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考える名無しさん:
あと『資本論』とかだと、根本にあるのが使用価値ー価値の発展ということで。使用価値というの
は欲求や欲望に対応するものですね。生存の根本にある欲求。生存に直接関わらないが望まれる
欲望。これが発露されて使用価値に対応する。それはいってみれば実践的、また実際的なもので、
生きていくことの根本にある範疇である。それの発展が経済の範疇で、生活ということと密着し
ている。しかもそこで貧困や搾取の問題が入ってくる。それは誰もが生活者として実感している
ことでもあり、やっぱり少しでも意識している人は読むでしょうし、場合によってはこの制度を
何とかしなくちゃ、とか考えるんじゃ、と思います。『資本論』が難解にも拘わらず、こんな長い間
吉本含め、古今東西、色んな人間を惹き付けてきた、そこにはこの本の書かれたそのモチーフの
切実さが、いまもって切実であり続けてる、てことがある。なんで無視できないんじゃないかな。