1 :
考える名無しさん:
自由・平等・弱者保護等、一般的に「崇高」とされる理念が存在し
ますが、その理念の解釈は、まさに各人各様であり、その解釈をめ
ぐって、収拾がつかないほどの論争に至るという場面も多々みうけ
られます。
そこで、そのような論争をもたらす「崇高」な理念について、どの
ような態度で臨むのがよいのか、また、論争の背後にある個々人の
内面は実際どのようなものであるのか、を検討していただくため、
スレをたててみました。
2 :
考える名無しさん:04/06/14 11:36
それはともかく佐野眞一の新潮文庫版『だれが「本」を殺すのか』は、
業界的にはどういう評価を受けてるの?
>>1 「崇高」というからには、もちろん
バーク『崇高と美の観念の起原の研究』
カント『美と崇高の感情に関する考察』
カント『判断力批判』
は読んでるだろうな?
ぶち当たって砕けるような態度で臨み、そしてやがては真っ白に燃え尽きるんだ。
5 :
考える名無しさん:04/06/14 11:54
>>3 「崇高」という言葉を使用しましたが、哲学用語として厳格な意味をもたせ、
学究的に解釈をしてゆくという意識はありません。なにぶん哲学の知識は披瀝
するほどありませんので。先にあげられた三つの文献を精読したことはないの
で、そのような文献を読み込み、説得力のある自分なりの解釈を展開できる方
が書き込んでくれるなら幸いだと感じています。また、特に文献を精読される
立場にない方も、日々の思索の中で発見した自分なりの考えを披瀝してくださ
れば、非常にありがたいことです。
6 :
考える名無しさん:04/06/14 11:56
それはともかく佐野眞一の新潮文庫版『だれが「本」を殺すのか』は、
業界的にはどういう評価を受けてるの?
どういう文脈における「崇高」を扱うのか、その辺をある程度はっきりさせなくては
確かに議論のしようがないな。
9 :
考える名無しさん:04/06/14 13:25
>>7
「崇高」という言葉が、美学上の概念として使われていることを初めてしりました。
まあ、美学って何やってるのかも知らないですけど。
とはいえ、うかつに使用した言葉が専門用語だったとは。迷惑かけてすいません。
できれば、これからは、「崇高」という言葉は、美学上の概念としてではなく、
すうこう【崇高】
(名・形動)[文]ナリ
(1)けだかくて、とうとい・こと(さま)。
「―な魂」
(2)〔sublime〕西洋美学において、古代ギリシャ以来の古典的調和美と対比される、
ゴシック式大聖堂やアルプス山系などの壮大な美。
また、それによって喚起される高揚感。壮美。
[派生] ――さ(名)
三省堂提供「大辞林 第二版」より
上の字引の(1)に近い意味で使用するものとみなしてください。
で、現代日本でいちおう気高いとみなされている
自由・平等・弱者保護といった理念の解釈が、なぜこれほどまでに紛糾するのか
という疑問について考えていただきたいと思います。
また、
>>7さんに指摘していただいた「近代民主制の価値観に関する問いかけや疑問」
についてですが、わたしが提起した論点の背後には、素直に近代民主制の価値観に
なじめんでいない自分があるのかもしれません。
そういうことなら、むしろ社会契約論の根拠や功利主義、ロールズの正義論やコミュニタリアリズムなんかの問題になるんじゃないかな。
そもそも自由平等が尊いとは思わない