吉本隆明

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160無し
フロイトの死の欲動というのは、無機的へ回帰する時の欲動、死を視野に入れた生というこ
と。三木成夫の解剖学というのは、先に挙げた通り、人間における人間以外の折り畳まれ、ですね。
それらが立つ場所とは、一個の人間に折り畳まれた根源の歴史ということになる。そこに神という
概念、も起因する。自己性を忘却され尽くした時、操作や計算の支配への拒絶が「驚愕させる仕方で
」出来する。神がそれを必要とするというのがハイデガーの思想、また、サリン事件、造悪論の思想
だとすれば、歴史(根源)が己を差し向ける、その仕方としての有るものの粉砕、ヒューマニズムか
らの解離、が結び付く。