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第三の波平 ◆JXLBbnYqTY :
■ベーシックインカムというブルジョア脳の夢
ボクらがよく陥る間違いが社会はこれだけ豊かになったのだから富の分配を調整すること
で、みんなそれなりに豊かにやっていけるんじゃないかということだ。このような考えは先進
国のブルジョア脳の中だけの話である。
いまでも世界のほとんどは貧困で、そして先進国の豊かさはこのような安い労働力でなり
たっている。途上国の労働はすさまじい。ハイテク製品の部品は、様々な化学処理によっ
て作られている。先進国の工場では安全で有害物質を管理した労働環境が当然である
が、後進国では剥き出しの危険な環境で子供たちが働いている。労働者は使い捨てであ
る。そのような部品が優良のハイテク企業でつかわれるが、異国の下請けの下請けだから
知らないふりをしている。そして先進国の人々、貧しいと言われる人々も含めて、安価で豊
かな生活を送ることができている。
そしていま、このような構造が少しずつ崩れている。グローバル化によっt、後進国にも豊か
な者も増えて、先進国に貧困のグローバル化が少しづつ輸入され始めている。まだまだは
じまったばかりであるが。
いまの貧困はたんに自国に閉じたものではなく、貧困のグローバ ル化が起こっている。途
上国が豊かになることで先進国に貧困が輸入される。かならずしも経済豊かさはトレード
オフではないが、雇用は場に縛られるために、とりあいの競争が生まれやすい。このような
潮流でベーシックインカムを行えば、自国の競争力を弱めて、逆により貧困を輸入すること
になる可能性がある。だからオタクは臭い。