>そうすると、世の中すべてのことが >ハイデガーの問題圏 ということになるが
そうはならん。個体が何かに関心を持ち、気になる。その事自体が有の開けを表し、そのように
ハイデガーの問題圏に入る。たったそれだけの事だ。『有と時』を読んでいれば解る話だが?有は
個体の背中のようなもんで最も近くでしかも自分は気付かない。しかしその個体が何者かはそこ
から解かれていく。「世の中全てがハイデガーの問題圏」ではない。
ハイデガーの方法はあらゆる知を根底から捉え返す濾過紙みたいなもんだ。よって色んな方向に
横断できる。だから色んな人間がハイデガーを語るんだ。また具体的な個体の分析にも適用できる
。ちっとも観念的ではない。ただ研究者でそういう所に気付いてる人間はいないみたいだから
研究者のは観念的だよ。ああいう用語をひたすら弄くってるだけのもんは観念的さ。しかしそれ
でハイデガー思想は判断できない。