1 :
考える名無しさん:
論理トレーニング101題ってのを買って解いてるんだけどさ、
野矢さんが用意してくれた解答の中にどうしても納得できないのがあるのよ。
漏れがおかしいのか、解答が間違ってるのか、あるいは微妙な問題なのかわからんが、
おまいら暇だったら、ちょっと一緒に考えてくれよ。
2 :
考える名無しさん:03/03/06 02:11
OK
で、当該の問題ってのは↓なんです。
問22 次の空欄に適切な接続表現を入れよ
ゴキブリはだれもが嫌う。私だって、とくに好きではない。とくに、羽のない雌がいけない。
そんなゴキブリがいるか。もちろんいる。オーストラリアには、古典的な虫、つまり
他の世界では滅びてしまったタイプの虫がまだ生き残っている。ムカシタマムシなどという
奇妙なグループが栄えているくらいである。ゴキブリは、昆虫の中では古い方の代表である。
[ ]、オーストラリア大陸には、ゴキブリの種類が多い。無慮一千種。というのは
やや誇張だが、よく調べたら、それくらいは当然いるのではないか。そのオーストラリア
のゴキブリの中には、雄はふつう一般のゴキブリ型だが、雌に羽のないのが多いのである。
養老孟司『涼しい脳みそ』より
4 :
考える名無しさん:03/03/06 02:17
そして
5 :
考える名無しさん:03/03/06 02:18
順接だろ。
だからとか、したがってとか。
野矢さんによれば、この文章の主張の流れを整理すると
1 オーストラリアには古典的な虫がいる。
2ゴキブリは代表的な古い昆虫である。
[ ]
3オーストラリアにはゴキブリの種類が多い
となり、すなわち、この文章は「三段論法」である。
だから、空欄には「したがって」「だから」「それゆえ」なんかが入るっていうんです。
しかし、「古いゴキブリが多いこと」が、どうして「ゴキブリが多い」となるのか、と
疑問なんです。
議論の流れは転換しておらず、主張を付加していることから、漏れとしては、
「しかも」が適当だと思うのですが。おまいらどうおもいますか?
7 :
考える名無しさん:03/03/06 02:23
滅びなかったタイプの虫が多いので、オーストラリアにはゴキブリの種類が多いって事?
8 :
考える名無しさん:03/03/06 02:28
オーストラリアには、古典的な虫、つまり
他の世界では滅びてしまったタイプの虫がまだ生き残っている。
↓したがって
オーストラリア大陸には、ゴキブリの種類が多い。
9 :
考える名無しさん:03/03/06 02:31
こんなのが分からなかったら、入試、やばいかも・・・
1 オーストラリアには古典的な虫がいる。
2 ゴキブリは代表的な古い昆虫である。
[したがって]
3 オーストラリアにはゴキブリの種類が多い
[ ]
4 金の欲しさよ・・・。
11 :
考える名無しさん:03/03/06 02:37
すでに居ない(滅びた)種がまだ生きのこっていることと
ゴキブリ現代種もまた生息していることは、上の文から読み取れる?
またそれが種が「多い」(バリエーションに富んでいる)ことになるん?
わかんなくなった。入試ヤバイ。
13 :
考える名無しさん:03/03/06 02:38
養老先生の文章はなめらかにつながってはおらず、
ゴツゴツとした感じで、あるいはカクカクとした感じで、
そこがなんともまた魅力的。
なんてことは
>>1に言ってもムダなのかもしれないが。
14 :
考える名無しさん:03/03/06 02:39
でも、1の問題意識はもっともでもある。
15 :
考える名無しさん:03/03/06 02:40
16 :
考える名無しさん:03/03/06 02:43
>>12 他の地域で滅びたような古い種類のゴキブリもオーストラリアでは生き残ってるんだろ?
必然的にオーストラリアのゴキブリの種類は多くなるんじゃないか?
17 :
考える名無しさん:03/03/06 02:51
「現代オーストラリアには現代種のゴキブリも生きている」
と
「現代種のゴキブリよりも、他の地域では滅びたゴキブリの方が、種類が多い」
という
二つの前提が読み取れる・・・のかな
18 :
考える名無しさん:03/03/06 02:55
これは論理以前の問題だろう。
>3オーストラリアにはゴキブリの種類が多い
これって「事実」なんだから、三段論法を使う必要なくないか。
なぜ種類が多いのか?って話になると別問題だけどね。
ただ、
>1 オーストラリアには古典的な虫が(たくさん)いる。
のように(たくさん)を補えば、確かにスムーズにつながる。
これを勘案すると、養老氏が破格の文章を書いているってことだ。
論理問題の例題としては不適切と言えるだろう。
あるいは上級者向けかw
おかげさまでやっとわかった。
・他の世界では滅びてしまった古い虫が生き残っている(=古い虫の種類が多い)
ゴキブリは古い虫である。
→ゴキブリの種類が多い
ということですね。
で、なぜ漏れが間違えたかも同時にわかりますた。
この文章を読んでいる際、
昔地球には昆虫がたくさんいて、それ以降は減る一方だという
基本的事実が念頭になかったんです。そのせいで、
「たしかに豪州には古いゴキブリが生き残っているかもしれないが、
しかし、豪州以外の地域には古いゴキブリの代わりに新しいゴキブリが
発生しているかもしれない。
だから、豪州古いゴキブリが生き残っているからといって、
ゴキブリ全体の種類が多いとはいえないじゃないか」と考えてしまったのですよ。
皆様お世話様ですた。
お おわりかよ
どうせなら他の『論理学』とかもやってみては。
でも言語哲学大全スレとかぶるかな?
久しぶりに野矢タソ本棚から引っ張り出したよ。
>>19 >基本的事実が念頭になかったんです。
基本的な前提が書かれてないから、
三段論法になってない、とわたしは思う。
>>18 >「事実」なんだから、三段論法を使う必要なくないか。
この指摘には納得かも。だから、事実の付加=「しかも」だ!
とはじめ思ったんだろうな。
>>22の指摘も気になりますが、でも、「しかも」を入れてしまうと、
事実を羅列しただけの主張のない文章になってしまうので、
やはり脳内で前提を補完して、三段論法と考えたほうが良いと自分では結論しますた。
>>20>>21 このスレは当然再利用するつもりですが、何か?
またつっかえたら設問をうぷしますのでよろしく。
「当然」の方がいいと思うな・・
25 :
考える名無しさん:03/03/06 14:55
>昔地球には昆虫がたくさんいて、それ以降は減る一方だという
>基本的事実が念頭になかったんです
そんな事実はないだろ。
漏れも
>>1と同じ考えだったけど、皆の意見を見て、やっと理解できた。
ありがとう
>>1。ありがとうみんな(´▽`)丿
(^^)
28 :
考える名無しさん:03/03/26 15:59
野矢っちの授業懐かしい。
記号論理学の授業受けた時、冒頭で
「記号論理学が何の役に立つのかといえば、えー、何の役にも立ちません」
と身も蓋もないことを言ったのが妙にツボにはまった。
この本読んで喧嘩が強くなった。
(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
35 :
考える名無しさん:03/06/10 19:52
よしこのスレ再利用
「論理パラドクス」の問001に意義あり
あの問題の解説は納得のいくものだが、
しかしあんなものは問題ではなく
従って選択肢にあるのはそれに対する答えなどとはいえず
問題以前の命題に対する説明と捉えれば
Cがもっとも適切な説明となる
しかしCを「選んで」しまった時点で
俺は出題者の術中に嵌っているともいえなくもない
それが悔しい
ばか
なんか納得いかない。
「オーストラリアには古典的な虫がいる」
うんうん。
「ゴキブリは、昆虫の中では古い方の代表である」
でも、代表的なものとして知られているだけで、別に
個体として大多数を占めていると限ったわけではない。
昔は少数だったが、環境上その他諸々の幸運のおかげで
生き残り、こんにち繁殖しているという論だって、
この文章からは否定されない。
その上、種類が後から増えた(最初のゴキブリは種類が少なかったが、
後から進化論的な種の分枝が起こった)可能性だってある。
少なくとも、この文章ではその可能性は排除されない。
やっぱり三段論法にはならないような気がするんだけどな〜。
オーストラリアでは、〈他の地域では滅んだ種類の昆虫〉つまり〈古典的な昆虫〉が、まだ生きている。
そういう“古典虫の中の古典虫”はゴキブリ目である。
[それゆえ]、オーストラリアでは、多くのゴキブリ目(の個体)が、まだ生きている。
というシロギスモ(演繹法)にしても、まだ〈腑に落ちないモノ〉が生き残るだろうか。
>>28 記号論理などできないのやがいっても説得力はない。
hosyu
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
まあどうでもいいが、この国に論理で動く人間なんているのか?
43 :
考える名無しさん:03/07/24 03:58
国選弁護士さん!
ココは負け犬スレッドですか?