マルテイン・ハイデガー、今。

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11考える名無しさん
ナチスとの関係が出たところで言えば、ハイデガーにとってユダヤ人殲滅は、それが「劣等
な遺伝子の抹消」「国家事業として選別」、言い換えれば〈歴史・文明の操作〉である限りで否定の対
象になるんじゃないか。単に大量殺戮したから、ではなく。何故ハイデガーがヤスパースのような
、戦争=犯罪という観点に与しなかったかといえば、政治的理念として流通する限り、全ては「正義
」の表象の下に、〈駆り立て〉として機能していく。それは〈戦争〉だろうが〈平和〉だろうが同じこと
である。〈人類文明への貢献・協力〉という名目への〈駆り立て〉。つまり新しい「総動員」であり、新た
なる〈駆り立て〉の形態であるという他はない。それにハイデガーが与しなかったのも不思議ではな
い。