>常により多くの連結を求めるから欲望は革命的なのです 。
これは分裂病に特異な関係妄想でしょう。
世界のすべての悪事や珍事が自分のせいで起こっていると思い込む類いの妄想です。
精神医学において、分裂病患者の妄想を精神分析にかけることが害だということになった理由には、
妄想の中でできあがった世界観を議論に晒すことによって、妄想が強化されてしまうというものがあります。
だから、ドゥルーズ=ガタリにとって分裂病的であることがすぐさま革命に結びつくというのなら、
本来は精神分析を批判するべきじゃないんですよ。
精神分析は、分裂病的な思考(ドゥルーズによると最強の強度をもつ思想)を強化するものなのです。
こういった分裂病的な思考が政治の場に活用されていた時代は、大昔にありました。
一番最近の例ではロマノフ王朝にラスプーチンが関わっていたことなどが挙げられます。
共同体を指揮するリーダーにまじない師が口添えをしていた時代がありましたが、
まじない師というものはだいたい分裂病的な誇大妄想、関係妄想で世界を眺めるものです。
分裂病になると時間の感覚が狂うので、デジャブや予知夢を頻繁に見るようになります。
これらがまじない師の予言の元になっているのです。
しかし、
>>101さんの言うように、こういった政治形態は今や不毛になりつつあります。
ドゥルーズの著書は、詩としては名作ですが、思想としてはあまり現実味がなく批判の余地が十分にありますね。