何が白痴的で何が神格化されているのかを、何が歴史遍在的で客観的な形で
規定するのか?まずはそれを聞きたいね。
もしそれがその時代のその社会の支配的イデオロギーによって規定される
ものだとすると‥
911 :
考える名無しさん:05/01/20 20:36:54
いちいち文献的に細かく挙げるような作業は絶対に2ちゃんでは不向きで
意味がないので、ここではやりませんよ。しかし別のとこではやりますが(笑
しかし簡単にいえば、共産主義社会についてなんら積極的なビジョンは
出せるわけがないのに、それをキリスト教にとって変わりうる新しい統治的な
対象物に指定させていたというところかな。
しかし社会の中でなぜ左翼というものが欲望されて革命が標榜されるような
現象が起きるのかということについて、精神分析的な集団心理構成の側面から
見れなかったというのが、最大のマルクス=エンゲルスの落ち度でしょうね。
そのような精神分析的な革命心理学、あるいは革命の病という見方は
ニーチェからフロイトにかけて分析的に明らかにされることになります。
912 :
考える名無しさん:05/01/20 20:41:17
結果的には経済分析の革命要因の決定論、経済決定論による
唯物史観という観方は、マルクスとエンゲルスにとって、実際には
この精神分析的な心理要因の観方というのを隠蔽させてしまう方向に
機能していたのでしょう。
本当はそんな要因ではなくもっと病的で疚しい根拠から
人は(キリスト教徒や社会主義者は)革命とか言い出したがるのだ、
という分析的な観点はニーチェによって突きつけられたものである。
要するに柄谷の場合もいい歳こいてから急にNAMだとか革命だとか左翼だとか
言いたくなったというその根拠というのは、蓋をあけてみれば
下らなかった、疚しい心だった、ということでしょう?w
ドゥルージアンであることを放棄していないなら、「ニーチェと哲学」を
読み返すべきだと思います。
>>914 その本こそヘーゲル左派再読の書だろ
それにドゥルーズはマルキストだよ
916 :
考える名無しさん:05/01/21 00:38:51
ドゥルーズとガタリのマルクス解釈は捻りに捻りを加えてるものだから
半分は妄想で出来上がっているものとはいえ、最後には自爆も含む破裂性を
生の原動力として常に準備しておくがゆえに、かろうじて疚しい良心を
爆発させうる一元論的な共産主義への到達(器官なき身体の獲得)
という結末を用意してるんだな。
これは捻りに捻りを加えたパフォーマティブなんだから、半分は妄想を許容しているのと同時に
現実的にはほとんど話しにならない政治手法になるな。
現実的なものに破壊主義を対置させることによって、彼らはかろうじて
左翼としての良心の純潔性というのを維持しているわけなんだからさ。
917 :
考える名無しさん:05/01/21 00:43:54
要するに破壊主義=創造的=破滅主義的な自己韜晦になるわけだから
あくまでも話半分。
話としては面白いけれども(あらゆる哲学史のストーリーの中で間違いなく最もINTERESTING!)
現実的な政治構築には、それ自体ではならない。
そこがドゥルーズという人の味噌の部分
決して真に受けてはならない。
基本的にネタの人だから。
918 :
考える名無しさん:05/01/21 00:45:21
あなたもマンションの窓から身を投げることによって
ドゥルーズ的なマルクシズムに到達したいですか?w
919 :
考える名無しさん:05/01/21 00:46:47
>>893,906
1983年頃の柄谷氏が占星術に凝っていたことは有名です。
柄谷氏の奥さんの名前は柄谷(旧姓・原)真佐子ですが、ペンネームは
冥王星にちなんで冥王まさ子でした。更に彼の60年歴史反復説の予言が
オウム信者に影響を与えてしまったことはここでも述べられている通りです。
だからこそ80年代に彼は一時(頭がおかしくなっていたと本人は述べている)
中沢新一・細野晴臣のようなテクノ・オカルティストたちとも仲がよかった
のです。・・・柄谷氏はその後、中沢達に対してマテリアティスティックに
厳しく批判を行うようになりますが、彼はこの経済学のコンドラチェフ波のような
再帰的な周期的予言をする悪癖を撤回していません。・・・そして浅田氏は
この柄谷予言を絶対に真に受けるなと繰り返し一般読者に向けて警告しています。
920 :
919:05/01/21 00:56:18
更にシンポジウムに出席した者の証言としていうなら、この部分は事後的に
再構成され付け加えられたもので、シンポジウムの席で柄谷氏はこのような
発言を行ってはいませんでした。ただ未来を予言するような発言はしていま
したが。それは無限遠点としての資本=国家の揚棄を超越論的仮象として
思考実験する永久革命者の宿命ともいうべき習性なのだろうと思われます。
永久革命とか無限遠点だとか言い出したら、
基本的にもうそういう人間は終わりだと思います。
922 :
919:05/01/21 01:06:33
>>921 僕もそう思いますよ。柄谷氏はもうとっくの昔に思想家としては終わって
いる人間だと考えています。
>>919 よろしければ、浅田さんが警告を、どの場所で(雑誌名とか)発してるか教えてもらえませんか?
「永久革命とか無限遠点だとか」って、昔カラタニが批判してた、
『死霊』ハニャ・ユタカだもんね。
925 :
考える名無しさん:05/01/21 01:28:53
カラタニハタラバガニ
926 :
919:05/01/21 02:38:10
>>919 マテリアリスティック=唯物論的に
>>923 批評空間 II-21「いま批評の場所はどこにあるのか」、この新潮 2005.02.
のデリダ・シンポジウム、その他、どこでも警告を発していますよ。
927 :
考える名無しさん:05/01/21 03:17:56
>>911-912 しかし、ハイデッガーのニーチェ読んでて思うんだが、逆に言えば、
白痴的でない、具体的な実像を持った理想主義的な社会なんて、そもそも
構築することができるのか?右翼、左翼を問わずにだよ。
あるいは逆に、理想なしに人を動かすことなんてできるのか?
できるって言うなら、どこでもいいから書いてくれよ。
929 :
考える名無しさん:
>本当のデリダ・シンポジウムの正確な記録
ってそれ浅田の冒頭の発言だけじゃん。
柄谷と鵜飼の発言は全て後から加えたものってこと(笑)???