【ゼロアカ】東浩紀スレッド109【レベル低過ぎ】

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30Aランク全員評価してみる
藤田直哉
文体に関してだが、タイトルや、文中の「ぶっ壊れ」や「シカトしちゃってる」という表現は
フランクさを狙っているのだろうが、その他の部分が硬いためにそこだけが浮いて見える。
やるならやる。やらないならやらないという一貫性が欲しい。
でなければ読みにくいし、スベっている。
内容は、『神狩り』、『神狩り2』をそれぞれ「単一の神の否定」、「分裂した神(天使)の否定」とし、それをネット言説と対応させている。
「2ちゃんねるにおいては、パノプティコンも監視も(今は若干あるが)一神教的な主体化も
抑圧もそこにはなく、
という部分は完全に誤り。
一神教的な神は消えたように見えて、個々のシステムに分かれてそれと気付かれずに
今までにない形で偏在している。『神狩り2』の天使のように。これは本人も書いている。
そしてそれが逆説的に一神教的な神の位置を取り戻すことに成功しているという点に
注意すべき。
ルーマン的に言うと、恋愛システムにおける愛や、経済システムにおける貨幣が
今回の天使にあたるが、それらは個別に一神教の神の位置にランクアップしているのである。
その後の「誰も「反・神」ということを意識してなどいないのではないか。」
という部分は合っているので致命的な間違いにはなっていない。

結論部でも、「神なきフラット化した世界の問題系に直面しているという点において、
『神狩り』のさらに先の課題にチャレンジしているのである。」
とあるが、「神なきフラット化した世界」では神は個々のシステムとして遍在し(=それが天使)、それはネット上で暴走する人々(個々に天使を神格化して崇めてしまう人々)と
オーバーラップする。
つまり、『鈴木少尉の帰還』は『神狩り2』から進んだ作品ではなく、同列の議論なのである。

しかしこの長さで評価すると、非常に濃密な論で、議論を呼ぶ作りになっているのは疑いない。文尾実洋、柏倉拓、雑貨壱、クマおたくと比べて格が上なのは明らか。
ブログでは批評用語に弄ばれているような文章を書いているが…真の実力はいかほどだろうか。
次の選考に注目。Aランクは妥当。