東浩紀302──アニマル批評家列伝

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328第三の波平 ◆JXLBbnYqTY
藤田はなぜセカイ系へ与したのか

しかし面白いのは、今回、藤田がセカイ系へ与したことだ。第四世代ニコニコ行為系オタク
はそもそも第三世代と違い、静的な言説をもたない。もたないところが新しい。しかしザク
ティだけに頼ることはできない。だからセカイ系という第三世代の言説を道具として、使おう
としているんだろう。

セカイ系は、思想的には、構造主義から連なるものだ。静的な構造物で、思考を基本とす
る。ニコニコは、そこに行為を取り入れた。濱野がいうように時間性だ。もっと簡単にいえ
ば、音楽だ。音楽のすばらしさを言葉で語れるか?だから藤田を単に言説として批判する
のは意味がない。ザクティはネタではなく、知のあり方なんだよ。

文をかき、その解説をザクティで語り、イベントに参加する。これらのイベント性そのものが
批評だ。「カーニバル」のこの延長にある。鈴木がいう「カーニバル」を語るのではなく、自ら
「カーニバル」すること。この面白さがわからないとどうしようもない。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm6377648
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6376085

「哲学者たちはただ世界をさまざまに解釈してきたにすぎない。肝腎なのは、世界を変革す
ることである。(マルクス)」