◆決定論:脳は物質だから意識は必然に過ぎない192◆

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634抄録
哲学学が好きな七紙さんが消えたので私が反論しますよ

>デカルトのコギトって実体じゃないし、物でもない
>確固とした存在じゃないんです
>考えることをやめた瞬間に消えてしまう程度のものです

ノウさんの日常的な知性ではそのようにしか思えないってことですよ。
デカルトの思考構造に肉薄しようとする気概が全く感じられない。

なんとなればですね、その「消える」ってのを誰が知るんです?
「われおもうゆえにわれあり」の時点で、いまここにはわたししかいないんですよ。
ノウ氏は無自覚な神目線をいつも介入させる。そんな立場なら懐疑なんて初めから不要。
デカルトのやろうとした方法論をぶち壊しているとしか思えない。

岩波文庫の方法序説では(私はこれしか持ってませんのでね)、たしかに貴方の言うように、
『考えるのをやめた瞬間、(中略)わたしが存在したと考えるいかなる理由もなくなる』
と載っています。しかしどこに「消える」なんて書いてますかね。
ここで重大なのは「存在する理由はない(故に消える理由もない)」ってことです。
だから「実体」だと言ってるんですよ。その存在には理由が無いんです。
『思惟である私が思惟することによってのみ存在している。だから「実体」なのである。』
って理屈なんですよ。