意図(行動計画)というものは階層構造をなしている。
その意図が比較的高次元のものである場合、ある意図を実現するために立てられた計画は、
それ自体で完結している小さな作業/段階に分割される。
それらの小さな作業/段階を解決することが、より低次元の意図となる。
すなわち、最初の意図は、その実現計画のなかでより低次の意図に展開されたといえる。
そして、これらの低次の意図は、その実現計画の中でさらに低次の意図に展開される。
これが繰り返され、最終的には、計画を要しない最低レベルの行動に全てが展開される。
例えば、某大学受験に合格するという意図を実現するために、
受験の数学力を高めるという低レベルの意図が生じる。
受験の数学力を高めるために、受験参考書を購入するという低レベルの意図が生じる。
受験参考書を購入するために、書店に行き、書店に行くために自転車にのる。
しかし、 自転車で左側を通ったり車をよけたりすることは、
あらかじめ行動計画されているのではなく、その場での対処である。