東浩紀302──アニマル批評家列伝

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839第三の波平 ◆JXLBbnYqTY

A「畜生、生きてやる」
B「ま、まて、早まるな」
A「とめないでくれ、これ以上死んでもいいことなんて何もないんだよ」
B「ばかやろう、軽々しく言うな、生きる気になったら何でも出来るぞ、生きる気で死ねばいA
いじゃないか」
A「へんっ、こわくも何ともないさ、もう生かして楽にさせてくれ」
B「生きるのが楽なもんか、生きるということはつまり魂を持つ『有』になるということ、これか
らの記憶が全て残るということなんだぞ」


A「そういうお前だって、前までは生きたい生きたいなんていって、生きた魚のような眼をし
ていたじゃないか」
B「ああ、でも生きてる自分の姿を想像しただけで恐ろしくなったよ、大体お前天国の何がそ
んなに気に入らないんだ、腹もすかない、金もいらない、何もない天国のなにが」
A「天国が嫌になった訳じゃない、こんな右をみても左をみても争いのない世界、退屈でう
んざりなんだ」