はい、「デリダ」スレッド その3

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786考える名無しさん:2008/07/14(月) 11:35:16 0
>>758
代表作なら『グラマトロジーについて』でしょうね。
787考える名無しさん:2008/07/14(月) 13:00:44 0
哲学の余白、エクリチュールと差異、グラマトロジーについて。
この三冊は興味を引く箇所が若干違うからもしれないから、どれか一冊、と言われると悩む。
「形態と言わんとする作用」からはまりだすかも知れないし…
あるいはエク差異に入ってるジャベス論からかもしれないわけだ。

間違いなく初期代表作と言えばこの三作だと思う。
788考える名無しさん:2008/07/14(月) 17:41:42 0
>>785
基本的にどれ読んでも同じことしか言って無いから安心して好きなもの読んでください。
しかし、フッサールの代表って「危機」なのか?「論理学研究」や「イデーン」だとずっと思ってたよ。

>>787
「声と現象」・・・
789考える名無しさん:2008/07/15(火) 04:03:53 0
たしかにデリダは基本的にどれも論理展開は同じだよな。
ただ中期のテクストはかなり実験的で読みにくい。
始めに読むなら初期の三部作か、後期のがいい。
790787:2008/07/15(火) 13:06:28 0
>>788
>声と現象
あ、すんません。
791考える名無しさん:2008/07/16(水) 23:32:02 0
脱構築ってある意味逆弁証法的に進むものとして考えていいのかな?
▽の形で
792考える名無しさん:2008/07/16(水) 23:38:44 0
否定弁証法ってこと?
793486:2008/07/16(水) 23:55:49 0
>>791
デリダは弁証法を逆にするとは言わないだろう。ひっ繰り返してもひっくり返さなくても
弁証法は弁証法だ。

「発生の問題」を読んでみればどうだろう。序の所で、デリダ自身いかに
弁証法にとりつかれていたかを告白している。そして、弁証法から離れていく
問題も。デリダは、「発生」のなかで試みたのは、「超弁証法」の試みだと、
一応そう名づけてはいる。

弁証法が何によって駆動するのか。弁証法は何にとりつかれているのか。
ヘーゲルの精神とは何なのか・・・これらの問題から考えた方がいいと思う。
この問題は、逆弁証法とか、何かをひっくり返したりしなかったりするのとはちがう。
エクリチュールと差異に入ってる、留保なきヘーゲル主義も読んでみたらどうかな。
794考える名無しさん:2008/07/17(木) 00:48:40 0
発生の問題ってむつかしい?
フッサール入門としてはどうですか?
795考える名無しさん:2008/07/17(木) 11:10:06 0
「発生の問題」は、デリダが23才のときの修士論文。
読みやすいけど、最初に読むものじゃない。
まずは「声と現象」と「幾何学の起源・序文」からがいい。
796考える名無しさん:2008/07/17(木) 16:05:43 0
デリダって名づけることは愛することだと言っておきながら、親からもらった名前変えてるんだよね。
親から与えてもらったものよりも、自分でつけた名前の方がいいと思っている自己愛の強い男ってことなのかね。
797考える名無しさん:2008/07/17(木) 16:43:37 0
ジャッキーには耐えられなかった
798考える名無しさん:2008/07/17(木) 16:44:43 0
柄谷行人が善男に耐えられなかったのと同じだ
799486:2008/07/17(木) 19:10:48 0
>>796
デリダの愛は、愛着とかそんな素朴な愛じゃないだろ。
愛とは離れることだ。
800考える名無しさん:2008/07/19(土) 00:04:19 0
離れることと名づけることの共通項が見つからないわけだが・・・
801486:2008/07/19(土) 05:06:40 0
>>800
単純にいえば、名付けるということは、それ自身と距離を取ること、だ。
それは対象化するというのとは違う、少なくともデリダの場合は。
何か対象がまずあって、それに名前を付けるというのがここで言われてることじゃない。

デリダのいう名付けるというのは、名付ける行為自体が、間隔化−差延
の運動そのものだということ。名付けるとは差異化するということだから。

だから名付けることが愛だというのは、この場合、間隔化−差延作用のことをさしている。
この間隔化と差延、あるいは散種の構造なくして、愛は始まらないし、愛とはこのような

誤解しないでほしいのは、名付ける主体と名付けられる客観が単純に
分離しているということじゃなくて、この構造自体が、間隔化−差延作用から
しか理解できない構造だということ。だからデリダのいう名付けと愛の関係は、
このような名付ける主体と名付けられる客体の愛着とか、執着という素朴な
愛じゃないんだ。むしろこの素朴な愛も愛着も、間隔化−差延作用の運動
によって条件づけられていると考えた方がいい。

まあ、一言でいえば、愛とは差異である、といえばいいのかもしれないが。
802486:2008/07/19(土) 05:10:39 0
>>801

ごめん文章が途中で切れた

>だから名付けることが愛だというのは、この場合、間隔化−差延作用のことをさしている。
>この間隔化と差延、あるいは散種の構造なくして、愛は始まらないし、愛とはこのような

愛とはこのような、差延や間隔化、散種の反復、切断の運動の中でしか
条件づけられないということだろう。

間隔化、差延の差異化の運動から愛を考えているわけだね。
803kyrie@鬱病 ◆.RYdSpBfEI :2008/08/03(日) 18:23:23 0
触覚読みオワタ

これはデリダの主著と考えていのかな??
804kyrie@鬱病 ◆.RYdSpBfEI :2008/08/03(日) 18:31:08 0
>>486さんに質問いいですか?

顔ってなんですか??
どうもレヴィナスの引用の、顔の意味だけが捉えられなくて・・・
よろしかったら教えてください><
805考える名無しさん:2008/08/03(日) 18:53:59 O
恐がるなよキリエ。がんばれ
806とき子・茂・みゆき・麻奈美:2008/08/31(日) 03:09:22 0
皆さんお待ちしております。
807考える名無しさん:2008/08/31(日) 09:49:00 0
kyrieってここのスレのスレ主か。
http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/philo/1216774545/
……。
486さん、相手にしない方がいいよ。時間の無駄だ。
レヴィナスの顔に関する言及というのはおそらく第5章「柔和なもの」冒頭箇所のことだろうが、
上のスレを見る限り、この箇所「だけ」が理解できなかったとは到底思えない。

『触覚』を熟読して話し合ってみたいという気持ちはあるし、
積んだままだったこの本を引っ張り出し、真摯に読み始めようかな。
808考える名無しさん:2008/09/30(火) 10:24:55 0
http://www.monde-diplomatique.fr/2008/09/

Le monde diplomatiqueこの号の目玉は
デリダの未発表テキスト「マキャヴェリの忘れられた狼」。
「君主は時として獣にならなければならない」という
マキャヴェリの『君主論』の議論から、「ならず者国家」の話に
つながっていく議論のさわり。EHESSでの2001年から2003年の
セミナー「獣と君主 Le bete et le souverain」の講義録で、
ガリレから10月に第一巻が刊行されるようだ。
809考える名無しさん:2008/09/30(火) 16:14:59 0
何か読まずとも、議論が目に浮かぶ・・・いつものデリダ節だろうなぁ。
810kyrie@鬱病 ◆.RYdSpBfEI :2008/10/06(月) 22:04:21 0
>>807

いや、理解してるよ。なんなら該当箇所を挙げてもらえば、この場で解釈してもいいよ。
デリダの記述部分より、脈絡のないナンシーの引用部分の方が晦渋なんだな。
811新刊キタ:2008/10/21(火) 01:30:53 0
>>808
Derrida, Jacques - Seminaire La Bete et le souverain. [Galilee].
#1 : 2001-2002. 2008 : 10. 472 p. ; 24 x 15 cm.
(La Philosophieen effet). ISBN 9782718607757
br. EUR 32.00
812考える名無しさん:2008/11/24(月) 13:13:08 0
丸山信者のデリダ批判が、あまりに哀しいことになっているので基本的な事実を確認。

デリダが『グラマトロジーについて』(1967年)を書いた時点で、
フランスには『講義』のソシュールに基づいて、ヤーコブソンやバンヴェニスト、イェルムスレウ経由、
さらにはバルト得意の自由な読解に基づいて構築された「ソシュール」像があったわけ。
この時点で、フランスで一般に読まれていた『講義』は、
今はついているデ・マウロの注釈(イタリアでは67年に出ているが)すらついていない版。

たしかに、1957年からゴデルの仕事ははじまっていたけれど
エングラー版は68年以降だし、あの時点で流通していた「ソシュール」は、
基本的にはデ・マウロの注釈すらない『講義』を通して読み込まれたソシュールだったわけ。

デリダが意図しているのは、この限りでの『講義』のソシュールなのね。
これを、本来のソシュールを誤読しているといって批判するのは、
丸山が、1996年に見つかり2002年に出版されたELGの草稿を理解せずに
ソシュールを批判していたと言って丸山を批判するぐらい意味がないことです。

あの時点でのソシュール受容の一光景として読むならともかくね。
813考える名無しさん:2008/12/30(火) 10:20:42 0
結び目と振り子(上)
──ジャック・デリダ『精神分析の抵抗』についてのノート―― 立木康介
http://www.iwanami.co.jp/shiso/1017/shiso.html
814考える名無しさん:2009/01/10(土) 12:05:33 0
岩波現代文庫
『新版 ディコンストラクション(1)』 
J・カラー/富山太佳夫ほか ¥1,155 2/17 
815考える名無しさん:2009/04/13(月) 03:47:49 0
.
816考える名無しさん:2009/05/26(火) 10:49:21 0
デリダ語る/ジャック・デリダ
http://www.youtube.com/watch?v=8sSkjJ51IYI
817考える名無しさん:2009/06/06(土) 07:33:28 0
デリダを批判的に論じた文献知りませんか?
できれば単行本で(紀要、学会誌除く)
818考える名無しさん:2009/06/06(土) 10:28:52 0
8197月近刊:2009/06/27(土) 23:48:32 0
精神について
ハイデッガーと問い
ジャック・デリダ=著 定価:1575 円
(本体:1500 円)
平凡社ライブラリー
820考える名無しさん:2009/09/08(火) 08:00:09 0
最近新訳が出んなあ
821考える名無しさん:2009/09/12(土) 01:25:18 0
みすず書房から『留まれ、アテネよ』と『ならず者たち』が出る。
822sage:2009/09/12(土) 03:22:04 0
どうせ出ない。
823さくら結衣:2009/09/23(水) 21:51:44 O
慌てないのです
824考える名無しさん:2009/10/03(土) 07:35:36 0
11月下旬刊の予告が出てるね。
前者は今度こそ延期はしないでしてほしい。

みすず書房 『ならず者たち』 
ジャック・デリダ/鵜飼哲、高橋哲哉訳 11/20 ¥4,410 

みすず書房 『留まれ、アテネ』 
ジャック・デリダ/矢橋透訳 11/20 ¥3,570

825考える名無しさん:2009/10/24(土) 02:35:11 O
キクゥ
826考える名無しさん:2009/10/24(土) 02:45:40 0
827考える名無しさん:2009/10/27(火) 16:23:44 O
懺悔
828考える名無しさん:2009/10/31(土) 07:43:45 0
世界市民的見地における哲学への権利
ジャック・デリダ(訳=西山雄二)

『現代思想』2009年11月号 特集=大学の未来
829考える名無しさん:2009/11/03(火) 03:00:23 O
えっ!
830みや:2009/11/03(火) 10:28:19 O
やくみ
831考える名無しさん:2010/01/27(水) 23:54:53 0
デリダの『条件なき大学』、脱力するような誤植がある。
あっさりがあさっり、弱冠が若干とか。
832考える名無しさん:2010/02/06(土) 00:33:37 0
デリダ読むなら、どなたかが言ってましたが、『「幾何学の起源」序説』から入るのが
いいんじゃないか。フッサールの本文よりデリダの序説の方が長かった。
それから『声と現象』。

差延の考えは、フッサール現象学なかでも「生き生きとした現在」という考えとの対質から生まれてきた
といってもいいので。なぜエクリチュールにこだわるのかという問題意識が真正面から言及されている。
その後のレヴィナスとの関係を見るにしても、やはりフッサールとの関係が起点になるかと。
レヴィナスの<他者>は、超越論的領野の<外部>として示されるわけだから。
833考える名無しさん:2010/02/06(土) 00:42:12 0
みな、アンチ・サルトルの視点なしに語ろうとするから、歪になる。
834考える名無しさん:2010/02/08(月) 19:52:20 0
「哲学への権利――国際哲学コレージュの軌跡」(日本語字幕付予告編)
http://www.youtube.com/watch?v=nW5F2Mfz5lk
835考える名無しさん
Jacques Derrida - The Last Interview
http://www.studiovisit.net/SV.Derrida.pdf