222 :
考える名無しさん:
幻想て言葉は〈…がある〉〈…である〉の根拠を位相別に論じるためのものです。位相別に、プラス
歴史的にね。『共同幻想論』も『心的現象論』も。『心的現象論』は個体における現象を歴史的に問い
直す試みだけど。あれも主題は個体における、吉本の言葉でいう幻想が主題なんだけど、個体幻想
論と言い換えてもいいものです。共同幻想て語彙で問われているのは、他界にせよ、自然神にせ
よ、国家にせよ、共同性の次元で超越的にあって、或いは超越的と信じられて、威力をもたらすと
される、よって畏れられ、従わざるをえない、その掟や強制、の起源を問う、というのがモチーフ
と思います。だから国籍とか、その辺は問題ではないと思います。
ある女性を、誰かがマリリンモンローの生まれ変わりだと信じている。それが分かるというこ
とは死者が分かるということだし。麻原とかもそういうことよく言っていたらしいから、いんち
きともとれるし、その人間の前世に遡ることが可能ともとれる。そういう問題になるんじゃない
かな。
これが誰もいない空間に、「マリリンモンローがいる!」と騒いでいる。これはやはり主題の一つ
です。他界ていう主題であるし、幻覚という主題でもある。また超能力ていうのも、 後年はあり
うると言っていたと思います。色んな角度から言っていたと思います。
それまでの経済学を批判したのがマルクスで。経済学も経済学批判も全部嘘、という立場はある
と思いますけどね。そういう人はもともとマルクスとか読まないんでしょうね。