【存在】ハイデガー【有】

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80考える名無しさん
主:まずハイデガーの見ていた思想的標的として、主観性の哲学というものがあった。そこがフー
コーと実は重なっている。人間を主体的にしていく条件を歴史的に解読しようとしたのがフーコ
ーだけど、あの問題設定からしてハイデガーを読み込んだ経験はよく出てる。あと、ハイデガーの
訳語〈存在する〉には注意せよ、って前にも書いたけど、単に〈〜が有る〉だけでなく、〈〜で有る〉、
事象、物が有ることを指す(自動詞)だけでなく、形容詞や形容動詞でもある。英語のbe動詞がそ
うであるように。あと、ハイデガーの場合、重心は個体に覆蔵される歴史性とその発現ということ
にある。現代では客観的事象に主観が合致することが真の条件とされるけども、ハイデガーの
場合、真理の本質は主観でも客観でもなく有、すなわち〈有る〉を贈る歴史性=経歴、になる。世界
というのもハイデガーの場合は歴史性の発現する場、になる。主観ではないよ。むしろ主観性に
解体をも強いるものだ。
客:ハイデガーが主観性の哲学、というのはあまりに理解が浅い。と言わざるを得ないね。