【日雇い労働者&哲学者】エリック・ホッファー

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1ミーシャ中川
失明、孤独、自殺未遂、10年の放浪、そして波止場へ……。
社会の最底辺に身を置きながら、独学によって思想を築き上げた
一人の男、エリック。

2ミーシャ中川:2008/04/03(木) 20:16:54 0
『これまでの人生を振り返ってみると、私には何も起こらなかった。
 しかし、経験すべき多くのことが必要なかったからこそ、
多くの経験をしたのだ。そこにあるのは、ほんの些細な経験
ーーひとかけらのひとしずくの。…』
3考える名無しさん:2008/04/03(木) 20:24:41 0
おれみたいなやつだな
4ミーシャ中川:2008/04/03(木) 20:28:46 0
人間の心は墓場に埋葬されるずっと前から、墓場になっている。
若さは死に、美しさも希望も欲望も死ぬ。
人間が埋葬されるとき、墓場が墓場に埋められるのである。
5考える名無しさん:2008/04/03(木) 20:32:13 0
俺も最低辺で生きている人間だ、そしてエリックのように
図書館で本…ドストエフスキーとかニーチェを読むなぁ…

…エリックは言っている『あまり自分自身を重要視するな』って。
6ミーシャ中川:2008/04/03(木) 20:48:57 0
日雇い労働のかたわら図書館に通い、読書と思索を重ねたエリックは
長い歳月をかけて独自の思索・著述のプロセスを体得した。

まず精読した著作の重要な文章、自身の経験や観察をカードに書き写し
次にそれらについて思うところを日記に記す。
そして、長い時間をかけて考えを熟成させ、文章を練って、50語から200語くらい
で表現する、アフォリズムが出来上がったら、また、そこでいったんそのテーマから
離れ、次のテーマにとりかかる。…
7ミーシャ中川:2008/04/03(木) 20:56:03 0
エリック曰く
自分自身との対話をやめる時、終わりが訪れる。
それは純粋な思考の終わりであり、最終的な孤独の始まりである。
自己内対話の放棄が周りの世界への関心にも終止符を打つということだ。
われわれは、自分自身に報告しなければならないときだけ、世界を観察し考察するようである。
8考える名無しさん:2008/04/03(木) 21:03:06 0
>>1
失明って書いてあるけど、それは治ったんでしょ。
そうでないと、日雇いで働いたり図書館で本読んだりできないと思うけど。
9考える名無しさん:2008/04/03(木) 21:08:17 0
>>8
もちろん治りました。で、それからむさぼるようにいろんな本を読んだ。
10ミーシャ中川:2008/04/03(木) 21:52:59 0
『波止場日記』の中に

エリック曰く
世間は私に対して何ら尽す義務はない、という確信からかすかな喜びを
得ている。私が満足するのに必要なものは、ごくわずかである。
『一日二回のおいしい食事』、『タバコ』、『私の関心をひく本』、『小々の著述を毎日』
これが、私にとっては生活のすべてである。(波止場日記)
11ミーシャ中川:2008/04/03(木) 22:07:08 0
エリック曰く
「自分自身の幸福とか、将来にとって不可欠なものとかが
まったく念頭にないことに気づくと、嬉しくなる。
いつも感じているのだが、自己にとらわれるのは、【不健全】である。」

まったく、今の日本人は、金に狂いに狂ってる。この世の中で完全な幸福など
どこにもありはしないと同様に、全く救いようのない暗さもない、というこでは。。(^@〜;)
12考える名無しさん:2008/04/03(木) 22:08:06 0
なかなか良い言葉言いますね。ちょっと読んでみたくなったので
お勧め教えてください。私はニートです。
13考える名無しさん:2008/04/03(木) 22:25:23 0
波止場日記
14考える名無しさん:2008/04/03(木) 22:35:45 O
処刑ライダーの夢だな。
15考える名無しさん:2008/04/03(木) 23:37:41 0
勢古浩爾(この名前出すと荒れるか)が褒めていた人か。
16ミーシャ中川:2008/04/03(木) 23:45:17 0
>>12
まずは、エリックの自伝本、【エリック・ホッファー自伝】をおススメします。
エリックの生い立ち、生涯が少しは理解できるのでは(^@〜;)

知の巨人立花隆氏が、まるで極上の短編小説以上の仕上がりと絶賛しています。…
17考える名無しさん:2008/04/04(金) 07:41:34 O
kagami氏がよく引用してるよね
18む〜ちゃん:2008/04/04(金) 12:23:13 0
エリックには、良い言葉があります。
「自分がどれだけ無価値な存在であるかを思い起こすと
重圧から解放されるものだ。」

「つまらない人間ほど、自分を重視するものである。」ようなこと…
自己愛に我執に執着することでしょうか?
19む〜ちゃん:2008/04/04(金) 12:37:49 0
エリックは、1902年にニューヨークに生まれ、鉱山夫、農業労働者、港湾労働者として
大衆とともに社会の基底を渡ってきた。
15歳までほとんど盲目に近く、その後視力を取り戻した時は、むさぼるように
読書に耽った。1936年、偶然にしたモンテーニュの『エセー』に魅せられ、自らの
思考を文章にしたいと思った。
哲学者の名をかちえたのは、大衆運動をウィットと警句で捉えた世界的ベストセラー
邦訳『大衆運動』(1951年)によってである。
以後もサンフランシスコ湾沖仲士として労働に励み、余暇の全てを読書と思索にささげた。

代表作『波止場日記』は、1958年6月から59年5月にかけての日記であり
沖仲士生活をビィビィドに描いている。
冷徹なアフォリズムをふんだんに編みこんだ、『人間と世界』へ洞察はおどろくべく新鮮である。
20考える名無しさん:2008/04/04(金) 12:41:33 0
ゴミとゴミの労働闘争っすね
21む〜ちゃん:2008/04/04(金) 18:37:04 0
エリックは1936年の冬、砂金堀りの仕事をしようとしていた、雪に閉じ込められることを
予想して、その間に読むため、何か厚い『本』を持っていくことにした。
たまたまサンフランシスコの古本屋でおあつらえ向きの本が見つかった。
それが偶然手にしたモンテーニュの随想録『エセー』であった。予想通り雪に
閉じ込められたエリックは、三度繰り返して『エセー』を読み、ほとんど暗記してしまった。
その後も日雇い農夫の仕事を続けたエリックは、ことあるたびにモンテーニュの
言葉を引いて仲間達に話して聞かせた。
今でもカリフォルニアにはエリックから聞いたモンテーニュの言葉を口にする農夫が
いるはずだという。モンテーニュの『エセー』について、エリックは「モンテーニュが自分(エリック)の
ことを語っている」かのように感じたという。そこから、自分にも何かこうしたものが
書けるのではないかと思った。その後、処女作の邦訳(大衆運動)が世の光に接した訳です。
22考える名無しさん:2008/04/04(金) 18:54:02 0
さんまのからくりTVの酒井さんみたいな人か
この前の替え歌がこんな感じだった
23む〜ちゃん:2008/04/04(金) 19:00:29 0
古代ギリシャと近代ヨーロッパ文化が陸続きではなかった
その深い溝に橋を架けたのが、フランス思想家モンテーニュの
『エセー』であった。これは、冷徹で厚みのある人間理解の精神
にあふれる、モラリストの書です。モラリストってどんな人?

モラリストとは、もっぱら人間性についての考察を、短いエスプリの
効いた文章でつづった文筆家を指す。苦い真実を直言する、生粋の
皮肉屋で、その最たるものが『箴言集』の著者ラ・ロシュフーコーです。

『箴言集』から
人間の心をあばいて見せる箴言がこれほど物議をかもすのは、人びとが
その中で自分自身があばかれることを恐れるからである。178n。
24む〜ちゃん:2008/04/04(金) 20:19:25 0
ギリシャ・ローマ思想の最良の書が『エセー』。
『エセー』は、体系的な哲学書ではないが、古典の著作から
縦横に引用しながらあらゆるテーマを論じた。
エリック曰く
「どのページにも私がいた。モンテーニュは私の考えの根底に
あるものを熟知している。モンテーニュの言葉は的確で
ほとんど箴言調である。この時、私はすばらしい文章の魅力と
いうものを知ったのです。コースト山脈よりのサンホアクィン・ヴァレーへ
戻った時には、私はモンテーニュの引用なしには口を開けなくなって
いた。あらゆるテーマが、【女だろうと】、【お金だろうと】、【動物だろうと】
【食べ物だろうと】、【死だろうと】、なんの議論になっても仲間達(農夫)は
「モンテーニュは、何て言っているんだい?」と訪ねる。」そのたびに
エリックは『エセー』を引っ張り出して該当箇所を見つけ農夫達に読み
あげたものである。
モンテーニュとの出会いはエリック・ホッファーにとっては思索の行為に
ふける最高の書になったことです〜。
25む〜ちゃん:2008/04/04(金) 20:30:04 0
ちなみにモンテーニュは
1533年〜1592年。ワインの産地として名高いフランス・ボルドー近郊
の出身。法律家であったが、38歳で引退し、『エセー』を執筆。
その後、ボルドー市長となりカトリックとプロテスタントの対立解消に
努めた。座右の銘は「ク・セ・ジュ?」(私は何を知っているか?)
モンテーニュは懐疑的な精神の持ち主であり、常に自分に問いかけることで
早急な判断(独断)を避け、より深い真理を探し続ける謙虚な姿勢こそ大切としています。

26む〜ちゃん:2008/04/04(金) 20:46:27 0
エリックから、若者達・ニートさん達へ
【学ぶことについて】
エリック曰く
教育の主要な役割は、学習意欲と学習能力を身につけさせることにある。
学んだ人間ではなく、学び続ける人間を育てることにあるのだ。
真に人間的な社会とは、学習する社会である。そこでは、祖父母も父母も
子供達もみな学生である。
激烈な変化の時代において未来の後継者(若者・ニートさん達)となりうるのは
学び続ける人間である。
学ぶことをやめた人間には、過去に生きる術しか残されていない。エリック・ホッファー
27む〜ちゃん:2008/04/04(金) 21:26:25 0
あらゆるテーマを論じるエセーの中から【快楽について】
人間究極の目的は快楽。
自然の与える快楽は適度に受けよ。
人間の知恵は、快楽の数や楽しさを制限する。
生命を捨ててまでも淫楽を避けること。
快楽と理性の関係は。
快楽は必ずしも追うに足りぬ。
快楽は困難を必要とする。
快楽は不快を抱合する。
深い快楽は苦痛となる。

…。『エセー』より。
28  剛田 武          :2008/04/04(金) 21:33:07 0
俺はホップス支持
29考える名無しさん:2008/04/05(土) 21:05:54 0
モンテーニュの『エセー』以降、パスカルの『パンセ』、ラ・ロシュフーコーの『箴言集』といった著作が
現れ、20世紀においてもヴァレリー、アラン、アドルノなどがアフォリズムという形式によって
自身の思索を短い章句によって表現している。今、こうした著作に再度、目を通すならば

エリックは「人間に関する思想で200語以内で表現できないことなんてそんなにない。」

又、「厳密な科学用語によって、我々の精神生活を語ることは、おそらく不可能だろう。
科学用語によって、人は自らを笑ったり、憐れんだりできるだろうか。我々の精神生活を語るために
あるのは、詩かアフォリズムかのいずれかである。後者の方がおそらくより明確であろう。」…エリック
30考える名無しさん:2008/04/05(土) 21:08:00 0
アフォリズム大好き
31考える名無しさん:2008/04/05(土) 21:16:35 0
>>30
ならば、エリックの「魂の錬金術」…労働環境と思索から生まれた、魂の言葉475章を
読んでください。

難しい長い、論文は苦手(^@−;)です。
32考える名無しさん:2008/04/05(土) 21:28:49 0
松岡正剛の「波止場日記」から、正剛の傍線箇所を記述します。
11月3日
自分がいったいどうなっているのかを知るのは、きわめて難かしい。
我々は、すっかり自意識に犯されてしまっているので、自分がなぜそうするか
真の理由をはっきりとは見抜けないのである。
目下、私は混乱と退屈と空しさを感じている。唯一それのみが私に安心感を与えてくれる
…。エリック。
33考える名無しさん:2008/04/05(土) 21:48:53 0
あった…モンテーニュのアフォリズム集の中から、2、3のいい文章を------
「私の哲学は
 行動の中にある。
 自然な現在の実践の中にある。」

「自分には、1時間の読書で、追い払えなかったような
 悲しみは、あったためしがない。」

「私は、心にものを詰め込むよりは、
 心を鍛えたいと思う。」     随想録エセーより…
34む〜ちゃん:2008/04/06(日) 14:41:15 0
【自分から楽しんで学ばなければ身につかない】について
学問は、「体を横たえる寝椅子であってはならないし
     一人で歩き回る回廊であってもならない。
     他人を見下ろす塔であってもならない。
     他人に反抗する時の要塞であってもならない。
     商品を売って金を儲ける商店であってもならない。

     創造主の栄光と人生を高貴なものにするための兵器であり金庫でなければならない。」 (ベーコン)
35考える名無しさん:2008/04/06(日) 14:52:11 0
> 日雇い労働者&哲学者

まさに純一じゃないかwww
36考える名無しさん:2008/04/06(日) 17:02:56 0
エリックが心酔してた本、モンテーニュの随想録(エセー)

「知りたいことは、全てモンテーニュが答えてくれた。」
37考える名無しさん:2008/04/06(日) 18:16:41 0
「女性について」

「女が男と寝るときにはパンティと一緒に恥じらいをも脱がねばなりません。
そして、スカートをはいたら再び恥じらいを取り戻さなければなりません。 
攻め手の心は、重ねていろいろな驚きにかき乱されると。たちまちにあわてふためく。
いっぺん想像のためにこの恥をなめさせられた者は(そういう目にあわされるのは、
初めての性交の時だけである。 この時は、情熱が最も沸き立つものであるし、また
この最初の性交においては最もその失敗をおそれるからでる。)…最初の失敗を気に病んで、いつまでも失敗(インポ)を繰り返す。」
                                                 
                                              エセー(想像の力について。)
38考える名無しさん:2008/04/06(日) 18:31:11 0
>>37
ミシェル(-_-;)
39考える名無しさん:2008/04/06(日) 20:34:36 0
「インポテツについて」

「結婚した者は、時は十分にあるのだから、まだだと思ったら事を急いではいけない。
 試みてもいけない。むしろ興奮熱狂にみちた初夜の性交は、不真面目ながらまぁやめたほうが
 よい。もっと打ちとけた、もっと落ち着いた、やがての楽しみを待つ方がよい。
 最初の拒みに驚かされ絶望して永い不幸に陥るよりはずっとましである。
 この癖のある者はすっかり抱き合う前に、ちょいちょい、幾度にも、興奮して執拗とならない程度に
 軽く挑み試み、いよいよ大丈夫という確信を得なければならない。自分の性器が生来従順なのを知って
 いる者は、ただ自分の想像に誑かされないように気をつければいい。    …  …

 人がこの性器の気随気儘をせめるのはもっともなことである。
 それは用のない時に嫌にうるさく出しゃばるばかりと思うと、困ったことに最も肝心な時に意気喪失して
 しまうのである。きわめて強硬に我々の意思と抗争し、我々の心や手擦りにすこぶる頑固に抵抗するのである。」

                                      エセー(想像の力について)   
40考える名無しさん:2008/04/06(日) 20:52:27 0
ミシェル・ド・モンテーニュ

「運命は、われわれに幸福も不幸も与えない
 ただその素材を提供するだけだ
 われわれの心が
 
 それを幸福にも不幸にもする唯一の原因である。」

 「財産の貧乏を治すことはやさしいが
  精神の貧乏を治すことはできない。」
41考える名無しさん:2008/04/06(日) 20:53:30 0
ミシェルたん(´・ω・`)
42考える名無しさん:2008/04/06(日) 20:59:03 0
アホリズムって何の含蓄も無いね。

ホテイのギタリズムの方がマシだ。
43考える名無しさん:2008/04/06(日) 21:01:39 0
よんじゅさ〜〜ん
44考える名無しさん:2008/04/06(日) 21:06:13 0
↑気違いと馬鹿は気分でしか物をみない。
45考える名無しさん:2008/04/06(日) 21:22:24 0
哲学板だけに「インポ哲」ね。

タメになるなあ。
46考える名無しさん:2008/04/06(日) 21:50:45 0
低底なのは俺と同じだな
47考える名無しさん:2008/04/06(日) 21:53:03 O
俺も俺も
48考える名無しさん:2008/04/06(日) 22:01:39 0
>>46
>>47
エリック曰く、
「自分の背中に背負える以上のものをもたないことが
 私にとってはとても大事なことであった。」

 ok !OK!OK!…自分の人生を重要視しない方が楽だよ〜

 ただ、考えるのは辞めない事。学習すること、学び続けること。

49考える名無しさん:2008/04/06(日) 22:17:17 0
びんぼうな人、古き良きのんびりしていた日本を味わいたい人には
   ↓
古今亭志ん生『びんぼう自慢』
杉浦日向子『一日江戸人』
50考える名無しさん:2008/04/06(日) 22:17:31 0
エリック曰く「不幸を決して社会のせいにしてはいけない、と私は思い
       続けて来た。不幸はれっきとした私有財産である。
       だからそれをしっかりしまい込んでおくと、いつかそれが思わぬ力を発揮することがある。」
51ニート:2008/04/07(月) 22:22:28 0
薦められた「自伝」を64ページまで読みました。所々にある西欧中心主義
みたいな記述が気になりますが、まあまあ面白く読んでいます。哲学者という
感じはしないですね。
「アメリカ大統領自由勲章」なるものを受賞したそうですが、なんか釈然と
しないものを感じます。豊かなアメリカに居たからこそ可能だった自由という
気がしないでもありません。それを国家に利用されたような。
52考える名無しさん:2008/04/07(月) 23:07:29 0
なるほど
53考える名無しさん:2008/04/07(月) 23:16:26 0
「自伝」64nご苦労様です。…
哲学者ではなく、思索者の感があります。図書館の主。
>>51ニートさんに効く言葉と思います、166nの仕事について
「私の仕事とは、生計を立てるためにする仕事のことではありません。
われわれは、仕事が意義あるものという考えを捨てなければなりません。
この世の中に、万人に対して、充実感を与えられるような意義のある職業は存在していないのです。」
 
そして90nのモンテーニュの「エセー」まで、頑張って読んでみてください。
54考える名無しさん:2008/04/07(月) 23:22:39 0
>>51
確かに、エリックは西欧思想、ドイツ移民でありながら、それもフランス思想には心酔していました。

ドストエフスキーから、壮大な物語『旧約聖書』に重き見出しています。ユダヤ人、イスラエル、ヨブ記…。

55ニート:2008/04/08(火) 00:41:44 0
今日は141ページまで。エリック氏はユダヤ人なんですかね。
この本だけでは分かりませんが、ユダヤの神に裏打ちされた自由、
自分をも他人をもある距離をもって対象化する冷めた目、そんな
感を強くします。しかし彼自身の性格が冷血という訳ではないの
は当然ですが。両者が同居してる。彼が神について明示的に語る
ことはありますか? 近所の図書館には「自伝」しかなかったので
読めませんが。
56考える名無しさん:2008/04/08(火) 08:27:19 0
こういう哲学者もいるんだな。
芥川賞候補になった西村賢太をつい想起した。
---文芸春秋から転載----
1967年7月12日東京都江戸川区生まれ。市立中学校卒業。
正規の職歴なし。現在までフリーター等で生計を立てる。
刊行準備中の『藤澤清造全集』(全5巻・別巻2 朝日書林)個人編集。
2003年7月より同人雑誌『煉瓦』に参加して小説を書き始め、
翌04年、「けがれなき酒のへど」が文學界04年下半期同人雑誌優秀作として同誌に転載される。
同年、『煉瓦』退会。


独学で超人的な偉業をなした人や学者なら
南方熊楠
幸田露伴、
内藤湖南(狩野亨吉より京大教授に推薦されるが学歴で文部省から難色を示されたことがある)
あたりが好きだ
57考える名無しさん:2008/04/08(火) 13:36:45 0
>>55
エリックは、ある種の社会への欲求不満が図書館での思索をもたらした向きに感じられます。
そして、不遇な環境からのスタートが、思索・学ぶことに重きをもたらしたと思います。

信仰・神について
エリック曰く
「人間の最も魅惑的な発明である神をみよ。人間は自身の願望をつまり自らの理想像を雛形にして
 神を作り上げ、その像を模倣し、それと競う合い、そしてその克服のために奮闘してきたではないか。

 西洋において、神への反抗は思いがけないエネルギーを解き放った。それは近代西洋の社会と個人に
 決定的な影響を及ぼし、一度は熱狂的に崇拝された神の拒絶であり、纂奪でもあった。」

また、「信仰を放棄する時、われわれはそれを捨てずに飲み込んでしまう。
    放棄した聖なる大義の代わりに自己をあてがうのである。
    その結果は個人の衝動の鎮静ではなく、激化(狂信・大衆運動)になる。」
58考える名無しさん:2008/04/08(火) 13:43:25 0
エリックに限らず、哲学者・思索者・著述家・文学者らは自分自身に重きを感じているがために
それぞれの道を歩いているのでは。

学ぶこと・知ることに貪欲なのかもしれません。
59考える名無しさん:2008/04/08(火) 13:52:33 0
そこにラ・ロシュフーコーが登場します。
箴言集
自己愛こそあらゆる阿諛追従の徒の中の最たるものである。
自己愛は天下一の遣り手をも凌ぐ遣り手である。
60考える名無しさん:2008/04/08(火) 13:56:40 0
ラ・ロシュフコーの箴言はあまり好きじゃないなあ。
読んでるとフムフムとは思うけど、
人間の嫌な本性ばかり暴露してるみたいで
気分悪くなる。
61考える名無しさん:2008/04/08(火) 14:11:31 0
エリックのシンプル生活(一日二回のおいしい食事)と(たばこ)、(関心をひく本)、(少々の著述)
62考える名無しさん:2008/04/08(火) 14:47:51 0
肉体労働をしていて、一日二回の食事で間に合うものか。
63考える名無しさん:2008/04/08(火) 16:10:23 0
エリックの肉体労働っと言っても、日雇い気分の一日六時間、週五日以上は働かないらしい。

本当の生活が始まるのは、その後なのです。労働と思索
64考える名無しさん:2008/04/08(火) 16:52:36 0
エリックのおいしい食事とは…
マリオという小柄なイタリア人との共同生活の中で…
「しばらくの間、贅沢な食事にありついた。彼が近所のイタリア人農夫からご馳走を仕入れ
私たちの食卓にはワインやブランデーまで並び、葉巻さえあった。祝い事のある日には、
特別の夕食も用意してくれて、オレンジの箱でテーブルを作り、綺麗なタオルをテーブルクロスに
したのである。彼はいつも私が仕事から帰る前に食事を済ませ、レストランのウェイターの
ように食事を出してくれた。…
マリオはとくに野菜料理が得意だった。市場に並べられた野菜の、綺麗でバラエティに富んでいたこと!
輝くトマトのピラミッド、濃いエナメルの光沢と眠れる美女の神秘を秘めた茄子の列、羽のような葉を
たくさんつけたパセリに仕切られた大根、袋詰めされたグリンピース、光るピーマンの山…色も形も
とりどりだった。
しかし、こうした輝きは調理されると、すべて色も形もなくなり、ときには味さえも失われてしまうことが多い。
野菜は皿の上にたたきつけられて死体のようになり、どれも同じ味になってしまう。

マリオは、それぞれの野菜の風味と香りを生かした料理を作った。
茄子とカリフラワーを使った二つの料理は、とくに感嘆すべきものであった。茄子の料理は
まず茄子の皮をむき、薄切りにして、それを一時間ほど日干しにし、こげ茶色になるまでオリーブ油で揚げる。
それから、水を入れた容器に移し、切ったピーマンと少々のガーリックを入れ、黒くなるまで煮込む。
すると茄子は、ソテーにしたマッシュルームのような味になる。カリフラワー料理もまた芸術的だった。カリフラワーの
頭を中位の大きさに切り、溶き卵の中につけ、茶色くなるまで揚げる。それを容器に移し、塩をふり、ガーリックを少々加え、
濃いレモネードをかけて、コクが出て金色になるまで煮込む。出来上がった金色のシチューは、花の香りがし、さまざまな
風味が口の中でシンフォニーを奏でるかのようだった。」  自伝より…
65考える名無しさん:2008/04/08(火) 18:34:26 0
言葉…
『大して辛くないですよ。
 人間、食べるものがないとか、痛みを止められないとか、濡れたのを乾かすことができないとか
 そういうことが一番辛いんですよ。
 
 今の日本には、そういう原始的な苦痛が存在しないから、くだらない苦痛が格上げされて大げさに
 感じられてるだけのことじゃないかぁ(^@−;)』
66考える名無しさん:2008/04/08(火) 19:12:19 0
「現在の環境の中に幸福を発見する」について

満ち足りた気持ちというのは、大きな富の中にあるのではなく、欲しいものが
少ないということの中にあるのだ。ところがこの恵まれた国(アメリカ・日本)に
あっては、人が欲しくなるものが無数にある。…それらがもっともなものであるのなら
そうした欲望は満たしてよいのかもしれない。
 
自然は人間の幸福に欠かせないものを無限に与えてくれる。
@穀物が生長するのや花々が開くのを見ること。
Aせっせと畑を耕すこと。
B読書すること。
C思索すること。
D愛すること。
E祈ること。…これらは人間を幸福にする。

また、人は何か思索することがあり、太陽や月や星をながめ、大地や海の壮麗さを
楽しむ時、決して孤独ではないし、絶望することさえない。

実のところ、この世の中全体が天国なのかもしれない。…これ以上なにを求めることがあるのだろうか?(^@^;)〜
67ニート:2008/04/08(火) 19:39:03 0
「自伝」を読み終わりました。確かに面白いものです。簡潔な文章で気軽に読めた。
最後の「インタヴュー」が良かった。ウェブ上で彼の「おいしい」部分が結構転載されてる
ので新鮮さが削がれた事は多少残念だったが。「自伝」を読む限りでの彼のイメージは、
「アメリカ版シモーヌ・ヴェーユ」といった感じ。ヴェーユ読んだことないけど。
68考える名無しさん:2008/04/08(火) 21:24:07 0
「現在の環境の中に幸福を発見する」について

あらゆる種類の美が、われわれのすべての家にあふれんばかりに惜しみなく与えられている。
われわれの感覚を魅了する美もあれば、趣味を満足させる美もある。
すこぶる崇高で美しい形、最も豪華で繊細な色彩、なんともかぐわしい芳香、
何よりも心をなごませ、かつかき立てる音楽のハーモニー、燦々とそそぐ陽光
青白きたえなる月光、湖、山山…、太古の森、無限の大海原。

一方の半球に万年雪をいただく高峰があれば、他方の半球には驚異に満ちた豊かな灼熱の地もある。
静かに沈みゆく太陽。荒れ狂う自然がみせる脅威。すべてが、われわれが生存するこの世の中にあふれんばかりに無限に存在する。

われわれは、身のまわりに四六時中存在している自然以上に精妙で完璧なものを想像することはできないし
そのようなものを望むこともできない。
そして、…われわれの五感はそうしたものに対して敏感に反応するようにできている。
69考える名無しさん:2008/04/08(火) 21:56:20 0
「学ぶこと・思索すること」について

一生をかけて学ぶものがあれば人生は楽しくなる。学校を卒業したらそれで教育はお終いということで
あってはならない。…しかし、もしも学校でうまく教育の一歩を踏み出せるなら、一生教育は続くと思う。

われわれはどんな仕事、どんな職業に従事していようとも、別に自分自身で何か特別関心を抱いていることが望ましい。
何に関心を抱くかは、自分自身の本能と興味に相談するがいいと思う。
芸術のほうがいい、科学のほうがいい、農学のほうがいい、船舶工学のほうがいいなどという忠告を私はしようと思いません。
日光に浮かぶこまかい”ほこり”を研究しようが、天体を研究しようが、どちらでもいいと思う。
何を選ぼうとも、それが一生をかけて学ぶことに充分値するものであると思います。
人生には楽しいものであるが、しかし、悩み・苦痛・悲しみ・厄介なことに襲われる時もあることを覚悟していなければならないと思います。
そこに、自分自身に深い興味を抱いている対象があれば測りしれない慰めになると思います。
少なくとも、ある程度は人生の辛さを忘れる材料になると思います。…

     
70考える名無しさん:2008/04/08(火) 22:02:25 0
日本人で肉体労働しながらマルクスの研究をして、
雑誌に文章など発表してる人がいたと思うんだが、
名前を忘れてしまった。
知ってる人いませんか?
確かAERAムックに書いてたと思う。
71考える名無しさん:2008/04/08(火) 22:18:07 0
肉体労働しながらマルクスを?
ならば、プロレスラー、格闘家が読書をする人、須藤元気なんかは肉体派の思索者ではないかなぁ?
72ニート:2008/04/08(火) 22:24:38 0
>>70
「〜がわかる」シリーズだったか、私も見覚えがあります。
73考える名無しさん:2008/04/08(火) 22:38:42 0
ホッファーは、ドイツ移民の子として1905年ニューヨーク生まれ、幼年期に失明し
正規の学校教育を受けておらず、15歳の時、彼の視力は奇跡的に回復し読書に没頭する
毎日を送るようになったといいます。その間、ドストの罪と罰、白痴、カラ兄弟を読み耽る。…
7歳の時に母親を18歳の時に父親を亡くして天涯孤独なったホッファーは「貧しい者には
カリフォルニアの温暖な気候の方が合っているだろう」と考え、東部を離れ西部に向かった。
カリフォルニアに移住してからの20年間は、生きていくための仕事をするだけで精一杯であり
皿洗い、倉庫番、雑用係、季節労働者、そして砂金取りなど、時々の職に任せて生計を立てていた。

当時のホッファーは「カリフォルニアの様々な町の図書館カードを持っていて、図書館と女たちの
家から等距離にある場所に部屋を借りていた」という。
74考える名無しさん:2008/04/08(火) 22:39:56 0
もててたの?
75考える名無しさん:2008/04/08(火) 22:47:54 0
私がホッファーの存在をしったのは、立花隆氏の「ぼくの血となり肉となった500冊そして血にも肉にもならなかった100冊」からです。

立花氏曰く
「もっと読みたいと思う本が次々に
  あらわれてくるということが
   知的人間にとっては、
 生きている証しといってもいい。
  もしその欲望がなくなったら、
その人はすでに知的に死んでいるといっていい。」
76考える名無しさん:2008/04/08(火) 22:48:59 0
私がホッファーの存在をしったのは、立花隆氏の「ぼくの血となり肉となった500冊そして血にも肉にもならなかった100冊」からです。

立花氏曰く
「もっと読みたいと思う本が次々に
  あらわれてくるということが
   知的人間にとっては、
 生きている証しといってもいい。
  もしその欲望がなくなったら、
その人はすでに知的に死んでいるといっていい。」
77考える名無しさん:2008/04/08(火) 22:55:20 0
>>74
自伝からは、プラト的な恋愛はしてたみたい…結婚はしない考え、自分の背中に
背負える以上のものを持たない主義だと思う。家庭は持たない…

晩年は幸せな日々を送ったと思います。運転手代わりのリィリィと息子のリトルエリックとの日々。
78考える名無しさん:2008/04/08(火) 23:00:53 0
へー
79考える名無しさん:2008/04/09(水) 00:45:37 0
米製シオラン?
80考える名無しさん:2008/04/09(水) 00:49:43 0
かっけー
81考える名無しさん:2008/04/09(水) 09:30:42 0
>>72
そうそう!
わかるシリーズでした。
82考える名無しさん:2008/04/10(木) 20:09:22 0
今日、われわれは多くの文明の恩恵を享受しているが、なかでも、簡単に書物を手にすることが
できるようになったことには、何にもまして感謝しなければならないと思います。
ホッファー曰く
「書物というのは、棒も鞭ももたず、怒って怒鳴ることもない、また着る衣装も
 金ももたない教師である。
 いつ会いにいっても寝ていることはなく、いつでも疑問をただすことができる。
 書物は何も隠さず教えてくれる。書物の説くところを誤解しても、書物は決して
 不平をもらさない。こちらが無知であっても、書物は笑うことがない(^@^;)」

書物こそ真の友であるという感慨は、読書を愛する人間が常に抱くところではないでしょうか
ホッファー曰く
 「私につきあうことが実に愉快な友人がいる。その友人はあらゆる時代に、あらゆる国にいる。
  彼ら私室にあっても野外にあっても注目を引く。
  それぞれさまざまな分野で高い名誉を得ている。
  彼ら(書物)と接することは簡単である。いつも彼らは私の役に立ちたいと待ち構えている。
  そして、気が向いた時に彼らを話し相手とすることができ、気が向かなければ近づかない。
  彼らは(書物)は決して面倒をかけない。また、こちらが質問をすればどんなことにも
  ただちに答えてくれる。 」
83考える名無しさん:2008/04/10(木) 20:24:23 0
すべての思想家は行動の落伍者であり、概念を介して自らの失敗の恨みを晴らそうとする。
                                    シオラン
84考える名無しさん:2008/04/10(木) 20:30:06 0




   驚くべきことに哲学のすべては、次の言葉に要約される。

        「勝手にしやがれ!」モンテスキュー。
85考える名無しさん:2008/04/10(木) 21:14:00 0
思想って行動の一種ではないのかなあ?
86ミーシャ中川:2008/04/11(金) 19:05:24 0
エリックは、思想について、アフォリズムの中で
「行動は感情によって起こり、
 感情は言葉によって揺さぶられる。
 では、行動の開始に、思想はどのような役割を果たすのだろうか。
 おそらく思想は、強靭な言葉を生み出す道具となるのであろう。」エリック
87考える名無しさん:2008/04/11(金) 19:19:06 0
つまり思想は桶屋にとっての風みたいなものか
88考える名無しさん:2008/04/11(金) 19:21:00 0
エリックの晩年紀が綴られている「安息日の前に」を読まれた方はいますか?
89ミーシャ中川:2008/04/11(金) 19:24:45 0
思想か哲学か、思考か?あまり深く考えない方がいいと思う。
思想いろいろ哲学いろいろ思考いろいろ、人間いろいろ。
90考える名無しさん:2008/04/11(金) 19:28:54 0
サルトルやボーヴォワールと同級生だったというシモーヌヴェイユの「工場日記」。
91ミーシャ中川:2008/04/11(金) 19:38:20 0
>>87
大学教授・評論家という名前の非実践的な「空想的社会主義者」たち。
彼らの難解な、持って回った言い方よりも、『人間の正しい思想は、どこからくるか。
 それは、ただ実践から来る』という毛沢東のほうが、遥かに”真っ当な”思想である
ように思える。

人間の行動というものは、思考の最上の通訳者である。というロックの経験論は、確かにそうだと納得。
92考える名無しさん:2008/04/11(金) 20:44:34 0
ホッファーの思想は、無知からの目覚め、そして自己反省の表れに違いない。
ホッファーは、不定期の不安定な日雇い労働を好きこのんで、続けていたわけではない。
彼の晩年に与えられたアカデミック(大学講演等)な環境に安住していた。
もとより、そうした環境が若い日々の頃から与えられていたら、それに越したことはなかった。
『エリックホッファー自伝』を読んで、彼が生活の困窮(必ずしも経済的なことではない)から
自殺をはかり、そして読みたい本を読みたい時にいくらでも読める環境を望んでいたかを知る。

日雇い労働者としての彼の生活環境は厳しく、死につながる事故や災害に直結していた。
93考える名無しさん:2008/04/11(金) 21:01:25 0
「現在の環境の中に幸福を発見する」について
ホッファーは、
『最高の英知をくみとる読書の中で想像していただきたい、もし古(いにしえ)の偉人や賢者たちの
 亡霊をこの世に呼び戻し、興味深い問題についてわれわれと対話させる能力がわれわれにあったらと。
 われわれは、測り知れないくらい貴重な恩恵を授かるだろうし、月並みな娯楽など遠く及ばない実に楽しい
 一時をもてるにちがいない。
 
 しかしながら、実は完備した図書館の中へ入れば、われわれはこの能力を持つことが出来るのである。
 読書という形で、われわれは最も有能な人物の最高の思想うぃ最良の状態で所有できるのである。』
 『読書とは、若者には人生のガイドであり、老人には娯楽であり、孤独の時は心の支えとなり
 心の重荷を取り去ってくれる。ままならぬ浮世の人間関係や揉め事を忘れさてくれる。
 生きている人間にうんざりしたら、今は亡き人々のもとへ行くのがよい。
 彼ら(読書)の話には、気難しいさや傲慢さや、たくらみごとなど微塵もないから。』
94考える名無しさん:2008/04/11(金) 21:15:47 0
【読書の喜び】がいかなるものであるかを示す面白い逸話を物語っている。

『ある村の鍛冶屋がリチャードソンの小説「パメラ」を手に入れた。彼が(鍛冶屋)夏の長い夕方、
 いつも鉄床の上に腰かけて大勢の近所の人々に向かって大声で読んで聞かせてやった。
 この小説(パメラ)は決して短いものではなかったが、近所の人たちは毎回みな熱心に耳を傾けた。
 回数が進んでとうとう主人公の男女がめでたく結婚する段になった時、耳を傾けていた人たちも我が事
 のように嬉しくなり、歓呼の声をあげ、実際に教会へ行って鐘を鳴らして彼ら(主人公)を祝ったとのことである。』
95考える名無しさん:2008/04/11(金) 22:10:40 0
ところで、みなさんの幸福に生きるために必要と思う”もの”を教えてください?
私は、
@まず健康(心の健康・肉体の健康)
A良きパートナー(妻・夫・恋人)
B複数の趣味
C必要なお金
D労働・仕事
E自分自身の思想…ビッグシックスです。が
96考える名無しさん:2008/04/11(金) 22:37:55 0
マティス
97考える名無しさん:2008/04/11(金) 22:47:11 0
@病気をしないこと(健康)

A失業しないこと(仕事)

B借金しないこと。(必要なお金)
98考える名無しさん:2008/04/12(土) 00:16:27 0
誰もが兵役に就き
定職を持ち
結婚して子供育てて家を持った
50年前なら衝撃的な思想だったのかもしれないけど
今となってはね...
99考える名無しさん:2008/04/12(土) 08:21:31 O
時代がおいつたんすね
100考える名無しさん:2008/04/12(土) 20:01:24 0
いやな追いつき方だな
101考える名無しさん:2008/04/12(土) 20:11:36 O
問題は縁にあるのだよ。何もかも。それでいい人たちはもう何も考えない。考えない人の方が正解者なのだ。自分は違う。わからなくてさ迷って考えるのだ。失われた連関の中でね
102し(龍宮):2008/04/12(土) 20:20:25 O
運命というものはある。決定はある。しかし一秒先は決まっていても一分先は一秒に起こる心的作用一念発起によって変わる。だから縁も会う人の先は決まっていてその先はない。そして過去は依然ある。出会いとはルールなのだ。
103考える名無しさん:2008/04/12(土) 20:26:06 0
ただのアメリカの相田みつをだろこの人
世界最大の経済力、軍事力および当時世界標準では最も
進んだ民主体制をとっていた国で日雇い労働者の美しさを説いた所で
何の説得力もない
104考える名無しさん:2008/04/12(土) 20:34:59 O
縁はマイナスなのだよ。出会いは死ぬまで永遠続く。マイナスとは未来だ。マイナスは空白を埋める。縁は便宜的に空白を埋めていくのだ。そうやって自分は現在にひとつの自分を都度埋める。だから過去の縁は不思議と浮き彫りになる。そうならなければいけない人はいない。しかし
105:2008/04/12(土) 20:47:58 O
しかし類というものを人間は必要とするものだ。類は文字通り類なのだ。勿論個人というものはある。しかし遠い縁からは必ずや個は失われる。そうやって類として人は人と出会い別れていく。決定は個に変わる。そうやって進んでいくんだ。失われた時を求めて
106ミーシャ中川:2008/04/12(土) 20:58:42 0
>>103
ホッファーは、一日中、どこにでもある作業服を身につけ、建設現場用の厚底ブーツをはき
ダンガリーの青いシャツを着。ピージャケットを引っ掛ける。港湾労働者。。。。

なにも好き好んで日雇い労働者になったのではない。斯く斯くの理由があり、
日雇い人夫の美しさを説こうと・演説をしようとも思っていない。

長い仕事の後は、ぐったりの精神状態が襲いかかるの常であった。
107考える名無しさん:2008/04/12(土) 21:03:06 0
タクシー運転手をしながら哲学書を読んでいる俺にちょびっと似てるな。
ホッファーのようなアフォリズムは書けないがブログは書いてるよ。
108ミーシャ中川:2008/04/12(土) 21:15:15 0
この極悪非道の利権地獄の世界で、ホッファーの様に、シンプルに生きれば
この日本社会ではもっと楽な精神状態を得るのでは。。(鬱・統合・癇癪・神経症)
「一日二回の美味しい食事」「たばこ」「少々の著述」「関心ある本」。
109ミーシャ中川:2008/04/12(土) 21:21:39 0
>>107
労働後の思索は、またある種の活力を頂けるのではないでしょうか?
学び続けることは激烈な変化の時代を生きる術を得ると思います。
110考える名無しさん:2008/04/12(土) 21:41:18 0
107
ブログうぷ
111ミーシャ中川:2008/04/12(土) 22:18:34 0
日雇い労働、日雇い人夫、…、大阪は西成(あいりん)東京は山谷、横浜…
西成の人夫出しの世界を知らなければ、ホッファーの思想、気を理解、するのは難しい。
人夫出し&図書館。
112処刑ライダー ◆.EDMOUBKE2 :2008/04/13(日) 00:23:49 O
>>108
ハラペコだと何でも美味く感じるんだ。
113考える名無しさん:2008/04/13(日) 21:13:11 0
生きている限り人は働かなければならないが、もちろんこのことを私は人生の厄介事だとは思っていない。
労働というのは、辛い仕事であっても我慢できる程度のものであれば、それ自体、幸福の生まれる豊かな源
なのである。誰しも、一生懸命に打ち込んでいる時は、時間は”あっと”という間に過ぎ去る。
反対にぶらぶらしている時は、時間は進まない。労働に打ち込んでいれば、心配ごとや詰まらない悩み事を忘れる
ことができる。
このことはとくに屋外や工場での肉体労働に言える。肉体労働は、外聞のことなど
気に精一杯働いていると深い満足感が得られるし、何にもましてありがたいのは、健康に良いことである。

114考える名無しさん:2008/04/13(日) 21:28:32 0
>>112
腹ペコでも、まずいものは、まずい。
115ミーシャ中川:2008/04/20(日) 22:16:59 0
やっぱり…
ホッファーいわく
自分の背中に背負える以上のものを持たないことが、私にとってはとても大事なことなのだ。私にも。
116考える名無しさん:2008/04/25(金) 15:35:30 0
1902年ホッファー、ニューヨークのブロンクスに生まれる。
1902年小林秀雄、東京都の千代田区に生まれる。



1983年ホッファー80歳で死去
1983年小林秀雄 80歳で死去。
117考える名無しさん:2008/04/25(金) 16:21:51 0
よっぽど体力のある人だったのか。
シモーヌ・ヴェイユ(だっけ)が工場労働を体験してみて
「本当に一日肉体労働したら、何かを考える体力も気力も残されていない」と
いうようなことを言っていたろう。そっちの方がリアルでは。
118考える名無しさん:2008/04/25(金) 16:42:17 0
ヴェイユは何日働いたの?
まさか一日だけとかじゃないよなw
毎日やってればある程度慣れる。
119考える名無しさん:2008/04/25(金) 17:02:43 O
ぼくも肉体労働属性なのだけど最初の二年くらいは仕事の後に焼酎飲んでぶったおれて終了〜、な日々の連続だったな。肉体労働の後の酒ってドラッグ並みに効くからさ。カラダが出来てきちゃうとそれもなくなるよ。
120考える名無しさん:2008/04/25(金) 17:25:46 0

しっかり鍛えられた体に大きな頭をもつホッファーは、約183cmよりも
大きく見える。
「私は偽者ではない。どこにでもいる人間だぁ。」たぶん、労働に対しての我慢強さは、仲間からは群を抜いていたと思う。
そして、労働後の思索が、ホッファーの真髄。
121考える名無しさん:2008/04/25(金) 17:26:12 0

しっかり鍛えられた体に大きな頭をもつホッファーは、約183cmよりも
大きく見える。
「私は偽者ではない。どこにでもいる人間だぁ。」たぶん、労働に対しての我慢強さは、仲間からは群を抜いていたと思う。
そして、労働後の思索が、ホッファーの真髄。
122考える名無しさん:2008/04/25(金) 17:33:31 0
ホッファー、人生の目標は何も立てていなかったが、
人生の指針はできていたという。
@工場では働かないこと。
A人の厚意にすがって生きるのは、耐えられないこと。
B貧乏生活は承知のうえであること。

これらのことは、はっきりとわかっていた。そしてニューヨークを抜け出す決心をし
「1920年、18歳時に父と死別、貧乏人の国、カリフォルニア」へ旅立った。
123考える名無しさん:2008/04/25(金) 18:43:44 0
人間とは何か…について

ホッファーいわく『私は、数千年にわたり変わらぬ状態を保っている未開の部族社会に特に興味を覚えた。
初めてこの問題を考え始めたときの私は何も予見を抱いていなかった。たまたまアーノルド・ファン・へネップの
【通過儀礼】の英訳版を見つけた。そして、ページをめくりながら、心の底から驚いた。そこに私の求めていることが
はっきりと書かれていたからである。未開社会では、子供から大人への移行を容易にするために、死と甦りの儀式が行なわれている。
コンゴ(アフリカ)では、15歳になった少年に死を宣告し、森の中に連れ出し、椰子酒を飲ませて意識を失わせる。少年の意識が戻るまで
傍らで呪師が見守る。意識が戻ると呪師は特別料理を与え、新しい言語を教える。再誕の儀礼がとり行なわれている間、少年は
歩き方を知らぬふりをし、新生児のように日常生活の身振りを習う。オーストラリアのいくつかの部族では、泣き叫ぶ母親の手から
無理やり少年を引き離す。少年を砂漠に連れ出し、肉体的、精神的に弱らせて死を真似させる。そして生き返った少年を成人として認めるのである。
・・・・・』
124考える名無しさん:2008/04/30(水) 21:30:09 0
希望をうばう「どうせ思考」
心をこわばらせる「べき思考」

…論理療法。
125考える名無しさん:2008/05/01(木) 20:00:02 0
人間の考えることの多くは、自らの欲望の宣伝である。ホッファー。

人間の心の中って浄土真宗流で言えば、欲と怒の動物だって言われてる、その通りかもしれないよ〜人間の性
126考える名無しさん:2008/05/01(木) 20:05:53 O
肉体労働より満員電車の方がキツいだろ。
ホワイトカラーは偉いよ。
127考える名無しさん:2008/05/01(木) 20:39:39 0
>>126
お前は、山谷か、大阪の西成のドヤで働いた事あるか?
スコップ持って穴掘るのは大変だぞぉーーーーーーーーー

一度穴堀やってみろ!満員電車がキツイか・・・馬鹿言うなぁ〜
128考える名無しさん:2008/05/01(木) 20:59:42 0
いまどき穴掘りなんてやらねえだろ
機械があるのに
129考える名無しさん:2008/05/01(木) 21:17:49 0
機械・重機が掘れない場所を人力でしなければならない時は、穴堀りしなきゃならない…。

満員電車より、穴堀りのが大変だぞぉ〜。  元西成労働者より。
130考える名無しさん:2008/05/01(木) 21:20:42 0
あっ…そう言えば大阪南港のコンテナの修理工してたなぁ〜。
辰巳●会の下請け…第工●●だったかぁ〜ホッファーの気持ちにはなれないけど…
131考える名無しさん:2008/05/01(木) 22:08:35 0
>>126
すごい穴だらけの理論だなw
132考える名無しさん:2008/05/02(金) 11:02:32 0
ホッファーって日雇いしかできないから日雇い労働をやってたのだろうか。
それとも労働市場の価値には還元できない価値を日雇い労働に見出して
いたのだろうか。
いずれにしても日雇い労働者で哲学者であるところにホッファーの独自性が
あるわけだけれども。
133考える名無しさん:2008/05/02(金) 11:18:45 0
同じところに留まっているのが耐えられなかったみたいだね
これは多くの日雇い労働者の属性でもあるけれども
134中川観者:2008/05/02(金) 13:20:15 0
ホッファーは7歳時に、母と死別直後に原因不明の失明状態に陥りました。
就学年齢に達したが、学校へは一切通わず、目が回復する15歳までの盲目の
時を母親代わりに世話してくれたマーサのもと8年間は盲目ながらも、幸せな日々を
送ったと回顧しています。…

健常者としての彼のスタートは15歳。
視力を回復したホッファーは「一日十時間、いや十二時間も本を読んでいた」
18歳で再び父親と死別後はロサンゼルスのドヤ街に移り住み、日雇い労働に従事しなければ
ならない環境に身を置かなければならない時代であった…。
「幼稚園から直ちに貧民窟に飛び込んだようなものかもしれない」と回想した。
135中川観者:2008/05/04(日) 00:51:52 0
あっ〜あっ??
なぜだろうか?
クンデラの文庫本を13nまで読んで…
前に進めない、進まない、なぜだろうか?…
人間とは…
人間とは…
人生とは…
136考える名無しさん:2008/05/04(日) 20:08:36 O
>>129

> 機械・重機が掘れない場所を人力でしなければならない時は、穴堀りしなきゃならない…。

> 満員電車より、穴堀りのが大変だぞぉ〜。  元西成労働者より。

そうか? まあ満員電車のキツさに関しては個人差が大きいのだろうね。

穴掘りも含め現代の肉体労働は脳トレにも筋トレにも金儲けにもならず、
ただ死を先伸ばしにする気安めになるばかりだ。
137考える名無しさん:2008/05/04(日) 20:13:45 O
>>135
クンデラなんてつまらんからだよ。
138考える名無しさん:2008/05/04(日) 20:27:00 O
>>136

> 穴掘りも含め現代の肉体労働は脳トレにも筋トレにも金儲けにもならず、
> ただ死を先伸ばしにする気安めになるばかりだ。


全くだ。馬鹿にされて当然だろう。
社会に最小限の貢献しかしない生き方なのだし、
それゆえに社会に対するある態度の表明であるとさえ見なされても仕方ないが、
ちょっとした妥協でもある。

生かさず殺さず…
139考える名無しさん:2008/05/04(日) 20:55:50 O
>>138
> 生かさず殺さず…

生意気だ。生意気すぎる。
目には目とは。
140考える名無しさん:2008/05/04(日) 23:17:32 0
>>136>>138
肉体労働者がいるから、お前らニート族が生き長らえるんじゃないのか?
141考える名無しさん:2008/05/04(日) 23:40:39 0
>>満員電車の中では、セクハラにならない範囲内で、オネェちゃんのオッパイ見てたらいいんじゃないのか?
たかが満員電車ごときのことで何がキツイか?
142考える名無しさん:2008/05/05(月) 00:01:45 O
片手懸垂もできない柔な体だから穴掘りがキツいなんて抜かすんだろよ。
8時間程もちついとけって。
143考える名無しさん:2008/05/05(月) 00:19:44 O
片手懸垂ができるのは10万人に1人だという伝説がある。
そう何を隠そう私はその伝説の男なのだといいたい。
144考える名無しさん:2008/05/05(月) 20:23:39 0
>>142
肉体労働者でなくても、普通人が片手懸垂が出来る訳ないだろう・・・ニート君。
145考える名無しさん:2008/05/06(火) 19:10:38 O
肉体労働者なら片手懸垂ぐらいできるようにしとけ。
ただの雑魚から、猪ぐらいには格上げになるだろう。
大人のホワイトカラー男性を体力的に子女視できる肉体的優越性をもっておくべきなのだ。
146考える名無しさん:2008/05/06(火) 20:43:30 0
肉体労働者のイメージに偏見がないか? 職業にも寄るぞ。
片手懸垂ができるとなると余程の筋肉質だ。
しかし、余分な筋肉は作業する時に邪魔になったりする。
ランナーズ型の肉体労働だと露骨に筋肉が邪魔になる。
スリムな体型の方が適している。
147考える名無しさん:2008/05/07(水) 00:17:06 O
ランニング型? 例えば?
148考える名無しさん:2008/05/07(水) 00:34:00 O
日雇いなら、片手懸垂できるようにするべきだな。
力仕事も女の仕事のように楽になる。
使い捨てなんだから、仕事で苦しむべきではない。
149考える名無しさん:2008/05/07(水) 00:55:09 O
女の仕事のイメージに偏見がないか?
っていうエラーメッセージを表示するやつがいそうなので、先にいっておきたい、
おまいはコンパイラーかと。
150考える名無しさん:2008/05/07(水) 08:41:17 0
>>148片手懸垂は別としても
>>使い捨てだから、仕事で苦しむべきではない。←
ホッファー自身も仕事・生活について重視はしていない、
労働後の思索こそが、必要であることを民衆に伝えたかったところがある。
151考える名無しさん:2008/05/07(水) 09:22:02 0
波止場で日雇いとして働いていたホッファーは、民衆の中で働いていたからこそ、
知識人・資本家・ブルジョア族に対して不満を爆発させていたと思う。
民衆の中で身をもって感じていてことが知識人への批判と反論…
現代の金満日本人へ

『必要なもののために、齷齪しているあいだは、人間はまだ動物なのである。
 不必要なもの(思想・精神世界・・思索の世界?と思う)や途方もないものを
 求めるときに、人間は、人間という独自な存在となる。』ホッファー。
152考える名無しさん:2008/05/07(水) 16:44:20 0
人生において十三の倍数の年齢が持つ意味を考えてみると興味深い。
二×十三歳で精神が肉体に追いつく。(26歳)
三×十三歳で変化が始まる。(39歳)
四×十三歳で創造的な人間は仕事に慣れ完成に向かう。(52歳)
五×十三歳で引退し(65歳)
六×十三歳で多くの場合人生を終える。(78歳)とホッファーは記す。

『自伝』に描かれた波乱万丈の前半生(生誕〜三九歳)
『波止場日記』に垣間見られる労働と思索に耽った沖仲士時代(三十九歳〜六十五歳)
『最後の日記』は七十二歳である。
七十歳を境に公の場(大学の講師職、テレビ出演、新聞へのコラム連載…)から身を
引いていた。『大衆運動』『変化という試練』と次々に問い、センセーションを巻き起こした
ホッファー自身も肉体的・精神的衰えを自覚するようになってきた。まさに
この衰えは『老いは他人事ではない』状況に置かれてていた。
153考える名無しさん:2008/05/07(水) 20:39:05 0
最後の日記…
ホッファー
『最も鮮明におぼえているのは、人生の半ばの二十年、一九二○年から四○年までのことである。
そのころ私は浮浪者で、いつも食べ物にありつくのが精一杯だった。浮浪者生活は実際には先が
見えず流れに身を任せるだけのものだったが、 私にはあの歳月は波瀾に満ちていたように思える。
若々しい私の心は、ささいな出来事を敏感に捉え、素敵な面白い物語に変えた。
そして、いつも私が自分の身の上に起こったことを話すと、仲間たちは聞きながら、大笑いしていた。
ときおり仮設小屋や労働者キャンプに行くと、そこにいる仲間が私の冒険談を聞きたがった。
こうして今、振り返ってみると、自分でも峻別しがたいほど真実と虚構が織り交ざった物語がつくられた
のは、あの二十年間だったことに気づく。細部にわたってはっきりと覚えているのは、
実際には自分に起こらなかったことのようにも思える。』

自伝の四十年間が。
154考える名無しさん:2008/05/08(木) 08:02:03 0
>>151
それだけ読むと俺には生活に不自由している人、つまりは貧乏人に対する批判に見える。

衣食足りて礼節を知る。
必要なものが満たされるからこそ不必要なものが求められるようになる。

波止場で日雇いとして働いていたホッファーは、民衆の中で働いていたからこそ、
必要なものを求めることに日々汲々としている民衆に対して不満を爆発させていたと思う。

要は掃き溜めで暮らしているような豚共はやはり豚でしかないと。

いや、そういう構造にしてしまっている金満家共に批判があるというのなら分かるが、
これだけ読むとさ、どうしても貧乏人に対する諦めと言うか、失望と言うか、そっちに取れるんだよ。
155考える名無しさん:2008/05/08(木) 09:11:24 0
ホッファーは同じ境遇の中、季節労働者・日雇い労働者・貧乏人に
対しては批判・反撃・反論はしていない。ただ奇異な眼差しはあった所はある。

しかしホッファーの批判先は、指導者・知識人に対しての批判である。
ホッファーの知識人論は
『知識人とは、自分は教育のある少数派の一員であり、世の中の出来事に方向と形を
与える神授の権利を持っていると思っている人たちである。知識人であるためには、
良い教育を受けているとか、特に知的であるとかの必要はない。
教育のあるエリートの一員だという感情こそが問題なのである。

※知識人は傾聴してもらいたいのである。知識人にとって自由であるよりも、重視される
ことの方が大切なのであり、無視されるくらいならむしろ、迫害を望むである。』

156考える名無しさん:2008/05/08(木) 09:22:14 0
今の日本社会の金満体質からの見解で、私個人の現れで表記しました。
知識人・民衆・大衆(中産階級層)…赤貧洗らう貧乏人は除く。


『必要なもののために(私的金欲・名誉。名声…)齷齪してる間は、人間は動物なのである。
 不必要なものや途方もないものを求める時に、人間は、人間という独自な存在となる。』
1571:2008/05/08(木) 09:33:20 0
ホッファーについて(思想哲学思索…)書くのは、難しい。
158考える名無しさん:2008/05/08(木) 09:55:26 0
>>154
衣食足りて礼節を知る
(生活に余裕ができて初めて礼儀や節度をわきまえられるようになる。
??必要なものが満たされるからこそ不必要なものが求められるようになる。ハァ?
159考える名無しさん:2008/05/08(木) 20:14:40 0
ホッファーの文章の多くは、警句(アフォリズム)である。
『ある絶対的な真理に一生懸命しがみついている人間は、悪魔以上に妥協を恐れる』、


そして、自分自身について_________『一番大事なことは、自分のことに深刻にならないことだ』。
                           (ニューヨークタイムズ1983年5月22日号)より
160考える名無しさん:2008/05/11(日) 11:05:16 0
>>156
ハンナ・アーレントさんみたいなことを言うんだな。
161考える名無しさん:2008/05/11(日) 15:20:06 0
あっ〜アメリカの女性哲学者だ。
162考える名無しさん:2008/05/17(土) 19:08:58 0
中上健次評

ホッファーの文章は、先っぽのほうまで(実の入ったインゲン豆)のように、確実な手ざわりがある。
163考える名無しさん:2008/05/18(日) 11:39:51 0
インゲン豆w
164考える名無しさん:2008/05/18(日) 13:07:29 0
>>162
( )を除くと、先っぽのほうまで確実な手ざわりがある・・・か。
165考える名無しさん:2008/05/18(日) 13:28:10 O
先っぽは嘘だった
166考える名無しさん:2008/05/20(火) 23:53:29 0
先っぽとかえろいな
167考える名無しさん:2008/05/31(土) 11:16:27 0
中上健次
◎岬
◎枯木灘
◎地の果て、至上の時
168考える名無しさん:2008/06/14(土) 23:02:01 0
秋葉事件…

ホッファーの人生目標は何も立てていない。
しかし、
@工場では働かないこと
A人の好意にすがって生きるのは、耐えられない。
B貧乏生活は承知の上である。

秋葉の犯人は、あまりにも自分を重要視しすぎたなぁ…。狂いの現象に走った。
169考える名無しさん:2008/06/22(日) 14:21:25 0
ホッファー
「自分より幸せになる価値があり、才能にも恵まれていた何百万という
人間が、塹壕、ガス室、強制収容所でネズミのように死を迎えたという
事実を想い起こして、私は自分自身の人生に少なからず折り合いをつけている。」
170考える名無しさん:2008/07/06(日) 13:23:04 0
やはり、旧約聖書には目覚ましい所がある。人間のドロドロは今も昔も変わらない。
171考える名無しさん:2008/08/03(日) 16:04:24 0
幸福を探し求めることは、不幸の主要な原因の一つである。(ホッファー)
172考える名無しさん:2008/08/03(日) 16:23:22 0
ホッファーという人は壮年になっても女に不自由しない魅力と
他人に常にコミットメントを求められる知力を持っている人間だった
アキバの加藤なんかにホッファーの真似なんか到底できやしない
「幸福を探し求めることは、不幸の主要な原因の一つである」
という箴言も本当の不幸ではなかったからでた言葉だろう
173考える名無しさん:2008/08/03(日) 17:11:36 0
7歳で母親との死別、7〜15歳までの失明、18歳で父親との死別。
その後の(ニューヨーク→ロサンゼルス)放浪生活は充分に不幸ではあるが…。
両親との死別は、不幸ではないだろうか?(本当の不幸と思う。)
174考える名無しさん:2008/08/03(日) 20:04:26 0
加藤は日雇いじゃあ・・・ない。 加藤を連想するのはなぜ?・・・まあいいか。

171のフレーズの意味はよく理解できないけど、人生訓だとしたら、不幸も幸福も
実感した経験があるからこそ言える言葉だろうね。
175考える名無しさん:2008/08/03(日) 20:49:09 0
虐待親に育てられて心の病気になる人よりは幸福だろう。
176考える名無しさん:2008/08/04(月) 08:39:26 0
ホッファーって発音しにくい。図書館で本読んできます。
177考える名無しさん:2008/08/04(月) 16:21:19 0
自伝読んできた。彼のように強くは生きられん
178考える名無しさん:2008/08/10(日) 06:39:58 0
>>174
同感です。ホッファーは不幸も幸福も手に入れてた上の著述だと思う。
不幸、幸福をあまり深く追求すると一度の人生が霞んで来る。

楽に楽に生きよう。…。三度の食事と自分の関心の本を読む時間があれば。
179考える名無しさん:2008/08/29(金) 19:53:24 0
まあ、もしかしたらこういう生き方もあるのかもしれないなぁって、ただそれだけだわな。
ずーーーっと貧乏で、女性との付き合いもなく、世の中の悦楽にも背を向けて、
余暇を本読みに徹するとか。資本主義先進国に生まれた意味がないな。
180考える名無しさん:2008/08/31(日) 18:38:15 0

みなさん次の選挙の時は↓よくみて票入れてくださいね><。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2353050
http://jp.youtube.com/watch?v=6I_NTfz3RNs
181考える名無しさん:2008/09/10(水) 21:26:24 0
【選挙前】 経団連に賃上げを要請します
自民党↓ 歳費削減 国民目線 議員世襲禁止要求します
      年金一生安心 最後の一人一円まで全て払います
    , - ,----、 減税します 補助金払います 
   (U(    )  最低賃金引き上げます! 公務員大幅削減
   | |∨T∨   消費税も上げません!
   (__)_)    どうか自民党に投票お願いします。

          ↓

【選挙後】
自民党↓   何十回だまされればわかるんだw おまえら学習能力なさ杉w
       政権党なんだから、やりたきゃとっくにやってるよw
       税金も保険料も公務員の高給と横領で消えたんだから増税するしかないだろ
   ∧_∧     最低賃金?経団連さまがNOだとよw 住民税またUP 輸出戻り税UPでウハウハ
  ( ´∀`)公務員と財界は聖域に決まってるだろw てわけで消費税15%な!w
  (   /,⌒l ギリギリまで税金絞り取ってやるからしっかり払えよ底辺どもww     
  | /`(_)∧_0.        
  (__)(´∀`; )⊃⌒⊃  ←一般民間人
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
182考える名無しさん:2008/09/21(日) 22:07:57 0
ホッファーが世に出た「大衆運動」紀伊國屋書店を読んだ人はいますか?
大衆運動、新興宗教、全共闘…への参加は自己からの逃避が潜んでいると言う。
183考える名無しさん:2008/09/27(土) 07:27:59 0
家にあったので読んでみました。
昭和36年の第一刷でしたが、この頃は「大衆」なんですね。
装丁も品があって好印象です。読みやすいし、興味深かったです。
気になったので他の著作も読んでみましたが、これが一番面白かったですね。
184考える名無しさん:2008/09/27(土) 09:50:23 0
えっ〜昭和36年版を読んだんですか!!凄い凄い!


自己からの解放、自己愛からの解放、自己存在の苦、…大衆への参加…どこまで行っても自己からの解放はなし。…自殺、三島由紀夫、太宰治、川端康夫、江藤淳、円谷幸吉、…
自殺する前にもっともっと、日本文学(夏目漱石、山本周五郎、藤沢周平…)世界文学(トルストイの「復活」、ドストの人間苦、…)
読んで、考え、思索、想い、…自殺の判断を決めよう。
185考える名無しさん:2008/09/27(土) 09:51:12 0
川端康成。
186考える名無しさん:2008/09/28(日) 05:37:47 O

wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ワロタ
187考える名無しさん:2008/09/29(月) 04:21:50 0
188考える名無しさん:2008/10/04(土) 20:34:45 0
川端やすなりなら、「山の音」だ。
189考える名無しさん:2008/10/05(日) 05:31:09 0
いいや、やはり徹底的に不自由な体になりなさい!すればその退屈な
発想やいやなその目つきが自然と収まります。この愚か者
190考える名無しさん:2008/10/05(日) 19:03:03 0
自己愛は天下一のやり手をも凌ぐやり手である。
自己愛こはあらゆる阿諛追従の徒の中の最たるものである。…ラ・ロシュフコー箴言集。
191考える名無しさん:2008/10/05(日) 19:22:12 0

思う、自殺を決め考える前に太宰治の「人間失格」ドストエフスキーの「カラ兄弟」
河合隼雄の全冊を読んでからでもアノ世に行くのに遅くは無いよ〜。

カラ兄弟の親父なんて人間の中の人間だぁ〜。
192考える名無しさん:2008/10/05(日) 19:27:46 0



アノ世、コノ世は「わからないことが多すぎる」…河合隼雄

193考える名無しさん:2008/10/11(土) 08:06:21 0
新訳がでた〜光文社古典文庫「罪と罰」亀山訳。図解有り、…これはいい。
194考える名無しさん:2008/11/07(金) 22:00:08 0
どうなの〜オバマさん、日本をどうするの!イジメないで。
195考える名無しさん:2008/11/14(金) 21:46:11 0
ホッファー自伝にあるゲーテの格言

財貨を失ったのはーーーーーいくらか失ったことだ!
気を取り直して、
新たなものを得なければならない。
名誉を失ったのはーーーーー多く失ったことだ!
名声を獲得しなければならない。
そうすれば、人々が考えなおすだろう。
勇気を失ったのはーーーーーーすべてを失ったことだ!!
生まれなかったほうがよかっただろう。(温順なクセーニセン第八集から)
196考える名無しさん:2008/11/14(金) 21:48:32 0
しかしまぁ〜『山の音』はワビサビ風流な話。川端
197考える名無しさん:2008/11/14(金) 22:01:51 O
短パンツぴかぁ
198考える名無しさん:2008/11/15(土) 18:54:17 0
幸福な人は、『幸福』は求めないと思う。
幸福な人は、すでに『幸福』だから。
ある種、『幸福』は求めない方が幸福かもしれない。
ゲーテの【生活を信じる】所に幸福があるような感じがする。
199考える名無しさん:2008/11/15(土) 19:02:24 0
ホッファーのいう
とくに欲しいものを手にいれた時には、幸福などほとんどないというのが世の常である。

晩年その生涯を振り返った偉人たちの多くが、次のような事実を発見している。
ーーーーーーーたとえ幸福な瞬間が何度あろうと、それは満たされた一日を意味するわけではなかったと。
200考える名無しさん:2008/11/17(月) 22:06:26 0
ホッファーよく知らんけど、このスレだけ読むと
落語の感覚に近いんかな〜…
「一番下から見る」(柳家小三治)という…
201吉田メロウ:2008/11/17(月) 22:29:59 O
>>198
幸せなときって、この時間が長く続きますようにって大抵の
人は思うでしょう。それは案外、はたから見ると排他的で狭
量になっている瞬間とも言えるかもしれない。モノを考えた
り、新しいもの作り出そうとする傾向が生まれのは、やっぱ
りコンプレックスの裏返しという側面がある。あるいは何か
しらの精神的な飢餓感からか。何れにしろそれは人間が高度
な社会性の中で生きる生物の証であるということだ。
(´-`;)y―~゜゜
202考える名無しさん:2008/11/18(火) 20:50:30 0
人間は一次欲求(食欲・性欲)は満たされ
目指す所の二次欲求をどうするかに右往左往しすぎている。

つまりは高等遊民の世界にはろうとしているのが、今の日本人です。
203考える名無しさん:2008/11/18(火) 20:54:55 0
あっそうそう…幸せは、明日の仕事があること明日の朝昼夜食と一杯があれば、幸せではないだろうか?

もっともっと欲しいのだろうか?絶頂セックスとか…ノゾキ風呂とか
204考える名無しさん:2008/11/18(火) 22:32:40 0
生産手段の最終的な共有は、生産様式の発展による普遍的ベーシックインカム
を実現することが究極目標であって、それによって唯物論的な個人の生活の自由
を保障するためのものだよ。
従来のブルジョア的リベラリズムは上部構造という法的理念での個人の自由しか
保障せずに、経済的、つまり唯物論的な人権保障を無視ないし軽視してきたため、
賃労働という形での個人の自由の拘束が実際的に行われ、自由は疎外されてきた。

従来のブルジョワ自由主義がもっていたそこの限界を修正しようとするのが共産主義。
ゆえに共産主義の目的は他律的に労働を強いられる階級的宿命からの個人の解放にある。
だから労働党にするというのは共産主義の理念からすれば一歩後退なんだよ。
むしろ反共産主義的でさえある。将来的には「反労働党」に改名すべき。
205考える名無しさん:2008/11/22(土) 21:22:09 0
リトルエリックは実子だったのでしょうか?
206考える名無しさん:2008/11/26(水) 20:02:43 0
>>205
それがわからないんだよ〜。
実子でないとは思うんだけども。…
207考える名無しさん:2008/12/28(日) 16:41:41 0
自殺してもいい、が悔いのない自殺をしろ

三島由紀夫
川端康成
太宰治…      世の功績を残して自殺しろ
208考える名無しさん:2009/04/04(土) 20:03:44 0
リトル・エリックはリリーの離婚前の夫の子らしい。
リリーの前妻はホッファーと同じ沖仲士だったという話。
リリーはエリック・ホッファーに惹かれていたらしいが、
彼の哲学的思索を妨げることは避けていたらしい。
(ホッファーも距離をおいていた様で、彼は女嫌いではないが、
どうも不能の可能性が高い)
ちなみに、エリック・ホッファーは電話を引いてなかったらしいので
連絡はこのリリーを通じてなされていたとのことだ。
209考える名無しさん:2009/04/04(土) 20:07:16 0
エリック・ホッファーはそもそも18歳で天涯孤独になっているわけで、
彼の「自伝」を読むと、若い頃、彼に引かれた女性のことが書かれているが、
どうも彼も性的に引かれていたが彼女の「策略」からあっさりと
逃げ出している。この辺は実に「哲学者」らしい。
210考える名無しさん:2009/04/04(土) 20:08:49 0
電話を引いてないと現代という情報化社会で生きにくいと思いがちで
すが、これが結構楽です。余計な情報に振り回されずにすむ。
211考える名無しさん:2009/04/04(土) 20:14:50 O
首に縄巻ければ、OK!!あまり苦しまないよ。噂によると素敵な音楽が流れるらしい。トイレには行っといた方がベター!いっぱい出ちゃうからね!!
212白石昇 ◆VJQ7nZOkww :2009/04/04(土) 20:17:59 0
>>208

 そうなんですか。

『波止場日記』よんでもいまひとつ関係がわかんないですよね。

 リトル・エリックを息子呼ばわりしてたりするし。
213考える名無しさん:2009/04/04(土) 22:46:07 0
>>212 どの著書だったか忘れました(立ち読みした本の訳者のあとがき
を読んだ為)。

たぶん「安息日の前に」って気がするが未確認。

リトル・エリックと呼んでいるのは、リリーがホッファーを後見人として
選んだ(教育係として)からに他ならないし、彼女も自分の子に交流
していた「エリック」と名づけたのは結構意図したことではあったかと
思う。
214考える名無しさん:2009/04/04(土) 22:47:46 0
>>213 ごめんなさい「エリック・ホッファー自伝」に書いてあった。
p159を参照。
215考える名無しさん:2009/04/04(土) 22:55:11 0
>>214 ちなみにこの本を読む限り、彼でも女性に対する悩みはあった
けれど、「一人の女性の期待に応えるために残りの人生を費やすのは
あまりに惨めと考えて、ヘレンに何も告げずに放浪の生活に出てしまっ
たという下りがある。
 本当に無頼な人だったと思う
216考える名無しさん:2009/04/04(土) 23:05:54 0
ホッファーにとって、自分の名前が売れよう、マスコミに騒がれようが、
本当にどうでもよかったようで、出版物が売れたおかげで、中堅層の
アパートに引っ越せたが(これもリリー・ファビリがあまりにスキッド・ロウ
(ドヤ街)なチャイナタウンに住む彼を心配して見つけてくれたせい)、
相変わらず一人暮らしで、電話を引かなかったところは全然変わって
ない。ワンルームでシンプル極まりない部屋「棚には事典、辞書と自分
の著書(英語、フランス語、日本語等)がならんでいるだけで、家具も
ベットとテーブルを兼ねた小さな裁縫箱、台所があって、壁には装飾品
が一つもなく、テレビ、ラジオ、レコードプレーヤーも無い部屋だそうだ。
217考える名無しさん:2009/04/04(土) 23:13:24 0
彼の哲学は仕事ということが密接に繋がっている

あと、彼の名言を
「私のいう仕事とは、生計を立てるためにする仕事ではありません。
われわれは、仕事が意義あるものであるという考えを捨てなければ
なりません。この世の中に、万人に対して、充実感を与えられるよう
な意義のある職業は存在していないのです。(中略)産業社会にお
いては、多くの職業が、それだけを上げても無意味だとわかっている
仕事を伴っているのです。そういうわけで、私は一日六時間、週五日
以上働くべきではないと考えています。本当の生活が始まるのは、
その後なのです」
218白石昇 ◆VJQ7nZOkww :2009/04/04(土) 23:14:52 0
>>214

 こちらこそごめんなさい。

 『波止場日記』にもよく読めば書いてありますです。
219白石昇 ◆VJQ7nZOkww :2009/04/04(土) 23:16:23 0
>>217

 ありがとうございますー。

『自伝』も読んでみたいと思いますー。
220考える名無しさん:2009/04/04(土) 23:17:32 0
さらに
「有意義な人生とは学習する人生のことです」
といっており、残りの人生を自分の本当にしたいことに費やすべきだ、
と語っている
221考える名無しさん:2009/04/04(土) 23:28:16 0
彼の本当にすごいのは、大統領にホワイト・ハウスに招かれようが、
ハンナ・アレントやバートランド・ラッセル等から絶賛され、テレビ出演
しようが、自分の行動と生活を堅持し続けたこと。これがすごい。
 普通ならどこかで増長したり、軽率になるところであるが、(もちろん
私自身がマネできるとも思ないけど)ラディカルな意志を持ち続けたこと
そして彼自身が彼自身の哲学を死守したこと、これはなかなかできる
ことではない。
222考える名無しさん:2009/04/05(日) 00:56:33 O
発表する場所はあったのかな
読者を想定できない場所で書き続けるのって
結構たいへんだよね
223考える名無しさん:2009/04/05(日) 15:24:27 0
>>222 晩年はカリフォルニア大学で政治学の教鞭を週1回行っているし、
発表する場所はあったもよう。
しかし、出版物は1社からしか出してない。
Harper & Brothers社は彼の出版物をアメリカで唯一出しているところ。
彼もここの編集長の手助けがなければ書き続けることはできなかったと
答えている。
224考える名無しさん:2009/04/19(日) 19:42:44 0
1だけど、ようやく落ち着いた。まだ、スレがあって嬉しいよ^^;
「ありがとう、カキコしてくれたみんな!」こんな時代だから、エリックのような人種がいても言いと思うんだ。
225伝統さん ◆o6jjzntThI :2009/04/20(月) 00:13:07 0
アメリカ人はたまに個人主義のいい人がいるね。
226考える名無しさん:2009/04/20(月) 03:43:56 0
モノ、金の日々の生活から、エリックの世界を覗くのも心に安堵感が訪れるのは私だけ。
 
そう資本主義社会だから、楽しんでこそ人生ではあるけど。 読書と思索の人生もある。^^;
227考える名無しさん:2009/04/22(水) 07:31:57 O
福島聡の漫画読んで知ったんだけど
エリックホッファーって童貞だったの??
そういった記述ってのは自伝にはのってない?
228考える名無しさん:2009/04/22(水) 18:16:18 0
自伝に女の部屋(多分娼婦らしき)に寝泊りした記述はあるが、既成事実は
不明のまま
229考える名無しさん:2009/04/22(水) 18:49:59 0
「教鞭を行う」、「既成事実は不明」・・・妙な日本語だ。
230考える名無しさん:2009/04/22(水) 23:01:18 O
>>228
ありがとう
童貞として生きていく指針にしようと思ってたのですが
たぶん、それヤッてますよね…
231考える名無しさん:2009/04/23(木) 17:32:23 0
ホッファーには童貞の印象ないなあ。
思想を比較することはできないが、ヴェーユにも処女の印象はない。

スレチだが、童貞らしい思想家って、宮澤賢治しか思いつかない。

>>230
童貞として生きていくのに必要なのって、生硬な倫理観と、ある種の諦念だけじゃないかな。
既成の宗教に範を求めれば、容易に正当化できるけどね。
232考える名無しさん:2009/04/23(木) 21:58:05 0
>>227 「エリック・ホッファー自伝」p113 参照

「情の深い娼婦のジェニーと知り合ったのを覚えている。(中略)ジェニーと知り
合ったのは、ジャックのレストランである。私はちょうど山から下りてきたところで、
四ヶ月ばかりほとんど人の姿を見ていなかった。ジェニーが私の向かいの席に
すわり微笑みかけてきたので、私はいつも持ち歩いている砂金の小瓶を見せな
がら金鉱採掘の話をし始めた。その夜、私は彼女のアパートに招かれ、私たち
は一夜を共にした。彼女の職業を知り、金を渡そうとしたが受け取らなかったので、
代わりに砂金の小瓶をプレゼントした。ジェニーとはしばしば会い、連れ立って
食事や映画に行くこともあった。安らかな関係だった」

とまあこういうことだ。
233考える名無しさん:2009/04/24(金) 23:14:38 O
>>231-232
ありがとうございます
自分がもうすぐ童貞のまま三十を向かえるので、その指針として、心の支えとして機能してくれるような本を探していたのですが
ホッファー氏はまったくもって童貞ではないようですね…
234考える名無しさん:2009/06/02(火) 21:45:49 0
「大衆運動」を読む…何年ぶりかに…しかし、時代錯誤か…。
235考える名無しさん:2009/06/03(水) 00:34:25 O
実はヘンリーミラーの一種でヤリチンくさいな
236考える名無しさん:2009/07/13(月) 06:09:01 0
『大衆運動』…
237考える名無しさん:2009/07/14(火) 03:33:58 O
>>233自分で「童貞の美学」とかいう本を書きなよ。
238考える名無しさん:2009/07/14(火) 19:00:51 O
いや童貞はまったく美学だとは考えておりません
239考える名無しさん:2009/07/26(日) 19:50:33 0
大山史朗著『山谷崖っぷち日記』を読んだのだが、この著者はホッファーに
近いんじゃないかな。この本を読んだ限りでは、かなりのインテリみたいだし。
240ミーシャ中川:2009/07/31(金) 23:09:50 0
●『山谷崖っぷち日記』…ホッファーは、『波止場日記』…。
241ミーシャ中川:2009/07/31(金) 23:15:45 0
僕は、『釜が崎(西成)の思い出』。
242考える名無しさん:2009/07/31(金) 23:27:37 0

 一般的に四次元と称される「場」においては客観的な時間に関わる解釈が異なるものの現実には因果的決定論が
すべてを支配すると思われる。その証拠が多々既出されているにも関わらず、量子力学的観点からの観測問題とい
うものががあるがゆえに論述上確固たる証明にはなりえない。この自己言及の最終地点と目される唯一のパラドク
スを言語領域において超克するには人間としていかなる方法があるのであろうか?言語からのアプローチはもはや
極地点に到達し持参の旗をしっかと立て認識の限界点をメビウスの輪として確認したような様相を呈している。

私はその輪を辿りながら実況してみることにした。

その四次元という「場」とは別の情報の「場」があると思われる。その情報の「場」では、 考察したり言語を使っ
て情報を共有したりする「場」(いま、私もあなたもいる場所。部分である今の私は情報の断片そのものとなり、
あなたに繋がるためにここにもう一度留まることにした)でありここには時間そのものがない。その証拠に私とあ
なたとの邂逅は拡散的であり、多次元的であり、何人の意志にも捕捉されずに無質量で待機されている。ここには
時間も空間もない。そして、四次元との間には強力な相関性があると思われる。次元をまたぐ正負フィードバック
が全方位にかかりっぱなしであろうと思われる。この不可視のカオス状態こそまさに観測問題であると思われる。
そしてここを「無」と言ってよいのではないだろうか。
243考える名無しさん:2009/08/24(月) 22:28:37 0
>>240
いいか?法律とか契約ってのは、つまみ食いは許されないの
そんな自分に都合のいい所だけ抜き出したって駄目
君は所得税払ってる?払ってないだろ
納税の義務を果たさない者に人権なんて物は無いの
日教組の左翼教師にどんな嘘を教え込まれたのか知らないけど
日本は法治国家なの。権利と義務はワンセットなんだよ
日本に住みたいんだったら、それだけはしっかり覚えておいて
244ミーシャ中川:2009/09/02(水) 23:48:55 0
>>243
すません、所得税は、払っていません。
245ニート:2009/09/03(木) 00:03:14 O
金を稼ぐ事に価値はないよ
246考える名無しさん:2009/09/26(土) 17:26:35 0
そこそこ稼いでいてその台詞を言うならかっこいいけどね
ホッファーのように能力も高ければ更に良いが・・・
247考える名無しさん:2009/09/26(土) 17:40:19 0
>>246
その種の主張、つまり、

東大を卒業した奴が学歴社会批判をするなら説得力があるが、
そうでない奴が学歴社会を批判すると説得力がない。

というのをよく聞くけど、それもあまり説得力がない。
というのは、その一方で、

東大を卒業した奴が学歴社会を批判しても全然説得力がない。

という主張も同様にありうるから。
248考える名無しさん:2009/09/26(土) 17:42:56 0
中卒で生きてきた奴が、学歴なんて価値がないと言えば説得力があるが、
東大出の財務省官僚さんが、学歴なんて価値がないと言ってもねえ。
249ミーシャ中川:2009/10/01(木) 20:01:10 0
心と宗教板が規制で入れません。

だからやってきましたが…心と宗教板は強いなぁ…

頑張れ!! 哲学者たち
250考える名無しさん:2009/10/03(土) 10:32:32 0
俺なんか所得税を払ってるけど確定申告で全額還付してもらってるよw
もちろん公的な権利はすべて享受させてもらってるw
251考える名無しさん:2009/10/18(日) 10:49:19 0
日本語版で出ているのを「大衆運動」以外を図書館で読んだ。
なんつーか、変化に対する「勇気」って難しいなと思った。
みんなどうしているの?
252ミーシャ中川:2009/10/25(日) 20:29:17 0
>>251
大衆組織また、社会機構の意のままに流されてるのが事実ではないでしょうか?
寄らば大樹の…
253考える名無しさん:2009/12/04(金) 20:45:19 O
変化に対する勇気を持とう
俺は仕事を辞める
254考える名無しさん:2009/12/09(水) 11:16:58 0
『波止場日記』『エリックホッファー自伝』『大衆運動』の原文と翻訳を手に入れた。
英語の勉強がてら、とりあえず年内に一冊原文で読むぞ。
以上日記でした。
255考える名無しさん:2009/12/13(日) 15:42:39 0
>>254
原文、ネットに落ちてたの?
256考える名無しさん:2010/02/24(水) 22:52:16 0
超亀レスだけど、リトル・エリックはオズボーンっていう友達の子供
頼まれて名付け親になった
257考える名無しさん:2010/02/24(水) 23:41:48 0
日本では、戦後、学者・知識人が圧倒的な数で、「科学的社会主義」などという、ソビエト帝国型の考えに
集団で脳を犯されたので、「科学的」といえば「社会主義(共産主義)のことだと信じ込んで、この
「科学的社会主義」という宗教を日本国民に、各種高級学問の振りをして押し付けた。それを商売として
やったのが、岩波書店である。だから日本国民の方が、すっかりイヤ気がして、「科学」というコトバを
使わなくなった。なぜなら使ってみても、ちっとも「科学的」ではないからだ。「君の考えは科学的だね」
と友人に言ってみると、まるで、馬鹿丸出しで、「一体、オマエは何が言いたいんだ」と、相手から嘲笑
されるからである。ソビエト教の信者以外の世界では通用しない。だから、日本人の「科学」不振は物凄く
深い。そこで、私が、「哲学は科学じゃないんだよ」というと、日本人はケゲンな顔をする。何を言って
いるのか分からない。哲学というのは、日本では「文学部哲学科」だから「文学」のお友達で、これは、
絶対に「文科系」だよ、となる。そうではない。哲学は、科学の一種とは違う。神学の一族なのだ。
Philosophy is not a science!
アメリカ人やイギリス人の大卒の人に尋ねてみるとよい。彼らは、必ずこう言う。例外はない。
こんなことも知らないで日本人は、「自分達も欧米人に負けない高等学問をやっている国民なのだ」と
思いこんでいる。日本の大学生が、学制(カリキュラム)として大学で受けている講義は学問などでは
ない。あれは「土人のコトバ遊び」だ。
副島隆彦「決然たる政治学への道」P171〜177
258考える名無しさん:2010/03/04(木) 10:46:26 0
>>257
ドキュンと思ったら副島かw
英米哲学は、ほとんど科学哲学なのもしらんのか、こいつは。
それに一般人の科学信仰はまだまだ根強い。
いろんな意味でドキュンだな。
259考える名無しさん:2010/05/02(日) 18:24:22 0
「仕事の給料は我慢料?
 きみにとっては生産することが仕事ではなく、我慢することが仕事なのかい?」
「あなたそんなこと言ってたら世界で通用しないわよ。
 どこでもみんな我慢してるのよ。みんな苦しい環境で仕事に耐え続けてるの」
「『みんな』? 楽して生きてる人は日本にもいるし、スペインもデンマークも…」
「そんなことどうでもいいの! よそはよそ! 日本は日本よ! ムキー!」
260考える名無しさん:2010/08/29(日) 06:50:58 P
超亀レスだが俺は片手腕立ても片手懸垂も出来る
最低限の筋肉があって体重が軽いと簡単らしい
261考える名無しさん
大衆運動
  
マーガレット・アンダーソンへ

大陸の東海岸にいる彼女が
大陸の西海岸にいる私を
絶えず激励してくれなかったら

この書物は書かれずに終わっただろう? 

大衆運動より

大衆運動の魅力

@変化を求める欲望(政権交代、首相交代…)
A身代わりを求める欲望
B