◆決定論:脳は物質だから意識は必然にすぎない71◆
454 :
3時で1時:
>>452 >『「(諸々の関係の)総体として」「私」が「いる・生じている」』
という見方はどうなのか?と問い続けたのだが、
彼は「自分のような観点がとれないことが不思議だ」と言っていたよ。
自分の観点が唯一正当なものとのとの「とらわれ」が在ったのだろう。
俺が、「自分が思う前にそれを決定するシナリオが『私』によって超
然としてなければ、そのように思うことは避けられない」と言った時、
「それはそうだが」としながら、やはり「だから、どうしたと言うん
だ」という思いにとらわれたと思う。つまり、説明を認めても、そこ
に「こうすべき」との言説がないと「主張がない」として退ける。彼
は「正しい説明」より、「意味のある主張 」「価値のある主張」を優
先したかったのだと思う。
455 :
3時で1時:2006/08/18(金) 16:06:24
>>452 彼には「この思う、思っている自身を感じている『私』によって『私』
の存在性は在る」という観点あり、それによって「素晴らしき人生」が
あるのであり、それが「主張」であったのだろう。あなたの言う『「
(諸々の関係の)総体として」「私」が「いる・生じている」』という
観点を彼が認めたとしても、また唯一無二の存在がそれによって保たれ
たとしても、そこから意味のある思想として発展出来なければ、彼の
『感性』がそれを「はじっこに置いた」のではないだろうか。
彼は「この世界を説明する唯物論」ではなく、悪しき思想としての唯物
論を否定したかった。だから、科学的視点と唯物論を混同するなと言い
続けたのではなかろうか。
彼が放った言葉で傑作だったのが、「脳なんて皆いっしょだろ」。罵詈
雑言の中では「まったく左脳がないんじゃないかと疑うよ」との台詞。
456 :
3時で1時:2006/08/18(金) 16:24:38
>>453 まさに。
彼は『私』が在ると『実感してしまい』、それは誰にでも言えることだ
と認識し、『私一般という実体』はもはや疑えない域までに達してしま
った。けれど、
あなたの意見に対しても答えられなかったし、俺の「あなたは否定した
くても、結局あなたは霊魂支持者でなければならない。」にも答えられ
なかった。「くだらなさすぎて論議にならない」として避けながら、ど
うでもよい揶揄にはよく反応したなぁ。
457 :
434:2006/08/18(金) 16:57:08
>>454 なるほど。
>>455 なるほどなるほど。
> 彼が認めたとしても、また唯一無二の存在がそれによって保たれ
>たとしても、そこから意味のある思想として発展出来なければ、彼の
>『感性』がそれを「はじっこに置いた」のではないだろうか。
> 「この思う、思っている自身を感じている『私』によって『私』
>の存在性は在る」という観点あり、それによって「素晴らしき人生」が
>あるのであり、
だからこそ、その先に、彼独自の(彼自身の)ビジョンが欲しかった。
彼の発言は、人間を(いや、自分を)大切にする、という姿勢に裏打ちされている。
だからこそ、「全ては(個物と、その)関係としてある」という視点に対して、
野次だけでなく、もっとツッコんだ言葉が欲しかった。
関係性という視点が、人の尊厳を消失させることがあるとすれば、
それはどのような時か?そうならないための視線の方向の修正は可能か?如何なるものか? と・・・。