吉本隆明 1924-2012

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66考える名無しさん
情況からの発言 12
主:どうも色んな人が書き込んで、結構なことだけど、ちょっと言いたいこともあるのでここは
65の質問者さんに答えると、遺伝というのは「無意識の荒れ」ということとは無関係だと思います
。少なくとも精神医学の遺伝的発病とかの説には、全く取り上げる価値は認めてなかったと思い
ます。遺伝的発病と見えても、無意識の形成期に経験した経歴がその動因になってると思ってい
た、と。
 それと、麻原についての、吉本さんの説を再確認し、また、君(客)から、無意識の誘因があったと
しても、それは誰にも生誕時の傷、神経症としてあるものだろう、という説があった。それらを俯瞰
して、改めて思うのは、やはり何らかの無意識の欠損、それはたしかに誰にも残る生誕の心的外傷
かもしれないし、それは否定しない。しかし、俺の感じからは、そういった心的外傷が麻原にあっ
て、それが修行によっても解消されぬまま残像としてあり、底無しの欲望として現成した。という
説を取る。それが自分にとって、最もリアルに見えるんだね。吉本の問題意識‐造悪論‐も視野に
入れているが、それは吉本によって展開されているからね。あと、〈底無しの欲望〉と〈悪〉というの
はどこかで重なる気がするんだ。
客:いんじゃねえか。それはそれで。あと、このスレでよく出てるネタで、吉本関連の雑誌特集の
情報、てあるんだけど。『週刊読書人』2012.4.6号に「吉本隆明追悼」と題して大塚英志・宮台真司
対談を3頁にわたって掲載している。この新聞は対談は多いが、3頁にわたってというのは殆んど
ない。異例の扱いだと言える。