■ ジャック・デリダ Jacques Derrida 4 ■
デリダの本は数が多いうえに、高いのばっかだね。
これからデリダを読んでいこうと思っている者には、
数が多いのは喜ばしいけど、高いのばっかなのはきついですわ。
原書の方が安いからフランス語で読め
フランス語を勉強するためにどれだけの金が必要だろうか
デリダ初心者が読むに適したおすすめのもの教えてください。
デリダのシンポジウムの記録とかインタビュー等、気軽に読めるものは多分、全部読んでいると思います。
翻訳で、ですが。
デリダ研究本は、東の『存在論的、郵便的』と斎藤慶典の『デリダ なぜ脱構築は正義なのか』、スピヴァクの英語版序文だけは読みました。
今は『絵葉書』を読んでいますが、並行してデリダの理論的な書物も読みたいと思っています。
まずは、これ読め!っていうのありますか?
今は、『哲学の余白』と『アポリア』が気になっていますが、とりあえずは読みやすいものから片付けていきたいと思っています。
>>724 デリダの解説書で定評のあるものは、
高橋哲哉『デリダ』講談社
だから、まずはこれをよく読んだ後で、
巻末についてるブックガイドで自分に合った
書物を選ぶといいと思うよ。
っていうかポジシオンとか読んでるなら
書いた順番に読んでいったらいいと思うよ
フッサールとか読まざるを得なくなるだろうけど
ポジシオンは読んでいたつもりでしたが、まだみたいでした。
まずはポジシオンと高橋哲哉のを読んでみようと思います。
その後はデリダ初期から順に。
初期が一番手強いという印象があったのですが、
たしかに最初から読み進めるのが一番効率的かもしれませんね。
デリダを英語で読むのって、日本語で読むのに比べてどう?
フランス語の勉強がどうも続かなくて・・・
>>728 英語だと、日本語で読むよりは、
原文に近くなってより正確な理解ができると思うよ。デリダに限らないけれど。
ただ、概して、翻訳調の英文というのは難解になることが多いので、
読むのはそれはそれで大変。
730 :
考える名無しさん:2010/03/20(土) 04:34:40 0
散種の翻訳出ないの?
弔鐘って批評空間で翻訳されていたんでしょ?
途中まで?
どうして単行本として出版されてないの?
732 :
考える名無しさん:2010/03/25(木) 06:27:53 0
東浩紀の本が紹介本としてもすぐれてると思うけど。
デリダは、なんせ、読む順番を間違えるととんでもないことになるからな。
いきなり「法の力」を読むのは難しいと思う。
>>729 大嘘
英訳が原文に近いかは場合による
基本的に英訳は、日本語訳よりも、単独で読めるかどうかの編集チェックが厳しいので原文から遠くなることも多い
>>733 日本語訳と英訳でどちらが原文に近いかっていう
比較の話なんだから、英訳に決まってるだろう。
仏語と英語だと、同じ単語もあるんだから。
単独で読めるかどうかの編集チェックなんて関係ないよ。
それこそ場合による。
>>734 英語とフランス語が近いから、より原文に近いとか、頭大丈夫ですか?
英語とフランス語読み比べたことありますか?
英語には基本的に逐語訳の伝統がないことも知りませんか?
名詞の性がない分、面倒なことになることも知りませんか?
自分で「場合による」と認めちゃってますけど、大丈夫ですか?
英訳が役に立つのは、フランス語がある程度できるが
英語ほどの速さで読めない場合、参考にするためぐらい
そうじゃない場合は素直に日本語で読めばいい
>>735 >英語とフランス語が近いから、より原文に近いとか、頭大丈夫ですか?
はぁ? 繰り返すが、あくまで、日本語と比べて、だよ。
日本語とフランス語の距離と、英語とフランス語の距離とどちらが
近いかは自明でしょ。
>英語とフランス語読み比べたことありますか?
もちろん。
>英語には基本的に逐語訳の伝統がないことも知りませんか?
さぁ、英語圏に住んでたからデリダの英訳は結構読んだし、デリダも
フランス語も読んでどんな仕方で英訳されてるかはある程度知ってるけど、
そんな伝統はないと断言できるよ。ある種の文学翻訳の狭いサークルの
中での話だろう、それは。学術的には逐語訳のほうが好まれる。
>名詞の性がない分、面倒なことになることも知りませんか?
当然知っている。しかし、日本語だともっと面倒になる。
>自分で「場合による」と認めちゃってますけど、大丈夫ですか?
だから、「単独で読めるかどうかの編集チェック」なんて、特に日本語圏より
英語圏のほうが厳しいなんてことはない。日本語でもしっかり編集が入ることがある。
>英訳が役に立つのは、フランス語がある程度できるが
>英語ほどの速さで読めない場合、参考にするためぐらい
そうとも限らないでしょ。
フランス語ができなくても、英語で読んだ方が、難解な日本語訳で読むより
理解が進むことはある。もちろんある程度の英語力がないと意味はないが。
>>736 それ735で書いたまんまの状況じゃん
フランス語と比較できるような人間の特殊事情に君がいただけ
フランス語が出来ず、普通に日本に住んでいるような人間は素直に日本語訳で読む方がまし
>そんな伝統はないと断言できるよ。ある種の文学翻訳の狭いサークルの
>中での話だろう、それは。学術的には逐語訳のほうが好まれる。
アメリカの翻訳事情を全く知らないのね
文学翻訳の狭いサークルとか書いて、日本の事情と混同してるでしょ?
逐語訳の伝統ならドイツの方があるから
フランス語できないならドイツ語訳で読んだ方がましですよ
>日本語でもしっかり編集が入ることがある。
入ることが「ある」という可能性の反論ほど無意味なものはないね
実際めったにないから
特に学術系の編集者は仕事さぼって校正も他人任せ
>>737 >それ735で書いたまんまの状況じゃん
的を外した返答だな。当たり前だ。日・英・仏できる立場の状況に
なきゃ、英訳と日本語訳とどちらがいいって話なんかできるわけない。
>フランス語が出来ず、普通に日本に住んでいるような人間は素直に日本語訳で読む方がまし
デリダの日本語訳は粗悪なのも結構あるし、一般化はできない。
フランス語ができなくとも、それなりの英語力があるなら、日本語訳より、
英訳で読んだ方がいいことはよくある。
例えばSpivak訳のGrammatologyやB.JohnsonのDisseminationは定評がある。
>アメリカの翻訳事情を全く知らないのね
そういう言い方をされてもね。どんな事情のことを言ってるんだよ。
逐語訳か意訳のどちらがいいとかそういう類の話なら、
別にアメリカにかぎった話ではない。日本でもヨーロッパでもよく
議論されている話。だからドイツの方が逐語訳の伝統があるといった認識も誤り。
>入ることが「ある」という可能性の反論ほど無意味なものはないね
>実際めったにないから
>特に学術系の編集者は仕事さぼって校正も他人任せ
さあね。君が関わった編集者がお粗末だっだというだけでしょ。
それに、だからと言って、英語圏の方がきちんとやってるということはない。
したがって、場合による、としか言いようがない。
名詞の性って翻訳にどう影響与えるの?
ドイツ語の勉強しているところだけど、ちょっと想像つかない。
>>739 性があった方が、指示語の確定が容易。
例えば英語に訳すととみんな it になっちゃって何を指すのか分かりにくくなったりする。
デリダの英訳は、よく出来ているかどうかよりも、アメリカでのデリダ受容を考えるときに重要。
とどのつまり、英訳を買ってはいけない、ということですか?
いちいち掘り返すなよ
744 :
考える名無しさん:2010/03/27(土) 00:57:09 0
一番はじめに読むなら何がおすすめ?
声と現象かポジシオンを検討してるのですが。
>>743 いや、日本語の本を読んでいるんだけど、今ひとつピンとこなかったので。
英語はそこそこできるので、密林で買おうかと思っていたら
このスレで揉めていたんで二の足踏んでいるんだ。。。
上の2人がやってたみたいに、そんなに些末なところで引っかかるんだったら買うのをよそうかなとか。
とりあえず東浩紀の本は読んだが、多義性の批判がいまいち理解できん
もともと多義的だから引用できるんじゃなくて、引用するから多義的になるとか、
そういう話すか
絵葉書を読んでいるところだけど、
自分の生年月日の前日で日記が一時中断していてガッカリした。
>>744 その二冊ならどっちでもいいと思うけどポジシオンが一番わかり易いと思うよ
>>745 それだけ英語が出来るなら買えばいいと思うよ
主著である(デリダの、その可能性の中心を担うとされる)散種と弔鐘の翻訳が出ないことには
どないにもならんがな
弔鐘はデリダ研究をしたいのじゃない限り別に読まなくても・・・
751 :
考える名無しさん:2010/06/12(土) 08:38:36 0
俺も英語でデリダを読んできたが、日本語よりかは原文に近いので、英語力があるなら日本語よりいいだろう。
ただデリダの本を英語で読むよりも、英語にはいい研究書が沢山あるのでそっちのほうが重要。
Geoffrey BenningtonとかRodolphe GascheとかPeggy KamufとかSamuel Weberとか。
東は日本の特定の歴史的文脈において重要だったというだけで、単純化が激しいから読む必要なし。
>>751 >東は日本の特定の歴史的文脈において重要だったというだけで
ありがとう。語順が難解だからどうかとおもっていた。
研究書を見てくる。ノシ
753 :
考える名無しさん:2010/06/12(土) 16:02:44 0
>>746 多義性批判ってのは、移動先を限ってる思考だからだろ
warなら「英語とドイツ語」みたいな。せいぜい英独じゃん、
みたいに高をくくっている
754 :
考える名無しさん:2010/06/12(土) 23:34:37 O
早稲田文学部あたりのデリダ研究者は東氏のデリダ論を英訳すべきだよ
それこそがデリダ研究への貢献だ
出た当時なら意味があったけど今訳してもあんまり・・・
東自身が英訳してたろ。それでコロンビア大にアプライした。
東の仕事なんて全然面白くないわ
東の仕事って「面白いだけ」なんじゃね
あれ読んでもデリダのことは十分には分からない
エクリチュールと差異は依然として難しい
ドゥルーズ=ガタリの『評伝』がかなりおもしろかったんだけど、
デリダにはそれに類似するものがはないんですか?
760 :
考える名無しさん:2010/07/14(水) 11:21:50 0
いい伝記がないんだよな。最近英語でなんか出たみたいだけど。
英語のは糞ですよ。
762 :
考える名無しさん:2010/08/06(金) 04:58:37 0
「パ」ってカタカタ一語だと間抜けだな
>エクリチュールと差異は依然として難しい
↑ ここ同意。しかし、デリダの語り口が必要以上に
難解になっているという気もする。
ここは単純化の謗りをあえて引き受けながら、
デリダ思想のある一面を明快に切り捌いて提示してもらったほうが
一般読者としてはよほど有り難い。グチュグチュ言う連中が多すぎるからな。
それを元に議論していくこともできるしな。
東は単純だか
あの程度の図式化は踏まえないと
デリダの迷宮で行方不明になる
チャートなき航海はそのあと
まずは高橋のデリダと
東の存在論的、郵便的
765 :
考える名無しさん:2010/08/06(金) 19:11:48 0
二つともいらん。
デリダのインタビュー集から入ればそんな難しくない。
次に「署名、出来事、コンテクスト」→「タンパン」→「差延」で基礎は完成。
あとは哲学史の勉強しながら好きに読めと。
図式化より哲学史はその通りだと思う。
デリダを図式化した柄谷を参照項にデリダを図式化しても仕方ない。
福田和也いわく「20世紀後半、哲学者はしばしば文学に依拠して思考するようになった」
フォロワとしては必読文献が増えて、難しいというか面倒臭くなった。デリダとかDGとか
768 :
考える名無しさん:2010/08/11(水) 12:49:49 0
逆に文学の人がデリダを通じて哲学を学ばなきゃいけなくて苦労してる。
学際って真面目にやると大変だな
一方わが国、適当に文系学部新設して、教養系の先生集めて満足しておるw
770 :
考える名無しさん:
L'animal que donc je suisって訳される予定ありますか
『<動物のいのち> と哲学』のウルフの序論を読んでおもしろそうと思った