吉本隆明 1924-2012

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23日時計
 吉本隆明追悼記事の追加です。その前に、先に挙げた『週刊ポスト』の記事に書いていた人名で、
鹿島徹としていましたが、誤りで正しい名前は鹿島茂です。では見つけたものを挙げていきます。

『週刊新潮』2012.3.29号
モノクログラビア 吉本隆明が「都はるみ」を歌った「在りし日」 
 1987.9.12-13にかけて品川の寺田倉庫で行われたイベント「いま、吉本隆明25時」のワンシー
ン。中上健次と都はるみの公開対談の最中、中上と都の歌謡ショーが始まり、そこで中上が客席
の吉本を壇上に呼び、都はるみの「大阪しぐれ」を歌わせた。場内深夜に拘わらず爆笑。という名
シーン。《吉本氏、歌は「下手だった」》と結んであるのがおかしい。
記事 「吉本隆明」の遺言 「反原発」で猿になる!
 『週刊新潮』2012.1.5&12号掲載された内容を中心に、編集者で文芸評論家の齋藤愼璽、元共同
通信社の石森洋、宗教学者山折哲雄の回想が添えられている。タイトルはスキャンダラスだが、
紹介されている吉本自身の言葉や記者の説明は特に奇想天外ではなく、科学技術の自己更新、
自己刷新によって絶えず危険性や動力を解決してきたのが人間力である。それが人間である証な
のであり、これを放棄するのは「人間が猿から別れて発達し、今日まで行ってきた営みを否定する
のと同じなんです」「原発の存否を決めるのは、『恐怖心』や『利益』より、技術論と文明論にかかって
いると考えるからです」「人間はある技術を開発すると、失敗してもその部分を補って再スタート
する。そのうちまた別の危険が出ると継ぎ足しで防御策を講じる。文明とはそういうことの連続
だということを忘れてはいけない。」という吉本の発言がそのまま引用されている。それは吉本の
技術論、人間力の考察が根底にあることを示している。そこまで記事からは汲み取れる。