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考える名無しさん:
ある国になんでも自分が思ったものが目の前に現れる
金色のマントを持つ王様がいました。
王様は自分の娘が年頃になった時、有能な
若者を娘と結婚させようと思い、金色のマントにそう念じました。
なんということでしょう。
現れたのは二人の若者と一人の老人でした。
若者のうち一人は、弓の名手で、隼でさえあっという間に射止めてしまいます。
もう一人は、城下町のパン屋ではたらく冴えない青年です。
老人は、町の掃除夫をしながら毎日食べ物にも困るような生活をしています。
弓の得意な青年がいい、と王様も心の中では思っていたのですが
なんせ今まで何でも思い通りの物を出してくれた金色のマントがよもや
間違いを起こすわけが無いとも思いました。
考えた末、大臣に相談することにしました。
大臣は、「ひとりひとり姫様と話をさせてみたらどうでしょう」と
提案し、王様もそれに従うことにしました。
さてお姫様は誰を結婚相手にえらんだでしょうか。