何故、人を殺してはいけないのか?PartV

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一つは、殺されそうになった(そのように判断した)とき、その相手を
防衛処置として「殺してもよい」のが一つ。(この場合、防衛的であれ、
殺すよりも、殺される無抵抗を選ぶ立場もある)
もう一つは、人殺しを含む悪虐を犯した人間を刑死に処すことも認め
られている。この場合も(死刑)反対者はいる。
共同体内の“殺人”をめぐる問題を私はこの程度に片づけてしまっている。

しかし、このテーマの際どさは「殺人・禁止」が共同性を跨いでもなお
成立するのかという自問を強いるところにあるのでは…。