創文社全集2巻『有と時』は多の版と違う特徴があり、手沢本と呼ばれる、ハイデガーの
手元にあって書き込まれていた欄外註がそのまま本文の間に書かれている。それがある
のは全集版と、たしか中央公論社の世界の名著クラシック『存在と時間』(現行3分冊)だ
けだと思う。このことも念頭に置けばいい。ただ、基本的な読解もないのに欄外註がどう
とかいうのも滑稽だからね。古書なら中央公論社世界の名著版(原・渡辺訳)も河出書房
新社世界の大思想版(辻村訳)も500円ほどで店頭にあるし、俺が最初読んだのも河出
書房新社世界の大思想『有と時』の古書だったしそれで十分だったからね。金に糸目ない
なら欄外註つきとか買えばいいんじゃないか。