何故、人を殺してはいけないのか?PartX

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110考える名無しさん
>>104
というより、殺人って他人をゆえなく否定出来るもっとも典型的なあり方だから、
「オプションとして」肯定したいんじゃない。

「彼」にとっての殺人は、そのものとしてではなく、「彼」の優越性の証明材料として欲されているんだよ。

殺人する蓋然性を他人に受け入れさせることは、「彼」にとって二重に他人に優越すること。
1つは、「どんなに優れている他人でも殺せば何もかも終わる。そのように終わらせられる可能性を持つ、
常に他人に優越できる可能性がある自分を受け入れさせる」という意味で。
2つは、そういう議論に「哲学的」「倫理的」「社会的」等々の性格付けを行い、「個々の他人」に対する
彼の優越性が根拠づけられるという意味で。

「彼」にとって、破滅とは、他人よりも知的(哲学的)・体力的・外見的・社会的・経済的・その他もろもろの点で
劣っている(または、誰もが認めるほどに秀でていない)、どうしようもなく「凡人」未満である自分に、
「そこから抜け出す一つの可能性」を伴わずに、「ただ、直面する」ことなんだろう。

「殺人」の正当化は、「彼」の他人に対する深い劣等感の裏返しだと思うよ。