【哲学】アラン・バディウ【宣言】

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258考える名無しさん:2007/07/27(金) 10:07:44 0
そろそろ新刊こないかな〜
259考える名無しさん:2007/08/31(金) 13:48:41 0
長らく品切れだったドゥルーズ論(仏語)が文庫で再刊されてる。嬉しい。
http://www.amazon.fr/dp/2012793312/
260考える名無しさん:2007/09/16(日) 00:04:12 0
261考える名無しさん:2007/10/09(火) 13:14:33 0
これの翻訳出て欲しい。

Le Siecle
http://www.amazon.fr/dp/2020579308/
262考える名無しさん:2007/10/23(火) 12:10:48 0
age。

バディウにおけるハイデガー、
ランシエールにおける反バディウ的な美学の扱い、
ハイデガーに回収しにくいドゥルーズの美学性、
デリダ-ハイデガーの今後

ってどうなるんだろうなぁ。市田のランシエール本読んで興奮したよ。
263考える名無しさん:2007/11/20(火) 09:02:06 0
sage
264考える名無しさん:2007/12/16(日) 11:52:12 0
最近しった
結構読みやすいな 
age
265考える名無しさん:2008/01/12(土) 15:32:08 0
266考える名無しさん:2008/03/04(火) 03:49:11 0
sage
267考える名無しさん:2008/03/17(月) 11:36:26 0
元気ですかー!
268考える名無しさん:2008/04/13(日) 19:11:23 0
中田光雄氏の『真理のプラクシス ハイデガーからバディウへ』はいつ刊行なんですか?
未来社もう出版する気ねーのかな?
269考える名無しさん:2008/04/20(日) 17:07:15 0
そういえば、そんなタイトル予告されてたね。未来社じゃなくて理想社じゃない?
数年前の『理想』で中田氏はバディウに関する論文を載せていたし。

中田氏はすでに退官されていて、時間に余裕があるはずだから
(腰掛け的に非常勤だとか名誉教授に就いたとかは聞いてないから、たぶんしてないだろう)、
執筆時間はあるはずなんだが…。
270考える名無しさん:2008/04/21(月) 23:40:09 0
名前変えて理想から出てたよ。
『現代を哲学する 時代と意味と真理 バディウ・ハイデガー・ウィトゲンシュタイン』だったかな?

最初は未来から出る予定だったらしいけど、結局おじゃんになって理想に移ったんだね。
400Pで4500円くらいだったから、この手の本にしては値段は安めかな(?)
まぁテーマ設定自体は面白そうだし、興味ある人は読んでみて感想書いてくれ。
271考える名無しさん:2008/04/26(土) 05:22:54 0
現代を哲学する―時代と意味と真理 A.バディウ、ハイデガー、ウィトゲンシュタイン (単行本)
中田 光雄 (著)

まだ
272考える名無しさん:2008/04/26(土) 06:39:29 0
もうとっくに出てるよwww
273考える名無しさん:2008/04/26(土) 10:20:59 0
>>271
それ立ち読みでちらっとみたが、
なんかヤバい電波が出てたww
274考える名無しさん:2008/04/26(土) 14:27:40 0
何か関係なさそうなところで論理学とか使ってくるよねw

数式使うなら横書きの方が、はるかに見やすいし・・・
275考える名無しさん:2008/04/28(月) 13:35:47 0
>>271
ジュンク堂本店の人文階の新刊棚で二冊並んでるの見たよ。
273のように紐解いたりはしなかったが。
彼の授業や卒論私道単位などでの授業を聞いた経験で言うと、
中田氏は割と昔気質な感じの人なんで、そのへんが電波臭くも見えてしまうのかな。
私は単純に、肌があまりあわないから読まないんだが。
でも、90年代の現代思想ベルクソン特集では中村雄二郎と対談してるんだが、
中村よりまともな印象を受けた記憶がある。

私は中田氏の比較文化関係の著書は無視してるが。
276考える名無しさん:2008/05/10(土) 00:22:57 0
バディウ TVインタヴュー映像とその翻訳
http://neshiki.typepad.jp/nekoyanagi/2007/12/post-7ab9.html
以下同サイトより抜粋

FT あなたは暴力の回帰を予告している。これは本当なのですか?つまり、あなたは暴力の回帰を望んでいるのでしょうか?

AB 暴力の回帰を私は予告はしていない。私は、暴力が現存する、と言っているだけです。これは同じではあ
りません。よく言われているのとは反対に、私たちの社会は暴力社会なのです。共同寮に住む書類を持たな
い(非合法滞在)労働者たちと日々の付き合いがあるのですが、彼らは絶え間なくこうむる暴力を生きている。
私たちの社会は決して平和なものではない。世界全体はさらに暴力的なものだ。極度に血なまぐさく暴力的な
戦いがアフリカ大陸やイラク、アフガニスタン等で展開されている。それが存在しないかのようにはやっていか
れない。政治にしろ哲学にしろ、この暴力の存在とその生成(son devenir)について考えねばならないのです。



FT けれど、このコミュニズムは新しい人間を招集するわけです。コミュニズムは新しい人間を思考し、
少なくともこのようにクメール・ルージュによる虐殺が説明されているわけです。このあなたが夢見るコミュ
ニズムとは、新しい人間を必要とするのでしょうか?

AB そうとはまったく考えません。あるがままの人間とともに行うべきだと考えます。あるがままの人間
の能力でもって。人間の可能性についてふたつの対立する見方があります。実際、近代化された資本主義にお
ける確信とは、基本的に人間は自分の利益を追求する能力があるというものです。そしてコミュニズムは、実
のところ、人間には別の能力もあるという思想なのです。人間は無欲でもありえるし、自己の権力保存以外を
目的とした社会的オーガニゼーションもなしうるわけです。伝説化した新しい人間ではなく、それらを可能と
する人間と共になすべきだと私は考えます。

277考える名無しさん:2008/05/10(土) 00:25:52 0
278考える名無しさん:2008/05/11(日) 17:24:34 0
中田さんの本なら「正義、法−権利、脱−構築」のがいいぜ。
電波まん
279考える名無しさん:2008/05/31(土) 13:41:56 0
誰もここに書き込んでないけど、『世紀』が出たよ。藤原書店から。
長原豊・馬場智一・松本潤一郎訳だ。4800円とやや高価だが。
280考える名無しさん:2008/05/31(土) 16:14:29 0
長原って時点で糞だろ。
確かにこいつはいくつもの仕事を平行して翻訳しているのはすごいことだと思うよ。
だけど、全部長原フィルタがかかって、長原とバディウの共著になっちまうんだ。
281考える名無しさん:2008/06/01(日) 01:11:51 0
つうか共訳で下働きさせられてる若手達が可哀相。
結果的に長原の功績にされてしまっている。
282279:2008/06/01(日) 07:52:40 0
即買いしたけど、まだ長原超訳部分は確かめてないよ。

パラ見すると、うん、長原世界は健在…。
「1 この詩の基本的な詞姿[フィギュール]、
 その意味を予め定める綾[フィギュール]は、獣の形象[フィギュール]である。」(p.30)
「つまり、ある主体の未来が構築される舞台-騒乱[セーヌ]を構成する
 強烈なセクシュアリテが小児には存在するという問題が、それである。」(p.139)
「小児殺害の圧倒的多数が、如何[いかが]わしい独身の小児(性)愛者によってではなく、
 両親によって、とくに母親によって犯されている」(p.142)
「世界-人民[モンド]はこの彷徨い勝ち誇る「我ら」に売り払われている」(p.178)、
「微風[そよかぜ]、緯度[じゆう]、経度[あんらく]、罵声のすべてに、」(p.204)
「ブレヒトは、時代が示す怪しげな生成の成り行きを観客に訓[おしえ]るに当たって
 力を端的に発揮するには、いかなる意味で新たな演劇的詩学が必要なのか、と自問する」(p.211)

目に付いたルビのところだけ引用したけど、ルビ以外で誤訳した過去も長原にはあるし、
この箇所だけでは何とも言えないな。ぶっちゃけ、訳語ぐちゃぐちゃやるより、
訳注つけて該当単語の原語とその語彙読解を左端の欄外にでもつけてほしい。
そっちの方が訳業への意識として好きなんだが。
283考える名無しさん:2008/06/01(日) 21:57:12 0
長原×バディウならパウロがやばかったw
284考える名無しさん:2008/07/04(金) 01:37:38 0

 ル・サンチマン™ が今日も張り切っているね


285考える名無しさん:2008/07/04(金) 16:25:33 0
深夜の巡回乙です
286考える名無しさん:2008/07/04(金) 17:15:30 0
長原の訳文を酷評www
クソワロタwwww
http://www.geocities.jp/tillich1965/bookreview.stpaul.html
287考える名無しさん:2008/07/04(金) 20:53:34 0
長原はジジェクの新訳も酷い内容だった。
あれゃ意味わからんね。
288考える名無しさん:2008/07/04(金) 22:12:39 O
長原はカフカの掟の門番なんだろ
安易な読解の禁止をもって、ものの顕現化を
もたらすというか。
長原の訳文が読めないやつはラカン理解が足りないか資質がないし
ラカンを読めるやつには長原は不要
289ラプラスの悪魔  ◆daemontaDA :2008/07/04(金) 22:15:42 0
読めない奴はいないだろw。

290ラプラスの悪魔  ◆daemontaDA :2008/07/04(金) 22:18:51 0
ラカンと聞いたら・・・

フロイト主義は下半身チンコ主義。
呼ぶなよ、俺様をwww。

291考える名無しさん:2008/07/05(土) 03:16:17 0
>>289-290
誰もお前を呼んだ覚えはない。
ラカンという言葉に過剰反応したお前が勝手にやって来ただけ。
ご愁傷様でした。
292考える名無しさん:2008/07/05(土) 15:19:50 0
長原の超訳をこんなに好意的に解釈する人間がいたとは・・・原書は読みやすいのに長原フィルターがかかっていることが問題なのに
293考える名無しさん:2008/07/09(水) 17:30:48 0
俺は長原好きじゃないけど、>>286のリンク先はいかがなものかと思った。
あそこで挙げられている語彙の多くは、長原超訳といわれているものですらない。
僥倖、懈怠、封躐、劃定、慥かに、瀰漫、蠢き、阿る…
これについては文句言うほうも言う方では。
漢和辞典引けよってレベルだぞこれ。
「漢字が難しい」って、ギャグかと。

賓術−属性的はよくわかんなかったが、俺は『聖パウロ』積んだままだしなあ。
総合的には>>292の主旨で同意なんだが。
294考える名無しさん:2008/07/09(水) 18:09:39 0
サイードの翻訳はビックらこいた。サイードで分かりやすい英語書くのにね。
295考える名無しさん:2008/07/16(水) 09:37:14 0
ああ、あれも酷いの? サイードのあの本は持ってなかったからすっかり忘れてた。
296考える名無しさん:2008/07/21(月) 14:57:57 0
しかし『ロベスピエール/毛沢東』は、訳はともかく、訳注が割と丁寧でいいな。
297考える名無しさん:2008/08/22(金) 21:06:45 0
アラン・バディウの本が、いつになく売れに売れているらしい。
http://hibinoawa.blog10.fc2.com/blog-entry-648.html

で、今回の「 De quoi Sarkozy est-il le nom ?」は あまりに有名になってしまい、それだけ批判も多く出ているようです。
298考える名無しさん:2008/09/16(火) 20:05:32 0
長原訳のすべからく誤用はわざとなの?
299考える名無しさん:2008/09/16(火) 20:40:32 0
長原が訳した本は著者と長原との共著だと考えればいい。
300考える名無しさん:2008/09/17(水) 10:10:05 0
>>299
著者本人の訳文は読みたいが、長原の文章なぞみじんも
読みたくない読者は(多数いると思うが)どうすりゃいいんだよ。
301考える名無しさん:2008/09/17(水) 11:01:46 0
ジジェクなら、英語だし原書で読めるんでない?
バディウは知らん。長原が訳さないことを期待するしかないなぁ。
302考える名無しさん:2008/09/20(土) 23:02:35 0

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303考える名無しさん:2008/10/04(土) 01:48:19 0
存在と出来事の翻訳にも長原が関わってるのかな・・・
バディウのせっかくの大著にして主著が長原訳だったら悲惨だねw
むしろ英訳版を読んだほうが良いかも。
304考える名無しさん:2008/10/04(土) 03:10:51 0
藤本か松本だったと思うよ
305考える名無しさん:2008/10/04(土) 19:25:19 0
長原豊の19年ぶり(!)の単書が出ます

『 われら瑕疵ある者たち 反 「資本」 論のために 』
長原豊  予価2,940円
(2008年10月 刊行予定)
306考える名無しさん:2008/10/07(火) 02:55:57 0
>>305
面白そうw
オリジナル本でもあの翻訳のような文体なのかな?w
307考える名無しさん:2008/11/08(土) 03:08:57 0
>>305
早速アマゾンでレビューが付いてるが、どうやら翻訳よりも読みづらい文章らしいな…
308考える名無しさん:2008/11/08(土) 07:43:29 0
翻訳の不遇具合に
もはや陰謀めいたものを感じる
309考える名無しさん:2008/11/08(土) 22:05:51 0
長原の新著、目次を見た限りではけっこう面白そうではあるんだけど、どうなんだろうなぁ
誰か読んだ人いる?
310考える名無しさん:2008/11/08(土) 22:12:06 0
>>309
手を出したら終わり。脳みそ腐るよ。
311考える名無しさん:2008/11/08(土) 22:13:10 0
長原の翻訳が悪いというのは、浅田彰がジジェク本のケアレスミスを見つけて指摘して以来の2ch的クリシェなんだろうが、
長原の翻訳はジジェクにしろバディウにしろ、それほど悪いもんじゃないね。
長原が、おそらくは意識している豊崎光一のデリダ訳と同等に読みにくいとは言えるが。
ただし、豊崎訳ほどソフィスティケートされていないということでしょう。
312考える名無しさん:2008/11/08(土) 22:55:26 0
>長原の翻訳はジジェクにしろバディウにしろ、それほど悪いもんじゃない

本気でそう思ってるなら、相当日本語の感覚が狂ってるよ君。
長原の訳は、客観的には豊崎訳とはなんの関係もない。
313考える名無しさん:2008/11/09(日) 01:42:25 0
翻訳でも自著でもそうだけど、長原の文章って見るからに厨二病文体でしょw
『存在と出来事』の訳者が藤本で本当に良かったよ。
314考える名無しさん:2008/11/10(月) 19:13:38 0
>>312
日本語の感覚を狂わすのが翻訳だろう。
そんなことも理解しないでバディウだデリダだと言っているのは大バカ。
もとろん、トンデモな翻訳というのはある
(長原よりは宇波や藤本の先生・高橋ノブアキだろう)。
藤本の訳を歓迎する雰囲気というのは、その意味でヤバいね。
確かにリーダブルだがヘタレというに近いだろう。
「白けた神話」(「白い神話」)の訳を読み比べてみろよ。
ところで、長原本の最初の二章まで読んだが、
むしろ、あまりに素直な文章(内容もわかりやすい)んで、気が抜けててしまった。
315考える名無しさん:2008/11/10(月) 19:20:13 0
>日本語の感覚を狂わすのが翻訳だろう。

大抵翻訳者の無能さの言い訳でしかない
316考える名無しさん:2008/11/10(月) 19:25:40 0
>>314
興味深い指摘だが、「白けた神話」の入手が困難なので、
肝心の例示がよくわからん…。
藤本訳にどういうやばさを感じた?
317考える名無しさん:2008/11/10(月) 23:20:11 0
>>314
>日本語の感覚を狂わすのが翻訳だろう。

やはりまったく分かってない。
確かに新しい思想や文学には、日本語の限界を試すような翻訳が
ここぞという要所で必要になってくる場合があるが、
長原のはそういう翻訳者の使命とは根本的に次元が違う。

こいつの訳には、難しい言葉を覚えたての中学生が得意がって
奇矯な言い回しを自己満足的に連発しているみたいな痛さが
滲み出ており(なるほど厨二病文体)、ただただ失笑を禁じざるをえない。

当たり前のことだが、まずもって翻訳者は、謙虚な媒介者であるべきだ。
それがテクストを尊重するための大前提。
そのためには、なるべく「標準的な」日本語と訳し方による文章にすべきだろう。
著者をさしおいた訳者のちんけな自意識の発露など百害あって一利なし。

こんなところで引き合いにだされる豊崎もいい迷惑だろうよ。
318考える名無しさん:2008/11/10(月) 23:36:11 0
たんに狂わせばいいってものではなく、
長原についてそう持ち上げるのは不当だというのは納得。

しかし、この種の問題って基準立てにくいからむつかしいんだよね
319考える名無しさん:2008/11/10(月) 23:53:00 0
フランス語で読むからどうでもいいです
320考える名無しさん:2008/11/11(火) 00:12:53 0
同業者からも、おかしな翻訳と笑われ、一般読者には理解できない文。
オナニーじゃん。自分の本でそうするのは構わないとは思うけど翻訳でそれをやるのはなぁ。

とは言え、長原の場合はひたすら評判が悪いから、読んでいる方も注意するとは思う。
逆に評判はそこそこだったりするけど、実際訳が酷いって人もいるから、そういう人の方がたちわるいかもね。
321考える名無しさん:2008/11/11(火) 21:31:04 0
>>314
>ところで、長原本の最初の二章まで読んだが、
>むしろ、あまりに素直な文章(内容もわかりやすい)んで、気が抜けててしまった。

内容はどんな感じだった?
322考える名無しさん:2008/11/12(水) 08:51:18 0
宇野経済学‐鈴鴻世界資本主義論の「オーソドックスな」ディコンストラクション。
323考える名無しさん:2008/11/14(金) 16:52:10 0
>>322
ジジェクとかバディウの引用はある?
324考える名無しさん:2008/11/18(火) 02:01:21 0
現代思想 2008年11月号 〈数〉の思考

〈数〉から横断‐存在へ( ) / アラン・バディウ (訳=松本潤一郎)
325考える名無しさん:2008/11/23(日) 04:03:07 0
>>314
「われら瑕疵ある者たち」昨日はじめて読んでみたけど、
あれのどこが「素直な文章」だよ!w
めちゃくちゃ読みづらいじゃんw
326考える名無しさん:2008/11/23(日) 09:50:55 0
倫理を図書館から2回借りたけど2回とも途中で挫折して返したぜ
327考える名無しさん:2008/11/26(水) 08:17:45 0
『われら瑕疵ある者たち』は宇野経済学を多少齧っている人間なら、とても面白く読めます。
おバカなことを文章のせいにしないように。そういう人はデリダも読んだことないんでしょうね。
328考える名無しさん:2008/11/26(水) 09:25:35 0
瑕疵あるものたちは読んでないけど、そういえば以前から
長原については宇野論脈で見ればストレートな人じゃないか、とはいわれていたね。
この人はそういえば農制史研究の出身だったか。

宇野を特に触れたことがない俺は、長原はともかく今度宇野を読んでみようっと
329考える名無しさん:2008/11/26(水) 13:57:19 0

2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
宇野理論の現代思想的な解読, 2008/11/16
By 則天去私 (大阪府) - レビューをすべて見る

本書は、現代思想の旺盛な翻訳で知られる長原豊が、
自らの出発点であったマルクス=宇野経済学に立ち返り、
それを哲学・思想的な体系として解読しようとした初めての著作である。
よく知られているように宇野の原理論は、ヘーゲルやマルクスと異なり、閉じた円環的形式をとる論理学の書物である。
長原は、この円環の論理が、実は円環の〈外部〉を擬制的に〈内部〉化して成り立つことを明らかにする。
それは資本によって生産できない〈端緒を汚染する〉商品であり、
あらゆる労働生産物を商品化する資本主義の無謬の体系は、
その端緒的商品そのもののうちに割れ遺る〈抗議する端緒〉を含んでいる。
それは〈瑕疵ある者たち〉であり、すなわち労働力と女性と土地にほかならない。
こうして反「資本」は、搾取や収奪への正義論的抗議ではなく、
瑕疵ある者たちが〈木靴を履く〉労働の外部に求められる。
このような宇野原理論を現代哲学・思想として読む試みは、
これまで青木孝平の諸著作を除いて全く存在しなかった。
本書は、青木に続き、宇野の社会思想的解読を企てた画期的作品といえよう。
おそらくその労働力と土地・女性をパラレルに説く論理は、
著者自身書いているように青木の所有論と家族論から大きなヒントを得ているように思われる。

ただ本書は、ジジェク、バディウ、ドゥルーズ、ガタリ、ネグリなどの煩雑な引用と、
独自の難語や造語や修辞の不必要な多用のせいであろうが、
青木の作品と異なって、はなはだ読みづらい文体となっている。
今後、マルクスや宇野学派の生き残る道は、科学的経済学としての純化ではなく、
こうした社会思想的文脈であると考えられるだけに、
長原には、より平易な文章と明晰な論理を期待したい。
330考える名無しさん:2008/11/26(水) 18:27:13 0
>292
あと、資本主義円環の「外部」には国家があるというところが、長原のミソですね。
青木のコミュニタよりはるかにアクチュアルだと思いました。
331考える名無しさん:2008/11/26(水) 18:57:32 0
>>329の書評は、未読の人には手に取ってみようかと思わせる
十分に魅力的な要約であると同時に、後段で読みづらさを指摘しておくという
親切なものになってるね。アマゾンレヴュー枠で考えるならなんと理想的な書評だろう
332考える名無しさん:2008/11/27(木) 04:12:38 0
バディウと宇野常寛の決断主義の関連について
浅田彰がどこかで書いてたらしいけど、読んだ人いる?
333考える名無しさん:2008/11/27(木) 09:24:40 0
書いたんじゃなくて、東との京都造形大トークでそういう言及の仕方をした、ってことらしい。
まだ活字にもなっておらず、また、トークレポでもその部分は記されていない。
デリダスレあたりでバディウ言及について言ってたS.S.はトークを聴きにいった人。
334考える名無しさん:2008/11/29(土) 13:56:44 0
なんと自演の酷いスレだ
335考える名無しさん:2008/11/29(土) 14:18:19 0
自演を感じられるとはまるで予想外だった
336考える名無しさん:2008/11/30(日) 02:21:31 0
バディウつながりで言うなら、中田光雄の「現代を哲学する」もけっこう難渋な文章だよね。
まぁそれでも長原の悪文に較べれば格段に理解しやすいけど。
337考える名無しさん:2008/12/06(土) 12:54:30 0
新刊来たよ!

ベケット 果てしなき欲望
作者: アラン・バディウ
出版社: 水声社
発売日: 2008/12
338考える名無しさん:2008/12/18(木) 18:41:27 0
新刊に書いてあったが、水声社からバディウの「サルコジ」出るらしいな。
339考える名無しさん:2008/12/20(土) 17:51:31 0
「存在と出来事」「諸世界の論理」の翻訳はいつだ
340考える名無しさん:2009/01/06(火) 19:58:49 0
>>338
あれを見ると2008と書いてあるから、既刊なのかと思ったよ。
341考える名無しさん:2009/01/06(火) 19:59:31 0
340 考える名無しさん sage 2009/01/06(火) 19:58:49 0
>>338
あれを見ると2008と書いてあるから、既刊なのかと思ったよ。
342考える名無しさん:2009/01/06(火) 20:02:04 0
341 名前:考える名無しさん[] 投稿日:2009/01/06(火) 19:59:31 0
340 考える名無しさん sage 2009/01/06(火) 19:58:49 0
>>338
あれを見ると2008と書いてあるから、既刊なのかと思ったよ。
343考える名無しさん:2009/04/05(日) 00:15:36 0
「存在と出来事」翻訳待ちage
344考える名無しさん:2009/05/21(木) 03:17:14 0

An Interview with Alain Badiou
"Universal Truths & the Question of Religion"
http://www.philosophyandscripture.org/Issue3-1/Badiou/Badiou.html
345近刊予告:2009/06/06(土) 11:04:15 0
アラン・バディウ/榊原達哉訳
『サルコジとは誰か? 移民国家フランスの臨界』  
水声社 6/- ¥2,310
346考える名無しさん:2009/06/06(土) 21:23:11 0
>>345
猿固持本出るのかw

「存在と出来事」はまだかな。
347考える名無しさん:2009/07/05(日) 15:48:34 0
で、サルコジ本どうなのよ?
348考える名無しさん:2009/07/05(日) 20:38:08 0
>>347
サルコジ個人っていうか、今の政治的状況について書いてある。
批判としては、筋が通っている部分もあるけど、コミュニズムしか方法がないとか言ってるよ。
そういう部分がやっぱり古臭いと思う。
349考える名無しさん:2009/08/31(月) 18:17:32 0
『ドゥルーズとガタリ交差的評伝』でボロクソ言われてたな
350考える名無しさん:2009/11/17(火) 10:07:45 0
>>349
どんなふうに?
351考える名無しさん:2010/01/28(木) 12:24:02 O
倫理、意味不明だっちゃ。
352考える名無しさん:2010/02/02(火) 01:07:53 0
ジジェクの大著が先月から今月にかけて立て続けに出版されるぞ
バディウの新刊はまだなのか?
353考える名無しさん:2010/02/02(火) 10:15:00 0
バディウってなんか文章クネクネしてて読み辛いんだけど、原書からしてそうなのか?
354考える名無しさん:2010/02/02(火) 21:39:24 0
ジュバンチッチの『リアルの倫理』はどうですか?
良書・良訳?
355考える名無しさん:2010/02/03(水) 01:43:54 0
>>354
良書なんだけど、訳がちょっと変。訳者に哲学の知識がないのが分かる。
まぁカントとラカンを一緒に読みながら、読むといいんじゃないかな。
356考える名無しさん:2010/03/26(金) 16:52:22 0
存在と出来事の邦訳はまだかー
357考える名無しさん
バディウが毛について哲学的に述べてる本って何かない?
『世紀』は読んだけどどうにも物足りなかった。
ジジェクみたいに『矛盾論』の哲学的側面を解明しようとしてるようなもので、
できれば英語訳があれば情報キボン。