月を見て涙を流す人

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1考える名無しさん
夜空を見上げると満点の星
これをみて私は怖くなります
一般の人は月をみても満点の星を見ても綺麗だなぐらいしか思わないでしょう
でも天体を見ると震える人種がいるのです。
おそらくアインシュタイン、ダ・ヴィンチ、エッシャー(画家)、佐藤勝彦先生も
その人種だと 思います。
あなたは月をみて何をおもいますか?
2考える名無しさん:04/04/10 15:31
バニーガールだろ?
3考える名無しさん:04/04/10 15:36
春は花粉が多いから、花粉症の人は大変だねえ・・・・・・
4考える名無しさん:04/04/10 15:40
>1

30点、誤字に注意しましょう
5考える名無しさん:04/04/10 15:47

アインシュタインって天才にも
神の存在理由にも
統合失調症の例にも
ADHD の本にも
とにかく引っ張りだこだな
何人いるんだよ
アインシュタイン
6考える名無しさん:04/04/10 15:56
空を見ると落ちそうになって怖い。
7考える名無しさん:04/04/10 18:16
>>1はウミガメ
間違いない
8考える名無しさん:04/04/10 18:19
ま、月見て、吠えて、毛深くなる人よりは良い。
が縷々縷々閏縷々縷々う縷々縷々う縷々売
る縷々縷々縷々うるるるるうるるるるるうっるるう
10THE グル:04/04/10 18:36
                \ │ /
                 / ̄\  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               ─( ゚ ∀ ゚ )< ていせつていせつ!
                 \_/  \_________
                / │ \
                    ∩ ∧ ∧∩ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ∩∧ ∧∩\( ゚∀゚)< 定説!定説!定説!
ていせつ〜〜〜〜! >( ゚∀゚ )/ |    / \__________
________/ |    〈 |   |
              / /\_」 / /\」
               ̄     / /
                    ̄


11yabaiyo:04/04/10 18:59
アンダーワールド観たよ ケイトベッキンセールまじ可愛いよ
12考える名無しさん:04/04/10 19:07
アンダーワールド最初の五分で見る気なくす
13考える名無しさん:04/04/10 20:36
14かぐや姫:04/04/10 20:41
・・・・・・・
15うさぎさん:04/04/10 20:46
ぺったんぺったん
16考える名無しさん:04/04/10 20:54
http://money2.2ch.net/test/read.cgi/seiji/1081555816/
テロ予告キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
祭開催中
17考える名無しさん:04/04/10 20:56
去年、幕張でアンダーワールド見た。メガメガ
18┌|∵|┘ ◆5m18GD4M5g :04/04/11 15:41
私は月のクレーターまで見える望遠鏡を持っています。
アメリカの国旗はさすがに探せなかったです。
19考える名無しさん:04/04/13 22:50
        ゙i         l.   
  呼       ir‐'´ ̄`゙`'ー.|     む
          l:::::::: ,. '"´ ゙̄!    |
  ん   .     l:::: /     '、    ん  .
          /::. l       ヽ
  だ     /::::::. ',        `'ァ---‐'"
ー-?、. .-‐'"::::::::::::::.ヽ
    .l :::::::::::::::::::○`'ー 、
     ', ::::::::::::::::::::::::::::::.〈      ノ!
     '、 :::::::::::::::、-一'"ヽ 、___, ' i
       ヽ ::::::::::::::::::`::::"::::::::::::: /
       ゙i. ::::::::::::::::: ___, '"
       / i ::::::::::::::: /l ',';.   `''ー-、
     /l:::: ';:::::::::::: ::::i:i.:::::';:::::::: l:::. i:.ヽ__,..
    / ..::i.::::: ';:::`ァ::::ヾ」:i.:::::';:::人 |:: i::::::/:::
  / .:::::::::l.::::::、';:::':::l::.';::::l ::::: }:(::::)|: i::/:/
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.ヽ.ヾ::::::::::::::::ヽ.:|::.|:::.ヾ::::::゙| :::/::::::Y::l´ ̄ ̄ ̄
20考える名無しさん:04/04/15 20:57
>>19
呼んだよ。
21考える名無しさん:04/05/03 01:21
>夜空を見上げると満点の星
これをみて私は怖くなります

僕は夜空が時間を置いて変化する様に感動してしまいます。
物理法則というただの仮定が現実の中で確かな形を示すとき
人の思考がもつ可能性の大きさに打ち伏されます。
22ななな:04/05/13 19:09
私は怖くなる派。だって、満点の★達があるならば、それだけの「可能性」
があるのだから。自分の視界で生きてるから自分自身の存在が「特別」で
あり、見える範囲での可能性だけを信じてしまうでしょ?だけど、空一面
に輝く★達に気づいた時、あまりに小さく儚い自分に気づいてしまう。
こんなにも生きてるのが辛くて苦しいと思えても、所詮、果てしない宇宙
の中の一にも満たないと気づくと、なんだかこの悩みも含めて、自分が
馬鹿らしくなる。私がこの宇宙で生きてるのは単なる偶然にしか過ぎない
のかと考えてしまう。「私」と言う「可能性」は何の意味を持つのだろう?

23考える名無しさん:04/05/13 19:52
>>1
あなたにかなり共感できまする。
オレは夜空を見て、特に満天の星を見てこの世界の巨大さに恐怖をおぼえます。
24考える名無しさん:04/05/13 20:24
畏怖を覚えるという感じかな。
一種の宗教心のようなものを自分の中に感じる。
25考える名無しさん:04/05/14 00:50
はい!
26考える名無しさん:04/05/22 20:16
27考える名無しさん:04/05/23 07:01
>>1
再会。(再開)への憧憬
または存在への回帰、そしてそのリズム…
を感じます。
28考える名無しさん:04/05/23 07:06
ウーパーε(゚д゚)зルーパー
29考える名無しさん:04/05/23 07:09
ウーパーε(゚д゚)зルーパー
30考える名無しさん:04/05/23 09:22
あぁ、わかるかも
子供の頃はよくそんな感じになった気がする
圧倒的な存在に対する恐怖、存在することの恐怖・・・
でも、最近は日常に埋没して久しくそんな感覚におそわれてないな

って違うか・・・?
31ポール:04/05/23 10:11
良スレ。

子供の頃は夜空を見て、不思議な感覚を抱いていた。
僕は夜空に対して怖くも畏怖も感じなかったけど、宇宙の果てや宇宙の
始まりを考えることが好きだった。広大な宇宙を目の前にして、
自分がここにいる不思議さに惹かれていたのだと思う。

この、世界と自分についての好奇心は高2頃まで続いた。物理や化学は
僕のお気に入りの学科だった。(この知的好奇心を失ったのは、受験、
将来の現実的な進路を考え始めた頃からだと思う)

今僕は哲学に惹かれているが、それは子供の頃から続いた、世界への知的好奇心
の原初体験を取り戻しているからだと思う。
科学から哲学へと形は変化しながらも、根っこの部分は変わらないはず。
32ポール:04/05/23 10:14

「私は私の生命のみじかい期間が、これまでのそうしてこれから先の
永遠のうちに吸い込まれて失せるのを眺めるとき、
また私の占めている、私の眼に映りさえもする小さな空間が、
私の知らない、私を知ってくれぬもろもろの空間の無限の広がりのうちに
沈み入るのを眺めるとき、自分はどういうわけでこの処にいてあの処にいないのか、
それを怖れ、それをいぶかしくおもう。

なぜなら私が何ゆえにここにいてあそこにいないのか、
なにゆえに今いてあの時にいないのか、
その理由といっては少しもないからである。

誰が私をここにおいたのか、いかなるものの命令と処置とによって
この処とこの時とは私にふりあてられたのか。」

             (パスカル『パンセ』205)
33考える名無しさん:04/05/23 19:24
月を見て涙を流すのは、かぐや姫。
34考える名無しさん:04/05/23 21:28
そうゆう風に泣けるような
美しい映画を知りませんか?今からレンタル店に行こうと思うのですが。
35びかぁ〜 ◆PKPKs4sF8s :04/05/23 21:40
>でも天体を見ると震える人種がいるのです。
>おそらくアインシュタイン、ダ・ヴィンチ、エッシャー(画家)、佐藤勝彦先生も
>その人種だと 思います。

人種ですか。感受性の高い、心のやさしい、高貴な人種的な優越感ですかね。
「震える」と言う表現がなかなか難しいですが、
偶有性と単独性の転倒による混乱でしょうか。

こんなに広い宇宙を前に、私の意味は消失するという偶有性と
そのような美しい光景を体験できた選ばれた私という単独性
このような偶有性と単独性の転倒は、人を神聖な気持ちにします。
アインシュタインが神はサイコロを振らないといったのは
有名ですが、この意味は、量子力学という偶有性に対して、
相対性理論などに見られる高い秩序性への転倒が
アインシュタインを世界に神格化を招いたわけですね。
36びかぁ〜 ◆PKPKs4sF8s :04/05/23 21:41
そのような神格化ができるという選ばれた人種、というときにも
神格化の転倒が見られますね。
すなわちアウラです。
37考える名無しさん:04/05/24 21:04
さびしいだけですね。
「お前は一人だ、でも私が慰めてあげよう」
月を見るたび、そう言われます。
38考える名無しさん:04/05/24 22:27

『 愛し 君へ ・・ 』

見てる人いる?案外いいドラマです。
39ウン子:04/05/24 22:29
『 ひとし 君へ ・・ 』

見てる人いる?案外いい不思議発見です。
40考える名無しさん:04/05/24 22:41
だからあなたは電機大に入ろうと思ったわけなんですね?
41考える名無しさん:04/06/12 04:52
w
42Sora ◆H1tA9nehDo :04/06/21 23:15
月ね。
そのバックスクリーンに必要なものは?















夜空ね。
43考える名無しさん:04/06/21 23:23
>>1
馬鹿じゃないの?
44考える名無しさん:04/06/21 23:26
>>42
馬鹿じゃないの?
45Sora ◆H1tA9nehDo :04/06/21 23:30


時々、こう想います。
私があなたの夢と現実の揺れる蝶番になれればいいと。

46考える名無しさん:04/06/21 23:33
じゃあ、まず金くれ
47考える名無しさん:04/06/21 23:43
蝶番って何だったっけ? 
48Sora ◆H1tA9nehDo :04/06/21 23:52


ムネーメ。銀色のパス。綾なす流線。


この私の涙は、あの月にはありますか?

あなただけが、たぶんそれを知っているから。
違う・・・ 
それは、永遠を知らないsubtle sigh。
49Sora ◆H1tA9nehDo :04/06/21 23:56
>>47
ちょうつがいは じしょによると
開き戸や箱のふたなどを開閉するために
とりつける金具。または、体の関節の繋ぎ目。らしいです。
50考える名無しさん:04/06/22 00:13
今日、目をそらしたのは、見下ろすような視点がいやだったから。
51考える名無しさん:04/06/22 20:52
そこは茫漠なる空虚
存在を呑み込む永劫の空白
本来は一切の人間性と関わりなき
あまりに巨大なタダのモノ
それがこんなにも身近に
こんなにもすぐ近くの宙に浮いている

あとは一杯の熱〜いお茶が怖い
52じゆん ◆bYRNL78mlE :04/06/25 06:52

   たとえ、かりそめの真実を見てしまおうとも、乙女の健やかな寝顔は変わりはしない。
   なぜなら、それはかりそめだから。

   夜風に揺れる深緑の若木は、たくさんの眼(まなこ)で世界を隅々まで見渡す。
   闇夜に光るその一つの眼(まなこ)は、しずくを流して蒼い月を見つめる。

   そのしずくは、存在という眼(まなこ)が出した涙(なみだ)である。
   そのしずくは地中へ、ふかくふかく墜ちていく。
   そしてそのしずくは一番底で、あかく変化した。

   その眼(まなこ)は、ずっと蒼い月を見つめ続けた。

   もう一つの眼(まなこ)は、眠る乙女を見つめた。

   もう一つの眼(まなこ)は、奥深くに眠る自分のあかい血を見つめている。

   もう一つの眼(まなこ)は、時(とき)を見つめた。

   もう一つの眼(まなこ)は、苦しみを伝えるためだけに涙(なみだ)を流した。そこに蒼い月があった。

   片眼のみで存在していた眼は、やがて両眼となりて蒼い月を抱く。
   夜風が、熱くほてった眼(まなこ)を冷やした。

   存在とは眼のことである。
   静けさとともに、闇とともに、存在(眼)は浮かびあがる。
   虫の音が、ちりちりと聞こえる。
   寂滅しない生(存在)に眼(まなこ)が向けられた。

   その愛おしさよ。

53じゆん ◆bYRNL78mlE :04/06/25 06:56
>ポールさん
たしかに良スレですね。
いまようやく『存在と時間』を読み始めています。
読み切っていない本だって数多くあるっていうのに。。。
ポールさんはどうやって本を読む時間を作っているのか気になります。
気力ですか? 
どうも自分は気が散っちゃって駄目ですね。
まあいいや頑張ろう。(頑張ろうというのもおかしいか)
それではみなさん失礼しました。
54Sora ◆H1tA9nehDo :04/06/26 23:21

あとでなんか書こうかな?
しっとりした気分にはちょうどいいから。
55考える名無しさん:04/06/27 17:30
>>1
それが多様性というものです。
月を見て震える人がすごいなんて錯覚だと思う。
56じゆん ◆bYRNL78mlE :04/06/28 01:05
>>54
ああ、なにか書いてくれると私も嬉しいです。
ひっそりと電波を飛ばしていきましょう。

学生の頃は犬の散歩をしに丘の上の公園へ行って、
まあノスタルジーに浸りながら夜空を見つめていました。
その頃はたぶん星ばっかり見てた気がします。

月に強く関心を持つのは割と最近なんですよね。
東京は星が少ないから、夜空を見てもなにも見えない
からそれで月を見だしたのかな。

ただ月を見ていると、私はいつも悲しくなります。
明るくて大きい月ほど悲しくなるんですよね。
まあ、それは不快な種類の悲しさじゃなくて。
誰かが私のために泣いてくれているような
そういう種類の悲しさです。

どうして私のために泣いているのだろうか?
もう考えるのもいやになる問題だと思います。

でも誰かが、泣いてくれているから
私が存在できているんだと思えるのです。

あと、別に星と月の差異を作るわけじゃないけれど
星空を見ていると、自分は愛されているなあと確かに
元気になれますよね。あれは、本当にどうしてなんだろ。

ちなみにSoraさんは、誰かのために泣いたり(悲しんだり)しますか?

57じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/02 18:02
 【T】

月について思うことをちょっと書き綴ります。

月を見るということは、おそらく誰かの顔を見たいという欲求のあらわれ
なんだと言うことです。もしくは誰かに見られたいと願うことなのかもしれ
ません。

私にとって月が喚起させるイメージは【顔】です。そしておそらくは月は
【神】(絶対者)の顔をあらわしています。端的に言って、【顔】とは私と
対面する存在者の顔を意味します。


レヴィナスの『他性と超越』という本を読みました。【他者】と【私】における
鏡像関係を精確に捉えていて、また超越への志向性の実体について
よりいっそうの理解を深めることができました。

私見を言わせて頂ければ超越とは、<私>の中の自我から生ずる【他性】が
<他者>へと回帰することであり、あるいは、は回収されることだと言うことです。
しかし、それは<回帰>なのであり、つまり「 元の場所に戻ってくること 」で
あって、超越とは決して<他者>への“没入”ではないと、思っています。

そのことについてこれから述べてみようと思います。
  
58じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/02 18:03

 【U】

「他性と超越」を読みました。
この本で、レヴィナスは他者を語るとき<君>という言葉を使います。
それは<あなた>という表現ではありませんでした。正確には<君>という言葉は
訳者(合田正人、松丸和弘の両氏)が監督したものなので、この私の言は政党的弁明とは、
言い難いのですが、ドイツ語における <君>=du ,<あなた>=Sie,の違い、
もちろんレヴィナスはフランスに帰化しており、フランス思想界を代表する人物ではあった
そうですが、ドイツを代表するハイデカー批判を講じられていることから、
おそらく、ドイツ語の<君>と<あなた>の違いを理解しているでしょうし、
それを訳者が推し量るということは当然なされていると思うのです。


この本を一読すればすぐに分かりますが、日本語としても非常にわかりやすく美しい文章
が綴られています。これはレヴィナス、そして訳者の言葉に対する憧憬を指し示すものと
して充分であると言えるかと思います。もちろん実証を怠る私の思いこみに過ぎないわけ
です。ひとまず私の言を信じて頂けるとありがたく思います。
59じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/02 18:04

 【V】

今から、この本を一読して理解したことを申し上げます。
『顔とは、暴力以外なにものでもない』と言うことです。顔は言葉を表現しません。
笑っている、泣いている、怒っていること、意志などを伝えます。


○(笑っていること)

(笑っている)とはそれ「ある対象」が面白いということを“相手”に伝えるために表現されます。
それは相手を安心させるという意味を持ちます。笑いとは緊張をほどくという作業なのです。
逆説的に言うと笑いが多い場所とは緊張が多い場所と解釈できるでしょう。


○(泣いていること)

また(泣いている)ということは悲しいという感情を相手に伝えるために表現されます。
それは一人では埋めることのできない、感情の欠損を誰かに補って欲しいという
欲求のあらわれです。


○(怒っていること)

そして(怒っている)という意味も実は同じ意味を持ちます。怒りは感情の憤りを表現します。
つまり怒りとは<苦しさ>を表現しているのだということです。<苦しさ>とは欠落そのものを
現しています。しかし<怒り>とは誰かに伝えたいという表現行為ではなく、ただ発動された
ものだということです。怒りを抑えること、怒りの感情を出さないことはその意志のレベルの
位相がまったく違うと言うことです。
60じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/02 18:05

 【W】

○(意志について)

そして<意志>について申し上げます。意志とは感情の一つだということです。
やり遂げるという意志は、つまり誰にも従属しないという意味を汲み取ることができます。
意志とは<他者>つまり<全体の君>、敬称として表記された<あなた>に対して
<意志>が向けられたとき、それは、「<私>に近寄らないで欲しい」という意味を持ちます。
つまり意志とは孤独への姿勢だと言うことです。


あるいは、<あなた>ではなく相手である<君>に向けられた意志は、
命令であり、他者の感情表現への威圧、抑止を意味します。
つまり<意志>とは相手<君>に直接向けられたとき、(対峙)、暴力を意味します。


意志は命令であり、従属を求めるものであり、支配を意味します。
総じてそれらは暴力と呼んでいいでしょう。なぜならそれは相手への、
攻撃を示唆するものであるからです。
61じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/02 18:07

 【X】

そしてこれを指してレヴィナスは顔の暴力を説いているわけです。
しかし、レヴィナスは【顔】を意志そのものとしてしか理解していないようです。
私の解釈では彼は【意志】のみの顔についてしか言及していないからです。
彼は、この著書において暴力以外の笑いや怒りや悲しみについて
なんら弁明していないからです。

私は意志という感情にしか言及しないレヴィナスの姿勢には総じて批判的です。
なぜならそこには“意図”が生じるからです。“意図”が生ずるということはつまり
レヴィナスは特定の誰かに対して語りかけているのだということなのです。



彼は何を誘導したかったのでしょうか。
彼の意志を意味するその意思とはなんだったのでしょうか? 
それは歴史的検証で推察されます。
彼のユダヤ人存在としての<全体主義>(ファシズム)への批判が意図されている
のだと思われます。

もし彼が自身の著書において政治的意図を所有していればこそいえることではありますけど、
哲学が政治という<全体意識>を「回避すること」は、哲学が備える言葉を把持する性質を
鑑みれば、まったく有り得ないのです。もちろん、むしろこれを賛美してもよいでしょうし、
我々は記憶として留めておくべきだと思われます。まあ私自身にはその判断を示唆する
ものはないということはご理解頂けるかと思います。なぜなら私は今、月と【顔】について
語っているつもりですのでね。
62じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/02 18:07

 【Y】

さて意志することの「顔の暴力」に対して一通り述べました。
つまり【顔】とは相手に意志されることにおいて、つまり受動的な意味において、
暴力的なのだと言うことです。

そう、能動化された意志において<暴力>は存在しないのだと言えるでしょう。
だからこそ、意志することは思考の頂点に位置するのではないでしょうか?
ちょっとこの部分が困惑されたのであれば、このように考えてください。



暴力の欲望を意志することはできるでしょうか?


これは主体においてまったく存在しない概念です。
だからこそ「主体」が意志の非暴力の永遠性が保持のではないでしょうか?
主体である<私>が狂気を所有したとき、混乱を世界に促したとき、
そこに意志は我滅されてしまうのです。
63じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/02 18:08

 【Z】

相対的な意味における理性という姿勢において、意志そのものは
いかなる【狂気】の概念をも抑止するものだということです。
ですから<意志>は【狂気】の本質をついた<笑い>とは相性が悪いのです。
私は<意志>と<笑い>が同住する場面を見たことがありません。


なぜなら、<意志>と<笑い>が同住したときそれは<歓喜>、<喜び>と
表現されてしまうからです。そして、喜びとは表情ではありません。
それは関係が溶け合った状態を指します。



だからこそ<超越>とは、他者への“没入”ではなく、<回帰>と言えるのでは
ないでしょうか。そして<喜び>は状態であって、感情ではないために、
大きな欠落を意味する感情が顔に表されているのです。
喜びを表す笑顔、英語で言う"pleasure"とは、私は存在しないという表明であると
私は思いました。
64じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/02 18:11

 【[】

話を戻しましょう。
月に顔はありますか?
月の表情はありますか?
月に表情はありません。ご覧になれば分かるはずです。月は満月においてただ丸いだけです。
あるいは丸が欠落したものとしての弧を表します。月に顔はない。だからこそ月は<全体>を
超越した<全て>を意味することができるのです。そしてそれが月を見ているとき、その月を
『 <全て> → <全体> 』へと回帰された<あなた>として、指し示すことができるのです。


月は顔なのです。顔のない顔です。

だからこそ月は<全て>の顔として存在します。
それが【顔】が持つ<存在者>としての意味なのです。


そして「月について哲学すること」、総じて哲学の全体的意味とは、言葉となった<あなた>
ではない<君>を見つけることなのだということです。そして哲学の本来の意味とは、
その君を愛することなのだと、私は思います。


月についての考察を終わります。できればレヴィナスの「他性の超越」を読んでください。
哲学書を読んで“感動”したのはこれが初めてでした。それでは。
65Sora ◆H1tA9nehDo :04/07/04 15:24
>>56
私自身はあんまり泣いたりしない方だと思います。
でも、昨日はある知人のことで少し泣いてしまいました。
その人に起こっていた悲劇は、女性にしか起こらないタイプの悲劇だから
余計にそう感じたのかも知れません。

ただ、私はその知人のことを心からリスペクトしているのです。
幾つかの過酷な十字架を、少しも人間としての美を損なうことなく
むしろそれを高めながら爽やかに笑顔で生きている人だからです。
私にとって、その知人はとても高い位置、つまり月のような場所
にいるような可憐な存在者です。いつでも見習いたくなるような
空を見上げるのが好きなとても美しい子です。
66ポール:04/07/04 23:26
>じゆんさん
>ポールさんはどうやって本を読む時間を作っているのか気になります。
>気力ですか? >>53

簡単です。
部屋にテレビを置かないことと、2ちゃんは週3回、一日30分以内に抑えることです(笑
じゆんさんも社会人と聞きます。社会人にとって、いかにプライベートの時間を生み出すかは
重要問題ですね。僕は部屋に帰ったらダラダラしてしまうので、深夜まで営業しているお気に入り
のカフェでの読書がほとんどです。
67ポール:04/07/04 23:27
ところでローカルルール議論お疲れ様でした。
じゆんさんに批判的なレスをしましたが、それは些細な具体的内容に関してであって、
じゆんさん自身に対する敬意と感謝の念は変わっていません。

板設定変更にしろ、ローカルルールにしろ、採用させるのがいかに大変かを知っているつもりです。
ほぼ一年前のID議論から関わっていますから。
じゆんさんように、荒らしに粘着されるのを覚悟で、コテを晒して、議論を積極的に
引っ張って行く人がいなければ、採用どころか申請すら不可能だったでしょう。

具体的な内容に関して不満がある人もいるでしょうが、それはこれから変更・あるいは廃止を
していけばいいだけであって、その不備を理由に、最も困難である「まず採用させる」という
偉業を成し遂げたじゆんさんの価値が薄れることは全くないと思います。

スレ違い失礼しました。
68じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/05 03:20
>>66 ポールさん

ご意見ありがとうございます。非常にためになります。

でも、2ちゃんねるを1日30分以内というのはちょっと辛いかもって思いました。
私は哲学とは書くことだと思っているんです。内容を理解しているかどうかは、
読んだことじゃなくて、あるいは、正しいかどうかの判断の違いがわかるだけじゃなくて
書いて他人にわかるように表現できることだと思っているんですよね。
だから書くことが私にとって哲学に取り組む姿勢だと思っています。
書いて自分でそれを読んで自分がどこまで理解しているのか読むんです。
それで大体、自分のレベルはわかりますね。言ったつもりが言えていない所、
それが私の欠点なんだと思っています。それじゃあ聞くなよ、なあんていわないで下さいね。

私は大体朝、仕事が終わるとへとへとなので、だいたい家につくとだらだらしてしまいます。
妙に無理をすると体調がおかしくなるので、まあ気楽に2ちゃんを見てます。
あと私もテレビは見ません。哲学関係の本を読むのは大体休日になるかなあ。
気持ちがリラックスしないと、読めないのですよね。
あと私も読むのはだいたい喫茶店か外です。
69じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/05 03:21
(つづき)

>>67
>じゆんさんに批判的なレスをしましたが、それは些細な具体的内容に関してであって、

でも言って欲しかったなあと思いました。
それを言わないポールさんの優しさはもちろん理解できるけれど
尊敬する人に言ってくれたほうがやっぱりその人のためになると思いませんか?

>偉業を成し遂げたじゆんさんの価値が薄れることは全くないと思います。

偉業というのはやめませんか。
実は私が一番の自分の評価にしていることは、ローカルルール成立では
なくそれ以前の自治議論の存在を掬うことだったのです。
どこで訴えればいいのかわからないようなことを、ここで言えばいいんだって
ことを示せた、それが私の一番の実りある充実した作業だったと思います。
誰も、自治議論そのものを否定しなかった。確固なものとして築くことができた。
つまりそれは哲学板住人のプライドを示すことができた。

なんでも哲学の人も、雑談の人も、学哲の人も、MY哲学の人も、
人生哲学の人も、ROMの人も、それぞれが自分の論に自信を持っていた。
自分の言葉の価値を信じていたでしょう。
70じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/05 03:23
(つづき)

そして信じるということは自分の言葉を見つめることを言うと思います。
その中で思ったこと感じたこと、変に思ったこと、そうやって成長していく
言葉が自信そのものとなるのだと思うのです。

私は、そうやって自分の信じた言葉を相手に伝えないと、相手にその言葉は伝わらない
と思っています。そこに私は自治議論の意義を見ていました。以心伝心だって伝えるの
は心の中にある言葉になりますからね。

あと私も、ローカルルールというものに確固とした形があるとは思っていないので、
決してなげやりに現状のままでいいやと思っているわけではありません。
あるいはその他の意見にまったくの否定的なわけでもありません。

ですが、ローカルルールの議論は、とりあえず今は自分はつかれました。。。
たぶんみんなも疲れたんじゃないかな。
私は、哲学板住人みんなにお疲れさまといいたいですよ。


いつかはポールさんとも哲学議論の方でお相手をお願いできたらと思います。
そのときは些細なことでも、厳しく突っ込んでくれるとたいへんうれしく思います。
でもその前にかなり勉強しなきゃいけませんが。
そんな感じです。
71箜間桐孤 ◆TIGERSM8e. :04/07/10 01:10
                                             /|_
┌───────────────────────────┐ ./ __/
| .,‐ '´   ヽ-、    .||     ||     ||                    | ( ( ̄
│ / i レノノ))) \  ||\   ||\   ||                       .| /)
│  人il.゚ ヮ゚ノ人   .||\   ||     || 今日はここまで      C<ニン
│  _((づYlO_     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                    |
│ |\ 旦~    \      ∧∧       読みました?        .|
│    \____.\ ニャア (゚д゚,,)                    .|
│.    |       |    (  ,,)〜           葱天使わむて |
└───────────────────────────┘
72厨坊わからず地蔵超人 ◆AO0xT9MCQA :04/07/10 10:07
ム〜ン、エクソダスしてきました。

ヨロシクネ !
73ネグリ&パンドラ ◆xizTs7DzP. :04/07/10 10:31
「結局、望郷の念が脱中心化を生み出し帝国を創造するのです。」と、いうのは

虚ですか?
 モチベーションですか?
  善ですか?
   悪ですか?


74考える名無しさん:04/07/10 12:27
半月はまだかな
75考える名無しさん:04/07/10 13:32
受験勉強がいやでたまらなかったころ月を見て
泣いてました。太陽でもエロ本でもよかったかもしれないけど。
76じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/10 19:04

>>65 Soraさん

たしかにSoraさんは泣いたりしなさそう。
というか、大人になるとみんな、泣きかたを忘れてしまうのですよね。
あるいは、泣いて訴える相手が身近にいなくなるということかな。

Soraさんの、知人の話を読みました。
やはり、なんて言っていいかわからなかったです。
その答えを全然、見つけられることができませんでした。

『その知人さんも大変でつね』 としか思い浮かばなかったのだなあ。これが。
ははは。
だから、あなたの言葉を通じてその知人さんのことを、理解してみようと思います。

あなたの言葉で表現された彼女の存在はなんて、美しいのだろうと思いました。
私はその人のことについて、具体的なことはなにひとつ、知りません。
しかし、その彼女の存在はきっと、あなたの言葉(思い)によって
輝きと強さが与えられているのだと理解することができる。


彼女の強さはきっと (神さま) が、見てくれているのだと思います。
またその、あなたの思いが、きっと愛なんだろうなと思います。
あなたの愛が、彼女を形作る。
あなたへの愛が、あなたを形作る。
信じること、信じられるものをつなぐ 『架け橋』 
それが、愛の (神さま) なのだと、私は思います。

なんだか照れます、ヘヘヘ
77じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/10 19:05

(つづき)

ちょっと何を言いたいのかわからなくて、、、
ごめんなさい。
悲しさを感じるのは、だいたいこんな時なんです。

何を言っていいのかわからない。
相手の気持ち(悲しさ)が理解できないとき
壁を見つけたとき。
その思いが、その存在へと、ツナガらないとき。
何か、を見失うような
誰か、を見失うような
あるいは、自分を見失うような瞬間。

私の言葉がさまようのです。
そんなとき私は、悲しさというより、辛さを感じるのです。
むなしさを感じるのです。
あなたが、私への言葉を通じて、知人への言葉を贈ってくれたのも、
そのツナガらなさという悲しさのためなのでしょうか。
その辛さを、別の言葉で覆うように。

それともあなたはもっと強く、自由で、輝く人なのでしょうか?
(こんなことを言うのはなんて自分は卑怯なんだろうと思いますが)

そんな風にあなたに対して、思いました。
あなたのことを少しは、理解できたでしょうか。
あなたの言葉を、やさしく包むことができたでしょうか。
自分はそんな風にできたらと思いながら、言葉を綴ってみました。
よろしくです。それでは。
78Sora ◆H1tA9nehDo :04/07/10 21:46
>>76>>77
あなたの話を聞くと、なんか
シュレーディンガーの猫の話
を思い出します。

実験用に猫が閉じ込められている
ブラックボックスが開けられるまで
猫が生きているかどうかさえ分からない。
すべては曖昧模糊としていて、、
未来への生存確率は50パーセント。

私は相手がどんな人であっても、
色々な想いや心は時空を越えてすぐに届くと思います。
言葉なんて使わなくても、強い意識やテレパシーがあれば。
それが量子力学的に、いつか解明される日が来るといいな(笑 
でもホントに。
79考える名無しさん:04/07/10 22:47
ムーン、おもろいね
80じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/14 14:54
(存在について)


   もし私が神なのだとしたら、私は手を作らなかった。
   口を創造しなかった。足を作らなかった。
   身体を必要としなかった。誰かを愛することもなかった。
   誰かを必要とすることもない。誰かを殺してしまうこともない。
   怖がることもない。息をすることもない。
   語り合うことも、見つめ合うこともなかった。
   私は存在しなかっただろう。故に私は神ではない。
   我々は決して神になることはできない。


81じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/14 14:55
(考察)


      ◇◇ 【 私 】 と 【 他者 】 について ◇◇  



   カントは< なにもない虚空 >の 【 世界 】 を見つめ 

   それを< 物自体 >と呼び 【 超越 】 を< 確実なもの >とした。

   そして、それが 【 理性 】 を呼び 【 精神 】 の< 元型 >なるものをかたちづくった。

   【 理性 】 は 【 迷い 】 を与えられた人間への 【 契機 】 という贈り物である。

   【 理性 】 は 【 自己 】 を< 超克 >するための< 精神 >として、

   その名のごとく 【 神 】 によって< 作成された >のだ。

   よって 【 理性 】 を究めることは 【 神 】 を< 信じること >に他ならない。

   しかし、レヴィナスは 【 自己】 ではない 【 他者 】 を超克するための 【 相手 】 と見なした。

   【 他者 】 を 【 自己 】 の 【 超越 】 のための< 判断 >としたのだ。

   それを< 超越 >とレヴィナスは呼んだ。

   【 私 】 は 【 他者 】 と< 応答 >する。



82じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/14 14:57
(つづき)


   【 我々 】 は 【 人間 】 である前に 【 人 】 なのだ。

   いまここにある 【 現存在 】 として 【 誇り 】 を持った 【 知性 】 なのだ。

   【 知性 】 とは 【 人 】 そのものなり。

   【 知性 】 とは< 一個の > 【 生 】 なのだ。

   【 生 】 が 【 他者 】 を 【 渇望 】 することなど当たり前のことなのだ。

   だから 【 他者 】 についてみんなに< 語る >なかれ。

   これは 【 知性 】 そのものが、持つ 【 縁 】(よすが) なのだ。


83じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/14 14:58
(つづき)



   【 他者 】 への 【 応答 】 とは 【 人間 】 ではなく

   究極的な意味で 【 生 】 に語られるものを意味する。

   そしてそれは、【 殺意 】 という< 反照 >を形作る。

   【 私自身 】 への< 理解を求める > 【 応答 】 など!!!

   そんなもの 【 支配 】 に他ならぬではないか!

   つまり 【 他者 】 を語ることとは 【 死者 】 への 【 語り 】 に他ならない。

   だからこそ、レヴィナスは 【 死者 】 を 【 冒涜 】 しているといえるのだ。   

   【 他者 】 の 【 顔 】 を語ると言うことは、そういうことだ。

   【 死者 】 の 【 顔 】 を< 変形させ > なおかつ、 その 【 顔 】 を

   < 崩していること >に他ならない。 

   顔を伺うなんて 【 動物 】 のすることだ。

   【 動物 】 は つねに我々人間への 【 敵意 】 を隠さない。


84じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/14 15:00
(つづき)

   【 敵意 】 とは煮詰めれば 【 殺意 】 のことに他ならない。

   【 動物 】 のもつ 【 殺意 】 に対して、我々がすべきことは 相手へ 【 殺意 】 を

   【 反照 】 として< 示し >そして、 それを< 固持すること >しかない。

   それから、 我が存在を許す 【 連関 】 を< 守ること >を他においてない。

   私は 【 誇り 】 を持って 【 相手 】 を< 殺そう >。

   相手の示してくれた純然たる 【 殺意 】 を < 否定してはならない >。

   【 我 】 が純然たる 【 殺意 】 は< 肯定されなくてはならない>。

   その殺意が明確になればなるほど 【 理性 】 という 【 天性 】 が、明確になり、

   【 あなた 】 を 【 あなた自身 】 として守るのだ。【 あなた 】 は< 自身 >の

   【 殺意 】 を見つめなくてはならない。

   【 他者 】への 【 超越 】の< 純然たる >その意味は 【 他者 】 を< 殺すことにある >。

   【 男 】 であれば その< 鋭利な刃 >で相手の首を断たなければならない。

   【 首から上 】 を 【 この世界 】 から< 消滅させなくてはならない >

   それが 【 他者 】 への 【 応答 】 の< 手続き >なのだ。


85じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/14 15:02
(つづき)


        ◇ それでは 【 他者 】 への 【 超越 】 とはなにか ◇



    まず 【 私 】 は 【 動物 】 ではなく 【 人間 】 であることから始めよう。

    それはつまり 【 我々 】 は一度たりとも< 動物になってはならない>ことを意味する。

    単純に言って 【 動物 】 であることを意識することに他ならない。

    【 超越 】 とは< ここ >に< ある > 【 私 】 が< ここから > < 消えること >だ。

    新しい 【 私 】 が、新しい 【 世界 】 に< 受け入れられること >だ。



    【 他者 】 を< 乗り越えること >とは違う。

    【 他者 】 を< 見つめること >でもない。

    決して< ここ >を 【 他者 】 との 【 鏡像 】 とみなすことではない。

    鑑の中で 【 虚構 】 のその 【 鏡像の私 】 を 作り上げることではない。

 
86じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/14 15:03
(つづき)


       ◇ では本来のものである 【 世界 】 における 【 超越 】 とは何か ◇



    1  【 今 】 【 こ こ 】 に 【 在 る 】 【 私 】 を< 否定する >こと。 
 

    2  【 私 】 が< 単一 >なる 【 無 】 になること。


    3  【 私 】 が< 一 >という< 無限に繋がるもの >になること 




    つまり< 連続自体 >として< 存在する >こと

    これらが 【 世界 】 における 【 超越 】 の意味である。

    つまり 本当の意味での 【 精神の超越 】 とは 【 止揚 】 ではない。
 
    【 俯瞰 】 でもない。

    【 超越 】 とは 【 私 】 を< 失うこと >だ。 

    【 私 】 を失ったあとでも 【 私 】 で< あり続けること >だ。


87じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/14 15:07
(つづき)

    【 超越 】 とは 【 私 】 が 【 あ な た 】を< 見つめること >であり 

    < 思い続けること >であり< 思い続ける > 【 それ自体 】 を< 究めること >だ。

    < 思い続けること > それ自身 が 【 私 】 を< 存在者 >として< 存立 >させる。

    そのとき 【 私 】 は もう 【 私 】 である 必要は なくなっている。

    むしろ 【 現存在 】 として 【 私 】 が< 存在 >しなくても

    【 私 】 は 【 私 】 として< 存在 >して< いける >ということになる。

    つまり 【 私 】 は< 在ること >の 【 支柱 】 と なる。

    そのようにして 新しい 【 私 】 は 【 存在 】 に なっていくのだ。

    そして 【 私 】 は 【 全体 】 として 【 誰か 】 を< 結びつける > 。

    つまり 関係それ自体 に< なる > 。

    【 他者 】 への 【 超越 】 とは< ひざまずく >ことから 始まる。
 
    【 超越 】 とは、 【 あなた 】 と 【 他者 】 を <繋げる> 【 橋 】 になること。

    【 あなた 】 に、 【 新しい世界 】 を与えること。

    【 誰か 】 のために 【 新しい世界 】 を創り、それを放棄すること。

88じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/14 15:07
補足)


    以上が 【 自己 】 を超えた 【 人間 】 としての 【 神 】 になること、

    いわんや、【 神 】 を< 求めること >の 意味 なのだ。

    【 神 】は 【 理想 】 ではない。 しかしながら 【 神 】 は 【 現実 】 ではないのだ。

    ただ 【 神 】 を見ることが< できない >だけだということ。

    それが 【 神 】 が 【 無 】 たる< 由縁 >なのである。



    【 神 】 を< 存在的 >に 【 自由 】 としたところに 【 人間 】 の 【 知性 】 がある。

    【 人 】 が< 誰か > のために< ひざまずく > 【 誇り高く 尊き 精神 】 が生まれる。

    我々は 【 自由 】 に支配されているわけではない。

    その 【 自由 】 という理性の束縛を所望しているのだ。

    【 愛 】 のために。


89じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/14 15:09
「まとめ」


今、レヴィナスの「時間と他者」を読んでいるのだけど、正直な感想を言うとなんだか
これはむちゃくちゃな論理展開だなあと思った。ハイデッガーの「存在と時間」も一緒に
読み比べているのだけど、どうもハイデッガーに対して恣意的解釈が多すぎるん
じゃないだろうか? ハイデッガーの論はどうも現象学的に精緻で一つ一つの
用語にも順序とそれを出す理由がうかがい知れるのに、どうしても、レヴィナスの論は
思いつきで言っているような気がしてならないのだ。自分の文の正統的価値=存在理由
までハイデガーは示してくれているのに、レヴィナスのはインスピレーションのみというか、
共感を前提した文学表現になっている。それって現象学学者の第一人者である
レヴィナスの現象学的接近に値するのだろうか? と思った。

ちなみにハイデッガーは「存在と時間」で世界を語るとき、まず、身近な存在者でありモノ
でもある道具に着目し、そこに人間的配慮があることを自明のものとし、配慮、気遣い、
見つめる、恐怖などの言葉のその述語表現によってむしろ、積極的に他者との関係の
様相を描き出そうとしている。(彼はその手続きにさえも根拠を見出そうとしているのだ!)


90じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/14 15:10
(つづき)

それをモノとして最初に描き出しているからこそ、現存在における他者像がそれと示さ
なくてもむしろ一層クリアになっているのではないかと思うのだ。なぜならその対象たる、
なにもない存在感(場所)が、配慮され、気づかされ、見つめられ、恐れられという風になる
からこそ、それを「性格をそなえた人格を持つ対象」=「他者」が明確になっているのでは
ないのか? と私は思うのである。その点をレヴィナスは見ない振りをしているか、意図的に
隠している(隠蔽)か、もしくはそれに対してうろたえているようにさえ見える。まあこの「時間
と他者」は観点を拾うという点では面白いのかもしれないけど、その切り込み方が空を切っ
ているような気がしないでもない。うーん思いっきり罵倒してしまった。レヴィナスの文は感情
移入しやすいだけに(それも哲学書としてはどうかと思うのだが)、好き嫌いの場所がはっきり
と分かれる。おそらくだが、彼のハイデッガー批判は、わざとらしいと思われるのも確か。
馬鹿と才能を微妙に使い分けているような気がする。


91じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/14 15:12
(つづき)

今回の論はかなり暴論が飛び交っているけど許してください。もう一つの月の顔である「狂気」
を描き出してみました。あまりに電波でサイケだったので封印しようかと思ったほど。
ちょっと自分は【他者】=【動物】という観点からスタートしてみようと思った。

顔の始源はやはり動物の時から始まっていると思うので、たとえば有名人の誰々に似ている顔
あの人に似ている顔、というよりもより偶有的になりうるのは、お猿さんのような顔、犬のような顔
フクロウのような顔、蛙のような顔、バッタのような顔、とかになると思うから。多分そうですよね。
その動物の性格まで気軽に反映させてしまう。

むしろレヴィナスは【他者】=【人】からスタートしていて論を進める内に逆に【動物】にまで
退行しているのではないか。レヴィナススレもいちおう拝見しているけど、繁殖を人間存在の本源の
ように言われたって、セックスのやり方まで教えてもらわないといけないのか? という気になるのだ。
ちなみにこの部分は読んでいないのでかなり憶測がつよい。

まあヒッピーなどの「フリーセックス」の様相を包んでいる現代に対しては適切な名言だとは思うけど。
それは個人に向けられたものではなく、一般的存在者に対して語られたものであるということ、つまり
「一般的存在者」は、どうやら生物学的な「種」の中に収斂されてしまうようだ。共同体意識を持つに
つれて、種の意識というものに目覚め、より【動物】としての本能がクリアになっていくという論法である。
でもそういうのはとっくの昔にすでにダーウインが語っていたりするのだ。

92じゆん ◆bYRNL78mlE :04/07/14 15:13
(つづき)

あと最後にレヴィナスをフォローしておくと、彼の「孤独」に対する見解は今までにない
目新しさを感じた。孤独存在に対して直接的で、嘘偽りのない態度が伺えた。孤独存在が
もっとも嫌うのは隠蔽である。積極的に孤独を隠蔽のない「開示された世界」に放り投げるのは
彼の優しさとも言えるだろう。やはり【孤独】だけは【動物的】でありたいと思うのではないか?
うーん、どうも論がむちゃくちゃな方向へ行くなあ。まあいいけど。

あと言っておきますが、月に涙するなんて言うのはむちゃくちゃ哲学的なテーマなんですよ。
かなり奥が深いんです。月を他者と見立てた他我問題についてもっと語り合いましょう。
ちょっと論をまとめるのに時間が掛かってしまいましたがその分内容も濃いものになりました。
ゆっくり読んでくれると幸いです。もちろん読み飛ばしてもいいですがね。
それでは。

93考える名無しさん:04/08/20 18:21
てすと
94考える名無しさん:04/10/30 06:02:49
sage
95考える名無しさん:04/10/31 00:22:54
アインシュタインとエッシャーは違うだろ。
たぶん。
96ぴかぁ〜 ◆wMDHqGPerU :04/10/31 00:33:49
じゆんって、分裂病っぽいな。
97ぽよ〜ん:04/10/31 00:43:38
へぇ。じゅんって結構難しい本読んでんだな。
98考える名無しさん:04/10/31 00:49:14
レヴィナスは最初から問題外ですよ
99箜間桐孤 ◆zrfOxD0F0s :04/11/01 10:35:25
a
100箜間桐孤 ◆zrfOxD0F0s :04/11/01 10:36:29
           _    _
        __〈>` ̄´<〉
        \_》'!ルノノ))〉
        /\〈!リ.゚ ヮ゚ノ) 100get〜♪
      /   し_!y /´
      \     \_\
        \    /\ \
          \/ / ̄ ̄
            ~~~~
101考える名無しさん:04/11/06 12:01:58
毒太陽から黒電波受信中。
102踊れ戦人 ◆r0GvLuD5CU :04/11/11 20:01:16
月を見てると、なんかくらくらする。
色んなことが間違っている気がして、それなのに正しくも感じて、
間違っていることが正しいのかよく分からなくなる。
でも、それがいいかな。
103踊れ戦人 ◆r0GvLuD5CU :04/11/11 20:01:38
ごめん ageちゃった
104考える名無しさん:04/11/11 20:32:01
別に、特に、ない。
子供の頃はあったかな。
宇宙って不思議
地球って不思議
人間ってなんだろ?脱いじゃおうかな 走って帰ろう。
おっちゃん、今は、特に、ない、し、それについて悲しくもない。
このスレッドを見て思う事
「詩人」かな?
自分に酔える余裕が哲学なのかなああ
裏山Cなああ〜。
俺はここに居る資格が無いのかな?
私は、鴉を看て涙を流します。
月の兔、日の烏。海の牛、山の雲丹。
"Where she came, when he goes.And where he gone, when she come."
最後の方で人称の誤りがあります。よゐこは真似しない様にね。
所で、少しく忘れていたのですが、空を見て涙を流す月。
月を見て涙を流す空。ええ、否、君から貰い泣き。
107考える名無しさん:04/11/26 10:10:27
元々特別なオールインワン。
108Ar=As-Ab/As:04/11/27 06:52:59
カンパネルラ、君の月だよ!
109kurahito ◆XEF65wQsug :05/02/04 02:04:31
アポロン的とディオニュソス的に就いて語って呉れ。
110考える名無しさん:05/02/10 07:53:06
>>1
俺は知人と月の話になった時、「暗闇の欠けた月は巨大な目玉に見えますね」とかっこ
つけて言ったんだが「へぇ〜変わってますね」と業々大げさなお愛想を頂いたのみで、
少しも期待してたやわらかな空気が燻りませんでした。中夏の夜だったなぁ。たぶん。
既出かもしれないが。俺は目玉派。
111考える名無しさん
ああ、夕方だわ。しかも屋内で。まあ夏は確かだわ。必要ねぇか、こんな訂正。
俺は目玉派。おっかない時あるよね、月。