井筒俊彦スレッド

このエントリーをはてなブックマークに追加
236考える名無しさん:2009/11/24(火) 10:58:16 0
井筒の東洋はギリシャ以東全部って意味らしいから
イスラムや東欧・ロシアも含むんでしょう?
そんな共同体は政治的には不可能でしょう。
237考える名無しさん:2009/11/24(火) 22:26:47 0
政治的共同体なんて単純なこといってたら、思想なんていらんわ
238考える名無しさん:2009/11/24(火) 22:39:03 0
>>237
アホか、共同体には思想・理念が必要だろ。
早い話、西洋のキリスト教、中東のイスラム、アジアの仏教、儒教
そしてちょっと前までのマルクス

こういった思想がないと国家が成立せんは。
それは歴史に明かだろ。
239考える名無しさん:2009/11/24(火) 23:32:23 0
東洋思想は基本的に求道(宗教)と無関係では成立しない。
西洋のアカデミズムとは異質な面があるのは仕方ないね。

しかし、唯識や中観はボツボツ学術書や一般向け(と言ってもある程度素養のある人向け)の本が出てるけど、
華厳とか天台とか、原典はおろか翻訳にすら接する機会がほとんどない。
仏教の論書は、アビダルマ以来膨大な数に上るけど、ほぼすべて宗門の学僧にしか明らかにされていない。

あれらが、いい翻訳で出たら凄いんだけどね w
240考える名無しさん:2009/11/25(水) 00:53:50 0
>>238
おまえがアホ
鳩山のアジア共同体にたいした思想や理念などないわ。内実は、日本がアメリカからいかに離れるか、それだけ。
そんなことに、西洋のキリスト教、中東のイスラム、アジアの仏教、儒教
そしてちょっと前までのマルクスなんてのに比肩するような思想考えたところで、日本以外の国が相手にせんわ。
そして、そんなことは、日本国内の学者も百も承知だから、ってのが>>231への答え。
241考える名無しさん:2009/11/25(水) 06:39:23 0
>>239
でとるがな。中公の大乗仏典シリーズに華厳と天台が現代語で
アビダルマも中公の世界の名著2を始め結構でてる。
ただ良い翻訳かどうかは問題だ。

アビダルマについてはスマナサーラの『ブッダの実践心理学』が一番分かりやすいかも?
水野弘元先生の一連の仕事・翻訳が勝れてると思う。

華厳は木村清孝先生、天台は硲慈弘あたりでいいんじゃないか?
あとは国訳でいってみよう。

>>240
政治がらみのヤツはアホばっか?
政治のこと喋ってるだけで賢くなったつもりかw
242考える名無しさん:2009/11/25(水) 19:17:27 O
「ゆうづう」と打ったら携帯ATOKで融通無碍とちゃんと出てくる。
243考える名無しさん :2009/11/25(水) 19:27:57 0
なんつたって
空海だよ♪
244考える名無しさん:2009/11/25(水) 23:16:08 0
>>241
江部鴨村の華厳を自腹で買ったくちだから、翻訳がある程度あるのはわかってるが、一般人にどこまで手が届くか。

翻訳の問題は大きい。
例えば唯識の三性なんか素敵な漢語だと思うが、現代人ににはチンプンカンプンだろ。
入口の敷居が高すぎると言うか。思想そのものは正に宝の山なんだが。
岩波の文庫でも、なかなか入らないだろうし。

インドの原典に当たれるような人は、ほんの一握りの専門家しかいないしね。

世間とのつながりがないねー
245考える名無しさん:2009/11/25(水) 23:41:23 0
>>244
確かに翻訳の問題はでかい。

鎌田茂雄とかの訳は酷いから。彼は歴史以外ほとんど何も分かってない。

だから、国訳がいい。君のいう華厳てのは香蔵大師法蔵の流儀でしょ?
だったら国訳がいい。『仏教学辞典』片手に読むといい。
サンスクリット・チベットはないよ。
『入中論』『入菩提行論』が『華厳経』の論書といえばいえるだろう。
あとは『十地経論』はチベット訳もある。

木村先生以外でお勧めは生井智紹先生の『密教・心の探求』と、
そこに示される関連論文だな。
私が知る限り現代文で、これ以上明解で正確な論考はしらないな。
246考える名無しさん:2009/11/26(木) 00:36:25 O
国に予算要求するより他はあるまい。
247考える名無しさん:2009/11/29(日) 11:03:57 0
唯識は横山紘一がわかりやすいね。
じっくり味わうには、太田久紀の「成唯識論要講」かな。
248考える名無しさん:2009/12/03(木) 23:11:40 O
おまいら日本人ならATOK入れるのだ。
249考える名無しさん:2009/12/04(金) 12:47:26 0
googleIME学術用語にもつおいよ
にゅうぼだ で入菩提行論が候補に出てくるw
250考える名無しさん:2009/12/04(金) 22:06:43 O
外国企業に母国語を支配されることの意味分かってる?
251考える名無しさん:2009/12/04(金) 22:59:36 0
わかりませんw
252考える名無しさん:2009/12/05(土) 00:54:24 0
マイクロソフトにOS支配されてる状況でそんなこといわれても
253考える名無しさん:2009/12/05(土) 01:14:00 0
>>195
うわ、これまだ読んだことないです
ありです
さすが2ch
購入を検討します
254考える名無しさん:2009/12/06(日) 10:30:57 O
>>252
ubuntuのサイトでCDイメージを落として焼いてデュアルブートで
インストールするのだ。

ネットだけなら俺はLinuxしか使ってないぞ。
255考える名無しさん:2009/12/06(日) 19:17:06 0
結局外来物だろw
256考える名無しさん:2009/12/07(月) 02:36:51 0
ですよね〜
TRON使わなきゃですよね〜
257考える名無しさん:2009/12/11(金) 15:23:16 0
司馬遼太郎が書いてる逸話が面白いよね。
258考える名無しさん:2009/12/11(金) 23:16:17 0
「意識と本質」の中で、チベット語の文献だけは
ヨーロッパの学者の説を孫引きしていて、原書に
触れた形跡がないのが気になった。
サンスクリットで読めばいいと思ってたのかね?
259考える名無しさん:2009/12/11(金) 23:54:52 0
さあ、この人は始まりの人だからね。
気になるなら調べてみれば。
260考える名無しさん:2009/12/12(土) 03:27:38 0
>>258
井筒先生の弱点ですね。でも、あの時代だとしょうがないかも。
なぜなら、文献の入手が困難だから。
例えば、東大とか東洋文庫とかの限定された文献になってしまうから。
しかし、井筒先生がチベット文献に接していたら『意識と本質』も随分違っていただろうと惜しまれる。
261考える名無しさん:2009/12/12(土) 08:44:00 0
そんなに違ってたんだ。
262考える名無しさん:2009/12/12(土) 09:28:39 0
>>261
なぜかというと、チベット文献が正に意識と本質についての議論の宝庫だから。
ですが、井筒先生が手を出さなかったのは賢明。
なぜなら、当時はほとんどゲルク文献のみしか手に入らなくて、
ゲルク説が幅をきかせていた。これは今でもそうなんですが、
その特殊性、見解の低さがやっと明らかになってきたところだから。

シナ・日本の仏教に比すればゲルク説は法相宗に相当すると考えるのが妥当でしょう。
煩瑣で常識に近い方便説です。
263考える名無しさん:2009/12/12(土) 13:31:27 0
>>262
哲学体系よりはまず、方便から入ってきたとということかな。
法相宗ってのがよくわからないんで、スマソ
264考える名無しさん:2009/12/12(土) 13:50:09 0
>>263
方便は方便なんですが、凡人の認識領域、言語領域に限定して非常に煩雑で特殊な認識論・存在論に基づく論証体系を構築しています。

ところが、これはインドや他派の体系とは全く違う。

井筒先生の『イスラーム思想史』に比すれば「ムアタズィラ派」のような位置。
インド仏教で言えば完全にアビダルマ、西洋ではスコラ哲学でしょう。
265考える名無しさん:2009/12/12(土) 14:45:20 0
>>264
さんくす。
で、最近明らかになってきた「意識と本質」で有効なチベット文献とは、
どんなものなんでしょう。
何か明快な参考文献があれば。
266考える名無しさん:2009/12/13(日) 05:49:20 0
スコラ哲学って一まとめにするとは、えらく乱暴な・・・
267考える名無しさん:2009/12/14(月) 11:06:14 0
>>265
沢山あるけど最良はジャングン・ミパムの諸著、英訳漢訳がたくさんあります。
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_ss?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Daps&field-keywords=mipham&x=0&y=0
以上のうち、
The Adornment of the Middle Way

Mipham's Dialectics And The Debates On Emptiness

Mipham's Beacon of Certainty

以下漢訳:
http://www.zhibeifw.com/book/sdj/sdj-xm20.htm
http://www.zhibeifw.com/book/sdj/sdj-mf2627.htm
http://www.zhibeifw.com/book/sdj/sdj-mf2627.htm



明快というと厳しい。マチウ・リカール『掌の中の無限』でしょうか。
この和訳良訳なんですが、仏教に関しては誤解があるので仏文の原書か英訳がのぞましいです。
チベット語だと明快なんですが。
268考える名無しさん:2009/12/14(月) 11:50:39 O
エレベーター症候群ドミノ倒し
269258:2009/12/18(金) 12:24:24 0
Google ブック検索で「井筒」で検索するとトップに蔵書目録が
出てきた。チベット語の文法書も何冊もあるけど、上級文法書が
入っていない模様(中国語やサンスクリットとはレベルが違う)。
70年頃から手をつけて、ばりばり読みこなすところまで行かない
うちに、諦めたんじゃないかと思う。
270考える名無しさん:2009/12/19(土) 00:40:16 0
井筒の「意識と本質」を中途半端な学者が真似するとアダするね。
271考える名無しさん:2009/12/19(土) 13:28:31 O
井筒ってネラーっぽい
ただそれだけ
プロの器ではない
272考える名無しさん:2009/12/19(土) 22:37:20 0
井筒は単なる文献学者や学説紹介屋じゃないよね。
273考える名無しさん:2009/12/20(日) 20:35:36 0
>>271
いや、インド、シナの仏教学者で井筒先生を超える人はほとんどいないよ。
274考える名無しさん:2009/12/30(水) 10:53:39 0
ところでコーランを面白く読むにはどうしたらいいんでしょうか。
井筒訳コーランを読んでるんですが、正直ものすごくつまらなくて挫折しそうです。
なんだか、じいさんの説教みたいな同じ話の繰り返しばかりで、
哲学的に深い内容にも思えないし、旧約聖書みたいに物語的な面白さもないしで、
読んでてすぐに眠くなってくるんです。
275考える名無しさん:2009/12/30(水) 12:22:50 0
頭を前後に振りながら音読するといいんじゃないかな
276考える名無しさん:2009/12/30(水) 13:44:40 0
>>274
コーランはそんなものだから。井筒先生も書いてるよ。
ただ、原書の音は凄く美しい。
277考える名無しさん:2010/01/12(火) 04:52:37 0
読むと書く購入した
はじめてこの人の著書読むならお勧めかな
出版関係者様ありがとう
ついでに他社だが、絶版されてるのも再販してくれ
278考える名無しさん:2010/01/12(火) 06:45:41 0
イスラーム思想とか、素人にはいきなり読んでもよくわからないんだよな。
なんか、もっと時代の流れが見える参考本ってないかな?
279考える名無しさん:2010/01/13(水) 00:57:02 0
>>278
はじめからイスラム思想じゃなくてもいいと思う
個人的だが時代の流れだと「コスモスとアンチコスモス」がお勧めかな
現代のグローバリゼーションに対しての見方に対して良書だと思う

それかもっと気軽に読むなら対談集がでてるからそれもいいと思う
一つ一つの話が個々の人によって多種多様な話がされてる
一気に読破せずに気軽に読める
絶版されていまは見つけるの難しいと思うから、図書館にいって読んだ方が手っ取り早いかと
280考える名無しさん:2010/03/06(土) 03:36:48 0
281考える名無しさん:2010/03/25(木) 00:44:53 0
井筒俊彦『神秘哲学 ギリシアの部』復刊 http://www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766417296/
282考える名無しさん:2010/03/25(木) 11:12:18 0
おお、復刊されるのか
当初の構想通りキリスト教の部まで書いたとしたら誰を取り上げる予定だったんだろう
聖ベルナール、十字架のヨハネあたりは確定っぽいが
283考える名無しさん:2010/03/30(火) 00:24:26 0
久しぶりにスレ覗いてみたら神秘哲学でるんか?!
>▼復刊企画として『アラビア哲学』(2010年夏)、『露西亜文学』(2010年冬)を刊行予定。
も再刊行予定って嬉しい限り
最近はイスラム哲学の原像をなんども読み返してる
ルーミー語録もでないかな…
284考える名無しさん:2010/03/30(火) 02:04:26 0
『露西亜文学』ってのはロシア的人間とは別なのかな
285考える名無しさん
色々出るんだね