客:大体ハイデガー自身がイマジネーションの大切さを中で訴えている。具体的にはno.192で、
「現有は(中略)想像の領域に於ける最高の現実」だとわざわざ書いている。‘この論稿は想像力が
理解の鍵だ’とわざわざ言っているのと同じだ。既製の知に置き直せる物以外に価値を認められ
ない学生やら研究者やらは眼中にないことも暗に断りされている。そこまでハイデガー自身も
気合いも入れてたし度肝を抜く物だとも思っていたことをこうした記述は表している。
主:そっから顧みると高田珠樹の発言の能天気さや読めなさが余計に見えてくるね。
客:既製の哲学タームでしか読めない学生やら研究者やらもハイデガーとは無関係な人間だと思う
ね。ハイデガーを読むには想像力も重要だし内省力も重要だ。多分哲学の知識以上にね。哲学知か
ら離陸していくにつれてそれがはっきりしてくる。