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樹が陣営32号
【特集】三島由紀夫と吉本隆明
〔インタビュー〕
◆西尾幹二:三島由紀夫と私(1)
はじめに これまでなぜ三島論をまとめなかったか/福田恆存と三島由紀夫
第一部 三島由紀夫をめぐる一九七〇年代の証言から
一 政治と文学の問題
日本という枠を超えるもう一つのもの/三島由紀夫の天皇/三島−福田対談が浮かび上がらせるもの/一度だけの思い出/総選挙の前後と保守化する大学知識人たち/近代文学派と「政治と文学」/福田恆存の批判と新しい動き/「ごっこ」の世界と江藤淳批判
◆橋爪大三郎:三島由紀夫と吉本隆明 ― 文学と思想の昭和をめぐる二つのドラマ
一 〈一九七〇年〉というフィルターで見た三島由紀夫
七〇年当時、三島由紀夫はどう移っていたか/「三島由紀夫vs東大全共闘」について/70年11月25日の自決について
二 〈二〇〇七年〉というフィルターから見た三島由紀夫
三島由紀夫の憲法理解は正統である/世襲と皇位の問題/理性的認識の枠組みと正統性/三島・吉本における政治と文学の問題/三島・吉本を並列して考えることの意義
◆〔三島由紀夫論〕
西脇慧:阿頼耶識のマトリックス――三島由紀夫『豊饒の海』の唯識論
由紀草一:待つ女のドラマツルギー ―― 『サド公爵夫人』論
阿久津斎木:幼少期の豊饒
◆〔吉本隆明論〕
近藤洋太:「超人間」という思想―― 吉本隆明 1996年ノート
添田馨:論争のクロニクル――反核異論から埴谷雄高との論争まで
中山勉:詩人としての論争家――吉本隆明の聖痕(最終回)
根本義明:吉本隆明論を読む(最終回)――『悪人正機』吉本隆明・糸井重里について
佐藤幹夫:三島由紀夫と吉本隆明 比較略年譜(第一校)
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