>>385 類人猿を類人とよぶというのは霊長研の方たちなどですね。研究会などでときどきご一緒することがあります。
では、クレジットについては「名無し」的なクレジットということで。
381です。 文献案内が充実していて入門者には嬉しいです。 プフングストの邦訳が出ているのは初めて知りました。 そもそもその原著をまともに見たことがありませんが。 もうご存じだとは思いますが、 図書館でArmstrong & Botzlerの2版を見かけました。 今年出版されていたようです。 68-69ページ。 行動主義心理学から認知心理学へという図式からは、 認知革命の筋書きを思い浮かべました。 が、動物への心理学的な取り組みということでは、なんというか、一面的な気がします。 20世紀前半は、比較心理学の立場から、 米独ソのチンプやサルの研究で認知的な研究がされています。 また、80年代以降は、認知行動学に並行して比較認知が興っており、 それなりに心理学のなかでもメジャーになっているように思いました。 たしかに、認知革命で盛り上がった頃からすると、ワンテンポ遅れていますけど。
89-90, 92ページ。 パヴロフ型条件づけ(説明のひとつなのか、仮の説明なのかわかりませんが)のくだり。 スキナー型条件づけや観察学習なら、もっともらしい説明だと思いますが、 パヴロフ型はやっぱりあくまで不随意の反射にもとづくので、 ちょっと違和感を覚えてしまいました。 ただ、学習心理学はまともに勉強していないので、専門家がなんというかわかりません。 また、「〔……〕学習している人〔……〕は条件反射をしているだけだ」という表現は、 冗語に見えます(よく読めば冗語を利用している表現なのかもしれませんが……)。 差し出がましくてすみません。
381です。 読み終わった。 最後(終-3の後半)、デリダの主張とかぶっているような気がする。 英米の倫理学で話が進んでいるから、偶然なんだろうけど。
>>387 ,388, 389
読んでいただきどうもありがとうございます。
Animal Ethics Reader の第二版は知りませんでした。情報ありがとうございます。
比較認知の研究はたしかにあまり視野にはいっていませんでした。グリフィン側からの記述を主に参照しているのでちょっと記述が偏っているかもしれません。ご指摘ありがとうございました。
スキナー型条件付けの方がここでいう外在主義に近いというのはおそらくおっしゃるとおりだと思います。ここはまともに心理学的説明をしようとしているというよりは、おおまかなイメージをもってもらうための例としてパブロフの犬を挙げています。
あと、オペラント条件付けを例にすると例の方から説明しないといけないけれども、「パブロフの犬」は言葉だけだせば説明しなくていい、という手抜きな理由でパブロフの犬になっています。
「学習している人は条件反射をしているだけ」が冗語だというのもたしかにそうですね。表現として意図したわけではありませんが。
デリダと主張がかぶっているとすれば偶然です。ご指摘ありがとうございます。
「学習している人は条件反射をしているだけ」って冗語ですかね。 特に主体が人である場合の「学習」という言葉の使われ方と、 「条件反射」という言葉の使われ方は異なるので、 結果として言葉の指すものごとが仮に同一であったとしても冗語では無いと思います。
394 :
考える名無しさん :2008/12/15(月) 15:37:49 0
395 :
考える名無しさん :2008/12/21(日) 12:46:01 0
『動物からの倫理学入門』関連で興味ある方がいれば。
2ヶ月も前だけどNature Medicineで論争しているね。
Nature Medicine Editorial. (2008). When less is not more. Nature Medicine, 14, 791-792.
http://www.nature.com/nm/journal/v14/n8/abs/nm0808-791.html Martin, C. (2008). Experimental use of nonhuman primates is not a simple problem. Nature Medicine, 14, 1011.
Bailey, J., Capaldo, T., Conlee, K., Thew, M., & Pippin, J. (2008). To the editor. Nature Medicine, 14, 1011-1012.
Shanks, N, & Greek, R. (2008). To the editor. Nature Medicine, 14, 1012.
Nature Medicine (2008). Nature Medicine replies. Nature Medicine, 14, 1012-1013.
http://www.nature.com/nm/journal/v14/n10/index.html アメリカの某学会で、薬学的な動物実験の研究者を支えるパンフレットを配布していて驚いた。「あなたたちは社会の役に立つことをしています」のようなもの。いま手元にないので忘れたが、暗に、動物の権利団体からの攻撃に対するメンタルケア的な印象を受けた。
上のNature Medicineを見て、Animal Behaviourのタイトルで笑った覚えがあるのを思い出したが、もう去年のことだった。
Barnard, C. (2007). Ethical regulation and animal science: Why animal behaviour is special. Animal Behaviour, 74, 5-13.
http://dx.doi.org/10.1016/j.anbehav.2007.04.002 Cuthill, I. C. (2007). Ethical regulation and animal science: Why animal behaviour is not so special. Animal Behaviour, 74, 15-22.
http://dx.doi.org/10.1016/j.anbehav.2007.04.003
396 :
考える名無しさん :2008/12/21(日) 12:46:43 0
また、『動物からの倫理学入門』の跋に出ていた上野が本を出すようだ。 上野吉一. (2009, January 27). キリンが笑う動物園: 環境エンリッチメント入門. 岩波科学ライブラリー, 154. 岩波書店. Animal Nursingに連載していたものをまとめたものかと思ってしまったが、どうだろうか。 あと、ぜんぜん関係ないが、エルスターの『合理性を圧倒する感情』について調べてたら、コーバリスを見つけてしまった。 コーバリス, M. (2008). 言語は身振りから進化した: 進化心理学が探る言語の起源 (大久保街亜, Trans.). シリーズ認知と文化, 7. 勁草書房. (Original published 2002) 訳者は実験心理学者のようだ。トマセロのときのように動物関係の訳語がグダグダになってなければよいのだが。
397 :
考える名無しさん :2008/12/26(金) 23:52:40 0
伊勢田先生って、ハンサムだなぁ。
398 :
考える名無しさん :2008/12/26(金) 23:58:17 0
悪人よ 君は本当に悪いやつだ だが、金を稼ぐことが悪いと思うか ここは学校じゃない、社会人の自覚がないんじゃないの 社会で善いのは金を稼ぐ、悪いと借金のようなものだ タダで悪いことばっかりしやがってさ お前って本当に貧乏だよな
399 :
考える名無しさん :2008/12/27(土) 08:45:06 0
400 :
考える名無しさん :2008/12/27(土) 12:24:16 0
告白だろ
真理は発見されるのではなく創り出されるというのは どういうことなのですか?
>394 どうも。しかしそれはわたしのを見てわざと書いたのでは。 >395-396 情報提供ありがとうございます。 >401 伊勢田がどこかでそう書いていましたか? もう少し具体的な典拠情報などがないと答えようがありません。
403 :
イギリス系の経験論者 :2009/01/17(土) 00:02:22 0
世の中では、人を虐げて当然だという人がいる。何故なら、この世は弱肉強食 が習いだから、体の大きさや習慣や集団や悪口で人を痛めつけるのだ、と。 弱肉強食は自然界の掟であり、強いものが弱いものを食い物にする世界である。 武器でも、毒でも、数でも、力を付けて、生きる為に他の生き物を殺している。 人間の社会では、自然に働きかけて手を加えると自分のものにして良いという 習わしがある。これは社会の掟と対立しない限りであって、他の所有物に手を加え ても自分のものにしてはいけない。社会は自然を刈り取り、加工してお金に換えて いる。動物を殺して、皮を剥ぎ、その音色のノリに包まれると悲しい気分になるよう な楽器を作って売り払ってしまってよいのだ。 社会のルールを守らない人がいる。弱肉強食の力の強いものは社会のルールを 守らないのだと。社会人たるものは自然物に加工を加えて、世の中の役に立つよう に供給し、お金に換金するのだ。 しかし、これにより力の強い、もっと強力な権力を持ち出して力で虐げるのは彼ら の言いなりになるものである。社会人として当然のマナーを持ち出したり、自然物に 社会的な役割など考えもしないのだ。 だから、弱肉強食という方には遠慮せずにどこかへ売り払ってしまっていいんですよ。
404 :
考える名無しさん :2009/01/19(月) 15:54:13 0
なんのこっちゃ。
405 :
考える名無しさん :2009/01/19(月) 16:14:59 0
穴埋め問題形式によるコミュニケーションは、 設問の解答を回答者が無制限の事例から導くことを可能にするのみならず、 設問の正当性を回答者が検査することも可能にする。 結果として解答以上の発見をすることが可能であり、 分解された問題の解答の統合により作られる複合体よりも 体積の多い複合体が作られる可能性がある。
>>66 以前から、「数学検定」や「歴史検定」のような「哲学検定」があったらいいなと
思っているのですが、学会主催とかで実現できないでしょうか。
受けたいという人は結構いる気がします。
407 :
考える名無しさん :2009/01/30(金) 00:54:11 0
410 :
考える名無しさん :2009/02/16(月) 22:38:51 0
>>410 上野と若生は知り合いどうしだから、印象としては、
盗作というよりは典拠明示不足って感じだろうな。
科学的な探求の実践上、「猫は木には生えない」的な知識は 当然、縦横に使いますけど、 こういう知識はその過程においてほとんど疑ったりされることはなく、 その裏付けは常識的に明らかである、くらいしかないですよね
413 :
考える名無しさん :2009/05/07(木) 04:51:27 O
茂木批判の反応はどうでした?
414 :
考える名無しさん :2009/05/07(木) 04:56:40 O
最近お前ら本気で ビビった 事あるか? 子供は成長が早いよな。あいつらって日々ビビってるんだよ。純粋だから刺激をモロに受ける。出来事そのもの、100%が入力される。だがいつしか大人になって理論を武装し始めて入力に制限をかけるよな。その理論はいい意味でも悪い意味でもフィルターとなってる。 マリファナをコントロールできれば、このフィルターを一時的にはずす事ができる。が、外す事が重要なわけじゃなく、外した後に見つめなおす事が重要だ いわば理論の再構築だな。この一連の流れをシラフで行う人間もいるが、マリファナを使う方が手っ取りはやいな。まぁこれから草やるって人間は試してみな
416 :
考える名無しさん :2009/05/13(水) 00:14:50 O
なぜこのスレにそれを書いた
417 :
考える名無しさん :2009/05/13(水) 13:30:09 0
認識論を社会化するというのは 哲学することを諦めるということですね。
418 :
考える名無しさん :2009/05/13(水) 14:09:41 O
やめね
しばらくご無沙汰している間に荒れ地になっていますね。
>>406 歴史検定と比べると哲学は代表的な哲学者の解釈ひとつとっても意見が一致しないものなので、哲学の研究者が主導して検定をつくるのは難しいでしょうね。
高校の倫理の内容を検定化することならできそうですが、そうすると学会よりは教科書会社とかの方が適当かもしれません。
>>413 先日のシンポでは実はあまりそういう話にならなかったんですよね。まあシンポの趣旨ももう少しメタなレベルの「応用哲学はどうあるべきか」という話題でしたし。
確かフランスってちゃんと高校に哲学という科目がありますよね 中村雄二郎が翻訳を出してたと思います
421 :
考える名無しさん :2009/06/14(日) 00:33:18 0
カラザースがBBSにマインドリーディングとメタコグニションについて書いてます。 ほかに本気で比較心理学やら発達心理学やらのマイナー領域に手を出している心の哲学者っていないのですか?
話題を変えて申し訳ないが、ハンガリーの哲学者のMichael Polanyiについての扱いは日本ではどうなのでしょうか? 彼は暗黙知を提唱して独自の認識論を構築して(『個人的知識』『暗黙知の次元』)、それを社会理論まで応用した(『自由の論理』等)ように感じるのですが(著書の出版順は逆)。 あまり日本だとpolanyiの社会理論はそれほど受け入れられていない気がするんですが、どうでしょう?
80年代に栗本慎一郎が熱心に紹介してたよ。 彼はそれをもとに「意味と生命」という壮大な形而上学を書いている。
424 :
考える名無しさん :2009/07/29(水) 09:47:35 0
Daily Lifeが見れない件
blogに移行した件
422です。423さんありがとうございます。
428 :
考える名無しさん :2009/08/23(日) 18:36:43 0
このスレを見ている人はこんなスレも見ています。(ver 0.20) モブ・ノリオはたくさんの名作を残したよね [文学]
429 :
考える名無しさん :2009/09/01(火) 08:36:10 0
430 :
考える名無しさん :2009/09/18(金) 16:17:16 0
ところで戸田山先生との実在論論争についてのメール対談をまとめた本はいつごろ出るんでしょうか?
431 :
考える名無しさん :2009/12/10(木) 03:38:04 0
早く読みたいです
Should the History of Science Be Rated X? The way scientists behave (according to historians) might not be a good model for students Stephen G. Brush
>>430 , 431
おまたせしています。戸田山さんがラウダンの翻訳が一段落して動けるようになったのでなんとか進行させられるとおもいます。
434 :
考える名無しさん :2010/01/30(土) 15:56:47 0
楽しみに待ってます
435 :
考える名無しさん :
2010/05/07(金) 13:37:41 0 認識論を社会化って・・ すでに社会化されてるっちゅーの