【ドゥルーズ】『意味の論理学』を読む

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249パレルゴン
「差異と反復」は一回速読したんだけど、ドゥルーズってのは、どの本になにを
書いてあるかよりも、あそこにあんな事が、この本にこんな事がと言うように
間テクスト的に繋げたり切断したりして、全体を感じると言う読み方の方が
良いんじゃないかって気がする。特に、同時代の哲学者(デリダ、ラカン、ハイデガー)
のタームと参照しながら読む方が分かりやすい気がするんだけど。
例えば差異と反復はデリダの差延にも当たるし、襞はメルロポンティの
キアスムと言う、交叉配列の概念に近い気がするね。触れる物と触れられる物の
可逆性、見るものと見えないものなど、反転する事で、主客の二元論を越えようとしている
んだと思うんだけど。ドゥルーズの場合には、襞(プリ)は表皮に起こる感官の刺激
がトレース(引っかき傷)のように、意味を齎すような気がする。