イスラーム哲学を語りましょう
2 :
考える名無しさん:05/03/06 16:05:21
しらんのですわ。おしえてくれよ。
ちなみに漏れはバカ。
ついでに 2 ゲト。
3 :
考える名無しさん:05/03/20 21:50:53
神の御心
4 :
考える名無しさん:2005/03/21(月) 15:07:25
神の前でのすべての人間の平等、
贈与による財産の平滑化、利子のない銀行など、
経済の概念にも踏み込むイスラムの思想は、
共産圏のポシャッたいま、あらたな世界精力の一端になる
可能性をひめている。世界人口五分の一をしめるこの思想が
経済共栄圏みたいなものを作り得たとしたら、大変。
そんなわけで(石油の利権もあったかもしれないけど)
将来の芽をつむために、イラクを民主化しようとしているのかな、美国は。
5 :
考える名無しさん:2005/03/21(月) 18:02:26
今アフリカと南米がイスラム化している。
6 :
考える名無しさん:2005/03/21(月) 20:14:48
癌だな。
7 :
考える名無しさん:2005/03/21(月) 22:07:20
インドネシアとか、アジア圏のほうがアラブより
イスラム人口おおいんだよね、たしか。
8 :
考える名無しさん:2005/03/21(月) 22:12:00
>>7 中国共産党といい将軍様といい、アジアにはいらないものが多過ぎるね。
9 :
ローカルルール審議中:2005/04/03(日) 18:02:08
イスラームって結局、ギリシャ哲学の延長上にあるんじゃない
10 :
ローカルルール審議中:2005/04/03(日) 18:30:16
イスラム教徒はブタ食を禁止されてるらしいが、
何故だ?
11 :
bbs:2005/04/22(金) 19:30:19
理由は曖昧ですが、多分豚はとろく殺すのに値しないためじゃないでしょうか。
ほかの動物もたしかアッラーの御名を唱えて殺した動物じゃないと食ってはならないとか言います。酒も禁止です。
イスラームのスーフィニズムの中にはインドの哲学も入っているらしいです。
12 :
ローカルルール審議中:2005/04/22(金) 19:35:13
イスラム教=ゾロアスター教→ユダヤ教→キリスト教+ストア派哲学+
アラビアンシャーマニズム+大乗仏教
というようなことを中沢新一「緑の資本論」に書いてありました。
>>10 ブタは人間と共通する病気が多い動物だからじゃない
14 :
考える名無しさん:2005/05/12(木) 19:04:24
15 :
考える名無しさん:2005/05/12(木) 19:18:08
イブン・シーナーやイブン・ルシドが有名。
イブン・シーナーはイラン人哲学者・医者。早熟の天才で
17歳でサーマーン朝の君主の重病を癒す。
大著「医学典範」は12世紀にラテン語に翻訳され
西欧に多大な影響を及ぼす。
16 :
考える名無しさん:2005/05/12(木) 19:37:16
17 :
bbs:2005/05/13(金) 16:28:36
東方イスラーム哲学はアリストテレスの考え方が強く、哲学者は預言者よりも上だとかという考えさえありました。
西方イスラーム哲学はイブン・バーッジアらがいて、彼によると永遠的な能動的知性(真理もしくは神)が人類に流れ込んで来たという発想をしています。
18 :
考える名無しさん:2005/05/13(金) 16:30:52
オマエラ、大川周明も知らないんですか?
19 :
bbs:2005/05/13(金) 16:53:08
戦時中はイスラームは戦争に利用されちゃいましたからね・・・。
彼もファシズム批判の的にされましたね。
中国的な天人合一思想との共通点については確かに考える所はありますがね。
哲学者ではないが、ガザーリーも重要だろう。
奴の懐疑論や偶因論はしばしばデカルトやヒュームに喩えられるし。
日本語訳は『誤りから救うもの』と『哲学者の意図』しかないが、
中村廣治郎先生がいっぱい論文書いてる。
つーかイスラーム哲学関連の訳書少な杉。
すくなくともイブン・シーナ、イブン・ルシュド、ガザーリーは出すべきだろ!
上智から
竹下政孝監修『イスラーム哲学』中世思想原典集成11、平凡社、2000年。
が出てたこと思い出した。
「序章」にて多くの文献が散佚している現実を知って愕然とした覚えが。
22 :
考える名無しさん:2005/07/24(日) 00:54:26
そういえば入門書が挙げられていない…
中公から出てる井筒俊彦の『イスラーム思想史』が適切か。
あと岩波からも出てた希ガス。
イスラーム哲学など・・・全く存在しない!
宗教の為の信仰のための個人の(天国へ行きたい)というセコイ願望のための、
いかがわしく、現世利益至上主義の頭の悪すぎる(テロをものともしない)残虐さ
も「よし」とする・・・・『狂信』
・・・・・・・・・・・・・・・・自分だけ救われればいいんだろ・・・?
という「現世利得主義」・・・だから「来世天国に行くために自爆する」のは、
「自然」・・という思想が生まれる。
「自爆するんだから、近所にいる他教徒が地獄に堕ちても知りません」という、
ことである。
ご立派な「徹底した愚かさ」=「(全)観念論の究極の行き着く先」です。
24 :
Hannibal ◆Lwtv9RqBLQ :2005/07/24(日) 01:11:49
>>22 岩波のは『イスラーム哲学の原像』岩波新書、だね。
イスラーム哲学の入門書というだけではなく、神秘思想全般の概説書でもある。
『イスラーム思想史』よりもコンパクト、しかし中身は濃い。但し品切れ中。
25 :
考える名無しさん:2005/07/24(日) 01:12:57
ガザーリーの懐疑は感覚と理性の不確実性を論証するまではデカルトと同じだが、
神秘主義(麻薬?)に主客合一を頼むのがデカルトと違うね。
どちらも神を介してしか客観の確実性を得られないのは共通。
>>25 >客観の確実性を得られないのは共通
「共通」というより「あり得ない」という方が、
『「哲学板」と「他のバカ板」の区別』に「重要」だと思います。
『哲学板』の(存在)の「最終目的」は・・・「真理」です。
27 :
考える名無しさん:2005/07/24(日) 01:33:03
あ
ほ
28 :
考える名無しさん:2005/07/24(日) 01:38:17
>>26 機械的唯物論者なら、おまいの言説はすべて物理的に決められてるって
ことだろう。しょせん唯物論は全ての言説に意味なんかないってこと
なんだからさ、くだらないこと書いてないで糞して寝ろ
29 :
考える名無しさん:2005/07/24(日) 22:50:44
ムータジラ派って現代にはもういないの?
30 :
考える名無しさん:2005/07/25(月) 23:26:17
イマーム・ル・ハラマイン
>>25 似てるか?
ヒュームと似てるってんならわかるが。
32 :
考える名無しさん:2005/07/26(火) 13:36:07
歴史序説に哲学についてかかれているページがあるぞ
35 :
考える名無しさん:2005/07/27(水) 11:27:58
これもオススメ。
井筒俊彦「アヴィセンナ・ガザーリー・アヴェロエス『崩落』論争――『哲学の崩落』と『崩落の崩落』をめぐって」
『イスラーム思想2』岩波講座東洋思想第4巻、岩波書店、1988年、162-203頁。
井筒さんはなんとなくガザーリーびいきなような希ガス。
36 :
史的唯物論:2005/07/27(水) 16:12:48
>>28 テロが活発化するのは、今の世界における石油の使われ方にも大きな原因がある
というのが唯物論の一部、唯物論は真理と心理を語る
石油が重要な生活必需物資だからなんだけどね、先進国には麻薬のようになってるそれは先進国の相当の堕落とうつるんだろう
石油が麻薬になってる度合いはひどいもんだ、このままではこのさきえらいことになるぞ
どうして石油を湧かしてしまったのか、湧かす前に止めよと思わなかったのか。
38 :
史的唯物論:2005/07/27(水) 17:58:24
誰が??
39 :
考える名無しさん:2005/07/27(水) 19:26:08
イブン・シーナーといえば『医学典範』
としか習わない高校世界史の段階では、
誰も彼がイスラム世界に名を轟かせた哲学者だとは思うまい。
…何のためにラテン語名アヴィセンナを習うんだか。
主著『治癒』と「空中浮遊人間」説はもっと知られてしかるべきだと思う。
40 :
史的唯物論:2005/07/27(水) 22:00:47
>>37 石油が沸いたのは本来は非常にいいこと.ところが先進国は次第にそれをあんまりいいことに出来なかった
そうなったのは先進国の責任、つまり堕落の始まり
それを責任を石油が湧いたことにしようなんてのは堕落の局地だ、というか00
一部過激派が見たらすごい怒るかも、というよりなにいいたいかわからないか
41 :
考える名無しさん:2005/07/28(木) 19:32:51
イスラーム哲学を語る上で欠かせない「偽書」
は『アリストテレスの神学』ともう一つなんだっけ?
42 :
考える名無しさん:2005/08/08(月) 21:09:57
『アリストテレスの神学』はプロティノスの「エンネアデース」第4巻から第6巻までの抜粋、補綴で、
もう一冊の『純粋善論』はプロクロスの「神学綱要」の抜粋、補足。
いずれもアリストテレスの著作として、もてはやされ、
イスラムの哲学者は誰一人として偽作であることに気付かなかった。
ちなみに後者はトマス・アクィナスによって見破られた。
〔井筒俊彦『イスラーム思想史(改版)』中央公論新社(中公文庫)、2005年、225-227頁〕
勘違いといえばそうであるが、「偽書」がイスラーム哲学の発展に寄与したというのは、なかなかおもしろい。
43 :
象 ◆GUGENiOq0w :2005/10/02(日) 12:43:27
タイフーン、ハリケーン、サイクロン
やらねばなるまい
44 :
考える名無しさん:2005/10/14(金) 15:21:38
あるパキスタン人にハーリド木場先生のことを
「ガイコツ博士」といったらエライ受けていた。
45 :
44:2005/10/14(金) 21:29:16
ハーリド木場先生じゃなくて、アシュラフ安井先生だった。すまん、ガイコツ博士。
イスラムは天使の考え方がある
47 :
考える名無しさん:2005/11/15(火) 21:40:13
あまりにも翻訳が少ないんだよな、この分野
どっちかっていうと童話作家がファンタジーで
現代社会を批判するのに使っちゃう感じの文学エリア
>>42 ローマ・カトリックのアリストテレス発見が十字軍の予期せぬ収穫だった
というのも面白い。
アルガゼルでも読みたいもんだが。
自伝が読めるな、アマゾーンで取り敢えず注文。後二冊だぞ、おまいら。
>>処刑ライダー氏
ガザーリーの思想が知りたいなら、邦文では
>>22,35の他に取りあえず下記を参照。
中村廣治郎『イスラムの宗教思想――ガザーリーとその周辺』岩波書店、2002年。
オリバー・リーマン、中村廣治郎訳『イスラム哲学への扉――理性と啓示をめぐって』ちくま学芸文庫、2002年。
邦訳されている原典は、自伝の『誤りから救うもの』と
黒田壽郎訳『哲学者の意図――イスラーム哲学の基礎概念――』岩波書店、1985年。(ただし絶版)
ほかに
>>21で紹介されている文献に『神学綱要』と『光の壁龕』があったはず(手元にないのでうろ覚え)。
以上で十分なのだが、邦訳がない原典をどうしても読みたい場合は、最低でも英訳を頼ることになる。
とりあえず、比較的入手が容易な下記のものがオススメ。
Richard, Joseph McCarthy(tran.). Deliverance from error, Fons Vitae, 1999.
表題の Deliverance from error はすでに邦訳:『誤りから救うもの』が出ているが、
『五つの秤』や『イスラームとザンダカ主義の判別基準』など小著の訳が所収されている。
有名な『哲学者の自己矛盾』は英訳でも入手が困難。
Sabih Ahmad Kamali (tran.). Al-Ghazali's Tahafut al-Falasifah, Pakistan Philosophical Congress, 1958.
上のように書いてみて、岩波文庫などでやすやすと原典を読める西洋思想は恵まれているなと思った。
>有名な『哲学者の自己矛盾』は英訳でも入手が困難。
うへえ。
それは知らなかった。
>>52 おお、感謝。
『誤りから救う者』、なかなか面白いぞ。バランス感覚溢れる物言いは
若き日の俺を彷彿とさせるw
55 :
考える名無しさん:2005/11/21(月) 06:14:45
>>20哲学者ではないが、ガザーリーも重要だろう。
一応「哲学者」として区分されてるよ。
>>42勘違いといえばそうであるが、「偽書」がイスラーム哲学
の発展に寄与したというのは、なかなかおもしろい。
偽書かどうかというのは、あまり重要な問題とはいえない。ハイ
デガーのアリストテレス解釈を皆読んで大小の影響を受ける
けど、(彼の解釈に問題があるとしても)重要だと考えられて
いるよね、一般的に。それと似ていると思う。
つまるところ、イスラムにおいても「哲学」とはギリシャ哲学なのだなと、
そう思ったんだが。「キリスト教哲学」なるものがあり得たとしても、それは
哲学というより神学の一部であるのと同じで。
ガザーリーはスーフィーズムから考えるせいだろうが。
スーフィーの部分の記述読みながら、神秘体験した頃のことを、
深々と思い出した。個人的には、こういう書物は精神衛生に
良いなw
酒を飲むとどうなるかを知識で知ることと、実際に酔っ払うこととの
違い。人類社会において稀に起きる現象。多少、見聞の広い人なら、
ひょっとしたら一度は聞いたことのあるかも知れない言葉。
59 :
梅毒斎 ◆Xx4dmR0X3. :2005/11/23(水) 23:00:25
>>58 イスラムの言葉なんですか?どういう文献にそう言う言葉があるのでしょうか?
禅で言う「冷暖自知」に似てますね。
だからイスラムを馬鹿にするなってw
>>60 いや、別にバカにしてませんから後学のために教えてつかーさいよ。
酒の話は件の本、それ以降は俺の景色。文体はシモーヌ・ヴェーユ、
という風だがw
貴様はオマル・ハイヤームでも読んでれ。
なんかこの板名無しには親切な人が多いのにコテハンは・・・・・・・・。
お前見てると、性病で死んだ江戸時代の変形した頭蓋骨思い出す。
>>66 なんか、何もしてないのにいきなり暴言ですか。そんな病んだ心でなんの哲学を語るのやら・・・。
哲学を絶対視するのは蛭の小腸と大腸の区別が知りたい馬鹿だけだなw
そうか。心が矮小で国語能力に問題があるのか。
これじゃ議論は不可能だね。
--------------------------------逃亡-------------------------------
70 :
20:2005/11/24(木) 22:13:03
>>55氏
「哲学者」の意味するところは、ここでは
1.哲学的方法論に基づき思惟する人。
2.イスラム哲学者=新プラトン主義的アリストテレス主義者。
の二つに大別される。
ガザーリーは哲学の分野の内、
方法論的な論理学や数学などは積極的に評価し、採用したので、
1.の意味では確かに哲学者といえるが、
形而上学的分野に関しては激烈な攻撃を加えた。
よってガザーリーを2.の意味に区分するのは明らかな誤り。
>>20の、哲学者ではない。は、2.の意味での哲学者ではない、と言うこと。
これに関しては言葉足らずだった。
>>55氏の、一応「哲学者」、という言い方は、少々乱暴。
2.の意味に取られないよう、「一応」のところを具体的にいうべき。
もし、2.の意味にガザーリー像を位置づけてしまうと、
ガザーリーはアヴィセンナやアヴェロエスと同じ立場の思想家になってしまい、
>>35の文献で紹介されている、
アヴィセンナ流の哲学を批判したガザーリーの『哲学者の自己矛盾*』、
それに対する再批判としてのアヴェロエスの『自己矛盾の自己矛盾』
という三者間の一連の論争が理解できなくなる。
*
>>35の『哲学の崩落』、『崩落の崩落』という書名は井筒俊彦独自の訳。
定訳がまだなく、
>>52で『哲学者の自己矛盾』としてしまっているのでこの訳で統一した。
さらに中世から19世紀にかけて、西欧でガザーリーが、2.の意味するところの
「哲学者アルガゼル」
として誤解され、人々に知られた経緯を鑑みると、
安易にガザーリーを哲学者だと区分することはかつての間違いを蒸し返しかねない。
ガザーリーと哲学との微妙な関係については『誤りから救うもの』の訳者解説に詳しい。
71 :
考える名無しさん:2005/11/24(木) 22:22:35
>形而上学的分野に関しては激烈な攻撃を加えた。
よってガザーリーを2.の意味に区分するのは明らかな誤り。
13世紀において、ラテン語訳されたガザーリーのMetaphysicaは、
アヴィセンナの著作群とほぼ同じ主張をしているものとして読ま
れたようです。イスラーム内部の文脈と西欧で受容された後の文脈
は、幾分異なっていたということだと思われます。
72 :
スライマーン・ビン・アブドゥルハキーム ◆EUrIm32/Zk :2006/02/15(水) 01:58:07
イスラム情勢板から遊びに来ました。
73 :
考える名無しさん:2006/03/28(火) 14:42:13
ageてみる
74 :
考える名無しさん:2006/03/28(火) 16:59:35
75 :
考える名無しさん:2006/04/25(火) 00:33:45
そういう書き込みしてて、楽しいの?
76 :
考える名無しさん:2006/06/12(月) 18:32:19
イスラームはスーフィズムが有名どこかな
フランスのマスィニヨンが「我は神なり」と叫んで処刑されたスーフィーのハッラージュ研究で有名。
すくなくとも井筒の『イスラーム思想史』やサイードの『オリエンタリズム』では触れられていた。
ハッラージュと言えば、ペルシャの詩人・思想家ルーミーも言及してた。
井筒訳の『ルーミー語録』(岩波書店)を参照のこと。