創造****神を作ろう。

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229考える名無しさん
上げても過疎スレっすね^^;

では…

「秋田生まれの茶色い髪の女の子」のあらすじを書こう。
やっぱり2chに長い書き込みは似合わない。

1990年ごろ。髪の黒い女の子がいた。その子は高校生。いつもつまんな
そうな顔をしていた。転校生の男の子が、その子に一目ぼれをする。
 どうしていつもそんな顔をしているの?
 あなたに関係あるの?
それが始めの言葉だった。
男の子は、噂で女の子が生活指導の教師と大戦争を起こしたことがあると知る。
それは、髪の色が問題になったのだった。教師は、この子は髪を染めている、
と言ったらしい。その真偽は、噂では判らなかった。
 髪、茶色いんだって?
 あなたに関係あるの?
女の子は心を開かなかった。男の子は、考えた。考えに考えに考えた。
血筋…。男の子は、何か閃いたと思った。男の子は、女の子のルーツを
辿った。探偵まがいのちょっとずるい手も使って。女の子の母親は、
秋田育ちだった。女の子は、そこで生まれていた。男の子は、夏休みに
その実家を訪れた。門前払いを食らわされた。蔵があった。夜、忍び込んだ。
その奥に、古びた桑折があった。開けると…。


230続き:03/05/22 22:10
似合わないといったはずなのに長くなった;;

そして…

二学期、男の子は女の子に声をかけた。何?女の子は相変わらずだった。
みんな、聞いてくれ!男の子は教壇から大声で言った。
ロマノフ王朝の落人なんだ。ソ連の共産党軍に追われて落ち延びてきたんだ。
これが、証拠だ。手には色あせた白のウェディングドレスと王冠があった。
そこに縫い付けられたダイヤモンド。そこに埋め込まれたダイヤモンド。
誰かが、プリンセスプリンセスの歌を思い出して歌詞を口ずさんだ。半ば
呆れたように。
 だから、髪が茶色いんだ!
女の子は、黙っていた。ただ、じっと男の子を見ていた。

次の年、ソ連は崩壊した。

女の子は、もう黒髪ではなかった。女の子たち、いや男の子たちまで髪を
染め始めたが、教師はもう何も言わなかった。

卒業する時、女の子は男の子に近づいて言った。
 あなたがソ連を崩壊させたの?
 そうさ。
女の子は笑った。初めての笑顔だった。
 つきあってよ。
 …いいわ。

蛇足。十年後。
 私たちが別れたら茶髪って流行り終わるのかな?
 どっちでもいいよ。

そんな恋が、今も生きてる。