吉本隆明 2011

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794考える名無しさん
 新聞各社の吉本追悼文は、規制の多いであろうこの時世で精一杯のところだったと思う。吉本の
言説はメディアの、或いはメディアに屯する左翼のタブーとする領域に及ぶものだった。90年代
の麻原評価、80年代の文学者の反核運動批判、70年代の差別語規制批判、50-60年代の国家独占
資本主義とソ連共産主義の階級搾取…メディアの扱いづらいものが多かったはず。そこで取り上げ
ること自体、規制とのにらめっこになっただろうと思う。新聞各社はあれが精一杯だろう。批判し
てる人もいるが、メディアの規制を考えるとどのみち細かに掘り下げることは出来なかったと
思う。大雑把な紹介しか出来ない。突っ込むとヤバい言説が多々あるわけだから。そういう時代に
いまやなってる。この2ch.だって規制だらけだろう。オウム事件の分析をやると決まってアクセス
規制が始まる。このレスだって代行スレから書いてる。おかしな話だ。

 上の追悼文批判見たが、批判書いてる人間もさほど読んで理解してるようには見えなかったが。精々
柄谷や浅田やスガやらの吉本批判を読んで分かった気になる。そういう人間が多いように見えた
。吉本追悼文を書かないからって良いではないか。それより吉本を読め。それから語ろう。サルト
ルが死んだ時にフランスの誰かが言っていた。とにかく読め。それから語ろう、とね。まともに読
みもせず理解もせず語れるのがおかしいだろう。