1 :
考える名無しさん :
04/02/15 14:56 パサージュ論も文庫版で出揃ったことだし、ぼちぼち語っていこう。
ボードリアール・・・
3 :
考える名無しさん :04/02/15 15:05
ボードレール
5 :
考える名無しさん :04/02/15 15:10
6 :
考える名無しさん :04/02/15 15:17
ベンヤミンの唯物論を把握しないと、救済とか根源とかベンヤミン のタームって糞になるよね。
なるほど。 つまりベンヤミンの唯物論を把握できないから糞スレ化するのか。
10 :
考える名無しさん :04/02/15 15:57
むーー、ベンヤミンの唯物論教えれ
11 :
考える名無しさん :04/02/15 16:08
うっそぴょーん
あふぉにはかたってでほしくない
13 :
考える名無しさん :04/02/15 16:16
初歩的な質問なんだけど、「パッサージュ」つうのは、セリーヌの『なしくずしの死』 で描かれてるアレでつか???
「弁証法的イメージ」も躓きの石。
17 :
考える名無しさん :04/02/15 17:09
W 「アレゴリー的な見方」――ベンヤミンの思考 ベンヤミンの「弁証法的」思考/弁証法的形象としてのアレゴリー/方法としてのアレゴリー
「暴力批判論」まんせー
19 :
考える名無しさん :04/02/16 23:15
今、ベンヤミンについてのいい入門書ってないのかね。 野村修『ベンヤミンの生涯』(平凡社ライブラリー)は現在手に入らないらしいが。 講談社選書メチエで出てる今村仁司のはどう?
>>19 どっちもやめとけ。
個人的にはメニングハウスを推す。
難解だけど。
21 :
考える名無しさん :04/02/17 01:36
今村仁司だめぽ 岩波から出た『「歴史哲学テーゼ」精読』であきれた。 野村修の『ベンヤミンの生涯』はオレ的にはけっこう面白かったのでちた。
22 :
考える名無しさん :04/02/17 01:41
こういう場合は今村を買ったほうが吉ということかな?
23 :
考える名無しさん :04/02/17 01:42
まあ、買ってみほ
24 :
考える名無しさん :04/02/17 01:46
ベンヤミンはパサージュを批判してるの?賛美してるの?
25 :
考える名無しさん :04/02/17 01:48
つーかベンヤミンスレってこれでいいの? 「唯物論」とか言っても、H見重彦なみの理論的貧困さを晒してるし? また沈むのか?
26 :
考える名無しさん :04/02/17 01:54
やはりフランクフルト学派、特にアドルノとの関係がわかれば理解しやすい?
27 :
考える名無しさん :04/02/17 01:56
28 :
考える名無しさん :04/02/17 01:56
ベンヤミンの訳したプルースト読んだヤシいるか? 「翻訳者の使命」は誰でも知ってるけど、ベンヤミン自身の翻訳てどんなもんなの?
29 :
考える名無しさん :04/02/17 01:58
>>27 不親切でごめん
上で「ベンヤミンの唯物論」がどーたら言ってるヤシがいたら、ってだけのこと
30 :
考える名無しさん :04/02/17 01:58
ベンヤミンはパサージュを批判してるの?賛美してるの?
31 :
考える名無しさん :04/02/17 02:01
ベンヤミンは翻訳がいいといってるの?
32 :
考える名無しさん :04/02/17 02:01
批判か賛美か、って二者択一自体を考え直してみるべきでしょ
33 :
考える名無しさん :04/02/17 02:02
択一でなければなに?
34 :
考える名無しさん :04/02/17 02:03
よく知らないけど、ベンヤミンの魅力ってのはやっぱ、「ファイナルアンサー」を 出さなかったことなんぢゃないの?
35 :
考える名無しさん :04/02/17 02:03
ベンヤミンって唯物論者だったのか。 なんか興味ありますね。
36 :
考える名無しさん :04/02/17 02:07
オレ自身は、ベンヤミンがどうやってメシ食ってたかに興味があるのだが (教授資格って結局取れたんだっけ?)
37 :
考える名無しさん :04/02/17 02:07
アドルノの否定弁証法はベンヤミンを全面的に受け入れた成果。
38 :
考える名無しさん :04/02/17 02:09
『否定弁証法』はワケワカメ ちゃんと説明できるじゃなかったら、そゆことやめれ。 (アドルノのヘーゲル論は面白いとは思うけど)
39 :
考える名無しさん :04/02/17 02:11
ヘーゲリアン・マルクス主義がベンヤミンに脱構築されて否定弁証法が生まれたのでは。
40 :
考える名無しさん :04/02/17 02:15
つーかヘーゲリアン・マルクス主義って何だ? ルカーチか? それなら別に、「ベンヤミンに脱構築が何たら」てゆー問題ぢゃないだろうし。 とゆーか、「何が何して何とやら」といった話をしてもしょうがないと思うけど。
41 :
考える名無しさん :04/02/17 02:17
ミクロロギッシュナ方法論をアドルノは心底理解し受け入れたということ。
42 :
考える名無しさん :04/02/17 02:19
43 :
考える名無しさん :04/02/17 02:20
40さんはまだ語ってないですよねw ではどうぞ
44 :
考える名無しさん :04/02/17 02:21
45 :
考える名無しさん :04/02/17 02:22
別にゆーことないけどさ。おりは「分析哲学」とかやってるし。 ドイツ屋さん語ってちょ。
46 :
考える名無しさん :04/02/17 02:23
47 :
考える名無しさん :04/02/17 02:24
良識的な反応だと思うけど
いや、煽りだろ。 分析哲学特有の「哲学学」批判のヴァリエーションにすぎない
49 :
考える名無しさん :04/02/17 02:29
だいたい「ベンヤミンに脱構築されて」とかって、ちゃんと説明してもらわないとどうしようもないよ。 個人的な話だけど、守中高明の『脱構築』とか、下らない本読んでイライラしてるとこだし。
50 :
考える名無しさん :04/02/17 02:32
まあどうでもいいけどさ、ここはベンヤミンファンが多いんだろうから、 もっと内容のある話すれば?
51 :
考える名無しさん :04/02/17 02:34
だから40、49さんはそんなの無視して自分が語りたいベンヤミンを語ればいいだけの話じゃん。 なんの問題もない。
52 :
考える名無しさん :04/02/17 02:36
んー、だからおれはベンヤミンってのはやっぱ読んでて面白いのよ。 だから、その面白さってのが何なのかを、もっとベンヤミンに詳しい人たちに語って 欲しいわけなんだにゃ。
53 :
考える名無しさん :04/02/17 02:36
こんなところまで煽り屋はやってくるんだw
あげて語るからだよ 時々さげろ ベンヤミンの最高論文は 「親和力」だな。 次点が「ドイツロマン派の芸術批評概念」。
55 :
考える名無しさん :04/02/17 02:40
「親和力」の面白さってのはオレみたいなシロウトにも分かるんだけどさ。 もうちょっと語ってよ
だからさげろって わからないのってどれよ?
57 :
考える名無しさん :04/02/17 02:54
つーか、ベンヤミン自体が煽り屋みたいなもんだと思うんだけど。 違うの?
58 :
考える名無しさん :04/02/17 03:01
だいたい、煽りにびびって否定弁証法もねーだろ
59 :
考える名無しさん :04/02/17 05:26
60 :
考える名無しさん :04/02/17 16:02
なるほど、煽り目的の煽り屋が来たらサッサと立ち去るのはいかにも否定弁証法や パサージュらしいくていいじゃん。 不意に取り残された煽り屋の機能不全ぶりが印象的だ。
エッセイ好きだよ。
逆撫でするじょ
63 :
考える名無しさん :04/02/19 00:51
さかなでしる!!!
歴史をさかなでしる
星座
66 :
考える名無しさん :04/02/19 09:20
多木浩二はどう?
だめ どうしようもない屑 複製技術精読は最低の本 金の無駄
68 :
考える名無しさん :04/02/19 10:06
テリー・イーグルトンなんかによれば、ベンヤミンをディコンストラクションの 先駆けと考えてるし、アドルノをディコンストラクションがはやる前にディコン ストラクションが扱うテーマをすべて詳細に扱った哲学者と考えている。 ベンヤミン、アドルノ、マルクス主義、ディコンストラクションはいいテーマだ だよ。
>>70 でもイーグルトンのベンヤミン論なんてほんとクソだと思うよ。
ベンヤミン、マルクス主義、ディコンストラクション、
それぞれの文脈をごちゃまぜにして好き勝手にベンヤミンを読んでる。
はじめから、ベンヤミンの流行なんてそんなものだとはいえるけど。
>>71 "Walter Benjamin: Theoretical Questions"
ed. by David. S. Ferris
Stanford U.P.
まともなデコン系批評もあるぜよ。
イーグルトンは大橋が訳したから流布しているだけ。
ほーう。そういう論集もあるのか。 今度探してみるよ。邦訳はないの?
>>73 ないけど、書き手は
サミュエル・ウェーバー
ロドルフ・ガシェ
ガルシア・デュットマン
など。
批評空間に別の論文の訳なら載っている。
あの雑誌が続いていれば紹介されていたかもね。
75 :
考える名無しさん :04/02/21 01:07
痕跡の光学 ヴァルター・ベンヤミンの「視覚的無意識」について 前川修(まえかわ・おさむ)著 晃洋書房 本体6000円 22cm 232p 4-7710-1529-5 / 2004.02 対象:般 ヴァルター・ベンヤミンの美学をその思考の軌跡から紡ぎ出す。ベンヤミンとフランクフルト学派の無意識、ベンヤミンにおける視覚と触覚概念、無意識のトポグラフィー等について解説。
76 :
考える名無しさん :04/02/21 04:01
>>74 Gachetってベンヤミン論あったんだ。
>>76 うあー胡散臭そうだよ。
78 :
考える名無しさん :04/02/28 17:40
.
79 :
考える名無しさん :04/03/07 13:25
ほしゅほしゅ
80 :
考える名無しさん :04/03/13 23:27
age
81 :
考える名無しさん :04/03/24 14:06
ほしゅ
「ベルリンの幼年時代」よかったぁ。エッセイというより夢文学に 近い印象。本格ミステリとかデビッド・リンチの映画の解説に ベンヤミンが使われるのもなるほどな感じ。
>>71 そうかな
いろんな読み方や解釈が存在できるように書かれてる、とも言うことができるんじゃないですか?
恣意的な読解を受け入れすぎてもまずいし、71さんみたいに全否定しちゃっても、別の読解が無限に新しくでてくるのは避けらんないと思う。
そのへんカフカっぽいと思う。
やつのカフカ論わかった人手挙げてー。
84 :
考える名無しさん :04/03/31 11:54
あげ
85 :
考える名無しさん :04/04/08 13:47
メガネが素敵
86 :
考える名無しさん :04/04/14 10:06
実は女たらし。
だがそれがいい。
88 :
考える名無しさん :04/04/19 13:35
「(真理を叙述する形式に習熟する為の) この予備教育をおこなう入門書は、 真理を考える上で欠かすことのできない神学の諸対象に、 潜在的であれ言及してゆくことになるために、 トラクタートというスコラ哲学の用語で呼ばれてよいものになる。」 (カッコ内はオレ) 今、岩波の『暴力批判論』(野村修編訳)の「認識批判的序説」読んでんだけど、 「トラクタート」ってなんじゃ?文章のスタイル?本のスタイル?教育方針? どなたかお教えください。
89 :
考える名無しさん :04/04/22 09:55
たしかちくまの方なら解説あるはず くわしくは忘れたが、遠回しにいうことで真理を語ろうとする云々。 おしえてエロイ人
サンキュウ。 なんとなく岩波で読んでるんだけど、サブテキストで ちくまも買っとくか。 けど、野村訳と浅井訳の違いってあるのかな?
91 :
考える名無しさん :04/04/26 10:31
なんとなくならどっちもわりかしいい訳だからOKかと。 研究でつかうなら原文はマスト(当たり前だが)。 そしていずれにせよわからない、と。 アドルノほどじゃないけど、翻訳するにも、直接読んで理解するにも厳しい人です。 だから楽しいんだが。
92 :
考える名無しさん :04/04/26 10:51
>>90 読みやすさ重視なら野村訳。ただ意訳が少なからずふくまれる。
訳文の正確さ重視なら浅井訳。研究者めざす人はこちらを使うべし。
93 :
考える名無しさん :04/04/29 18:44
>>88 (Eng.)tractate (←(Lat.)tractatus)
英語で「論文」「エッセイ」。
もとのラテン語では「個々の事象に関する考察。議論。」くらいの意味。
原文はラテン語でしょう。
例えばヴィトゲンシュタインの「論理哲学論考」の原題が "Tractatus logico philosophicus"。
ここでは、おそらく論述のスタイル、及び、その主に目標とするところを指すと思われ。
94 :
考える名無しさん :04/04/29 18:49
オスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲ オスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲ オスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲ オスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲ オスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲ オスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲ オスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲオスメスキスパンツヌゲ
≫93 ありがとう! つまり、「認識は個々のものに向かうが、その個々のものを統一しているものに、 直接向かうことはない」ってことに対応した叙述なのね。多神教的な叙述を理想としたものっつうか‥ すっきりしました!
96 :
考える名無しさん :04/05/03 15:05
「トラクタート」つうのはよく分からんな。 そういえばウィトゲンシュタインの「論考」てのは、 ムーアがスピノザの「神学政治論(Tractatus theologico-politicus)」をもじって 命名したんじゃなかったっけ? ついでだから、手元にあった A Latin-English Dictionary of St. Thomas Aquinas based on The Summa Theologica and selected passages of his other writings てのを調べてみたけど、 これだと tractatus では a treatise としか出てないし、動詞の tractare だと (字義的な意味では)touch, handle、(比喩的な意味では)investigate, discuss, conduct one's self, plot, plan, manage といった意味になるらしい。 少なくともトマスのテキストでは、特別な術語みたいな形で使われてるわけではない みたいだけど、結局分かりませんでちた。 参考まで
97 :
考える名無しさん :04/05/03 15:10
ドイツ語流に綴られて発音されたら「トラクタート」になるんでないの?
では、補足。
ていうか訂正。
>>97 すんません、確かにドイツ語でした。"das(od. der) Traktat"ね。「論考」の原
題しか頭になくて脊髄反射してしもた。にしても何で英語やなんて思たんやろ・
・・。英語やったら「トラクテート」やん。
だから、ラテン語の用語としてではなくて、ドイツのスコラ学が用いた術語とし
てベンヤミンは引いてるんですね。ハナからそう書いてあるわけですが。
"Traktat"というのは、より学術的な散文形式として、"Essay"から区別されたジ
ャンルです。ここの文脈から言うと、"Das Absolute(絶対的なもの)"に関する
記述ではなく、個々の"Phaenomene(諸現象)"に関する記述のことをこう呼んで、
神学の先行学問として自然科学や哲学を取り込んだのがスコラ学でした。
ちなみに
>>93 で私が「個々の事象に関する考察。」としているのは、羅独辞典に
は必ず"Eroerterung"と出ているからで、ラテン語本来の意味でもこれは普通の
「論文」にあたる"Abhandlung"より少し規模の小さい物を指すようです。大掛か
りなのは"disputatio"とかになるんじゃないかな。"tractare"という動詞にはい
ろんな意味があるみたいですが、元々「引きずる」とか「引っ張る」と言った意
味で、派生する意味もだいたい「対象に(労力を割いて)拘らう」という含みが
あるようです。
>>96 スピノザの「神学政治論」云々のエピソードは、恥ずかしながら存じ上げません
でしたが、間接的に絶対者に言及する、言い換えれば直接絶対者に言及すること
は出来ない、個別的学問と言う含みをもじっているとすれば、ムーアのつけた
"Tractatus"の意味も通じますよね。
よって
>>95 が証明された。q.e.d. と。
ほっしゅ
100(σ゚∀゚)σゲッシ!