言語論的転回

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622考える名無しさん
ところがコネクショニズムの考え方では、思考のかなりの部分は非言語的な情報処理であり、
符号やラベルのついていない『前・記号的表象(pre-symbolic representation)』の形成や変換であるとする。
意識される思考過程というのは、ただたんに、ものごとの一貫性をチェックしたり、
真実性を吟味したり、あるいは他人とコミュニケーションをもつために、
人間が「わざわざする」言語化行為の結果であって、
それはその場その場での行為を直接的には制御も支配もしていないということである。

佐伯胖「思想の言葉」『思想』771号、1988年