>>1 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4893678728 映画の手のひらから一歩も出られないかわいそうな「学者」たちの作文集, 2003/10/16
レビュアー: yamagata hiroo (プロフィールを見る) 東京都 Japan
ポストモダンちっくな映画批評というのは、もうホントにワンパターン
なことしかできないのを如実に示しているトホホな本。映画「マトリック
ス」をネタに空論学者が議論をしているのだけれど、それがもう泣き
たいくらいありきたり。
フェミニズム学者は、後頭部にプラグを差し込む行為に性的な深
読みをしてみせるし、文化相対主義者は、すべてはシミュレーショ
ンかもしれない、というのを嬉しそうに言うだけ。その他、予想が
つく議論がまるっきり予想のつく形で展開されるだけの無力な本。
映画そのもののおもしろさや可能性を踏み越える論文(というより
ただのエッセイ)は一本もない。
>>1 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4893678728 アホな学者がいますな, 2003/11/08
レビュアー: 涜書家イマイチ (プロフィールを見る) 大阪府 Japan
日本にも多いけれども、こんな誰にでも思いつくような解釈をだらだら
と並べるだけの役立たずが職業学者に多いんだなあという事実がわかる
というだけでもこの本の存在価値はあり、とどのつまり、せっかく覚え
た理論を、みんなが見てる「マトリックス」に応用すればこんなんなん
だよ、と悦に浸っているようだが、実際のところ、もうこういうスタイ
ルは正直飽き飽きなんだよ、と言いたくなってる人のほうが多い。こん
な形態でやっていたら、もうみんなアホなポストモダン学者になんか愛
想尽かしちゃうよ(あ、もう尽かしてるか?)。この手の輩の存在意義
というのはよくわからないけれども、要するに80年代に思想形成して
、それ以後、まっとうな生産などやってこず、哲学と言いつつ、もはや
常識化したような事柄を並べ立て、ふわふわとしたイメージをふわふわ
と扱っているだけの連中じゃないの? ま、とりあえず、この本はそう
いう事実を再確認するための、良書ということで(笑)