厳頭之感
悠々なる哉天襄、遼々なる哉古今、
五尺の小躯を以て比大をはからむとす、
ホレーショの哲学ついに何等のオーソリチーを値するものぞ、
万有の真相は唯一言にしてつくす、曰く”不可解”
我この恨を懐て煩悶終に死を決す。
既に厳頭に立つに及んで、胸中何等の不安あるなし、
始めて知る、大いなる悲観は大いなる楽観に一致するを。
↑藤村操に自分の考えた真理を告げてください。
2 :
考える名無しさん:03/05/07 22:34
考えるな。感じるんだ。ツモ!
Go back.
5 :
考える名無しさん:03/05/07 23:00
誰?
なんだかマヌケだったね・・・。
8 :
考える名無しさん:03/05/09 08:06
万有の真相は唯一言にしてつくす、曰く”不可解”にしても
終に死を決す人も有り、それでも生きる人あり、後者が
圧倒的多数です。私も後者です。何か?
ああ、生きることこそ人の道〜♪
楽して幸福来るはずなく、苦して幸福来るなり〜♪
死と生どちらが楽でどちらが苦か〜♪
火を見るよりも明らかなり〜♪
あなたの歩むは神の道〜♪
>8
そうだね。でもこんな安直な自殺が一般受けしたのは何故でしょう?
当時の世相と絡めて興味深い。
>9
面白いけど意味がわかりません。
12 :
neanias:03/05/09 23:07
藤村が自殺したのは思い人の菊池多恵が美濃部達吉と結婚したからじゃなかったっけ
13 :
考える名無しさん:03/05/09 23:26
今日の読売朝刊の編集手帳によると今月の22日に藤村操が自殺して丁度百年になるそうです
ひょっとして1はこれを意識してスレ立てた・・・
あ、偶然です。なんか嫌だな、、、
>12
宮武外骨がただの恋愛自殺だと言ってましたね。
元ネタは多分「学界春秋記」土方成美らしい…読んだことないけど
17 :
考える名無しさん:03/05/10 17:01
age
兄弟宛の遺書では、人生に対する真率の研究を一番促すのは近松門左衛門
だといってるし。
恋愛自殺だな。
一つだけの理由で中々自殺しないと思うが、、、
恋愛も一つの理由でしょうが。
、、、菊池多恵の写真ない?
藤村は半端なんだよ。
兄弟姉妹や母親への遺書がバリバリの抽象的な哲学的文章だったらかっこ
よかったのに。
遺族もそんな遺書残されたら「こいつはもうしょーがない」と納得しやす
かっただろうな。
恋愛→哲学が吹っ飛ぶ→もう勉強イヤ→将来不安→なんのために生きての?
→やっぱ近松だぜ
こんな感じかな。
21 :
考える名無しさん:03/05/10 20:04
日本人なら近松っしょ。
22 :
考える名無しさん:03/05/10 20:54
「ホレーショの哲学」て所でDQNぶりを発揮する操くん。
かわいそうに
>>20 なるほど、近松というラインなら藤村の芝居がかった厳頭の感も説明がつく。
近松のいう「義理」とは義理と人情の板挟みのあの義理のことではない。
それは戯曲に悲劇性をもたせる構成そのものだ。
構成だから、単に悲劇的な表現を使ったり、悲劇的な身振りをとったりという
ことではない。
あくまで、戯曲としての筋立てにおける悲劇性だ。
それが義理というもの(以上、高校の参考書による)。
藤村の厳頭の感と家族への遺書のギャップはまさに投身自殺へといたるための
「義理」であるといえるだろう(もちろん投身自殺も義理の構成要素)。
世俗をはなれた孤高の「不可解」というsituationと骨肉の情というsituation
のギャップがdramatic situationという構成をなしている。
そういう意味で、藤村の自殺に演劇性をみることも可能と思われ。
藤村は「義理」の学説は知らなかっただろうが、それは無意識に近松から伝
わっていたかもしれない。
…と無責任に言ってみる
>23
藤村操にも近松以来の伝統を踏まえた近代的自我の芽生えが
あったのでしょうか?
ところで藤村操って文章わりとうまいよね。サカキバラよりは、、、
当時の一高生ってすごいエリートですよね。
そこらへん多少の自意識過剰さはあったでしょうね。
>>24 むしろ西洋的自我の未消化が問題かもね。
西洋的自我で社会なり親と対峙するという図がまったく見えないし。
>>26の補足
本来の自我の概念からすれば、「未消化」のところは「未発達」と言うべきとこ
ろだけど、ここではあえて未消化と言ってみた。
>>26 >>27 明治以降の社会全体が西洋文化を未消化と言うことですか?
それって哲学と言うよりは文学みたいですね。
まあひ弱なエリートが本ばっかり読んでると
そのうち行き詰まるわけですが、、、
学習だからてとこかな。
30 :
考える名無しさん:03/05/11 18:39
age
31 :
考える名無しさん:03/05/12 10:54
ホレーショの哲学ってなんですか?
ハムレットの人?
32 :
neanias:03/05/12 16:53
>>31 天地の間には君の哲学が夢にも見なかったものがあるんだよ
33 :
考える名無しさん:03/05/12 22:57
age
34 :
考える名無しさん:03/05/13 02:22
>>31 漏いらが聞いたところでは、
そんな哲学者はいなくって、
つまり、周りをかついだ・・・と
どっちにしても不可解です・・・
35 :
考える名無しさん:03/05/13 03:35
なあ、ホレーショ、この天地の間には、われわれの哲学ではとうてい考
えおよばぬことがたくさんあるのだからな。
(「ハムレット」第1幕第5場三神勲訳)
該当部分と思しき部分はこのようであります。手許にないので原文きぼんぬ。
もしくは藤村の読んだであろう坪内逍遥訳をば。
もし彼が自身をハムレットに見立ててのことであれば、「ホレーショ"の"哲学」に対して
何等の authorization を認めぬに至るまでの過程を展開することまで唾棄するが如く
(だってやっぱ誰だって気になるじゃんネ。それが下衆の勘繰りであろうとさあ!)
「曰く、"不可解"」と最後通牒を突きつけてしまうことで、"友人ホレーショ"、つまり
哲学を展開するため必要な自己との対話さえも無効化してしまったのではないでしょうか。
ぼっ! 35ナシなし無し! おれ今酔っ払ってる!
ていうか、単にハムレットから引用したかっただけなんだよ。
あんまり内容はわかっていなかったと思われ。
まあ、文章の調子と「ホレーショの哲学」という言葉が
合っているから、許容できるけれども。
38 :
考える名無しさん:03/05/14 22:43
age
>37
「厳頭之感」って文章の語調の良さによって論理の曖昧さが
うまくフォローされているような気がする。
40 :
考える名無しさん:03/05/19 20:31
自殺の現場が観光名所になったらしい。
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
42 :
考える名無しさん:03/05/24 00:55
age
43 :
考える名無しさん:03/05/24 16:07
@万有の真相は唯一言にしてつくす、曰く”不可解”
A我この恨を懐て煩悶終に死を決す。
例えば@によってなぜAの結論が生まれるのか?よく考えてみれば
むちゃむちゃ強引です。
44 :
考える名無しさん:03/05/24 16:18
>>43 それは、
前文@と後文Aの間に、藤村の母親宛遺書の
「世界に生きて益なき身の生きてかいなき」
を挟めば素直な流れだと思う。
高校くらいのときって、こういう理由で自殺したくなるよね。
実際自殺するかどうかは、大人への成長というものに幻想を抱けるかどうか、及び、自分の深層での才能にわずかな可能性を見いだせるかによると思う。
46 :
考える名無しさん:03/05/24 17:22
気分と趣味の問題です。
「世界に生きて益なき身の生きてかいなき」 ってかなり月並みの動機じゃん。
万有の真相の不可解さによる煩悶の末自殺するってのは全くわからないが「世界
に生きて益なき身の生きてかいなき」 なら納得じゃんw
多分、自殺の動機は失恋とか色々重なってだと思うんですよ。
誰か各方面宛の遺書貼ってくれないかな。
49 :
考える名無しさん:03/05/25 13:48
明治36年に女子高等師範学校の庶務係兼会計係をやっていた
藤田五郎(斎藤一)と藤村操の生き方の違い。
死線を幾度もくぐり、死を何度も前にして、幕末から大正まで生きた男。
50 :
考える名無しさん:03/05/25 16:18
>35
> なあ、ホレーショ、この天地の間には、われわれの哲学ではとうてい考
> えおよばぬことがたくさんあるのだからな。
> (「ハムレット」第1幕第5場三神勲訳)
>該当部分と思しき部分はこのようであります。手許にないので原文きぼんぬ。
>もしくは藤村の読んだであろう坪内逍遥訳をば。
同じ部分は
There are more things in heaven and earth, Horaitio, Than are dreamt of in your philosophy.
(坪内訳)この天地の間にはな、所謂哲学の思も及ばぬ大事があるわい。
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
52 :
考える名無しさん:03/05/29 19:25
age
53 :
考える名無しさん:03/05/29 23:16
藤村操は、「純粋自殺概念」の確立をはたした。 by寺山修司
54 :
考える名無しさん:03/05/29 23:18
「華厳の滝」という舞台設定と、「厳頭の感」のケレン味とによって、
彼の「自殺劇」は大ヒットした。
「劇の舞台裏」は、どうでもよろしい。
55 :
考える名無しさん:03/05/29 23:21
「花が美しかった。故に、我、死を決す」ではどうか。
56 :
考える名無しさん:03/05/29 23:23
「太陽が眩しかった。故に、我、死を決す」ではどうか。
57 :
考える名無しさん:03/05/29 23:29
「マロニエの木を見て、吐き気がした。故に、我、死を決す」ではどうか。
58 :
考える名無しさん:03/05/29 23:30
「我思う。故に、我、死を決す」ではどうか。
59 :
考える名無しさん:03/05/29 23:32
「意識は、常に、何ものかへの意識である。故に、我、死を決す」ではどうか。
60 :
考える名無しさん:03/05/30 20:24
自殺に至る思想は偽者だと思うがどうか?
キッチュゆえに藤村操を愛せよ!
61 :
考える名無しさん:03/05/31 18:48
昔の一高生ってどれ位エリートだったのですか?
62 :
考える名無しさん:03/06/01 20:56
age
63 :
考える名無しさん:03/06/13 20:25
age
64 :
考える台無しさん:03/06/13 20:50
時差通勤
66 :
考える名無しさん:03/06/14 16:51
東大教養学部の前身が一高
67 :
考える名無しさん:03/06/14 17:12
藤村操って藤村甲子園のおじさんか何か?
68 :
考える名無しさん:03/06/14 17:26
>>65 入れる人数的に考えても、だいぶ上、なんじゃないか?
70 :
考える名無しさん:03/06/14 17:47
東大教養学部出身の外交官とかいるし
一高=東大教養学部>普通の東大では?
えっ、島崎藤村の操が問題なの?
姪に上げたんじゃなかったっけ。
それで、感激のあまり、姪は行路病になったのでは・・・?
72 :
考える名無しさん:03/06/14 21:28
>71
ええそうなんですよ。って何でやねん。
73 :
考える名無しさん:03/06/15 15:40
74 :
考える名無しさん:03/06/21 22:29
75 :
考える名無しさん:03/06/22 23:15
age
76 :
考える名無しさん:03/06/23 02:33
77 :
考える名無しさん:03/07/07 22:01
age
78 :
考える名無しさん:03/07/11 20:35
ageage
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄