吉本隆明 1924-2012

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313考える名無しさん
客:吉本の久しぶりの新刊なんだけど。
『自著を語る』『時代を語る』(rockin on)2冊同時に刊行。各2500円。
2000年以降、『Sight』に連載された渋谷陽一によるインタビューがまとめて刊行された。前者は
以前刊行された『自著を語る』全編にさらに追加した自著の回顧。後者は2000年以降の社会情況の
批評になっている。これは読み応えありそうだね。
主:ただ、難癖つけると、表紙は何とかならなかったのかな。「日本の夜明け」でもイメージしたの
か…。あれなら吉本の肖像で良かったって思うんだけど。表紙が惜しいね。
客:吉本読者の年末年始の読書はこれ読んで逝ってしまった吉本を懐かしみ…みたいなことに
なるのかね。
主:いや、いまだに現在形の吉本を再認識することになるんじゃないかね。凶悪犯罪やイジメ
や引きこもりの分析を読むといまだに現在形だと解るよ。
客:日本社会が至るところで末期的症状を呈するって現象が出てきてる。厭な社会が。吉本にまだ
居て欲しかったという思いはあるね。この本を読んでいると、益々そう思える。
主:でも多大なヒントを遺していった訳だから。この本を含めてね。まだ居て欲しかった。それは
多くの読者が感じてるところだろうが。ひとまずこの2冊を読もう。
客:尚、我々はrockin on社とはいかなる提携・関係もございません。