【ゼロアカ】東浩紀スレッド109【レベル低過ぎ】

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 村上祐一
『煌夜祭』に対する分析、第二段落までは素晴らしい。語り手,聞き手という境界が
融解し、時間も渾然一体となった物語の中に自分への呼びかけを感じてしまう。
これはAランクの藤田のようにネット言説と絡めても上手く行くだろう。
しかし、『空の境界』についての考察はお粗末である。
「「起源」とは個々の存在の原因となった現象であり、これに覚醒するとその起源にまつわる能力を得る。」
とあるが、この「起源」という概念は精神現象学的な「純粋性」や、
東の読者に言わせれば否定神学的なものを連想させ、前述の『煌夜祭』での文章と
相性が悪い。
『煌夜祭』では作者、読者という境界が融解し、現在の主体に呼びかけを起こしつつも
連綿と続く過去からの流れをも引き受けるという内容だったのに対し、
『空の境界』では「「根源」とは「作者」とでもいうべきエネルギーに他ならない。」、
「彼自身が否定していたところにこそその「根源」があったのだ。」と述べており、
作者の存在を認め、特定を許している。
筆者は二つの作品を同列に扱っているが、その文脈においては必ずしもそれを達成できておらず、矛盾している。
Bランクあたりが妥当かと思われる。(まだ全てに目を通してはいないが)