1 :
考える名無しさん:
子どもの頃、先輩は2階建ての借家にすんでいた。
母親も仕事をしていたので、学校から帰っても自分一人のことが多かった。
ある日、夕方遅く学校から帰ってくると、家の中が暗い。
「おかあさ〜ん」と呼ぶと、2階からか小さな声で「はあ〜い」と
応える声がする。もういっかい呼ぶとまた「はあ〜い」。
自分を呼んでいるような気がして、2階へあがる。
階段をあがったところでまた母を呼ぶと、奥の部屋から「はあ〜い」と声がする。
奇妙な胸騒ぎと、いっこくも母に会いたいのとで、奥の部屋へゆっくりと
近づいていく。
そのとき、下で玄関を開ける音がする。母親があわただしく買い物袋をさげて
帰ってきた。「しゅんすけ、帰ってる〜?」明るい声で先輩を呼んでいる。
先輩はすっかり元気を取り戻して、階段を駆け下りていく。
そのとき、ふと奥の部屋に目をやる。
奥の部屋のドアがキキキとわずかに動いた。
先輩は一瞬、ドアのすきまに奇妙なものを見た。
こっちを見ている白い人間の顔だった。
お前よくそんな話おぼえてたな。
あれは作り話だ。
こんな話を真に受けるなんて真面目なお前らしいな。
3 :
考える名無しさん:04/07/07 20:57
こわい
4 :
考える名無しさん:04/07/08 05:34
まじ、こわい