1 :
考える名無しさん :
2010/09/23(木) 21:21:26 0
2 :
考える名無しさん :2010/09/23(木) 21:30:19 0
3 :
考える名無しさん :2010/09/23(木) 21:36:49 0
4 :
考える名無しさん :2010/09/23(木) 21:51:23 0
5 :
考える名無しさん :2010/09/23(木) 21:55:23 0
6 :
考える名無しさん :2010/09/23(木) 21:56:16 0
>>3 (ただし、完成するのは2050年ごろの予定)。
.............................................
すごく気が長いです・・・w
アクィナス自身は神学大全は口述筆記で書いたんだっけ?
9 :
考える名無しさん :2010/09/23(木) 23:20:51 0
人i ノ:;;,ヒ=-;、 (~´;;;;;;;゙'‐;;;) ,i`(;;;゙'―---‐'ヾ ヽ;;';ー--―-、'';;;;;゙) / ヽ . /-=・=-∵-=・=} | )○( | | "ー=〓=-.'`| ヘッヘッヘ | \___/ ノ⌒し/::: :::/ ヽ /:::::::: ::ヽ::::::::/ / /:::: :::: ::::::レ:: / ._ /:::::::: :::: ヽ / _____ノ ⌒ヽ::..ノ:::::::::::: ヽイ 〈 ::::/ :::::::: :::::::: \ノ ::::::::・:::::: ) ヽく:::: :::: :::: ..ヽヽ :::::: ノ ヽ ..ノ:::: ノ :::::《):::::: ノ ⌒と:: ::::ハ ::::::λ:::::: /⌒ ⌒ヽ::.ヘ: ::ノ::ヽ:::: ノ ヽ_ノ `〜〜´
>>4 ケンブリッジの中世哲学史は、古いのと新しいのでテーマの選択とかも結構違ってて面白いね。
古いのは、神学を排除して、「中世哲学」も「哲学」であることを強調しようとした時代の産物。
新しいのは、そうしたことをする必要がなくなった時代の産物。
クリエイティヴ・コモンズライセンスで神学大全訳してる人がいたのか 自分も何かやるかなあ
結局古いログの復帰はないのかな?
他の板を見てても、なさそうな気がする。
山田先生のアウグスティヌス講話は、あんまりアウグスティヌス論って気がしなかった
15 :
考える名無しさん :2010/09/30(木) 07:27:22 0
エックハルト理解不能
八木雄二の本に山内志郎に対する言及が全くない 嫌いなのかな
八木さんは、論理学とかのあたりの知識が完全に抜けてるから 単にフォローしてないって可能性もあると思うけど 「天使はなぜ堕落するのか」の唯名論の扱いとか 19世紀以前の水準で、酷すぎる 慶応に残れなかったのも無理はないと思う
18 :
考える名無しさん :2010/09/30(木) 23:28:57 0
花井一典さんが亡くなったそうですね。 合掌。 思うんだけど、今時の学生から、果たして古代哲学、特に中世哲学の専門家は生まれ るのでしょうか? 第一に、古典語というとても大きな壁がある。 第二に、そもそも今時の大学ではこの種の講義自体が絶滅の危機にある。 ちょっと絶望的な気持ちになるのですが。
日本の中世哲学関係者は早死にする法則でもあるんだろうか・・・
>>18 日本の場合、専攻で中世哲学をやっていても
大学への就職が悪く、実質専攻変えか兼業にならざるを得ないところが最大の問題でしょう
21 :
考える名無しさん :2010/10/02(土) 09:09:27 0
日本ではキリスト教信者が圧倒的少数派だからな 中世思想とか中世史はキリスト教を土台に展開されてるし 日本でヨーロッパ史といえばキリスト教色が薄くなってからが人気だろやっぱ
22 :
考える名無しさん :2010/10/02(土) 10:39:09 0
中世に限らず、哲学の母体(?)として、もう大学は機能しないような気がする。 まず語学、特に古典語、それから、原書購読。 どちらも、需要も供給もない。 まあ、いいけどね。
23 :
考える名無しさん :2010/10/02(土) 11:22:32 0
哲学や思想やるのに学士だの博士だの留学だの必要な時代がおかしかった プラトンやアリストテレスの時代にそんなもんあったか?
24 :
考える名無しさん :2010/10/02(土) 11:45:39 0
>「天使はなぜ堕落するのか」の唯名論の扱いとか >19世紀以前の水準で、酷すぎる そうは思わない。 少なくともアベラールを基点とする神史的な大きな流れをよく掴んでいて、 それを知的一般人に分かりやすく提示しているる。 こういう仕事は意外に難しく、日本の他の中世哲学専攻者には誰にもできないだろう。 川上未映子(読売)、柄谷行人(朝日)のような種類の人の心を掴む何かがある。
25 :
考える名無しさん :2010/10/02(土) 11:48:05 0
哲学や思想やるのにそんなもん、いつの時代も必要なかったよ。 哲学や思想を売って商売したいんなら別だが。
26 :
考える名無しさん :2010/10/02(土) 12:27:59 0
そうじゃないんだ。 哲学のことを多少とも知っている人であればわかっていると思うけど、それを学ぶに は、どうしてもある種の隔離された空間と時間が必要だろ? 今の社会は、もはや、それを許さない。 数学や哲学が典型的だが、難しい時代になったと思う。
>>24 そりゃ、20世紀以降の研究成果を全部すっとばして
無理やり19世紀的な枠組に押し込んでるから
柄谷みたいな素人には分かりやすくなるんだよ
実際の歴史とは何の関係もない図式を提示して受けても
何の意味もないと思うけど?
アカデミズムからは生まれない大きな話→←細かい話にこだわるだけのアカデミズム などという下らない対立図式を立てて 右に対立する左をあえて選択するというロマン主義的ポーズをとることで ある種のアンチアカデミズムな読者が騙されて集まってくるが これって、存在しない仮想敵を打ち立てて信者のセクトを作る、本当に良くあるつまらない光景
29 :
考える名無しさん :2010/10/04(月) 20:32:01 0
『西洋古典学事典』は必読です。 「『西洋古典学事典』を編んで」という記事を月刊「新潮」10月号で読みました(pp.234〜5)。 見開き2ページの短い文ですが、編者ならではの見識が、よく伺えました。 とくに中程からは痛快至極の傑作な内容。覚えず大笑いしてしまったほどです。 オーラルセックスに関心のある向きには必読のコラムでしょう。 これぞ余人には真似出来ぬウィットとエスプリに富んだ小エッセーですネ。
30 :
考える名無しさん :2010/10/06(水) 18:29:19 0
『西洋古典学事典』を未だにお買い求めでない方がいらっしゃるのですか? 版元では既に品切れ状態だそうでございましてよ。 失礼ながら、貧乏人には無理な相談でしょうけれど。 では、御免あそばせ。
トマス研究の復権とかないのかな?
32 :
考える名無しさん :2010/10/20(水) 21:31:56 0
アカデミズムからは生まれない大きな話→←細かい話にこだわるだけのアカデミズム という対立図式は必ずしもくだらなくはないだろう。やはり常に現実の問題だと思う。 アカデミズムが内部に自足している現状では、右に対立する左は常に現実的な意味があるだろう。 アンチアカデミズム的な読者は、求めているものが得られると思うから集まってくるであって、 それが「騙されて」だと決め付けるのは一面的にすぎるだろう。 アカデミシャンは外部も素人たちが求められているものを与える責務もあるのに、 アカデミズムに自足していると、往々にして素人(外部の者)が何を求めているかさえ分からなくなってしまう。 どんな分野でも、素人(外部の者)の心を掴むことの意義は決して小さくない。 とりわけ哲学のような分野においてはそうだと思う。 そうでなければ、そもそも何のための研究なのかさえわからなくなってしまうだろうから。 言うまでもないことだが、これは決してアカデミックな研究の価値を否定しているのではない。 その逆だ。
リーゼンフーバーの哲学史とかはどうなの? 八木雄二は賛否あるようですが。
34 :
考える名無しさん :2010/10/23(土) 08:56:50 0
リーゼンフーバーの哲学史は手堅いけれど、 32の言うような意味で部外者に訴える力は全くと言っていいほどない。 むしろその典型だろうな。
質問。 中世哲学史に関心があるんだが、おすすめの文献はないかい? いくつか列挙してもらって、それぞれ特徴をコメントしてもらえると助かる。
>>23 キケロはギリシャ留学してたね。外国を知るのっていつの時代も重要だと思う。
ところで、アベラールのラテン語っていいね。皮肉がものすごい。
もしアベラールが今の日本に生れてたら、絶対に2ちゃんでコテハンとかやってそうw
カント…
アリストテレスも、あちこち回ったことが学問形成に重要だったのはよく言われること
>>35 >>4-5 に出てる本で波長が合うものを読めばいいかと
英語に抵抗がないなら、ケンブリッジ本(新)が文献表も最新なのでおすすめ
自分で買うには高いけどね
39 :
考える名無しさん :2010/11/08(月) 22:56:54 0
>>36 アベラルドゥスのラテン語の本ってどこで手にはいりますか?
40 :
スモ :2010/11/14(日) 01:22:22 0
ドゥンス・スコトゥスの思想について詳述されてるような邦書を知らない?
42 :
スモ :2010/11/15(月) 00:48:30 0
>>41 高いねえ
こりゃ暇があれば中央図書館だな
スコトゥスの「存在の一義性」についてどういう見解だったのか興味をもってね
『スコトゥス「個体化の理論」への批判』というのもあるね
さんくす
>>42 存在の一義性に興味があるのなら
その部分の訳が哲学書房から出てたけど、訳語が珍妙すぎて読むのがしんどいので
あまりお勧めしない
44 :
考える名無しさん :2010/11/16(火) 21:22:21 0
>>40 八木雄二『スコトゥスの存在理解』,創文社,1992年
45 :
36 :2010/11/17(水) 23:25:07 0
>>39 俺はネットから採ってるよ。適当にググれば見つかると思う。
中世・近世のラテン語を読みたいとなるとネット全面依存だね。
でもテキストはスキャンがめちゃくちゃだし、写真は印刷しにくいから、
やっぱりちゃんとした本がほしい今日この頃。
46 :
スモ :2010/11/17(水) 23:36:50 0
とりあえず上智大のやつ借りてきた 分厚いのがズラリと並んでたんだけど、他の巻のもパラパラ見てたら面白そうなんだなあ しかしこりゃ、流し読みでも大変だw
47 :
考える名無しさん :2010/11/18(木) 08:08:23 0
『西洋古典学事典』が、やはり受賞しましたね。 当然だと誰もが思っていたことでしょうが、古代ギリシア・ローマに関して知るには、 この事典にまさる書籍は皆無ですから。 神話伝説や人名・地名・神名はもとより、性風俗や民俗学などの諸分野を網羅してますからね もちろん古代哲学諸派に関しても万全! 本事典を読まずして中世哲学は語れないでしょう
49 :
考える名無しさん :2010/11/18(木) 18:14:49 0
「西洋古典学辞典」、さすがに高すぎじゃね? 学問の発展に寄与したいならせいぜい5,000円ぐらいにすべき。 学徒なめんとんのか。
50 :
スモ :2010/11/21(日) 22:39:23 0
>>48 丁寧にありがと
上智大のやつってのは
>>41 で紹介されてる平凡社の本のこと
ちなみにまだ読んでない
中世存在論いつか勉強してみたいなあ
52 :
考える名無しさん :2010/12/11(土) 22:02:44 0
トマスの本なんかを読んでるとすごく落ち着く 生まれる時代を間違えたのかもしれん
でも暮らすには大変な時代だったと思う。
当時の上級聖職者って、瞑想や学問に没頭できるという意味では 特権階級に属してたのでしょうか?
55 :
考える名無しさん :2010/12/14(火) 21:05:34 0
あたりまえ。 民衆はだれも聖書さえ読んでない。
貴族の二男以下とかが多かったんじゃなったっけ? 修道会系だと孤児とかも、もしかしたらいたかもしれないが
特権階級だから学問ができるというより、 学問するから特権階級になれるという方が正しいかな。 当時としては身分関係を打破できる唯一の手段だった。
修道会が大学に根を張った以降なら、修道会に入れれば良いかもしれませんが 当時の大学は、基本的に諸費用学生持ちですし ある程度以上の階層以外には大学に通って卒業後大学に残るのは難しかったと思いますよ
たしかに初期スコラ学でぱっと思いついた人について調べてみると 大抵貴族の息子か、さもなくば裕福な家の生まれだな
大学が一般化すると、貧乏学生には写本写しのバイトとかあったらしい。 妙に親近感を覚えるw
稲垣良典の「抽象と直感」読んでみたいんだけどなかなか見つからない 面白い?
62 :
考える名無しさん :2010/12/18(土) 09:19:43 0
>>57 実際には書籍代や講師の謝礼金の問題があるので
非特権階級が満足に学問できる状況は殆ど無かったかと。
64 :
57 :2010/12/19(日) 16:03:25 0
んー、哲学とかだとそうなのか。 法律だと結構成り上がりが効くんだが、実学だったからなのかな。 商人じゃいくら金があっても階級は変更できないから、 息子を勉強させて階級上げさせるってのはあったみたいだ。
>>64 プルデューは「単に裕福な家庭の子が進学で有利というだけでなく、
文化資本(上品で正統とされる文化や教養や習慣等)の保有率が高い学生ほど
高学歴であることを統計的に証明した。またその子供も親の文化資本を相続し、
同じく高学歴になることも統計的に証明した。彼はこれを文化的再生産と呼んだ。」
ウィキペディアより
66 :
57 :2010/12/19(日) 16:34:56 0
>>65 それは現代じゃないの?
中世の階級構造は身分関係だから所得の有無では打破できない。
大金持ちでも「商人は商人」。
現代は所得格差が特権階級かどうかだけど、 中世は身分格差が社会を分けちゃうからね。 日本でも貧乏武士が最上位だったみたいに。
井の中の蛙ってやつかw 高学歴つっても商学部なんか論外だし、 商人って、女のことも見かけでしか判断しなさそうって感じだもんな。 金持ってるから、自分には誰でも振り向いてくれるとか勘違いし出して、 哲学とか古典文学の女教授みたいな最高ランクの女相手に、 自分が教養が無さすぎで軽蔑されていることにも気付かずに、 身の程知らずにも名刺を抱えて自信満々で告白しに行く。 そして、その割にはあっさりとフラれて、酸っぱいブドウの論理並べて 負け惜しみ言いだすってところ想像したら、何だかものすご〜くいたたまれない… 自分が何で振られたのか、自分には何が足りないのかも全く気付かない。 最近は色んな学部あるけど、基本、文系は文学部。理系は理学部。こんなの常識。 常勤か何かで安定した収入があり、なおかつ執筆活動で成果も挙げていて、 検索エンジンで名前入れた時に、wikipediaとかで名前出てくるぐらいの男、 もしくは文筆界で名前をぶっ飛ばしてくるような、知的特権階級の中でも突出した男でないと、 あの方々は相手にもしてくれない。俺なんか哲学の教授から完璧シカトされて、家で泣いたことあるよw
>>64 でも基本的に商人階級でしょ?
当時の商人って、基本的にそれなりの特権階級だよ
中世で商人って基本は行商人じゃなかった? しかも略奪行為したりされたりで半分893みたいなもん。
>>70 多数派は行商人だったかもしれないけど、子供を学校に行かせられたのは豪商でしょ。
というか、行商人は今でいうフリーターのような存在で、実業家クラスの商人とは違う。
中世で立派な商人とされていたのは、織物商や宝石商のような自社の船と倉庫を持てる人たち。
西洋ばかりだな。 日本の中世に思想や哲学はないのか?
哲学の世界で中世思想といえば当然にヨーロッパ限定なので、 日本の思想は朱子学や徂徠学のスレッドを立てて独自にやるしかないかと。
74 :
考える名無しさん :2010/12/30(木) 23:14:19 0
g小林氏のアルベルトゥスの研究書読んだ人いる?
中世哲学には「不人気」「上智」くらいのイメージしかない。
中世哲学楽しいよ!
78 :
考える名無しさん :2011/01/24(月) 14:17:13 0
>>78 極めて抽象的な話が、抽象的なまま、当たり前のように議論として行われているところ
中世哲学者はこの状況を前に何ができるのか
82 :
考える名無しさん :2011/04/23(土) 19:40:19.36 0
キリスト教神学が中世思想だと思う。
アウグスティヌスのラテン語難しい・・・
84 :
考える名無しさん :2011/05/16(月) 19:00:11.69 O
お聞きしたいのですが‥、 アウグスティヌスの悪は善の欠如であるって どんな意味なんでしょうか?
善(=神)に対して悪というものが「存在」するわけではなく 悪というのは善が欠けている状態に過ぎない、という見解 前者の場合、善と悪の二つの積極的な原理が宇宙に存在することになるが そうではなく、単に善が欠けてしまっているのが悪である、というそういう見方
86 :
考える名無しさん :2011/05/25(水) 20:33:41.40 O
ご解答ありがとうございます、 悪というのは善が欠けている状態に過ぎないとのことですが、 そうなりますと、身体から手という善が欠けたような場合、 残った身体が悪ということになるのでしょうか?
87 :
考える名無しさん :2011/05/25(水) 21:05:07.91 0
しょせんは好事家の慰み。
88 :
考える名無しさん :2011/05/25(水) 22:18:58.65 O
知った風にちゃかすな
アウグスティヌスがあげていたのは「病気とは、健康さが欠けた状態である」という例だったかと
90 :
考える名無しさん :2011/05/29(日) 12:32:08.26 O
それがよくわからないです‥ その場合の病気とは、病気によって弱まっている身体とは切り離して考えられたものでしょうか?
健康とは体の各器官の働きが調和の取れた状態にあること。 病気はその調和が失われた状態。
92 :
考える名無しさん :2011/06/02(木) 16:29:18.32 O
とすると‥ 身体がそうした調和を欠いた状態にあることが病気(悪)なのだとしたら、 当の状態にある身体そのものについても悪は語られるように思うのですが‥?
アリストテレス的には「類比的に」という言葉遣いになりそうな問題だけど アウグスティヌスだとどうなんだろう
94 :
考える名無しさん :2011/06/06(月) 08:16:36.87 0
【近刊】山内志朗『ドゥンス・スコトゥスと13世紀の〈知〉の革命──中世哲学講義』、岩波書店、7月28日刊行予定。A5判360頁、ひさびさの大著。
95 :
考える名無しさん :2011/06/06(月) 08:23:07.06 0
【近刊】山内志朗『ドゥンス・スコトゥスと13世紀の〈知〉の革命──中世哲学講義』、岩波書店、7月28日刊行予定。A5判360頁、ひさびさの大著。
ん? 大事なことだったのか? 二回も言うほど?
97 :
考える名無しさん :2011/06/06(月) 19:04:14.80 0
現代科学や英米の現代哲学ではなく、 なんで西欧の中世神学なんかを選んで時間費やそうと思ったの? くじ引きとかで担当決まるのかな。
カトリックなので、自然とそうなった。
むしろ中世哲学の現代哲学へのパラフレーズみたいなの流行ってないか? まぁ流行ってないかもしれないがwやる人はそれなりにいるよな。 中世哲学をやったからといって現代哲学をやらないわけじゃないし。
100 :
考える名無しさん :2011/06/07(火) 09:57:27.49 O
中世の中にも現代哲学の諸分野に相応したものがあるでしょ。 神学は確かに中世には大前提だが、それだけでもない。
現代哲学も形而上学回帰の時代だしね 中世哲学を研究しててよかったと思う日が来るかもしれない
102 :
考える名無しさん :2011/06/07(火) 12:04:30.18 0
現代の熱心なカトリックかつインテリ層のひとにとっては いまだに中世哲学はやらないわけにはいかないだろうね カトリック諸国はとくに 英米や日本は・・・ その方面の文献伝承の担当者も少しは要るけど、 一般には、現代に通じる論理学に相当する部分をひろっとくだけでいいんじゃね
103 :
考える名無しさん :2011/06/07(火) 12:42:51.72 0
現代的な世界探究というより、 西洋思想史・文明史のほうに関心のある場合は 中世は避けて通れないだろうね。
104 :
考える名無しさん :2011/06/11(土) 00:32:35.25 0
>>83 アウグスティヌスより易しいラテン語を書く人って誰?
ラテン語の著作というものがそもそも難しいものだと思う。
>>92 これはラテン語でも英語でも同じで、西欧語共通なんだけど、
状態(たとえば病気)とモノ(たとえば身体)とは、カテゴリーが違うので、別個に論じるのが当然。
これが状態もモノも一緒こたの東洋語しか知らないと、その辺りの感覚が理解しにくいのでは?
105 :
考える名無しさん :2011/06/11(土) 01:02:55.00 0
106 :
考える名無しさん :2011/06/11(土) 13:37:09.49 O
>>94 興味深いご指摘ありがとうございます。
とはいえ、恥ずかしながらよくわかってこないのですが‥
身体と病気がカテゴリー的に違うという認識を東洋諸語が持ち得ないという点に関してですが、これは何か具体的な事例に照らしてご指摘くださっているのでしょうか?
また、病気が状態へと還元された場合、それは存在するものとどのような関係を有することになるでしょうか?
>>104 いや、それは違う
少なくとも古代から中世に関しては
アリストテレスが「健康」は多義的に語られるのかを強調し
中世の連中が何度もその問題を繰り返し論じたかを考えてみた方が良い
「健康」については、古代中世の連中がギリシャ語とラテン語の問題として
「健康なもの」も「健康さ」も「健康さを促進するもの」も、同じ「健康」として語られるがゆえに
問題が起こると指摘しているような問題は、逆に日本語では起こりにくい
>ラテン語でも英語でも同じで、西欧語共通なんだけど、
こんな分かりやすい話ではない
108 :
考える名無しさん :2011/06/11(土) 21:48:47.68 O
106と107に対する104の答えを待ちます
>>107 ギリシャ語ができなくて申し訳ないんだが、
健康なもの sanum(健康な者ならsanus)
健康さ sanitas
で、日本語の「健康」に該当するラテン語ってなくね?
健康さを促進するものはちとよく分からんので例を挙げて欲しい。
ちなみに104ではない。
111 :
104 :2011/06/19(日) 20:19:18.14 0
>107
>こんな分かりやすい話ではない
西欧語に通じていないと、分かりやすい話も分かりにくくなるんだね。
ご苦労さん。
>>108 109がもう大半答えてしまったし、特に付け加えることもない。
みんな哲学の勉強もいいけど、もう少し語学もやろうな。
このスレ、本当にアナロギア論知ってる人いないのね
トマスで良く引かれる箇所だとこのあたり
S.Th. Ia, q.13, a.5 (及びI Sent. d.19, q.5, a.1)
>>109 sanumの例の場合、日本語で訳し分けているように、日本語では問題は起きない
しかし、上の例を見れば分かるように、ラテン語では
(1)動物の状態(「彼は健康だ」)
(2)薬などの健康を促進するもの(「健康食品」)
(3)健康の状態を示すもの(「尿urinaが健康だ(?)」)
のすべてが「健康(sanum)」と言われてしまう
これは一部の英米圏の研究者が指摘するように、現代の英語とも違う分布
言うまでもなく、これは中世の存在論理学に影を落とし続ける
paronymy(denominativum)の問題と関連してる
113 :
109 :2011/06/20(月) 04:54:45.87 0
>>112 すまん。アナロギア論は知らんのだが、その例はおかしくないか?
例文は、日本語でも全部「sanum=健康」になっちゃってるよね。
指示対象の差異に関わり無く。
ということは、最初に俺が言ったのとは逆で、というか、
俺が問題を勘違いしてたんだが、日本語が持ってない問題を
ラテン語が持ってるんじゃなくて、日本語も持ってる問題を
ラテン語も持ってるのでは?
114 :
109 :2011/06/20(月) 05:00:03.11 0
例えばラテン語でも無理矢理、 Is est in conditione sana. Cibus sanitatem nostram proficiens. Urina sanitatem ejus significans. みたいに使い分けられる。 で、そういう使い分けを許さないなら、 彼は健康だ。 健康食品。 尿が健康だ。 となり、日本語でも判別不能だよね。
話がかみあってないまま進んでる部分がある気がするので適当まとめ
>>92 dicitur
状態としてのmalum(aegrum)があるのならば、その体もmalum(aegrum)なんじゃないの?
>>104 dicitur
状態とモノは「西欧語共通」に「別個に論じるのが当然」(>91 >104)
>>107 >>109 contra dicendum
それほど単純ではなく、例えば「健康」が多義的に語られることが
まさにアナロギア論に関して問題にされる
ここで、「健康」を例に引いたのは、最初の病気の例と関係するのとアナロギア論で頻繁に引かれる例だから
もちろん「健康」は「sanum」と一対一対応しない
むしろ、それ自体がここでの論題
>>114 その言語の自然な表現でどのような問題が生じてくるか、と、それをどう意識化してパラフレーズするかは別に考えた方が良いのでは?
>>112 では無理に日本語に合わせたが、当初のラテン語の例
・animal sanum est (sanitas in animali)
・medicina sana est (causa sanitatis in animali)
・urina sana est (signum sanitatis in animali)
に対応する、もう少し自然な日本語を考えると
・「彼は健康だ」
・「この薬は健康を促進する」(×この薬は健康だ)
・「この尿は(彼が)健康(であること)を示している」(×この尿は健康だ)
となり、元のラテン語よりも、それらの表現におけるsanumのそれぞれ異なった意味をパラフラーズした説明に近い表現になる
つまり、日本語の「健康(である)」は、より使用が限定されており、ラテン語のような形での多義性は問題にならない
で、ここまでだと当初の問題には一歩足りないと思えるかもしれないが
この先が問題で、ではsanitasとsanumは同じなのかが問題になる
で、これは神学においてDeusとdeitasが同じかという大問題になる
117 :
考える名無しさん :2011/06/27(月) 07:18:36.98 0
存在の一義性を求めて――ドゥンス・スコトゥスと13世紀の〈知〉の革命 [単行本] 山内 志朗 (著) 価格: ¥ 7,035 内容紹介 中世には、生死に直結する、生々しい思想闘争と〈知〉の革命があった。 「存在の一義性」と「このもの性」──神と人間との関係と存在の理解を めぐり、スコトゥスが記した巨大な一歩の意義とは何か。中世に固有の思 考の道具を、今日の概念システムに映しとりつつ、豊饒な中世思想の海を 航海する。存在の問題を羅針盤とする、中世哲学講義。 単行本 出版社: 岩波書店 (2011/7/29)
118 :
座敷童子 :2011/06/27(月) 07:46:47.72 0
高すぎる。
119 :
考える名無しさん :2011/06/27(月) 17:07:42.45 0
アナロギアなんて関係ねーよ、おめーら本読めよ。
>>86 にはトマス先生が『悪について』の冒頭でお答えになっておられます。
(アウグスティヌスがこの説明をどう思うかは知らない)
>>86 の疑問に答えると
「残った体が悪い」と言っても問題ないです。ただし、条件があります。
トマス先生によると、何かを「悪」というのに二種類の言い方があるの
ね。
(a)あいつ、眼が悪いんだよ、やんなっちゃうな。
(b)眼が悪いったぁ、そりゃ善くねぇな。
この二種類ね。
(a)は個物について「悪い」と言っている。
(b)は性質について「悪い」と言っている。
この二種類。
それで、
>>86 についても(a)の意味では「残った体が悪い(悪い体である)」と言
ってもよいです。
しかし、そうであるのは、あくまで問題の個物に偶々言えることであって、およそ一
般に体というものが体であるかぎりで悪いということはありません。だから
「残った体は悪い。だから体というものは悪なのじゃ。禁欲しろ」と言ったらそれは
誤謬推論ですよ、ということになる。
自分の知らない事を、存在しないかのように演出する、くだらないポジショントークが中世スレにまで・・・w
121 :
考える名無しさん :2011/07/01(金) 16:08:50.06 0
奥さんを人質に取ったから 妻子を殺されたくなかったら、 俺がトップだって認めろ
とうとう山内氏の主著がでるのか・・・
123 :
考える名無しさん :2011/07/24(日) 02:24:49.34 0
皆さん当然のようにラテン語がお得意なのでしょうか? 私はいまラテン語をはじめたばっかりですがとても楽しいですね。 死ぬ前には神学大全を読んでみたいものです。
神学大全の内容はともかく、ラテン語はそれほど難しくないから 死ぬ前と言わず、年末ぐらいには読めると思うYO!
>>124 ありがとう!勇気出たよ
めくるめくラテン語著作の世界
山内さんのスコトゥス論出ましたね。
127 :
考える名無しさん :2011/08/14(日) 03:16:34.10 0
129 :
考える名無しさん :2011/08/26(金) 03:41:10.32 0
実に的確な回答だなw
元英知大学が・・・
131 :
考える名無しさん :2011/08/31(水) 13:27:39.91 0
岸というそこの元学長が、 昔、スプーン曲げとかやってた という卒業生のブログを見たが、 ほんとなのか? 岸英司とかいったお名前だったかな。 昔なにやってたの?
Fランははやく潰れろ<トマス大学(笑)
貴重なカトリック系大学が・・・w
134 :
考える名無しさん :2011/10/12(水) 09:49:21.01 0
ホッブズ以降、善とは悪の欠如のことであることになった。
ふしぎなキリスト教って酷いね
アウグスティヌスだっけ?善とは悪の欠如
140 :
考える名無しさん :2011/12/11(日) 20:22:23.82 0
チュセ チョルハク
悪の欠如が善であるって、ある意味ではグノーシス系の思想はそういえるんじゃないか?
>>139 読んだけど、序文の意気込みに比べて本編は普通なのが多いような・・・
面白いのもあったけど
143 :
考える名無しさん :2012/01/02(月) 19:45:12.93 0
(◉≽ )(◉≽ )(◉)( ≼◉) プキ? (◉≽ ) (◉≽)( ≼◉)(◉)( ≼◉) (◉)`)) ((´(◉) ( ≼◉)(≼◉) (◉)(ヽ、ノ ),,!! ノ/(◉)ノノ(◉) (◉≽ )ノヽ,(◉)o。 o'~´ /( ≼◉) `))io。o°。○o。o(( __ イ ≼⓪≽_) .、〈.≼⓪≽_)、_ / / ( `ー一' .'、'ー‐' ヽ)ヽ、 / \\UU、__l__, UU// ヽ / \\'''----''// ', j ヽr>ニニニ<r') t
アウグスティヌスのラテン語難しい・・・
146 :
考える名無しさん :2012/03/05(月) 22:29:00.78 0
いまさら中世哲学に最新の学説も無いしな 日本史とかなら自国の歴史だから今も研究者・執筆者はいるけど
読み替えの問題を抜きにするにしても 有名な人物(たとえばスコトゥス)でも、ようやくまともな校訂本が揃い始めたところだし 校訂されていないものもたくさんあるから 非常に逆説的ながら、「最新の学説」は幾らでもある
今最もナウな中世哲学者はオリヴィあるか?
ドゥンス・スコトゥスは20世紀になってリバイバルされたね
・・・でも未だに完結しない全集w
151 :
考える名無しさん :2012/06/15(金) 18:45:25.02 0
そんなに膨大に著作あるの?全何巻くらい?
スコトゥスはもはやスコラの1つの頂点として確立してるな
スコトゥスの場合は、量の問題もあるけど 残ってる原稿(他人による講義録含む)がややこしいことになってて 整理するのが大変なのよ んでなかなか全集すすまんのや
色々読んでも結局は聖書が一番すごいって思ったわ 聖書には矛盾があることに気づいてから傾倒したね
リーゼンフーバーの西洋古代・中世哲学史(平凡社ライブラリー)読んだ人いる? あの本重要なタームをちゃんと原語で表記してくれてるのかな してたら買う
156 :
考える名無しさん :2012/08/31(金) 13:31:54.34 0
哲学書を読んでると眠くなって全部読めないんだが なぜ哲学書はもっと簡節にまとめて書くことが出来ないのだろうか?
哲学だからだろ。
,b
リーゼンフーバーは『中世思想史』は読んだことあるが 結構重要なタームが抜けてた
アドバイス御願いします。 中世ヨーロッパの庶民文化史が好きで色々読んでいますが、 その当時の神や悪魔、魔女など超自然的な力に対して人々はどのように感じていたのか、 その手がかりとなるような書籍ってありますか? 神や悪魔に対しどんな考え、付き合い方だったのか? 日記でも残されていないかぎり、当時の心の内が分かるわけないのですが、 もしあれば、教えてください。
ミシュレ『魔女』
163 :
考える名無しさん :2012/09/05(水) 23:03:19.70 0
164 :
考える名無しさん :2012/10/27(土) 05:25:55.07 0
>>161 古本か図書館しかないが、
デュラントの世界史(文化史)の中世部分
165 :
考える名無しさん :2012/11/02(金) 21:57:32.54 0
山内と八木なら八木の方が好きだ。
比較以前に八木は14世紀以外は滅茶苦茶だからなあ 前の本の12世紀の記述は酷かった
167 :
考える名無しさん :2012/11/05(月) 21:47:41.96 0
そういう問題以前の哲学そのものに対する姿勢のことを言っている。
いやいや、一般向けの啓蒙書の側面がある本で 基本的な史実レベルの記述が、100年近く遅れてるとかありえないでしょ それこそ、そういう問題以前の話ですよ
169 :
考える名無しさん :2012/11/08(木) 11:05:58.80 0
アウグスティヌス最高! 告白は最高です
170 :
考える名無しさん :2012/11/09(金) 00:31:58.16 0
ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』を読んだことのある方はいらっしゃいますか?
オマーン国際の仁王像ひとつもらおうか
172 :
考える名無しさん :2012/11/10(土) 00:24:43.07 0
基本的な史実レベルの記述など、100年近く遅れていようが、1000年遅れていようが、全くどうでもいい。 そういう既成の「学問」の世界の話にはまったく関心がないから。 関心があるのは、ただ「一人で生きる」ことの意味を中世哲学から抽出してくれたことだけだ。 中世哲学という何の関心も持てなかった分野が、はじめて私の魂に直接触れたから。 哲学研究はこうでなくては、と思う。
嘘を信じこまされて嬉しい訳?
174 :
考える名無しさん :2012/11/11(日) 21:04:52.91 0
もしそれが人間の真実に触れているなら、少なくとも私自身にとってそうであるなら、 私はそれを決して「嘘」とは呼ばない。なぜならそれこそが「真実」であるから。 私は認めないが、かりにもし哲学にも「史実」なるものが客観的に実在するとしてしても、 当然のことながら、そんなものを知ることにはひとかけらの価値も認めない。
175 :
考える名無しさん :2012/11/11(日) 22:58:33.13 0
素直に負けを認めろよ。見苦しい www
14世紀に関しては彼の解釈ってことでいいけど 12世紀については単に不勉強 んで、そういう適当な12世紀像を出汁にして 14世紀への展開を描いてるんだから はっきり言って啓蒙書としては害悪でしかない 対象についてのきちんとした記述をしないのであれば 自分自身の哲学をやればいいだけの話だよ
177 :
考える名無しさん :2012/11/13(火) 01:00:42.12 0
もう一度繰り返すが、 (私は認めていないが)かりにもし哲学にも「史実」なるものが客観的に実在するとしてしても、 そんなものを知ることに私はひとかけらの価値も認めていない。 あなたの主張は、それが実在することを認めて、かつそれを正しく知ることにこそ価値があるという前提に立っているのだから、 私にとってははじめから無意味な主張にすぎない。 14世紀や12世紀の人が実際に何を考えたかは私にはどうでもいいことだ。 私自身が残り少ない人生をどのように捉えて生きていくか、どのように捉えれば生きていけるか、がすべてなのだ。 八木さんのただ一人生きる思想をはじめとするペルソナ論によって、私はなお生きる希望を得ることができた。 私が読んだ限りでは、他の中世哲学研究者の著作からは何も得られなかった。 それが私にとって意味のあるすべてである。 私が何度こう言っても、 あなたはまたしてもそう言う私に向かって、12世紀の記述が間違っているなどと(私にとっては無意味な)話を繰り返すのであろうか。
178 :
考える名無しさん :2012/11/13(火) 02:53:13.55 0
馬鹿のオナニーは迷惑 こういってるだけ。まぬけジジイは黙ってろ。
179 :
考える名無しさん :2012/11/13(火) 03:42:30.26 0
ジジイはワガママでこまる。 てめえがジジイだとかけば黙るとでも思ってんのかね。
180 :
考える名無しさん :2012/11/13(火) 04:51:14.30 0
>かりにもし哲学にも「史実」なるものが客観的に実在するとしてしても、 >そんなものを知ることに私はひとかけらの価値も認めていない。 何か立派なことを書いてるつもりだろうが 気違いが書いたとしか思えない。中二病まるだし。 まあ思想カブレにこの手のお子ちゃまが多いのは普通だが。 哲学は、一面、歴史だわな。 過去を継承し、それを、否定、発展させることの連続だろ。 ロンバルドゥスあってのトマスであり、 トマスあってのスコトゥスであり、 スコトゥスあってのデカルトであり、 デカルトあってのスピノザだろ。 お前が価値あるものだと自慰的に思ってるものは、 お前だけにしか価値(笑)がないんだよ。 ご丁寧にこんなところでまで恥を晒す必要はない。
文系って、基本、文献学だからね。 本を読むだけの簡単なお仕事 w
いやいや、それが中々なあ。
個人的に得るものがあればそれでよしって考え方もありだとは思う
というか、経済的な交換価値を持つもの以外は、自分だけの価値で充分だろ。 思想なんて、もともとがイリュージョンみたいなもんだし w
185 :
考える名無しさん :2012/11/23(金) 13:46:10.37 0
>>180 ベルクソンもウィトゲンシュタインも、最初の著作をモノした時点では、ほとんど哲学史について無知だったよ。
しかし、業績は天才的。
ほんとに才能ある人は、そんなもんだろ。
哲学史が偉大な哲学者を作るはいいすぎだが、 トマスもスコトゥスもデカルトもスピノザもやはり哲学史家というよりは哲学者なので 哲学史に無知かどうかはあんまり関係ないな ハイデガーですら、哲学史を総覧したといわれているが、実際は読みが甘いわけで、プラトンの真理批判なんて誤読ばかり それでもハイデガーの主著は間違いなく20世紀最大級のものなのでね
新聞に、トマスの「神学大全」の翻訳が何十年かかけて完結したという ニュースが載っていましたが、通読する人がいるのでしょうか。
通読はむずかしいな。 教会の秘蹟に関する部分とか、興味ないしね。 プラトン全巻読んだほうが、よほど有益。
積んでる本が後少しで片付きそうだし、せっかく偉業がなされたんだから通読に挑戦してみようかな 多分半分も行かないうちに挫折するだろうけど
西洋哲学史といえばラッセル ただしかなり口が悪い
>>185 主著を出した時かなり年配だった人も多いよ
ホッブス、ロック、ルソー、カントなんかはそうだな
ただホッブスは5歳で代数やってたらしいから早熟ではあったんだろう
世界史が始まるのは16世紀あたりの大航海時代以降だから それ以前は地域史にすぎんのよね もちろん文化の交流はあったけどそれは非常にゆるやかで一部の人間に限られていた 16〜19世紀の近代ヨーロッパ史は当時世界の最先端を行ってた連中の歴史だから世界史的にも価値があるけど 中世ヨーロッパは日本で言うと明治維新以前の時代 貴族だの宗教だの権威だので内輪でグチャグチャやってたお好きな人以外にはあまり価値がない時代 例外として古代ギリシャ時代は近代哲学者たちが例えとしてやたらもちだすので いつのまにか超重要な時代になった
暗黒史観の反動で、やたら中世を持ち上げる向きもあるが、どうかと思うね。
194 :
考える名無しさん :2012/12/23(日) 02:02:12.82 0
>>192 古代ギリシアは、そこから「哲学」が始まったんだから、特別の存在であることは間違いないだろう。
ミステリ作家の麻耶雄嵩が99年のユリイカのインタビューで愛読書に神学大全をあげていた
196 :
考える名無しさん :2012/12/26(水) 06:59:05.62 0
>>192 お前は頭がゆるすぎる。
いっぺん出直してこい
197 :
考える名無しさん :2012/12/27(木) 19:47:00.52 0
「暗黒時代」はあくまで西ヨーロッパ中心史観だからねえ 西欧でキリスト教と政治的権威の結びつきによって文化が停滞した時期が1000年くらいあるってだけで 古代ギリシア哲学を翻訳、保存してくれたイスラム文化圏の盛りあがりがすっぽり抜け落ちてる だけどそれら古代文化が西洋に逆輸入されるちょっと前くらいに政治的混乱やイスラム教の力が強くなったりして 西洋と入れ替わるように保守的になっていくんだから面白いよね 思わずヘーゲルを信じてしまいそうになるよ 「理性は個別の民族の盛衰を越えて発展していく」ってやつ
日本では中世哲学史にみんな興味ないのか 大学の先生でもアグヌさんとかトマスアナキスさんとかのメジャーどころにちょっと触れて 流す人も多いね
199 :
考える名無しさん :2013/01/01(火) 23:33:18.46 0
中世哲学研究において12世紀ルネッサンスを軽んじることはもはや許されないのだ あとデカルトへの影響で言えば「神を想像できるから神は存在する」といったアンセルムスさんを外せない 彼の神の存在証明は後にカントにボロカスに批判されることになる
しかし日本で売れるのは、いまさら50年前ぐらいの12世紀観で描かれた 某氏の中世哲学史本ぐらい
西洋哲学史をまとめようとすると ローマ分裂から宗教改革くらいまでがつまんねえのなんの 古代ギリシャとデカルト以降でいいだろこれ
スコトゥスはヤバイんだけどな。
スコトゥスはカントの物自体みたいな発想、観念論哲学と、 実在論のアリストテレス哲学共に批判してる。 近代哲学にはるかに先立ち唯物論も観念論も先回りして否定してる。 存在の一義性とは、そういうこと。
デカルトとかは統治の都合が関係しているだろう ガリレオ・ガリレオが天文対話出版して教会の権威が失墜しちゃったから 人々が右往左往してしまいどうにもならなくなった そこで「我思う故に我あり」で急場をしのいだけど、大衆向けだから 詰めて考えれば粗だらけ
原典集成第二弾まだー?
抄訳ではなく、全訳を頼みますよ>原典集成第二弾
原典集成はあの手の本としては売れたんじゃないかね
あの価格帯の学術書って普通どのくらい売れるんだろう
古代哲学 インド哲学(ヒンドゥー哲学 - ジャイナ哲学) - 仏教哲学 - 中国哲学 - ギリシア哲学 - ヘレニズム哲学 - ペルシア哲学 中世哲学 キリスト教哲学(スコラ学) - イスラーム哲学(初期イスラーム哲学) - ユダヤ哲学(ユダヤ=イスラム伝統哲学) 近世哲学 経験論 - 合理主義哲学 現代哲学 大陸哲学 - 分析哲学
原典集成は発売当時は図書館以外ほとんど売れない感じの値段だったろうが もう5000円程度ではビビらなくなったのですごくお買い得に感じる
>>215 いつか平凡社がライブラリで出し直してくれると信じてるわ
そしたら全巻揃える
「生む者は質料のゆえに他のものを生み出す」(アリストテレス) 生み出す者が生み出される者と区別されることも、 生み出される者が生み出す者と類同化されることも、 (これら二つのことは、一義的な生成のために必要とされる) イデアなしに得られうる。 生み出す者が生み出される者と質料によって区別されるということは必然的に生ずるとしても、 質料がこのような区分の主要な原理であることによるのではない。なぜなら、 生み出す者は生成を規定する形相によって、自己の質料ではなく他の者の質料を完成するのだからである。 生み出す者は自己の形相により、生み出される者を自らと類同化することによって、 自己以外の質料を完成するのであり、したがって自己の質料は、このような形相を持たない質料と異なるのである。
「馬性は馬性以外の何ものでもない」(アヴィセンナ) 或る類に属するすべての「何性・本質的存在性」は、部分的であれ全体的であれ、 「何性・本質的存在性」としてある限り、それ自体としてはこの存在性とかあの存在性とかに対しては中立である。 それゆえ、質料も形相も複合体も、それらの各々が「本性」である限りにおいて、「個的存在性」ではない。 類同化の主要な根拠は生み出す者と生み出される者との間に共有された形相なのであり、 このことは、「この形相である限り」での個体の一性ないしは同一性にもとづくのではなく、 「形相である限りでの」より小さな一性ないしは同一性にもとづくものである。 すなわち、形相はこのような一性にもとづいて生成の根拠なのである。
この石の中に存在するものは何であれ、数的に一である。 或るものは第一に数的に一であり、 或るものは自体的に数的に一であり、 或るものは派生的に数的に一である。 共通であるが限定されることが可能な各々のものはすべて、 形相的に区別された複数の存在性へとさらに区別されうるのであって、 それらの一方は形相的には他方ではなく、 一方は形相的に個別の存在性であり、 他方は形相的に本性の存在性である。 これら二つの存在性は、そこから類が取られる存在性と、 そこから種的差異が取られる存在性との場合のように、 「もの」と「もの」としてあることはできない。 それらは常に同一のもののうちにあって(部分のうちにであれ、全体のうちにであれ) 同一のものに属する形相的に区別された二つの存在性である。
>>218-220 中世思想原典集成18より『命題集註解第二巻』ヨハネス・ドゥンス・スコトゥスから引用(編略と他付)の自分メモ
>>217 分量的に、二冊で一冊分
で、一冊が1800円ぐらいで、あまり変わらない値段になったりして……
223 :
考える名無しさん :2013/12/13(金) 00:34:51.09 0
アウグスチンについて教えてください。
キケロを読み、マニ教に入り、修辞学教師となり、アカデメイア派の懐疑論に近づき、新プラトン主義に親しみ、キリスト教に改心した人
要するにややこしい人ですね。
友達になると面倒くさそうな人
若い頃人妻と不倫してたんだっけか
228 :
考える名無しさん :2013/12/13(金) 21:17:06.89 0
地元の小さい古本屋で告白、神の国、三位一体論、恩寵と自由意志、 キリスト教の教えがそれぞれ1000〜1500円で売られてたんだけど買いかな?
良いんでないかい?
中世哲学者に禿げの人が多いのはオッカムの剃刀のせいですか
231 :
考える名無しさん :2014/04/08(火) 01:42:26.70 0
中性スレがんばれ
女 英語 童話(ないしそれらしい顔) カトリック的なものの弱体化(ないし日本の大学の弱体化) あたりか?
233 :
考える名無しさん :2014/05/11(日) 00:45:39.29 0
八木雄二の天使はなぜ堕落するのかって内容は専門の人から見るとどうなの?
>>233 柄谷行人は絶賛していたと思うけど、
彼は専門ではないような…
>>233 彼の専門(14世紀)の部分はそれなりだけど
アンセルムスとかのあたりは前世紀前半の研究レベル
それ以降に大幅に研究が進んだのに、ほとんど反映されていない
236 :
考える名無しさん :2014/05/12(月) 01:49:09.95 0
>>235 なるほどね。そもそも哲学史ってある程度以上の期間を一人で書くのって今の時代
相当難しいんだろうね。
もうあれだな、 日本の大学のブランドはつぶして 日本人でも優秀な奴は海外の大学へ行け・・・・・ って方向か。
>>236 中世って言っても長いし
特に最近50年ぐらいで急速に研究が進みつつあるからね
中世人って実際に天使を見て天使について語ってたの?
中世にはよく見えた
原典集成第二期まだー?
そろそろスコトゥス邦訳全集とかどうですか
わりとスルーされてる気がするユダヤ哲学もカバーして欲しい
クリばかり攻める。
Thomas Aquinas's "Summa theologiae": A Biography (Lives of Great Religious Books) Hardcover - May 25, 2014 by Bernard McGinn (Author) Series: Lives of Great Religious Books Hardcover: 272 pages Publisher: Princeton University Press (May 25, 2014)
247 :
考える名無しさん :2015/01/01(木) 18:02:23.47 0
今一番熱いのはトマスでもなくスコトゥスでもなくビュリダンです
248 :
考える名無しさん :2015/01/01(木) 23:24:05.88 0
中世といえば、ジョルダーノ・ブルーノのこの言葉が好きです 「私よりも処刑を宣告した貴方がたの方が真理の前に恐怖に震えているではないか!」
アウグスティヌス難しい・・・
誰か山田晶の「エッセ研究」読んでる人いないの?
山内志朗さんって中世哲学っていうより話がドゥルーズに寄りすぎてる気がする
252 :
考える名無しさん :
2015/03/02(月) 09:40:47.18 0