【存在】ハイデガー【有】

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74考える名無しさん
 1982年にフーコーがこれまでの自分の思考を振り返って総括している論文で「主体と権力」とい
うのがあるが、人間が様々に規範化されてそれにより主体化されていくアスペクトが項目化され
ている。観察の対象化による、または狂気と正気、病気と健康、犯罪と善良、という分割による。
 こういった分析をフーコーは終生続けたが、これらの底辺にハイデガーへの傾倒があったこと
が晩年のインタビューで明らかにされている。つまりハイデガーの中心問題であった〈忘却〉が、
フーコーの視線の背景にもあったこと。