菜食について考える part10

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243私と肉食 3/4
だがベジタリアンである私は自分の自己欺瞞性に気づいていながら肉食者を批判して
いると言う点においては肉食者よりも屑である筈だ。しかし肉食者もそれは同じでは
ないか?…と、私は私の思考実験において何故かベジタリアンである私は肉食者
よりも劣ったものであると考えるようになってしまったのだが、それはつまり結局私が
ベジタリアンである私は肉食者よりも劣ったものであると考えたがる時点で、
ベジタリアンは肉食者よりも高尚な存在であると無意識的に認識してしまっていて、
それに基づいた思考実験であるから故、私はベジタリアンである私を肉食者よりも
罪深いものと考えてしまったわけなのだ。
教師や警官が罪を犯したら、一般人の犯罪よりも罪深いと世間的には裁かれるように、
私は「ベジタリアンである高尚な私」だから肉食者よりも罪深いと
裁いていたにすぎない。つまり本当の意味で、私は私が肉食者よりも劣った存在である
と認めていなかったわけだ。以上の思考実験と自己反省を経て、結局私は肉を食べる
のか食べないのかと言う問題に戻るのだが、そういう自己欺瞞的なベジタリアニズムから
逃れるために「敢えて」肉を食べようかとも思ったが、それも私の自己欺瞞という
「弱さ」を隠すためにする現実逃避行動であるのではないだろうかとも思うし、
だからと言って肉を食べないと言う選択をするのも、その逃避行動をとってしまう自分の
「弱さ」から逃れるためではないのか…と堂々巡りをしてしまうこととなった。