは考えられ
ない。貴方や誰かが、また〜派が倫理で「止めろ」「廃絶しろ」と言い、
「はいそうですか」とならないのは技術には実利的目的があり、そこから
ある技術の利用が為されるからだ。ギリギリのところで安全対策が施され
それでも残る危険性と背中合わせ
でありながらそこで特定の技術が取り上げられ使用されていく。効率が悪い
技術は淘汰されていく。この関係性がなくならない限り、危険性と隣り合わせ
の技術開発と利用は止むことは考えられない。誰がエネルギー担当者になっ
てもこの部分での構造が変わることは考えられない。一度高い効率や利便性
を体験して、また昔に戻るというのは一時的な現象としてはありうるだろうが
長続きはしない。どこまで安全性を更新し、やり直すことができるかが原発
問題のネックだろう。より高いエネルギー効率と安全性をもつ新しい
技術が編み出され実用化されるまでは社会を回転させるためにはそうやって
いくしかない。
>原発の批判とそれを超える技術になんの関係がある?
原発を正当に棄てるための唯一の方法と論理は原発を超える効率と高い
安全性をもつ新しいエネルギーを人類が編みだすことにしかない。これが
吉本の脱原発にむけて有り得るとするする唯一の正当な方法だ。あとは一過
性にとどまる現象的な事柄、脇道や休息に過ぎない。そこも読みこめ
なかったようだが、とことん読めない人なようなので今度もそれを更新して
くれたということで(笑)また苦笑させてもらったが。苦笑しかないのでね。
貴方には旧左翼と同等の歪んだテキスト読解能力しかなさそうだ。そういう
人もまだ生き残っていると分かったのがまあ下らない収穫だな。
>>412 実利目的の技術を止められないなら、当然、化学兵器や対人地雷も止められない。
でも現実には、それを止めるために先進世界が世界が知恵と政治を尽くしている。
もっと身近な効率的な技術の問題を見れば、中国などでの大気汚染がある。
効率的な技術の結果だが、先進世界だけではなく、当の中国も対策に躍起となっている。
現在の中国の技術に対する問題は、数十年前の日本の姿でもある。
世界も日本も、実利的な技術の問題に対して、倫理的に、対応してきていることを忘れてはいけない。
なぜ反核運動、反原発運動だけをことさら否定する必要があるんだ?
まして、原発は事故と核廃棄物の処理まで考えれば、決して効率の良い技術ではないことは多くの識者が指摘している。
安全性に対しても、実社会での効率性に対しても、吉本が無知だったというだけのことだ。
旧左翼を無定見に否定したがるのも、講演や雑文を読んで吉本信者になった人たちの特徴なのかなw
かつて、吉本が花田と論争していた時に、「そうだそうだ。花田なんか愚にもつかない旧弊左翼だ」と便乗してきた人たちがいて、吉本は、「お前らよりは花田の方がずっと優れてる。自分も花田も論理の研鑽を積んだ者同士だ。無知なお調子者は口を出すな」と怒ったことがあるw
吉本信者になりたければ、せめて『情況への発言』ぐらいは読んでおくことだ。
414 :
考える名無しさん:2015/01/04(日) 23:36:38.76 0
415 :
考える名無しさん:2015/01/04(日) 23:38:56.28 0
「吉本全集」1回配本は、予想よりはよく売れて何度か補充し、いま
のところ実売36冊です。数回増刷して4000部は超えているそうです
が、書店店頭の在庫がまだ多くあるはずなので、実売はいいとこ
3500部あたりでしょうか?岩波などの予約出版と違ってフリー入帖
なので、どこの書店もわりと気楽に多めに在庫しているはずです。
ちなみに当店の在庫は2冊、Amazonは8月12日現在5冊となってます。
6月の2回配本は現在実売26冊ですが、今後伸びたとしてもせいぜい
30冊止まりでしょう。とにかく、中心的な読者層の高齢化が避けら
れないため、全巻予約がちっとも増えません、それどころか1回配
本直後に全巻予約読者がお一人急逝されるという、避けられない事
態に早くも遭遇しました。うちの店の常連客でも、10年前なら絶対
に買われたであろう方々の、腰が引けているのが鮮明です。このま
まの雰囲気ですと、うちの店の場合、いいとこ20冊程度が固定読者
数となりそうですが、もちろん将来的に逓減は避けれらないでしょ
う。1回配本の状況から、仮にうちの店の実売数が全体の1%だと仮
定すると、実売2000部は刊行継続が可能なぎりぎりの部数のはずで
す。いずれにしろ、年内にあと2回配本予定ですから、その結果を
見れば、およその見通しがたつことでしょう
吉本隆明が若い読者に読まれていないというのは最初から織り込み済みでしょ。
ファンが排他的過ぎたと思うよ
相変わらず、反原発の話になると無関係なレスが増えるね。
まさか、原発利権の関係者がこんなところを監視してるとも思えないけどw
原発論議を避けたい人が、なんで吉本スレに来てるんだろう?
全集完結したら出版社そうとうえらいな。
420 :
考える名無しさん:2015/01/07(水) 08:50:53.87 0
kumatarouguma @kumatarouguma · 7月14日
ポストモダン一派なんてこの程度ですよと言いつつ、そこで独自かを探ること。自分が何かやったと思ったら終わり。私見では吉本以降全部ダメ。もちろん自分ものがれませんよ。
吉本隆明全集、晶文社版 刊行がはじまった6巻と7巻をようやく入手。6巻の冒頭の詩の言語感覚が
すさまじい、アタマをぶんなぐれらたようになる。「時のなかの死」
吉本の言葉(議論ではなく)を読むと、自分が書いているものの卑小さがきわだっていやになるのだが、
他方吉本の言葉はともあれ元気にさせる。まじめに身体に電気が走り、これではいかんがんばらねばと
おもわせる。ほとんど吉本の言葉は空前絶後である、日本思想においてどうやって位置づけられるのか
想像もつかないが、マルクス主義、宗教論(マチウ書詩論、親鸞、宮澤賢治)、日本(記紀書読解)、
社会体制批判、既成左翼批判、言語の芸術性に対する思考、初期の試作、これを同時にやった人間が、
ここまでいるとはおもえないし、これからもいるとはおもえない。吉本の根本は、宗教論と共同体論
であるとおもうが、繰り返すが天皇制に対して何かをいう人間は、記紀をとことん読み込まないと何
もいえない。本当に背筋がのびる。こういう存在を前にすると畏怖せざるをえない。私は戦後の文芸
評論家なるもので吉本以外の誰も認めない。
こういうひととほぼ半世紀にわたり同じ空間にいきていたことは恐ろしくもあり誇りでもある。だが
私は一回だけ電話で肉声をきいたことはあるが、本人に会うことはおろか見ることもなかった。とい
うよりも、出会うのがもっとも怖い人間であった。自分の愚かさが明らかなので。
そういう人も死んでしまった。どうやって生きていこうかとおもう部分はある。全集が今回刊行され
ればおそらくテクスト的にはこれが底本になるのだろう。しがない一洋学学者、吉本の批判する海外
密輸入業者のいったんとしては、吉本について何か書くということが可能なのかかんがえつつ、ほぼ最後の仕事
千葉雅也 Masaya CHIBA @masayachiba 9時間
なんで檜垣さんってあんなに吉本隆明に執着するんだろう。こんど会ったら訊いてみよう。僕はピンとこないなあ。そんなにいいかしら。
吉本スレぐらい、他人の発言をそのまま持ってくるのはやめろよ。
ほんとに、最近のネット民の知能低下は酷いな。
>>419-420 どうでもいい他人の発言を丸写ししてまで、原発の話題を避けたいのか。
どこまで自分の知的レベルを下げれば、気が済むんだ?
団塊より下の世代で吉本の読者なんか見たことないなぁ。
宇野常寛
>>423 自分の思想を構築するために本を読むのは団塊まで。
下の年代は、趣味の読書しかできない。
と言いたいのかな?
鋭い観察だ。
>>373 欧米人の知的レベルが日本人より低いから。
別にここまであからさまな書き方はしてないが、
世界的な大哲学者である(はずの)吉本隆明が日本以外では全然評価されていないことに対して
理屈をつけようとすれば、当然こうなる。
428 :
考える名無しさん:2015/01/11(日) 15:00:17.81 0
昨日、Eテレで吉本隆明扱ってたようだけど、
途中から見たので____
見た人いる?
第5回 吉本隆明
Eテレ2015年1月10日(土)午後11時〜翌0時30分
戦後の言論界を走り続けてきた思想家・吉本隆明。膨大な仕事は、文学から政治、宗教、社会思想、そしてサブカルチャーに至るまで幅広い。
六〇年安保では学生達の先頭となり国会に突入、六八年の大学紛争時には、代表作『共同幻想論』を発表、個としての思考の自立を説き、大学生たちの圧倒的な支持を得た。
高度消費社会を前向きにとらえ、大衆の行動に意味を見出した。同時に、常に常識を疑い、権威と闘い、時には物議を醸す発言もした。
社会学者・西部邁さん、上野千鶴子さん、橋爪大三郎さん、作家・高橋源一郎さん、ミュージシャン遠藤ミチロウさんら、幅広い層からの証言で紡いでいく。
http://www.nhk.or.jp/postwar/program/schedule/
西部のぞいて全員団塊じゃん。
432 :
考える名無しさん:2015/01/27(火) 05:56:43.15 O
>>428 見たよ
高橋源一郎の朗読と、西部邁・上野千鶴子が終始ボロクソに言い放題なのは笑った
ああも文句つけられてる回は他になかったと思うね
433 :
考える名無しさん:2015/01/27(火) 06:53:13.04 0
上野千鶴子のは、果たしてそれが吉本隆明を上回っているのかは疑問だがな
詩人が理論もやってる体なんだから、隙が大きいことは認めないと駄目でしょ
>>434 ドゥルーズもフーコーも隙だらけだけどね。
社会を論じるときのヘーゲルだって、精神的な問題に対するマルクスだって、隙がいっぱいある。
隙が少ないのは、人間の知覚や運動について分析するときのメルロ=ポンティぐらいかな?
隙が少ない分、だからなに?の印象がぬぐえなかったりするw
人間を扱う理論に隙が無いように見えるものがあるとすれば、たぶんそっちのほうが嘘なんだと思う。
人間のことは、まだまだわからない部分がたくさんあるということだよ。
隙が少ないのは分析哲学とかだろ
吉本好きな奴は一切触れないんだろうけど
>>436 分析哲学と言われてるものは読んだことがないんだが、例えば「国家の本質」についてはどういう考え方をしてるの?
上野千鶴子なんてただのバカだろ
最後上野が吉本を民間思想家としてほめてるけど、自分が気づいた限りでは
すがさんも2度その点で吉本をほめてる。
生涯在野であることを見習いたいとも思うし、乗り越え不可能だとも。
>>440 大学に籍を置く思想家が、日本にいるんだろうか?
西欧では、大学に籍を置く人も多いのかも知れない。
文献解釈や外国哲学の紹介ではない哲学者も、大学の中に探すのは難しそうだが。
例をあげてみて。
またこんなのばっか
443 :
考える名無しさん:2015/01/27(火) 19:03:28.27 O
>>442 じゃあこっちは何の話をする?
いきなりだけど母型論って読んだことある? 読んでみようかと悩んでるんだけど
>>442 そんなことしか書けないから、バカにされてるんだよ?
自分のでも自分が信奉する他人の考えでも、すこしは具体的に書いてごらん。
ためにする質問。このひとよく見るな。
さびしい生活。がんばってください。
吉本隆明の”論破術”のマネなんでしょ
何かと相手の心根を問いただすチンピラスタイル
>>445 そんなことはどうでもいいから、君の考えを書いてごらん。
批判されるのが怖くて書けないなんて、そのほうが寂しい生活だろ?
たとえば国家の本質とはなんだと思うのか、他人の考えでもいいから書いてごらんよ。
もちろん、国家に本質なんかない、という考えでもいいよ。
>>446 >相手の心根
そんなもの知りたくないけどねw
その問い詰め方がチンピラだっつうんだよ
相手の言質とってから後出しで「わかってないなあw」とばかにするのが基本
あと相手にまず凄んでみせること
451 :
考える名無しさん:2015/01/28(水) 00:15:35.06 O
何かしら不満があるんだろうけど、何が不満なのか良く分からないな
「気に食わねえなあ あ? なんだゴルァ」で終いじゃチンピラみたいじゃないか
>>449-451 君は大学の人間ではないんだろうが、アカデミズムに憧れてる人なのかな?
人それぞれの価値観があるから、大学教員を価値の最高峰とする人もいるだろう。
オタクのような学問の積み重ねにも、もちろん大きな価値がある。
だからといって、相手を罵倒しても、君の価値が上がるわけじゃないし、まして議論のスタートにもならないよ。
相手の罵倒から入るのはまさに吉本信者といえよう
>>453 吉本信者同士の主導権争い?
それならそれで、おもしろいな。
一流にやや足りない感じ
詩人としては、一流ではない。
経済学の理解は、趣味程度。
思想家としては、一流。
哲学者としては、その理解は超一流。
信奉者には団塊の世代特有の歪みがあるな
461 :
考える名無しさん:2015/01/29(木) 22:28:09.50 0
kindle,ibooksそれぞれ19作品の吉本隆明の電子書籍版が出ている。
これは思想家系としてはかなり多い方だ。全集もいいが、
『言語にとって美とはなにか』の合本などは、あとがき解説が昔と違う点を除けば
ありがたい。
オススメはフーコーとの対談が載った『世界認識の方法』だ。
>>459 団塊の世代にコンプレックスを持ってるのか。
惨めだな。
団塊の上司にいつも叱られていたことを思い出したり、団塊と議論してコテンパンに嘲笑されたりしたのかな?
団塊は一般学生でも難しい本を読んでいたけど、世代が下がるにつれて本を読まなくなった。
今の学生は漫画とゲームかな?
吉本の本も、文学や哲学に親しんでいればとてもおもしろく読めるけど、今の学生はそういうものを読まないからな。
団塊じゃなくても80年代の指標にはなった。
栗本慎一郎と対談して「IN POCKET」という小冊子にけっこう続き物で
読者を獲得した時期があった。
「世界認識の方法」が文庫で買えるようになったのも80年代だった
ように記憶している。
464 :
考える名無しさん:2015/01/31(土) 01:29:10.95 0
市井の思想家だから評価されるというのは、反措定としての象牙の塔が存在しているおかげ。
だから吉本を市井だからと評価するのは権威に頼っていることになる。
そうした二項対立は、冷戦崩壊以降、大学民営化で無効になった。
むしろ吉本はアカデミックに再評価すべきだ。
つまり反大学に固執する団塊世代信者の出番は終わったということ
シンポ開くのに若い世代からは宇野常寛みたいな奴しか集められなかった時点でお察し。
批評空間全盛期世代に訴求せず「論破」したことにしたのが悪かった
言っておく、将来、再評価どころか戦後の左巻き評論家の一人として忌み嫌われながら忘れられていく
「左巻き」という言い方がそこまで主流にならんだろ
右翼が知的世界を握るの無理だから
右翼ってしょせんはアメリカのプアホワイトみたいな感じにしかならなさそう
実は吉本隆明の「大衆の原像」はそっち寄りなのに、
そこにも気付かない右翼は馬鹿すぎると思うわ
だいたいこの人「左」か?
全共闘が勝手に自分たちの味方だと思い込んで持ち上げてただけだろ。
ヘーゲルの言葉で語るとそれだけで左翼っぽくみえるんじゃないの
世代論を得意げに語るやつって、バカに見えるよね。
世代による違いがないとは思わないけど、なにかの理解や評価の基にしたがるやつは、やっぱり頭が悪いんだろうな。
しかし吉本が世代論をぶちあげていたのではなかったか
吉本が右→左→右
と変遷したことを知ってるのが常識だろ。
左翼の原義に近い、反体制という意味ではどちらとも言えないよね。
現状として、資本主義国家の社会主義国家に対する優位を認める点では資本主義者だろう。
マルクスの後継者を自認して、戦争は悪であるという絶対平和の理念を持つところは左翼的だ。
関係ないけど、吉本の統計を使った経済談義はピケティの手法に似てないこともない。
「前世代の詩人たち」
>>478 ぶはっ・・・
「それは、小田切(たち)とわたし(たち)との戦争体験のしかたの世代的なちがいや、詩にたいする評価のちがいが、からまっているからだ。」
たしかに、本質的な世代論には違いない。
世代を論じたいやつは、せめてこのくらいの根拠を示すべきだろうな。
480 :
考える名無しさん:2015/02/01(日) 11:49:01.61 0
>>363 遅ればせながら読ませてもらったら、これは吉本に対する最大の賛辞だ
丸山真男と比較して、吉本の方がトラウマと立ち向かっているからより普遍的、
吉本を受け入れない世界の方がローカル、という意見
谷崎潤一郎や村上春樹はローカルだから受け入れられたという
吉本は言語を極めた詩人だから英訳は無理だな。
村上春樹みたいなはじめから海外を意識して英語で小説を
綴るやつとは全然ちがうだろ。
さすがにそれはどうかしてるんじゃないの
詩を翻訳する試みを無視とかありえないから
吉本自身は翻訳肯定派だったな。
翻訳を業としていたこともあるくらいだから、邦訳を読んでも原文が思い浮かんだのかもしれない。
英訳ぐらいなら、自身の監修で出すことも可能だったんじゃないだろうか?
時間がもったいなかったのか、後続に期待したのか、でも、やっぱり残念だな。
普遍性は論証しないと意味がないのでできることは全部やれよ
「父がいちばん、多くの人に、
たいらに聞いてほしいと思っていただろうから」
と、無料化を希望された
著作権継承者であるハルノ宵子さん、
『吉本隆明の声と言葉。』
『吉本隆明 五十度の講演』を
お買い上げいただき、
公開のための準備資金を投じてくださったみなさま、
投げ銭をしてくださったみなさまに御礼申し上げます。
そうか、俺にもお礼を言ってくれるのか。
なんとなく、良かったな、と。
486 :
し:2015/02/08(日) 17:05:52.57 0
最近知ったんだけど、iPhone持ってる人、ポットキャスト開くと吉本隆明の講演集が聴けるんだな。夢野久作のドグママグラも聴ける。
1公演2時間前後の講演なので、長いが聴いてると面白い!暇なときの暇つぶしになるから良いな
>>486 ドグラマグラは聴いたことある。
無料朗読サイトがあったような。
吉本も聴けるんだぁ。